平成12年6月 用瀬町議会議事録
| 議 長 | 次に岩本浩さん。 |
| 岩本議員
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通告しておりました2点について質問をいたします。1点目でありますが同和問題の解決に向けてということであります。 国の同和対策審議会答申以降部落問題の早期解決が国の責務として、行政の責務として取り組まれてきました。本町においても諸施策が積極的に取り組まれてきたところでありますが、しかし、特別措置法から30年近くたった今日でもなお差別事象はあとを絶たず解決にいたっておりません。実態的差別の解消はある一定の成果を見ているわけですが、心理的差別の解消には多くの課題が残されており一層の努力が必要であります。このことは本町においても昨年12月に調査された「同和問題等に関する町民意識調査」の中にもねたみ意識、逆差別論として表れており、顕著な例が5月6日に発見された差別落書きであると思います。鳥取いなば農協用瀬支店の公衆便所で長年にわたり差別落書きが続いておるわけですが、5月6日に新たに発見されたこの差別落書きは、とりわけ陰険かつ悪質なもので本町の同和行政、同和教育及び解放運動に対する挑発、挑戦であり、許すことのできない差別扇動行為であります。また日々同和問題の解決に真摯に努力しておられる一般の町民の方も愚弄するものであります。不特定多数が出入りする施設であり、町民が書いたかどうだかわからないとか、一部の人の問題だ、特異な事例だと片付けてしまってはなりません。 部落解放、人権尊重が叫ばれて久しいのに同和教育や同和対策事業に否定的、攻撃的な人がいるという事実を受けとめ今までの啓発活動や同和問題についての学習、研修のあり方にどこか不十分で、何か不足していたかを総点検して見る必要があります。その意味で2点ほど質問をいたします。まず1点目は、10年度より人権文化の発情拠点としてスタートした人権文化事務所でありますが、行政の中の位置付け、体制等人的なものを含めまだまだ不十分であると考えます。人権文化事務所ができたのでなんでもかんでもそこがやればいいのだ、他の課は関係ないというような意識の表れも感じられます。行政総体としての取組みになっていないのではと思われます。今後のありかたをどのように考えておられるのかご所見をお伺いいたします。 |
| 議 長 | 池本町長。 |
| 町 長 | 岩本議員の質問にお答えいたしたいと思いますが、人権文化事務所の位置付け、体制等、今後の方向という向きに考えておりますが、本町では、同和問題を早期に解決することを行政の重要な柱として用瀬町部落差別撤廃、人権擁護に関する条例を制定し、これを具体化するため同和対策総合計画及び同和対策本計画を樹立しました。それ以来、町は同和対策事態会の答申の精神を踏まえ、同和問題の早期解決には、行政の責務として同和対策事業の積極的な実施や同和問題をはじめとするあらゆる人権についての教育啓発の拠点としての人権文化事務所を設置するなど基本的人権の確立に向けて鋭意努力して参りました。しかしながら、ご承知のとおり去る5月6日の連休中にJA用瀬町支店の公衆トイレで3年半ぶりといいますか4年ぶりといいますか再度差別落書きが発見されましたことは、非常に私として残念なことであり、激しい怒りと憤りを感じているところでございます。行政としてもこのような部落差別が社会意織の中に今後今なお厳存としているということを重大に受けとめております。今まで以上に人権文化事務所の中心とした運動団、体、関係機関等との一層の連携を保ちながら同和教育や啓発活動の充実、強化を図り一刻も早く差別の解消に向けて精力的に取り組まなければならないと決意を新たに致しておるところでございます。今回の差別事象を更なる契機として町民憲章第一章に掲げている人権を重んじ互いに手を取り幸せな町づくりに全力を傾注して参りたいと覚悟をいたすもので今後とも格別なるご理解とご協力を賜りますようお願いいたしたいと思っております。 |
| 議 長 | 岩本浩さん。 |
| 岩本議員
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人権文化の創造は、町のありかたに直結する問題であります。町民憲章第一章「人権を重んじ互いに手を取り合い幸せな町を作ります」ということが物語っているわけでこの具現化に向けて全力を傾注していただきたい。二点目は、この町づくりの先頭に立つ、また中心となるべき職員の件であります。本町では以前より職負を中心に同和問題学習推進委員会なるものを設置し、職員の資質の向上に努められておられますが、職員一人一人がどのような目的や目標を持ち「自らの実践」とされているのか委員会の近年の実績を踏まえながらご所見を伺いしたいと思います。 |
| 議 長 | 池本町長。 |
| 町 長 | 二点目の同和問題に対する行政総体としての啓発を中心となっている職員の資質をどのようにとらえ、また高め実践につないでいけるかというご質問でございますが、事務分掌の規則において各課に同和問題に関することを規定して行政総体としての取り組んでおることはご承知のことと思います。ニ番目に職員の資質を高めるための職員同和学習推進委負会を設置して年間計画を樹立して実施しているところでございまして、平成11年度の研修につきましては、全職員、事業団、社協も含めましての研修を2回で96人出席があって取り組んでおりますし、各課の研修で7組で延べ15回実施して135人が出席をしております。3番目にその他ハンセン病啓発について人権文化事務所、住民福祉課では、数回にわたる研修を別に行なっております。それから3番目の平成11年度も同和対策総合計画及び基本方針を基本とする学習を再度学習し啓発の原点から学ぶようにし、各課の仕事を通じて実践することを決定し各課で研修を行なって参りました。4番目には、しかし知識は高まっても住民意識に立って実践できるかといいますと度合いがまだまだ低いように感じられております。5番目に職務として行動するのでなく一人の人間として生き方として差別をなくすることが自分の幸せにつながるみんなの幸せにつながる実践的な啓発につながるような研修を深めていくように努力したいと考えております。なお、平成12年度につきましても職員同和学習推進委員会において改めて総合計画基本方針について学習すると同時に減免制度につきましてもその趣旨を確かなものとして受けとめるべく再度徹底することを権幕したいと思っております。また、今度の差別落書きに関する報告書を書類で全職員に配布し、各課で研修するよう要請いたしたいと思っているところでございます。改めて実践的啓発につながるような研修を深める所存でおりますのでご理解をいただきたいと思います。 |
| 議 長 | 岩本浩さん。 |
| 岩本議員
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先にも延べましたが、この問題は町の在り方に直結する問題であります。町長の手となり足となり動く職員のやる気をいかに起こさせるか、たとえ職員がやる気を起こしてもいろいろな障害や壁等がありはしないか再度点検していただきたい。上からの改革ではなく、下から職員が積極的に参加する提案制度等を創設、活用し学習の在り方を検討していただきたい。先程5番目の町長のお話の5番目にもありました職員としての行動だけではないという人権問題は「人間の尊厳」に基づく固有の権利であります。 きれい事ではなく自らの問題としてとらえていかない限りその本質は見えてこないということを申し添えこの質問を終わります。 続きまして、国政選挙における自治体首長の立場についてということでおたずねいたします。第42回衆議院総選挙も6月25日で幕を閉じました。それに先立ち公示前の6月12日頃わが町も含め各地で公選の首長がある特定の党に属する候補者の応援に町内をあいさつ廻りをするという行為を目にした私はある種の疑念を持つものであります。このことは当の候補者がこれまでにない相当の危機感を持っていた表れと思いますが、奇異に映った町民も少なくなかったようで現に時同じく同じ場面を目にした町民から「このことは法的に問題はないのか」という質問を受けました。この時、「法的問題はないと思うが道義的にはいささか疑念を持つものである」と私の私感を延べたが、私と、同じ気持ちの人もいるものだなあと思ったものであります。私は、だれがどなたを支援、応援しようと自由であると考えるし、自治体の首長がイデオロギーを持ったり特定政党に属することに異論はないが、自身の立場を明らかにされることは町政の推進に深くかかわって来ると考え3点ほどお尋ねをいたします。1点目は、住民の信任によって就任した無所属の地方自治体の首長という立場を考えるとき、特定の党の候補者の応援に町内を廻ると言うような行為は公平性の上から信義に反し、道義的問題を感じるものであるがどう考えられるか。2点目は、その場に助役も同行しておられましたが、町長、助役は「特別職」であるので、公務かそうでないかの区別は付けがたいが一般的に公務中と解され町民に不信感をもたれる恐れがあるがどう考えられるか。3点目はこう言った国政選挙等の場合「陣中見舞い」と称して交際費等からの支出が慣例化しているところも多い。本町はどうなっているのか、以上3点をお伺いいたします。 |
| 議 長 | 池本町長。 |
| 町 長 | 2問目の質問でございますが、町長として、その選挙に関与するということについていささか疑念を持っておられるように思いますが、私も一人の政治家として、国政を動かす議員の選挙は、結果はいかんにより国民が将来にかかわる重大な関心を持っておるものでありまして、私自身もその一人でありまして、考えられる国づくり、地方づくり、町づくりの夢といいますか希望はあります。その最も近い考え、また努力なさる方、お世話になったという方、それからこれからの願いといいますか進めていけてほしい方、実行力また頼りがいのある方、それぞれ個々に考えられますことは、ご同感でございますが、私の現在の立場、いずれが公務中でいずれがその公務でないかということは365日、24時間の勤務意識を持っておりますので区別は私自身にもあまりつきがたいものを持っておりますが、そういう気持ちで行政には取り組んでおります。私は、私なりに支援するものでありまして、今私が置かれているその立場についてもご批判があるようでございますが、私はいつでも町の将来、町民の希望するという事柄などを考えて進めて参っております。私的な問題はいささかも感じておりません。私もー人の政治家としての私自身の信じる道を応援することは町民や町政に幸せを招くものと私はたえず信じて参っております。いろんなご意見があろうと思いますが、ご察しをいただきたいと思っておりますし、最後の陣中見舞のことでございますが、なお、陣中見舞については一切いたしたことはございません。ご理解いただきたいと思います。 |
| 議 長 | 岩本浩さん。 |
| 岩本議員
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3番目については、公職選挙法に違反する行為と思われるのでないということで安心をいたしましたが、1〜2点目については町政推進地方自治の在り方とも深くかかわりますのでなぜ中立であるべきかということを私なりの考えで次の点を申し上げたいと思います。 本来地方自治の長と議員は、2元代表制といわれ地域住民の直接選挙で就任する代表機関であります。両機関はともに競いあい住民にその政治責任を担い住民の福祉向上のためチェックアンドバランス牽制均衡原則のもとどちらかが住民の意志を適格に反映しているかを論議しようとするものであります。しかし、議会内部には多かれ少なかれ「与野党」意識で分別し首長といかに与野党関係をつくり、自己の立場を有利にするかということに腐心している姿が見られます。この事は言うべきことを言わず、批判すべきことを遠慮し影で根回しをすると言ったことが繰り返され馴れ合いととらえ、議会を形骸化し腐敗化させることになります。ひいては、主権者である住民に対する背任行為となってしまう恐れがあります。この腐敗の根源こそが国の政党政治を地方に持ちこむ先のような行為であると私は考えます。このことは地方自治本来の使命をゆがんだものにしていないかということを指摘して質問を終わります。 |