作品主義 vs スター主義
娘が恋焦がれ、観劇が実現しなかった石丸幹二ビーストの【BB】の記銘障害を来すほどの、前夜の初観劇【アイーダ】の大感動! 〜 【アイーダ】6人衆に係る続編となるが、“New Brain”を観劇した4女史の感想は、異口同音で「アンサンブルが ×:バ〜ツ! ダメ !幹二さんが孤軍奮闘といった感じで、作品の良さも分からなかった」と。つまり、劇団四季の良さは、アンサンブルの充実にあり、ゆえに、主役も映えるという体験研修をしたということになります。♪1
われわれ夫婦も、非劇団四季ミュージカルを1万円余費やして観劇研修したのですが、同じ感想でした。「アンサンブルの質が劣り、作品が台無し。どうやらスターになった彼・彼女を求めるファンは、舞台を是としようが・・・、観劇後の充足感が乏しく、不満が残った」という内容です。
 劇団四季は“スター手技”ではなく、“作品手技”で公演の質を高めている。が、ファンがスターを産み出す要素が皆無ではない。男優では、石丸幹二の前には、芥川英司(四季退団後の活動は鈴木綜馬)、そして、山口祐一郎然りでしょう。
私事、1993年に四季の会の会員となってから以降、多くの作品を観劇しました。そもそも初観劇の【キャッツ】において、スキンブルシャンクスこと鉄道猫の伸びやかな歌声に感動し、(今でも、“音の風景”として、大脳の隅っこに残っていますが、)後年、幸い購入したプログラム・パンフレットに挟んであったキャスト表で、俳優が石丸幹二と分かったのでした。われわれ家族5人で初観劇した【キャッツ】では、〔メモリー〕を歌い上げるグリザベラこと娼婦猫が金井小夜子(現 早水小夜子)さんでもあったのです。同役のNo1である小夜子さんとは、最近では【SONG & DANC 55 Steps】でお会いしています!その間には、【夢から醒めた夢】のマコのお母さん、【ドリーミング】(青い鳥)の“母の愛”、【マンマ・ミーア!】のドナ・シェリダンでの出会いもありました。幸い!劇団四季の女優として、今現役であり、小生の記銘・記憶が明快である間は、現役でい続けて欲しい願いがあります。
オット!脱線したようです。女優さん然りで、例えば、大阪四季劇場【マンマ・ミーア!】の千秋楽(&招待客を対象とした千秋楽特別講演)以降、舞台に出なくなり、そして、退団した保坂知寿さんも! 結局、熱心なファンが実力があるがゆえに主役を勝ち取った俳優さんに力を入れ、人気の高まりと共に、退団し、非劇団四季ミュージカルやNHK等のドラマに出演し・・・、といった経歴になることは止むを得ないことなのでしょう。
知寿さん・幹二さんが相次いで退団された際、その他、中堅どころの、味わいのある俳優さんの出演が遠のいたり、非劇団四季での活動に係る情報を得た際に、残念がったのです。
が、例えば、プロ野球然りで、選手が入れ替わる、世代交代するが、球団は持続する。途中、他球団とのトレードもある。といったとらえ方をするように(せざるを得ない)ようになりました。
年単位のロングラン公演を達成するには、各役に複数の俳優を配置し、コンディション・仕上がりを確認しつつ、キャスティングし、最良の舞台を維持する方式、即ち、作品主義にならざるを得ないわけです。
 ファンとしては、このことを承知の上で、出来ることなら、「アノ方さんの舞台に出会いたい!」と願うのは人情でしょうネ。
と、アレコレ皆でワイワイ意見・感想を語り合う、観劇後の研修〜“意見交換会”も重ねています。 

関連資料
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♪1:現時点で、智頭四季の会の石丸幹二評は揺らいでいます。NHKに彼が出演し、歌った際に、伸びやかな高音が歌えなくなっていたからです。別のNHKの番組で、異なる曲を2回視聴する機会があり、何れも、かつ、複数の仲間の同一評価でした。おそらく今後、彼が劇団四季に復活出演する機会が無ければ、彼の舞台を体験することはないでしょう。
2010/11/ 8 記

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