カメムシと積雪量の関係(過去の記録)


2007年〜2008年冬の降雪量は、45cm(やや少ない)でした。
予想よりは多めになりましたが、例年よりは少なめの傾向になりましたので、「どちらでもない」という評価とします。
なお、南岸低気圧による降雪が17cmと、やや多めでした。

(予想コメント)
2007年秋のカメムシは、「昨年、例年よりも少ない」となりました。
昨年からの減少を考慮して、予想降雪量を20cmとしてみます。なおこの降雪量は、1990年冬以来の少なさです。
ところで気象庁は12月〜2月について「平年並み」の気温予想を発表していますが、双方を満たすとするならば 「冬型になりやすいが西風型(日本海側の里雪)が多く、北風型(山雪)は少ない」ように想像されます。

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:14 多い:1 同じくらい:3 少ない:10)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:14 多い:0 同じくらい:1 少ない:13)

2006〜2007年冬の降雪量は、28cm(少ない)でした。(津山特別地域気象観測所の累積降雪量は23cmですが、 12月29日未明までの測器故障により降雪が少なくとも5cm少なめに計算されているため、その分を加算しました。)
予想よりかなり少なく、「外れ」です。積雪があった日数も5日間のみと、明瞭な暖冬でした。

(予想コメント)
2006年秋のカメムシは、聞き取り結果を単純にまとめると「昨年、例年と同じくらい」となります。
ところで昨年は例年より多い積雪でしたが、2つの回答結果を併せて「平年並みかやや多い」と予想します。
降雪量でいうと、60cm程度というところです。
ところで気象庁は暖冬予想を出していて、実際でも現在(12月中旬)は寒気が西日本付近まで南下できない暖冬傾向となっています。
しかし、寒気そのものが弱くなっていることはないので、南下する時には例年並みの寒気が南下してくるため、注意は必要です。 特記事項として、「多い」と回答した方々は、津山地域の南側に在住されている方が中心となっています。

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:14 多い:7 同じくらい:2 少ない:5)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:14 多い:6 同じくらい:1 少ない:7)

2005〜2006年冬の降雪量は、79cm(多い)でした。
予想よりは多くなりましたが、カメムシ推定量が増えて積雪量も増えたこと、暖冬予想の中で積雪量を「平年並み」予想をしていたことから、当たり外れは「どちらでもない」という評価にします。

(予想コメント)
2005年秋のカメムシは、聞き取り結果を単純にまとめると「昨年よりはやや多いが、例年から見るとやや少ない」となります。
ところで昨年は平年並みの降雪量であったために判断に苦しむところです。
とりたててカメムシが異常に多い・少ないということがないために、「平年並み」と予想します。
降雪量でいうと、50cm程度というところです。
特記事項として、「多い」と回答した方々は、津山市の北方面で、山沿いに在住されている方が中心となっています。

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:16 多い:5 同じくらい:8 少ない:3)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:16 多い:5 同じくらい:1 少ない:10)

2004〜2005年冬の降雪量は、59cm(津山特別地域気象観測所の積雪データで、正時毎の増分を降雪量とみなしたものの累積)でした。
前年より降雪量は減りましたが、予想よりは多く「外れ」です。

気温はやや高めでしたが、降雪量は平年並みにありました。日本海側の雪は平年より多めでした。
南岸低気圧による積雪は、12月31日の7cmのみでした。

(予想コメント)
2004年秋のカメムシは、「昨年より少なく、例年から見ても少ない」ようです。
このことから、累積降雪量は「少なめ」と予想されます。
例年の降雪量から考えると、30cm程度の降雪量と思われます。

ところで気象庁の長期予報では、暖冬予想となっており、一応一致しています。

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:11 多い:0 同じくらい:2 少ない:9)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:11 多い:0 同じくらい:0 少ない:11)

2003〜2004年冬の降雪量は、75cm(津山特別地域気象観測所の積雪データで、正時毎の増分を降雪量とみなしたものの累積)でした。
予想をはるかに上回り、残念ながら「外れ」です。

全国的には気温はやや高めでした。日本海側の積雪量は少なめでしたが、津山は例外となったようです。
南岸低気圧による雪は、ほとんどありませんでした。
津山としては、1月下旬までの積雪がほとんどでした。

(予想コメント)
2003年秋のカメムシは、「昨年よりやや少ない、例年から見て少ない」ようです。
このことから、累積降雪量は「少なめ」と予想されます。
昨年の降雪量、例年の降雪量から考えると、30cm程度の降雪量と思われます。 (カメムシ量、降雪量を下方修正しました)

ところで気象庁の長期予報では、平年並みか暖冬予想となっており、一応一致しています。
暖冬の時には、南岸低気圧による一時的な大雪の可能性は高くなると思われます。(ちなみに南岸低気圧による10cm以上の積雪は、1994年以来ありません。)

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:12 多い:3 同じくらい:2 少ない:6 ?:1)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:12 多い:3 同じくらい:0 少ない:7 ?:2)

2002〜2003年冬の降雪量は、33cm(津山特別地域気象観測所の積雪データで、正時毎の増分を降雪量とみなしたものの累積)でした。
昨年2月までの観測方法では、9時から15時まで及び15時から翌日9時までの積雪量を降雪量としていました。一方新しい観測法では夜中や朝の一時的な降雪をよく捉えていたため、以前よりは降雪量が多めに出ているようです。数字的には昨冬と同じ数字ですが、実際にはやや少なめと思われます。
総括すると、「昨年よりもやや少なく、例年よりも少ない」ということで、ほぼ的中です。
(注:新しい観測法が以前の観測法より降雪量が多くなるとは必ずしも言えません。例えば、積雪が絶えずある場合には、雪の重みで降雪ほどには積雪が増えず、新しい観測法では降雪量が少なめに出るようです)

(予想コメント)
2002年秋のカメムシは、「昨年よりも少なく、例年から見ても少ない」ようです。
このことから、累積降雪量は「少なめ」と予想されます。
具体的には、20〜30cm程度の降雪量でしょうか。

気象庁の長期予報では、特に後半ほど「暖冬」の予想を発表しており、少ない降雪量予想はこれと符号します。
しかし、11月は記録的に低い気温となりましたが、11月の気温が低い冬では、津山では降雪が多くなる傾向があります。(過去30年で8例中7例が平年より降雪量が多い)

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:10 多い:1 同じくらい:0 少ない:8 ?:1)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:10 多い:1 同じくらい:0 少ない:7 ?:2)

2001年〜2002年にかけての降雪量は、33cmとなりました。(津山測候所の観測体制の変更があり、例年とは単純比較はできません)
暖冬のイメージが強い割に昨シーズンよりは増えていますが、予想の50cmよりは少なく、当たり外れは何とも言えないところです。

(予想コメント)
この秋のカメムシは、「昨年よりは多いが、大発生はしていない。平年くらいかやや多い程度」のようです。
このことから、累積降雪量は「平年並みかやや多め」と予想されます。
ここ2年の傾向と併せてみると、50cm程度の降雪量とみられます。
(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:12 多い:7 同じくらい:1 少ない:0 ?:4)

2000年から2001年にかけての冬の津山の積雪は、「かなり少なめ」となりました。(平年55cmのところ26cm)
予想では「やや少なめ」ということでやや外れていますが、今冬全国的には大雪の記録が目立った中で、津山の雪の少ない傾向を当てていることが興味深いです。
さらに山形県では、同じ俚諺があって昨秋にカメムシが記録的に多く今冬に積雪がかなり多くなったということで、津山から離れた地域でも傾向が同じことがさらに信憑性を高めています。
特徴としては、南岸低気圧の時の積雪が中心で、冬型時の積雪はわずかでした。

(予想コメント)
今年初めに住居が変わり、私の感覚では昨年までと比較ができないため、周囲の人の聞き取りに重点をおきました。
2000年秋のカメムシは、昨年くらいかやや少ないようです。(多いという方も少ないという方もおられて、昨年とかけ離れているということはないようです。)
例年より、カメムシの量は、やや少なめくらいのようです。 ということで、平年並みよりやや少ない積雪と予想されます。
ところで気象庁は暖冬予想を出しており、これを裏付けるように現在偏西風の流れは寒気を北日本へ流しています。一時的に南下する寒気塊による大雪や、南日本は北高型になりやすいことから、南岸低気圧による大雪の推測もされます。
(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:13 多い:3 少ない:6 ?:4)

1999〜2000年の冬は、やや少な目の積雪で、思ったよりは少なかった感はありますがまずまずの的中のようです。
降雪日数としては、平年並みに近いくらいありました。
最深積雪は14cmで、それほど大きくはありませんでした。

(予想コメント)
1999年秋のカメムシは、少な目でした。
ただ、ここ2年よりはやや多いようです。知人でも、やや多めという方もいます。
累積積雪の予想としては、平年並みかやや少な目というところでしょうか。
ただ、1冬で1番積もる時には、この数年毎年のようにかなり積もっているので、今年も単発的な大雪の可能性はあります。

98年の秋はカメムシが少なかったということで、雪は少な目という予想でした。
結果はトータルでは少な目で、積もる機会も少なかったのですが、2月上旬の大雪は観測史上3番目の積雪でした。
予想は大当たりとは言い難いようです。

カメムシの生態(図鑑などで、調べました。)

    5,6月頃に、産卵する。
    夏から秋にかけては、成長期である。
    ほとんどの種類が、成虫で越冬する。
    春になると活動を始める。

秋のカメムシの量は、その前の春の産卵数に大きな関わりがあるかもしれません。

ホームページに戻る