いなばにあん 時々嘘つかないTOPへ

いなばろぐ「べんとーさん忘れてもかーさん忘れるな」の,雨と無知との遭遇いなばにあんいのの日記。

2008年9月30日(火)棒球
 昨日今日と業務がなかなかハードだ。おまけに今日は公私の締切がいくつかある。20時過ぎに帰宅後,結構集中して取り組んだつもりだが,集中力だけで物事がうまくいくはずもなく,何かを作るには時間もたっぷり必要だよねということが分かっただけである。哀しい。
 そんなわけで,棒球しか投げられないというか,球を置きにいっているようなものであるから,勝負にならんわなあと思いながら,日付が変わる前の郵便局をあとにしたのだった。
 スライダーやシンカーはどうやって投げるのだろう。指が短いからダメか?消える魔球や大リーグボールでなくても良い。ちょっと変化するだけで良いのだ。そんな球種をひとつふたつ身につけたいものである。
 投げ込むしかないのだろうか。

2008年9月29日(月)足のはみ出るベッドのように
 寒い。心も財布も。いや,ホント。帰宅後は短パンをはいているので,おじいさん座りをして寒さに耐えている。大体,PCのそばにはまだ扇風機が置いてあって,さらに寒さが増しているのであった。片付けないとね。
 それにひきかえ,ヒーターが入り26度の水にいるベタはすこぶる元気である。温水プールというか,アスレチック・クラブで一日中遊んでいるのである。ローマ帝国の貴族のような生活だ。
 さて,ポール・ニューマンさんがお亡くなりである。『ハスラー』と『明日に向かって撃て』と『スティング』と『タワーリング・インフェルノ』と『評決』くらいしか見ていないけれど。
 『明日に向かって撃て』は,高校生のころに鳥取映劇で見た。同年代の皆さんの大半がご覧になった映画であろう。ボクは女の子を誘ったけれど,断られたような気がする。誰だっけ,そんなもったいないことをしたのは。って,全然もったいなくないか。
 列車や銀行を襲撃するブッチ・キャシディとサンダンス・キッドのお話だ。タレ目の人の良さそうなオジさんは,当時は随分年上に見えたけれど,今となってはボクの方が年寄りである。ふたりのようなこじゃれたセリフが言える大人になりたいと思ったものだが,気の利いたセリフはさっぱり言えない。素材が違っていたらしい。
 自転車に二人で乗るシーンや川に飛び込むシーンも懐かしいが,何と言ってもラスト・シーンが忘れられない映画だ。切ない。小さなベッドのように世間は難しいのである。ボクの中では,永遠の青春友情西部劇だ。
 カルトネッカーさんの『雨に濡れても』と,ガトー・バルビエリさんの『ボリビア』を聴いてお別れということにした。おつかれさま。

2008年9月28日(日)もうしもうし
 12時から2時間,お昼時に恐縮ですがボクの話を聴いてやってくださいという電話をかけ続ける過酷なミッションだった。どうひいき目に見ても,迷惑電話に分類される業務である。
 それでも,以前やったような,電話帳のコピーを何枚か渡されて飛び込みでかけるという業務ではなく,電話がかかってくるかも知れないということを覚悟されているみなさんへの電話なので,気が楽である。中には,ご苦労さま,頑張ってくださいと優しい言葉をかけてくださる方もおありだった。大人の対応をしていただき,感謝です。ありがとうございます。
 ナンバー・ディスプレイに番号が残っていたのだろう,留守だった方の中には,わざわざ電話をかけてくださる方もあったのだった。申し訳ありませんね,迷惑電話に折り返し電話までしていただき。ホント,恐縮です。
 さて,永田町にはとんでもない方がいらっしゃって,展開がどうなるかちょっと不安である。もしやもしや,今日の2時間が無駄になるなんてことはないよね?

2008年9月27日(土)はたらくだ
 金融機関からハガキが届いた。「ご返済終了のお知らせ」である。ご融資いただきありがとうございましたって,返済方法を何回か変更したし,銀行さんも結構お稼ぎになったことだろう。
 それにしても,長かった。住宅ローンはきついね。まっ,死亡保険で充填するでもなく無事に生きながら完済できた。子どもの仕送りと重なっていた時期はとりわけ大変だったが,とりあえずこれで大きな借金はなくなったのではないかと思われる。終わった頃には,床が抜けるのではないかというような家になっているのがちょっと残念ではあるが。老後のためにもう少し働かないとね。
 完済祝いに砂丘へ観光に行った。今月5回目である。棒の上のアッちゃんは,今日もTV放送があったとかで,観光客の皆さんからTVを見たよ等と声をかけられていた。もうメディアの取材を10件近く受けたらしい。
 そんな愛想のいい女性に引き換え,ラクダ担当のお兄さんはうるさい。砂丘を撮っていたらラクダが入ったのだが,ラクダを撮る人は100円払ってくださいとアナウンスする。まっ,実際に取り立てるわけでなく警告なのだろうが,大変印象が悪い。
 以前にも書いた通り,ひとりで乗って1800円,ふたり乗り3000円である。乗って撮影すれば500円。ラクダと並んで撮影すれば100円。アコスティック・ギターである。それ以外に,関係ない者がラクダを撮ってもお金を取ろうとするんですの。ラクダの歩いてる様子は自由に撮影してね,とアナウンスしてもらえないだろうか。頼むよ。せっかく,砂丘のそばに家を建てたんだから。

2008年9月26日(金)品質
 どういうわけか,勤務中にガトー・バルビエリさんのテナーが聴きたくなった。夕食後,久しぶりに『アンダー・ファイヤー』を聴いた。ああ気持ちが良い。
 で,次に聴こうと思ったのが,何の脈絡もなくブラック・サバスのデビュー・アルバムだった。『黒い安息日』である。タイトル通り,ダークで悦楽なハード・ロック・アルバムだ。気持ちが良くなるほど気持ちの悪いボーカルと,下品なギターやベースである。
 そういえば,ガトーさんのテナーも下品だ。演奏者の皆さんには失礼なことだが,共通項は下品だった。ここのところECMの美しい対話ばかり聴いていたのだけれど,実は身体のどこかで拒絶反応を起こしていたのかも知れない。
 疲れが溜まってくると,どうも下品な音を聴きたくなる体質のようだ。少し自分のことが分かったような気がした。

2008年9月25日(木)見るアホウ
 業務で結構疲れているけれど,まだ50%くらいの消耗かな。と思っていたら,周囲の若者は,もう2%しかパワーが残っていませんとか,残り6%ですという声が上がって,えーっみんなどれほど疲れてますの?まっ,あまり無理をしないようにね。
 といいつつ,オヤジも帰宅してから,仕事をふたつ片付けた。それでもまだ今日が残っている。ありがたいな。
 ひとつは阿波踊りの里へのデータ作成だったのだが,PCの調子が良くなくてなかなかすんなりと完成しなかった。立ち上げた後の処理時間も遅くなったし,このPCも晩年を迎えているのかも知れない。とりあえず,デフラグをかけて寝ることにした。
 何はともあれ,年内に本場で特別編成阿波踊りを見ることができそうだ。うれしい。足の動きが大変美しいので,ボクは大好きな踊りなのだった。見るだけのアホウだけれど。

2008年9月24日(水)ベタな夜
 夜の長い日の始まりである。うれしい。といっても,まだ釣瓶落とし効果が現れていないので帰宅時間はいつもと同じである。一日の半分以上は家にいる生活をしたいものだ。
 さて,朝夕涼しくなり,水温が25度を切るようになった。ベタが少し寒そうに見える。ぼちぼちヒーターを入れてやった方がよさそうだ。エサをあまりやらないから,100均で買ったタッパに近づくと,エサがもらえると思って喜んでやってくる。何を考えているのか分からない魚が多い中で,ベタとは何だか少しコミュニケーションができているような気がしてくるのだった。
 もちろん容器に1匹しか入れてはいけない雄だ。熱帯魚のマルチーズかというほどヒレが重そう。鏡を近づけてやると,自分の姿を敵と思うらしく,エラを立てヒレを広げてぶつかってゆく。怒りが露わである。分かり易い奴はかわいいのである。ちなみに,つれあいから,あなたは分かり易いと言われている。ほんとうはかわいいのかも知れない。
 まあいいや,秋の夜長はベタを眺めて過ごすことにしよう。

2008年9月23日(火)Down On The Corner
 掲示板に書き込んでもらったり,励ましのメールまでいただいた。みなさまお気遣いいただきありがとうございます。
 持ち時間が少なくなったなと考えることが増え,寝る前の貴重な時間をPCに向かっていて良いのかと思うのだが,考えてみれば,この3年間の時間の一部がサーバーに残っている。豊かな表現手段をお持ちの方は,もっと美しいものやのちのち残っていくものをお作りなのだが,まっ無理して書き散らしたこともボクの時間の記録だと思うことにした。角を曲がってどこまで行けるか?とりあえず,今日は何があったっけ?
 お二人からいただき物があった。唐辛子等。ありがとうございます。唐辛子には時々辛い奴が入っている。辛いものが好きなボクは,このカラシアン・ルーレットが大好きである。今日はつれあいに当たりが入っていて,ひと口かじった残りを食べさせてもらったのだった。ナント仲のよい夫婦であることよのう,因幡屋。って,残飯係?
 昼間は弁護士さん等のお話をお聞きした。集まりが悪い。弁護士の皆さんの動員力の弱さがよく分かるな。って,ボクの割り当ては1名で,下請けが真剣に動員をかけなかったからだと思うけれど。
 今日の弁護士の皆さんは,温和で気の良いぼんぼんという感じ。声もそう大きくなくて,聞き取り難いくらいだ。人を説得したり弁護する時は,テンションの高い大声より優しい喋りの方が効果的なのかも知れない。ちょっと反省した。
 明日から,少し声のトーンを落とし,低い小さな声で話すことにしてみようと思ったのだった。

2008年9月22日(月)Slow down
 やっとこの日にたどり着いた。
 毎日ろぐを書くことにしたのは,忘れもしない9月22日である。3年前のことだ。とりあえず3年経ったら負荷を軽くしようと思っていた。よくもまあ,くだらないことを書き散らしたものだ。これからは,1カ月ぶりのご無沙汰でしたとか,いやあ半年ぶりに書いてみましたというようなろぐになるのではないかと思ったりしている。と言いつつ,明日も書いていたりして。
 サーバーの容量が一杯になったり,掲示板が炎上すれば,HPを閉鎖して楽になるなあと思っていたこともあるが,みなさんが適度にかまっていただいたおかげで,ここまで続けることができた。感謝。
 どなたが覗きに来てくださっていたのか,すべての皆さんの顔は思い浮かばないが,カウンターも微妙に数字が動いている。3万になったのはいつだったっけと振り返ってみたら,今年の1月のことだ。過分な数字である。来訪の皆さまに感謝いたします。
 ということで,1カ月に1回くらいのペースで覗いていただくとちょうど良いのではないかと思ったりしているのだった。あっ,もちろん忘れていただいても..。

2008年9月21日(日)貧乏人の
 明日,自民党の総裁になる予定の方は相当のお金持ちらしい。ご先祖は筑豊で財をなしたことで有名だ。ちょっと帚木蓬生さんの『三たびの海峡』を思い出すな。さて資産はどれくらいだろう。
 飯塚市や渋谷区や軽井沢に所有していらっしゃる土地は,東京ドームの約3.6倍だとか。なんじゃそれ。ほんまかいな。株式等の資産を見る気にもならないような,広大な土地をお持ちなのだった。参りました。そんなとんでもない資産家が選ばれるんだなあ。
 世間には,お金持ちに優しい心の広い方が多いらしい。生憎,心も財布も小さいボクは,富をそんなに集めている人は苦手である。ムスリムになって,喜捨をいただきたいくらいである。おーまいあっらー。って,英語とアラビア語がごっちゃだな。それはさておき,なるべく金持ちと貧乏人の差をなくすことを政治の目標にしていただけないだろうか。貧乏人からのお願いである。
 自民党が政権を維持するのもいいけれど,もう少し貧乏な人に代表になってほしいと思うのだ。そんな人はいないのかな。

2008年9月20日(土)選挙の戦局
 午前中は職場で業務。午後は労働者の選挙関係の集会へ出かけた。
 どうせいなばは決まっているよねえ等と話しながら会場に入ってびっくり。まだこんな時期だというのに,集まり具合が大変良い。1・2階席はほぼ満席に近いくらい埋まっていて,通路に立ったり壁際にもたれている人も多い。他の組織はきついしばりがかかっていたのだろうか。うちは,都合のつく方だけどうぞというぬるい呼びかけだったんです。すいません。ボクが想像している以上に,皆さんが今の暮らしにご不満を持っていらっしゃるのかも知れないと,改めて思ったのだった。
 主催者とか,中央からいらっしゃった方の前半30分までの挨拶は,ダラダラとパンチに欠ける平凡パンチ。「政権交代の二文字をぜひ」って,どこが二文字やねん。直されたけど。
 ちょっとダレかけたのだが,某副代表が話をされだしてからは大変盛り上がった。メディアに対してもボロクソ,現在選挙をやっている皆さんは相撲なら十両クラスメンバーとか,5位になった人は総選挙でも落ちる等と言いたい放題。いゃあ,放言で失敗するタイプと思われるが,聴いている分には大変面白かった。最後にご挨拶をされた方も,なかなか熱の入った力強いアジテーションで,会場を出る時には,結構面白い戦いになるのかも知れないなと思った。
 勝ち目のない総裁選に件の人が出馬したというのも,このあたりの空気をご本人が読まれ,相当危機意識を持たれたからなのだろう。
 さて,投票日は26日か,2日か,9日か。ちょっと楽しみになってきた。三連休の中日は止めてもらいたいけれど。

2008年9月19日(金)ECMサウンド
 PCやアンプからの放熱や湿度が高いせいか,昼だけでなく夜もちょっと不快な感じである。まだ夏だね,という言い訳をしつつ,久しぶりにクーラーをつけている。たまっている仕事を快適にこなしたいのである。などと思いながら,音楽を流してボーッと過ごしているのだった。今月は締切がたくさんあるけれど,乗り切れるのかちょっと不安である。
 PCに向かっている時はほとんど無音になることのない部屋だが,最近流しているアルバムはECM製最新作である。BGMとして邪魔にならないこともあるし,集中して聴けば深い対話の様子に引き込まれたりもする。飽きのこないアルバムが多い。
 今夜はボボ・ステンソンさんのピアノを流している。結局,40年近く前に刷り込まれたECMサウンドにリターン・トゥ・フォーエバーなのかも知れない。1944年生まれのマンフレート・アイヒャーさんが,これからも新作をたくさん録音されることを期待しているのだった。
 そういえば,E.S.T.の新作も発売されている。さすがにスヴェンソンさん達はチャレンジングで攻撃的だ。もうこれ以上の新作を望めないのかと思うと大変残念である。
 とはいえ,刺激が強いので,ゆっくり聴くのは今月の業務をすべて片付けた10月以降になりそうなのだった。さっ,仕事をしよう。アイヒャーさんのような良い仕事はできないけれど。

2008年9月18日(木)この頃砂丘に流行るもの
 砂丘の落書き防止のため,「美しい鳥取砂丘を守り育てる条例」というのが県議会に提出されたのだとか。条例案では,最高30万円の罰金が科されるようだ。何だか,厳しい街に住んでいるらしい。県議の皆さんは,美しい砂丘を時々は眺めに行っていらっしゃるのかな。
 砂丘や砂像は一度見たら満腹である。毎年来るとか,1年に2回も3回も来る人はまれであろう。リピーターがあまり期待できない観光地なのだ。そんな砂丘の巨大な壁に,日替わりで大きな落書きが書いてあると面白いんじゃないの?次の日にはほとんど消えてしまうだろうし。
 カメラ好きで暇を作ることのできる人は,毎日撮影して,「今日の落書きコーナー」にアップできる。今日はどんな落書きが書いてあるのだろうと,砂丘へ行くのが日課になる人も現れたりしないだろうか。下品だったり,風紀を乱すようなものはさておき,相合い傘に名前を書いたり,ドラえもんを描いたりする人から30万円も取らないでほしいと思うのである。
 落書きがあれば,観光客の皆さんはがっかりされるのかな。いやあボクが行った時はかわいい白ウサギの絵があってねとか,私の時は大黒さんだったわとか,ワシの時は投げ入れ堂が描いてあったぞ等と,砂丘だけのネタから広がりが期待できないだろうか。
 まっ,今月だけで3回砂丘を訪れた一砂丘ファンの与太話というか,ただの落書きである。お読みになったことは,明日には忘れていただきたい。

2008年9月17日(水)会議は怒る
 昨日は鳥取駅周辺で勤務後の会議があったのだが,今日はまたまた倉吉の未来中心である。「倉吉に若い女性でもいるんじゃないの。」って,もちろんいるよ。倉吉にも若い女性はたくさん。生憎,ボクと知り合いではないみなさんなのが残念である。という疑惑の声のあがる,1週間に3回の倉吉行きなのであった。
 さて,昨日の会議は定刻の開始で,今日は遅刻者を5分待っての開始である。どちらの進行役の若者も優しい好人物である。なかなか結論がまとまらない。ボクはどちらかというと定刻開始で,もう少しあっさりと結論をだすのになと思うのだが,どちらの進行役も丁寧に意見を求められるのだった。
 そんなわけで,若い人の発言は少なく,年長クラスのみなさまが,進行役の思惑とは違うような発言をされる。正論風で,何だかみんなに大きな負担のかかる方向でまとまりそうだ。ここは準年長者も発言しておいた方が良いのかも知れないと思い,言わなくても良いようなことをクールに発言した。が,あちらがちょっと怒り口調でホットに反論されるので,つられて少し熱くなったかも。歳を取って,我慢が足りなくなったようだ。反省。
 少し生ぬるい風だったけれど,帰りは車をオープンにして頭を冷やしながら帰ったのだった。明日も会議である。本当は会議が好きなのかも知れない。

2008年9月16日(火)ええんか
 ご近所のホールで演歌歌手のコンサートが開かれていた。昼も夜も。1日2回公演でもお客さんが集まるんだから,すごい集客力である。県外のバスもやって来て,旗を持ったガイドさんの引率である。全公演入場の追っかけねえさんなのか,いなばのような小さなホールだと間近で見ることができるので都市部からわざわざいらっしゃるのか。
 そんなお金持ちのおねえさま方を当て込んで,ホール前の路上でポスターやTシャツなどが売られていた。大阪城ホール前などでは当たり前の光景だが,いなばのコンサートではあまり見ない。ちょっとした縁日というか,お祭り時の出店状態で,会場前は大変賑やかである。
 そこへ登場したのが,パトカー。二人のお巡りさんが車から降り,テキ屋の皆さんに撤去を命じている。歩道の占有許可等を事前に取っていないのだろうか。
 商品の著作権も怪しそうだし,売り上げはどういう流れになっていくのか知らない。法律のことを出されるとどうしようもないけれど,高揚したコンサート気分を怪しいグッズ冷やかしで過ごし,さらに余韻を楽しむことがあっても良いのではないか。入る時にあったグッズの出店がなくなっていて,おねえさま方は残念がられたに違いない。ミュージシャン等のジャンク・グッズを販売する場所を,ホール周辺のどこかに作ってはどうだろう。
 と,他人様の心配をしたけれど,そんなことより,心配すべきはアメリカのバブル崩壊と日本経済への影響とわが家への影響である。こんなことでええんかアメリカ。アメリカの衰退の世紀なのかも知れんな。歴史は繰り返されるのであった。ドバイのバブルはいつはじけるのだろう。

2008年9月15日(月)いっちょう切り
 銀杏の樹を切った。30年以上前に植えた,秋になると前の路上に葉っぱをまき散らしていた樹である。測ってみたら5m30cmあった。下で見上げていた時はもっと高いような気がしていたのだが,意外に少ない数字だ。
 高くなりすぎたヒマラヤ杉やシュロの樹は,以前電動ノコギリで切り倒したのだけれど,今回の銀杏は丁寧にノコギリで切ってやった。せめてもの気持ちである。かわいがった方なんだよ。って,切り倒される側はどちらでも同じことだと思うが。ごめんね。
 そんな今日は,とりあえず誕生日である。子ども達がメールやプレゼントで気を遣ってくれる。悪いね。その他にも思わぬプレゼントが相次いだり,メールが何通か届いた。ありがたいことだ。短歌のようなものもちょっとできて,一丁あがり。銀杏には悪いことをしたのに,最近にないくらい良い一日だったのである。
 明日から何か悪いことが起こるのだろう。分かってるって,大丈夫だよ。

2008年9月14日(日)目覚まし花火
 大きな音で目が覚めた。日曜日の6時30分。小学校と地域合同の運動会の,お知らせの花火らしい。1回だけなら眠りに戻ることができたかも知れないが,間を置いて次の花火が鳴る。しばらくしたら,広報車でも参加の呼びかけが始まった。昨夜は遅くまでDVDを見たので今朝はゆっくり起きるつもりだったのである。すっかり目が覚めてしまい,7時過ぎに起床した。都会でも休日の朝早くに花火を打ち上げたりすることができるのだろうか。当地はまだのどかなようである。
 そんなわけで,家の外に出て昨日の生垣の剪定ぶりを眺めたりしながら,思いがけない日曜の早朝を楽しんだのだった。
 さて,梨がない。今日はJAのお店に買いに行く予定にしていた。ところが,ナントわが家にも箱に詰めた二十世紀梨を届けてくださる方がおありだった。ありがとうございます。冷蔵庫でよく冷やして食べさせてもらいます。うれしいなあ。
 という思いがけない一日だったので,つれあいと砂丘へ観光に行き,梨ソフトクリームを食べることにした。17時前だというのに,大変な混みようである。梨ソフトクリーム売り場は行列ができていて,土産物屋さんの外まで続いているのだった。境港へ行く人が多いのかと思ったが,鳥取砂丘もなかなか健闘しているらしい。
 ということで,今日の17時過ぎの砂丘入り口の様子である。みなさん,いなばにお金を落としてくださりありがとうございます。公営駐車場入り口に並んでいる車もあったけれど,車でいらっしゃった方は,お土産物屋さんの駐車場にいれた方が良いと思いますよ。と,せめてものお礼の気持ち。

2008年9月13日(土)十四番目の月を見ながら
 庭木の枝が伸び放題よ。道路脇の植木も暑苦しいし。御意にござります,お局様。
 業務を終えた午後から,脚立に乗って剪定ばさみを使ってみた。安物のアルミの刃なので切れ味が悪い。高級剪定ばさみで一度やってみたいものだ。と思うけれど,猫に小判鮫かも知れない。
 ちょっとやっただけなのに,左手が震える。筋肉不足である。筋肉増強ドリンクでもほしいところだ。ちょっと休憩して,砂丘へ観光に行った。
 馬の背辺りにはたくさんの観光客がいらっしゃる。ありがたいことだ。と思っていたら,馬の背を外れたところにヘリコプターが飛んできて,人が降りてくる。噂のドクター・ヘリ?観光客の皆さんは,ラクダに乗っていたり記念写真を撮っていらっしゃったけれど,そのうち地上からもレスキュー隊がやってきて,砂丘を見に来たんだかレスキューの皆さんの活動を見に来たんだか分からない状況になった。200mmレンズで見ていると,担架を持った皆さんの動きは大変スピーディである。速いことは美しいことよのう,越後屋。
 結局,観光客の方がちょっと気分が悪くなられただけだったようで,担架は空のまま帰って来た。ニュースにもならない出来事だったが,東部消防局のいい仕事ぶりを見せていただいた。棒の上のアッちゃんはレスキューのみなさんと顔なじみらしい。深々とお疲れさまのお辞儀をしていた。夏場の砂丘ではこのような出来事が結構あるのだろう。
 そんな皆さんの活躍ぶりを見て帰ったので,気合いを入れて貝塚伊吹の剪定を行った。茜色の西の空と,十四番目の月を東の空に見ながら。

2008年9月12日(金)PRAYER
 忙しい一日だった。久しぶりによく働いた。
 平野早矢香さんという方のラケットさばきも見物させてもらった。笑顔がよいね。余裕があるから笑顔が出るのか,笑顔があるから強くなることができるか。どっちかわからないけれど,ボクは笑顔の練習くらいしかできない。笑っていれば何かの腕前が上達するだろうか。
 そんなプレイを見学した後,19時からの親組合役員会議に向かった。会場は倉吉未来中心である。二日続けて打吹公園だんご界隈が会場だ。といっても,すでに営業は終了していたけれど。
 当該親組合事務局は米子にある。今までの会議は米子開催だったのだが,中部で開催するようお願いし続け,やっと倉吉開催になった。それでも業務で疲れた身にはこたえる。明日が休日ということだけが救いである。いつものように,早く終わってね祈祷。なかなか効かない。くっそー。祈るしか芸のない男である。
 そんなわけで,帰りはエコドライブ関係なしだった。反省。まっ,おかげで今日が少し残っていたのだった。

2008年9月11日(木)THEN PLAY ON
 911なので本来の業務上もそれなりに大事な日なのだが,倉吉で,劇作家の平田オリザさんを見つめたり,お話をお聞きするという一日になってしまった。
 日常生活でも演じる技術は大切らしい。自分では演じることが上手にできない人間だと思っているのだが,実は演じることが苦手な人間を演じていたのかも知れない。これからは上手に演技できる大人を演じることにした。うーん,何だかよく分からないけれど,人生は演劇なのだろうか。
 会場から少し走れば打吹公園だんご本店である。一日頑張ったご褒美に,作りたての柔らかいだんごを食べさせてもらうことにした。試食用は作ってからちょっと時間が経っている感じ。ポニョポニョの柔らかいだんごは,お金を払わないと食べさせてもらえないようだ。1本では満足できぬ。もう1本。
 結局,だんごを一度に3本食べることのできる大人を演じてお店をあとにしたのだった。
 いつまでもこんな平和が続きますように。

2008年9月10日(水)COME TOGETHER
 通夜に参列させてもらった。曹洞宗の通夜。座席の上に,ラミネート加工された御詠歌や開経偈や懺悔文等と,「正法眼蔵生死」などが置かれていた。
 導師が着席され,プリントを見てくださいとおっしゃる。いきなり開経偈の唱和である。お坊さんのライブをお聞きするのではなく,ジョイント・ライブだ。開経偈や懺悔文をみなさんに合わせて唱和した。低い音程なので,結構いい雰囲気で唱えることができたような気がする。御詠歌はキーが高くて,ちょっと苦しかったけれど。何はともあれ,逮夜や法事等で一向宗のお経を唱えていたせいで,他宗派のお経にも抵抗なく参加できたのだった。
 曹洞宗の通夜というのは,どこでもこのような参列者参加型なのだろうか。それとも,通夜を執り行われた寺院の方針なのか。お経が終わるのをひたすら我慢して待ち続けるより連帯感が感じられ,良い通夜だったように思うな。
 お経のあとのボクより若そうな副住職のお話も,説教臭くないバランスの良いお話だった。生まれてきてしまった我々は最後まで生きなくてはいけないらしい。棺に横たわっている方が,最後に教えてくださっているのはそのようなことなのだろう。お疲れさまでした。合掌。

2008年9月9日(火)三つ良いこと有馬温泉
 職場のお嬢さんが,もらい物だとおっしゃりながら,二十世紀梨をむいてボクの机にもおいてくださる。10日頃がおいしいんですよねえとも。ありがとうございます。今シーズン初めてなんです。東はあっちだよねと言いながら食べた。大ぶりで甘い梨である。一切れだったけれど。しかも笑うのを忘れていた。何はともあれ,初物は意表をついて職場からやってきたのだった。
 朝とお昼は別のお嬢さんがコーヒーを淹れてくださる。ボクが淹れても良いのだが,コーヒーメーカーの持ち主ではないので,ちょっと手が出しにくい。ボクは,豆を提供したり,空になったサーバーやドリップを洗う係なのであった。今日もおいしいコーヒーをごちそうさまでした。
 そんなことをしていたら勤務時間が終わった。良い職場である。
 とはいえ,勤務時間が過ぎてから,ふた仕事ほどハードな業務が残っているのが辛いところだ。世の中良いことばかりは続かないのである。

2008年9月8日(月)ウソつきのはじまり
 労働者のみなさまの会合である。月曜日だというのに,会議のあとに懇親会が始まり,ボクの席のご近所に金融関係の方が何名かお座りになった。営業や窓口業務に対し,融資担当やクレーム担当(次長さんがされているらしい)は,大変な割に目立たないんですよねえ等というお話を教えていただいた。いずこも,クレーマー対応は大変そうだ。
 返済が滞る方の共通点等についての話も出て,ウソが多くなるんですよねえとか,泣かれたりもするんですとか,挙動がおかしくなりますねえというようなことも教えていただいた。
 まっ,取り立てを逃れるためには,『世間胸算用』の昔から庶民はあれこれ防衛策を講じていたのである。居留守を使ったり,泣きを入れるのは今に始まったことではないのだろう。
 とりあえず,今月で住宅ローンの返済が終わる予定である。取り立てに来ていただいたり,ウソをつかずに何とかここまでこれたことに感謝すべきかも知れない。
 そんなわけで,今日もナイト・サイクリングである。結構いい運動をしていて,太ももに筋肉がついているような気がするのだが,摂取しているカロリーの方が多いだろうか。

2008年9月7日(日)なし
 あちこちにお住まいのつれあいの関係者の皆さんから,二十世紀梨が届いたという電話があった。1年に1回,二十世紀梨のおかげで,遠くの人の声が聞けたりメールのやりとりができるのだった。
 梨を作っていた伯母さんや叔父さんがご健在だった頃は,梨山で直接もいで食べるというワイルドな食べ方をしたり,どうやって食べるか途方に暮れるほどの梨をもらったものだ。軽トラックの荷台に乗って叔父さんの梨山へ行ったことを,わが家の子ども達は覚えているだろうか。わが家にとって,梨は買って食べるものではなかったのである。
 それが,今やどこからも梨の届くあてがなくなった。梨は,買って食べる果物になったのである。そんなわけで,二十世紀梨の地元に住みながら,まだ今シーズンは梨を食べていない。遠方の人の方が,わが家の夫婦より早くいなばの梨をお食べになるのだった。
 今年の梨は甘いのだろうか。

2008年9月6日(土)再会
 自転車で帰った翌日は,自転車で出かけるしかない。昨夜と同じルートで,車を置いているところまで向かった。丁度9時30分ころ,くだんのエコショップは大盛況である。皆さん,並べられているパイプ椅子にお座りだ。扇子で扇いでいらっしゃる方もいて,熱気を演出するためにエアコンをつけていないのかも知れない。まっ,みなさん気をつけてね。
 その後,某所の運動会に参加した。子ども達の競争を見ていたら,「こんにちは」と声をかけてくださる方がいらっしゃった。ナント,パソコン通信でお近づきになった方だった。コードネームはWESTさん。もう15年くらい前になると思うのだが,WESTさんはほとんど変わらず昔のままである。ボクだけが歳を重ねている感じ。
 そういえばあの頃のコードネームは,wisemanさんとかAuftaktさんとかbatteryさん等と,みなさんコードネームを工夫していらっしゃった。inoには何の工夫も感じられないなと今になって思うのだった。
 まっ,工夫の足りなさは午後の短歌会でも思い知らされたのだけれど。

2008年9月5日(金)お別れ
 前回,もうこれで最後にしようと思っていたのだが,そのまま放っていたらきれいになってケースの中に置いてあった。せっかくきれいにしてくれたのだからと思い,今日を最後にすることにした。ああ,でもやっぱりちょっと緩い感じ。
 何って,トランクスである。割合気に入っていた1枚だったが,今日を最後にしようと決めて家を出たのである。ゆるゆるの一日。って,まあズボンをはけばトランクスを意識することもないのであるが。
 そんな今日は,途中から急に湿度が高くなり,大変不快な午後だった。おまけに,夕方からは季節外れの送別会。ほどほどに切り上げ,雀のお宿で送別記念名人戦モードに入ったのだった。いつもの名人の皆さんと。
 しまりのないトランクスのせいか,殊の外不調である。滅多打ちをくらい,しょんぼりと2時ころに夜のサイクリングを楽しんだのだった。
 のんびり自転車を漕いでいたら,田園町のイタメシ屋さんの近所に,「特大3斤パン無料プレゼント」というポスターが張ってある。自然派食品宅配会員募集店だとか。今日は自然卵3Pが100円,明日はコシヒカリ1.4kgが100円だそうな。
 いつものSF系のお店である。布団ではなく,高価な浄水器等の売買契約を結ばせるお店のように見える。いなばにはまだたくさんお金持ちのカモがいらっしゃるのだろうか。見知らぬ人が無料でパンをくれるなんてことはどう考えてもおかしい,ということにお気づきにならないのかなあ。
 田園町界隈のみなさんが当該エコショップに近づかないことを祈りながら,自転車を漕いで帰ったのだった。長時間ボクと一緒だったので,トランクスも満足したことだろう。さらば。

2008年9月4日(木)Welcome To The Canteen
 ロックのライブ・イベントのページをめくっていたら,この秋懐かしい方々が日本にいらっしゃるらしい。まだ現役でしたの,という皆さんもおいでだ。
 エドガー・ウィンターさん,シンディー・ローパーさん,ポール・アンカさん,キース・エマーソンさん,キャロル・キングさんにザ・フー。ビリー・ジョエルさんやスティングさんも。アヴリル・ラヴィーンさんやレディオヘッドも来日されるようだ。
 おおキャロルさんの『Will You Still Love Me Tomorrow』やフーの『See Me Feel Me』を,しっとりと聴いてみたいものである。
 こんなにたくさんの来日アーチストがいらっしゃるなんてことは,場末に住んでいるとさっぱり分からなかったけれど,日本はおいしい市場なのだろう。都市部に住んでいれば,コンサート代だけで1か月の小遣いが吹っ飛びそうだ。田舎住まいで良かった。
 とはいえ,レディオヘッドのライブには行ってみたいな。えーん。

2008年9月3日(水)マクド
 きれいな関西弁のお嬢さんとお話しする機会があった。幼稚園の先生等をされているらしい,黒いスーツのクレバーな女性である。ご自分の体験話も手短に具体的にちゃっちゃと入れながら,気持ちの良いテンポだ。いいなあ,関西弁。
 幼稚園の遠足の前に持ってくるものリストを配布すると,水筒だけを本当に持ってこさせた若いお母さんがいらっしゃったとか,運動会のはじめての徒競走練習で子ども達がてんでばらばらの方角に走り始めたとか,弁当はマクドだったとか。園児の楽しい小ネタを教えていただいたのだった。水筒だけ子どもに持たせてどうするのかね?自分の頭で考えることが大事である。って,忘れただけなのかも知れないけれど。
 いずこの業界にも楽しそうな話が転がっているようだ。それが関西弁で話されると,大したことでなくても面白く感じてしまうような気がしたのだった。恐るべし関西弁。
 とはいえ,マクドというのはボクはちょっと違和感があるのだけれど。

2008年9月2日(火)客観的に
 某宅配便屋さんの岡山営業所に連絡しなくてはいけないことがあって電話をしたのだが,これがまったく気分の滅入る対応をされる若い女性の声だった。電話を受けることでお金をもらわれているんだろうから,杓子定規で愛想のない対応ではなく,明るい声と明るい対応をしてもらえないだろうか。電話の向こうで笑顔が浮かんでいるような声ならもっとうれしい。カスタマーなんですぜ。
 宅配便屋さんには大変お世話になっていて,わが家に配達にいらっしゃるみなさんは,親切で丁寧で臨機応変な方が多い。せっかくのドライバーのみなさんの努力がこれではクロネコに小判だよ。いや,飛脚に入らずんば虎子を得ずだったかも知れない。うーん,水で泡盛。思わずお嬢さんのお名前をお聞きし,「もういいよ。」と電話を切ったのだった。毎日同じような電話を受けているからルーティーン・ワークが面白くないのかも知れないが,企業イメージを下げないようにしないとね。自分の電話の応対を少し客観的に見て欲しいな。
 客観的と言えば,「私自身は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです。」などと,まったく客観性のない,思い込みの発言をされていた方もあった。よっぽど,「あなたの会見は他人事」と言われたのが腹に据えかねたのだろう。人は痛いところを突かれると,ついつい本来の性質が見えてしまうのである。ボクの豊富な「痛いところ突かれ経験」に基づく自己分析であるが。
 大事なのは,自分が客観的に物事を見ることができない存在だと言うことを忘れないことだと思うんだけどな。あのご発言を聴いて,もっと早くお辞めになればよかったのにとボクは思いましたよ。客観的に。

2008年9月1日(月)首相辞任表明
 ジョアンナにガソリンを給油した。ありがたいことに,今日からガソリンが値下げされたところだった。レギュラーは1リットル176円。
 30年以上のお付き合いのある,今どき珍しいセルフのないお店だ。だから,ちょっと高い。セルフのGSも時々は使うけれど,対面のお店や地元資本のお店も大事にしないとね。
 ジョアンナの退院後初の給油なので,従業員のお兄さん方3名が近づいてきて,色々とかまってくださる。ボンネットまで開けて,あちこち観察してもらった。結構きれいですねえなどとおっしゃるのだが,ラジエター・ホース等にひび割れがあるようで,いつ止まってしまうかわからないんだよね。まっ,その辺りの緊張感が楽しかったりドキドキだったりするんだけどね。何しろ,29歳。というような会話をする。
 いやあ,この車だったら交差点でエンストしてもそんなに文句言われないんじゃないですか,というフォローをしてもらったが,本当だろうか。そんなポンコツで走るなよ!等と言われたりしないだろうか。
 かりにそんなことがあったら,老若共生ということで道端にどかすまで待ってやっていただきたい。
 という,どこが首相辞任表明やねんという内容である。羊頭狗肉,竜頭蛇尾,鶏口牛後。どれやねん。しかし,よくここまで続けられましたなあ,あの支持率で。すばらしい。小心者にはとても理解し難いタフさである。とはいえ,この人では次の選挙に勝てないという判断がどこかにおありなのだろう。もちろん,ご本人も歴史的惨敗の汚名は浴びたくないだろうし。あとはあの人に任せて。ということで,おつかれさま。

2008年8月31日(日)ミッドナイト・サイクリング
 勤務日だった。よく働いた。というのは,ボクの勝手な絶対評価で,周りのみなさんはボクの3倍くらい働いていらっしゃったかも知れない。みなさん働き者なのである。まっ,年寄りは大切にね。
 そんな暑い業務を終え,日曜だというのに自宅外飲酒である。着ていた黒のポロシャツはあちこち塩を吹いていたから,上下の服を着替えて臨んだのだった。
 しかし,みなさんお忙しいのか,定刻に集まっていたのは3人だけ。とりあえず3人で生ビールを飲む練習を始めた。我慢ができないタイプである。その後,遅れてきたみなさんが部屋へ入る度に乾杯をすることになって,大変速いスピードでアルコールがまわっていったのだった。
 それにしても,生ビールはおいしい。今日はいつもより早く起きて,早い時間から活動していたので,睡眠不足気味。ジョッキ3杯で眠くなってしまいましたよ。
 その後,何だかんだで財布はすっかり空っぽになり,帰ろうと思った時には,わが家の白タクも営業終了だった。仕方がないので,真夜中のサイクリングである。
 この辺りに家があったら歩いて帰れるのになあとか,昔はこの辺りは大きな養豚場があったのにいい住宅街になったなあ等と,飲食街に近い住宅地を羨みながら帰ったのだった。それにしても,日曜のミッドナイトは交通量がとても少なくて走りやすい。中央病院からわが家までボクを追い越して行った車は1台だけである。陸の孤島へ向かってペダルを漕いだのだった。

2008年8月30日(土)三枚組
 本屋さんへ行ったついでにCDのコーナーへ行ってみた。いなばでは,ジャズのCDは売れ筋しか置いていない店がほとんどである。このお店も例外でなく,ジャズは大変寂しい。棚に並べられているロック・アルバムも,以前に比べてかなり数が減っている感じ。音楽はダウンロードの時代だから売れないのだろう。注文しても入荷が遅いし,インディーズ系は仕入れてくれない。ますます足が遠のきそうだ。
 と思いながらDVDのコーナーへ行ったら,DVD3枚組が980円で売られていた。ハリウッドの著作権切れの作品群である。昨年ワンコインで買った作品が,1枚300円ほどになっていたのだった。たとえば,『禁じられた遊び』と『自転車泥棒』と『オルフェ』とか,『第三の男』と『市民ケーン』と『怒りの葡萄』とか『カサブランカ』と『凱旋門』と『別離』とか。香港製なので画質は良くない。とはいえ,ボクが鑑賞するのには問題のないレベルである。著作権の期間を長くしようなどとせず,良いものは安く提供していただきたいな。
 4年ほど前,岡山のカバヤ食品が,ガムに12cmDVDのハリウッド映画のオマケをつけて315円で販売していたが,これはこれで先進の商売だったんだなと改めて思ったのだった。やるな,岡山。ヒメのような人が選ばれるというのはちょっと不思議な気もするけれど。

2008年8月29日(金)食のみやこ
 JR新橋駅の銀座口側に,鳥取県のお店がオープンしたそうな。「食のみやこ鳥取プラザ」だとか。どういう意味なんですかね,食のみやこって。首都に作ったからなんですの?それとも鳥取は食のみやこだったの?いつからそうだったのだろう。あるいは,これから鳥取は食のみやこになるのだろうか。売り場のお嬢さんが,大食のみやこさんなのかも知れない。名物にうまいもんなしというような言葉が浮かんでくる,あまり期待しない方が良さそうなネーミングである。
 二十世紀梨やアゴちくわやラッキョウが売られているらしい。ふろしきまんじゅうや打吹公園だんごや真空パックではない豆腐ちくわも常時販売されるのだろうか。
 東京駅にも各県のお土産品がちょっとだけ売ってあるお店があったけれど,日持ちする商品だけだった。上京の際,手ぶらで行っても作りたての商品がお土産に選べるとありがたいな。ボクは当分みやこへ行く予定がない。どんな商品が並んでいるのか,行かれた方は教えていただきたいものである。

2008年8月28日(木)たから探し友の会
 マイ・コレクション展示会場の立ち話で,みなさんのおうちの宝やコレクションについての話題があった。集めることに興味のない男性もいて,揃っているものといったら柳田国男全集くらいだという酒が趣味の強者もいたけれど,お祖父ちゃんは刀を何本も持っているとか,東山魁夷さんのリトグラフ等の絵画が何枚かあるとか,皇朝十二銭の昔からの古銭コレクターとか,キネマ旬報がほとんど揃っているおうち等,みなさん結構コレクターである。
 シルバニアン・ファミリーのお人形ならたくさん持っているという若い女性もいらっしゃったが,総じて女性で収集癖のある方は少ない。パートナーが持っている『ゴルゴ13』全巻が邪魔で捨ててしまいたいという女性もいらっしゃった。いやあ,ゴルゴが全巻あるなんてうらやましいな。大事にしましょうよ。
 自分では収集癖の強い方だと思っていたのだが,みなさんのように徹底しているものがない。どうも散漫な集め方である。興味のない人にはガラクタだろうし。中途半端なコレクター歴を反省したのだった。
 ちなみに女性は,古銭や刀やカメラなんかより宝石よねえとのこと。どうしてあんな石ころが良いのかボクには分からない。そんなところにも埋めがたい男女の溝があったのだった。

2008年8月27日(水)夢であえたら
 物覚えがよくないせいか,夢というのをあまりみない。寝付き5秒で爆睡,目覚めは朝のFM放送でたたき起こされるという睡眠習慣がよくないのだろうか。それでも時々覚えていることもあって,最近の夢で記憶にあるのは,三日ほど前の,身に覚えのないことでつれあいに責め立てられている場面である。恐ろしい夢だった。
 そんなボクと違って夢をよくみる若者もいるようだ。
 知人の娘さんが,指が痛いと朝から大騒ぎだったそうな。聞けば,夢の中で痴漢に遭遇し,腕を力一杯振り払って痴漢を撃退されたらしい。頭の中のできごとだけでなく,その時,腕も夢と連動したようだ。振り上げた手の先がベッドの縁にぶつかったのだった。指の捻挫である。
 整形外科で治療をしてもらったのだが,お医者さんにもX線技師さんにも,どうして指がこんなことになったのかと理由を問われ,くだんのお嬢さんが丁寧に説明したら,病院内が笑いに包まれたのだとか。いやあ,勇敢で楽しいお嬢さんである。
 それにしても,そんなことってよく起こるものなのだろうか。
 寝ている間にも物語を楽しむことができるというのはうらやましい気もするのだが,ダイビングの夢でベッドから落ちるとか,ボクシングで勝っている夢をみていて隣のつれあいに手を出す等ということがあったら,とてもタダでは済まないような気がするな。

2008年8月26日(火)目がねえ
 ちょっとした接触があって,メガネが空中に飛び,落ちた時にレンズがはずれた。フレームも曲がり,修理が必要のようだ。とりあえず,車の中に置いていた度付きのサングラスを着用した。職場でもサングラスをかけていたのだった。
 夕方,病院へ行く人に同行することになった。院内でもサングラスをかけたままだ。何だか,すれ違う看護士さんが目を避けて下を向かれるような気がする。怪しい雰囲気だったかも知れない。
 そんなわけで,帰りにメガネを物色することにした。急なことなので,資金が少ない。量販店に行った。良さそうなものがたくさんある。と思ったのだが,ボクが良いと思う軽そうなチタン製フレームなどは,大変高価。購入は無理である。2軒目の量販店に行くことにした。
 縁なしで軽い安価なフレームがあった。閉店間際だったけれど,オジさんの対応も良い。残念なのは,展示してあるレンズの幅がいずれも狭いことである。最近の流行は,こんなに狭いんですの?使っていたのと比べてもらったら,ボクのは上下の幅が1cmほど長かった。大きなレンズに慣れているので,小さなメガネはダメなんです。と話したら,大きさはいくらでも変えてあげますよとおっしゃる。じゃあ,現行のフレームより4mmほど小さめにしてくださいとお願いしたのだった。仕上がりは週末。さて,おめがねにかなうかどうか,っておめがねはルーペのことらしいが。

2008年8月25日(月) WHOLE LOTTA LIVE
 オリンピックの閉会式に,レッド・ツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジさんが『胸いっぱいの愛を』を演奏されたらしい。残念,見逃してしまった。随分前からそういう噂があったようだが,何しろオリンピックはスルー傾向だったから,そんな情報はボクには入っていなかったのだった。
 どんな演奏だったのだろう。
 勤務時間が終わった職場に残っていたみなさんにお聞きしてみた。「行列を見ていたから」とか,「何とかペイジさんって誰?」などと,尋ねたみなさんのほとんどが,閉会式を見ていないかジミー・ペイジさんにはご関心がなかった。あちゃー。閉会式の視聴率は低かったのだろうか。ジミー・ペイジさんは,ロックに興味のない方にはマイナーな存在なのか。
 ロケンローラーがそんな商業主義に乗っかって良いのかというご批判のむきもあるかも知れないが,どのみち巨額のお金を稼いだみなさんだから,今さらそんなことを言っても詮無いことだ。いちばん新しいペイジさんのお姿を見たかったな。というミーハーである。
 何しろ,彼らの1〜4までのアルバム発売時期は,ボクの高校時代とほぼ重なっているのだ。仕方がないので,1979年のKNEBWORTHでの『WHOLE LOTTA LOVE』の演奏を見て我慢した。ペイジさんが35歳のステージである。若くてスマート。ネットで見ることのできた閉会式画像では,髪の色が白くてややメタボっぽく見えたが,29年の歳月はペイジさんをどう変えたのだろう。あまりの変わりように胸がいっぱいになるかも知れない。

2008年8月24日(日)備忘用
 北京オリンピックが終わった。みなさんおつかれさま。ボクは,新聞と一部のニュースでしか知らないので,あまり興奮することもなかったな。一応,備忘のためである。
 今朝の朝日新聞で,西村欣也さんが野球についてのコメントをしていらっしゃる。采配等のことを書かれた最後は,『コーチにスペシャリストを選ばずに「大学同期仲良し3人組」で挑んだところから間違いは始まっていた。』と結ばれていた。
 スポーツ欄でも批判的傾向の記事だが,ボクはGGさんも知らないし(大体どういう意味?って,調べる気も起こらないけれど。),そのエラー・シーンも見ていない。ベンチでどれくらい声が出ていなかったのかも知らない。
 負けても,美しい物語を作るのがメディアである。本音や批判等は極力控えて。それが,堂々と監督批判をされているのだから,観戦されていたみなさんがよほど腹に据えかねるような戦いだったのだろう。とはいえ,監督の采配だけで勝てるチームに仕上がっていたの?年俸はすごいけれど。イチロー選手や松坂投手が出場しているわけでもないのだから,そう目くじらを立てなくてもいいと思うな。まっ,大事なのは失敗した時や負けた時のコメントである。余裕がなくなると,ついつい本来の性質が出やすいものだ。さて,WBCの監督はどうなるのか。どうでもいいけれど。
 そんなことより,わが家は今日はラッキョウやエシャロットを植え付けたのだった。一応,備忘のためである。

2008年8月23日(土)たどり着く前に土砂降り
 某所から,顔を見せるようにという催促の電話があったので,みんなで車に乗って出かけた。ちょうど土砂降りが始まったころに。
 傘を用意していなかったのだろう。歩道には,部活帰りらしい女子中学生が覚悟を決めてゆっくり歩いていたり,自転車に乗っている二人の野球部員がずぶ濡れを楽しんでいた。ように見えた。
 急に雨に降られ,雨宿り場所へ行くまでに多少濡れたりすることはあったが,あんな風に堂々と雨に打たれなくなって久しい。彼女や彼は,下着までびしょ濡れに違いない。土砂降りの中でもゆっくり歩くことができるというのが若者なのかも知れんな,と思ったのだった。
 業務を終えたおじさんは,そんな雨の中,せんべいを買ったらお土産をくれるというオープンしたばかりのせんべい屋さんに寄った。それぞれがレジに並びお土産を手にする,というせこい雨の夕方を過ごしていたのだった。青春は遙か彼方である。

2008年8月22日(金)良き人たちに
 随分涼しい一日である。頭も少し涼しくなったような気がしているのだが,「この夏,少し白くなってませんとかぁ」とご近所の席の女性が何の遠慮もなくおっしゃる。わかりますう?そうなんですん。「3年前の免許証と新しい免許証の写真を比べても,かなり白いのが増えているんですよねえ。」と言ったら,「えぇっ,免許証は5年じゃあないんですか」と話が変わって,どっちで突っ込まれてもつらい。それでもかまってもらえるのはうれしかったりする。
 後ろの席の人は,ちょっと手を出して下さいと,煙の出ている液体をボクの手にかける。えっ,なんやねんと思ったのだが,手はまったく濡れていない。手品ですの?
 お聞きすれば,沸点がマイナス250度ほどの液体なのだそうだ。温かい人の手に触れれば瞬間的に蒸発してしまうわけである。水を入れて氷も作ってくれた。なかなか溶けない氷だ。それにしても,なんでそんなものがあるの。危険物じゃないのと思ったりしたのだが,髪の毛を気にしてくれたり,面白い仕掛けでビックリさせてくれたり,目が合えばにっこり微笑んでくれる男性や女性もいたりで,こんな良き人達がいるから職場へ行くのが嫌ではないのかも知れないなあと思ったのだった。ここのところあまり良いことがないけれど,ありがたいことである。
 ボクは誰かの良き人になっているのだろうか。ちょっと反省した。

2008年8月21日(木)苦虫
 今年も庭のゴーヤーが豊作だ。夏野菜で他人様に提供できたのは,モロヘイヤとゴーヤーくらいである。素人向きの野菜なのだ。
 と思ったら,わが家にゴーヤーをくださる方もあって,これが巨大。わが家の2倍以上の大きさである。重さを量ってみたら,350gあった。本格的に畑で作っているのと,日よけがわりに作っている違いだろうか。まっ,ままごと兼業農家である。
 日よけにもなり,食材も収穫できるありがたい緑のカーテンだが,緑があるということは,虫が集まるということでもある。苦い実でもあるし,葉っぱもおいしそうに思えないのに,去年は夏の終わりに青虫系が,今年はカメムシ(椿象)が大量に発生した。ゴーヤー食う虫も好き好きなのだ。
 とはいえ,自分だっておいしいと思って食べているのだから,苦いのが好きな虫もいるのは当然である。そんな虫をかめば,きっと苦いことだろう。って,ボクも苦いということか。

2008年8月20日(水)KIND OF DEEP BLUE
 運転免許証の更新に行った。更新申請手数料が2100円で,更新時講習手数料が1700円。ボクの前の若者は,2500円の交通安全協会費も払われていた。えらいね。5年ぶりの,さらに5年有効の免許証の更新なのだろう。ボクはコツコツ3年ごとに手数料を払っているので,ご遠慮させてもらった。
 そんなわけで,ブルーの免許証所有者は「違反・初回講習」コースである。29名中,女性は10名。机の上の札を見ると,「初回」の人はひとりしか見あたらなかった。ほとんどが「違反」カードをお持ちだ。9時55分に終了した隣の部屋の一般講習は,男性が8名で女性が7名だった。世の中,違反者の方が多いのだろうか。
 とはいえ,「違反・初回講習」にご参集のみなさんは,特に凶悪そうな方はいらっしゃらなくて,ボクのように善良そうな老若男女である。おそらくボクと同じで,流れに従って快適に走行していたのに,いきなり言いがかりをつけてこられ反論できなかった気の弱いみなさんなのではないか。9時から11時10分までの講習中,私語も眠る人もひとりもいなかったのがそれを証明していると思うな。メールをしていた女の子はいたけれど。
 講師の方は,「高齢者は性格的に自己中心になるので」などとおっしゃる。出典は何ですの?OHPの文字が小さかったり,ブラウン管テレビも20インチほどの小さな画面なのに,みんな真面目によい子なのだった。
 小さな事故でも被害者がお年寄りだと死亡事故になったりするから怖いよとか,違反点数が6点になったら1か月以内に由良に行った方がいいよ等とありがたいお話をお聞きして,新しい免許証を受領。昔の免許証と比べると,髪が少なくなっているような気がするな。経年変化も観察できるありがたい講習である。
 午後は倉吉までドライブだったが,いつものようにエコ・ドライブ。何でこんな真面目な男の免許証の色がブルーやねん等と,言いがかりをつけられた時の光景を思い出して興奮していた。自己中心の高齢者というのはこういうことだろうか。

2008年8月19日(火)夏の子守唄
 今夜は,ジャニス・ジョプリンさんとマイルスさんとコルトレーンさんを流し,エルヴィン・ジョーンズさんとリチャード・デイビスさんのデュオを聴いてから,『サマータイム』の自家製ピアノ・コンピ盤をまわしている。子守唄を連続して聴いているのだった。
 エルヴィン・ジョーンズさんとリチャード・デイビスさんのデュオは大変ディープである。わが家のコンピ盤にはちょっと馴染まないけれど,ジャニスさんと並んで,一度聴いたら忘れられなくなる衝撃的演奏だ。眠れないと思うな。
 そんなわけであまり濃い演奏ではなく,ちょっと軽めの『サマータイム』は次のような演奏者のみなさん。
 THE THREE SOUNDS / HERE WE COME
 BILLY TAYLOR / ONE FOR FUN
 DAVE CATNEY / FIRST FLIGHT
 DON RANDI / FEELIN' LIKE BLUES
 RED GARLAND / ALL KINDS OF WEATER
 GREAT JAZZ TRIO / GREAT STANDARD VOL.1
 EUROPEAN JAZZ TRIO / NORWEGIAN WOOD
 KENNY DREW / STANDARDS REQUEST LIVE
 MICHAEL HEISE / ON LOCATION
 ARI HOENIG / THE PAINTER
 BILL EVANS / HOW MY HEART SINGS!
 以上11曲で76分である。ARI HOENIGさんがドラムスで演奏する『サマータイム』はちょっと変わっている。演奏時間も16分以上あって,チャレンジングだ。この演奏も子守唄にはならないと思うけれど,夏はそれくらいの冒険をしないとね。
 ということで,今年のサマータイムの終わりである。

2008年8月18日(月)行く夏のSUMMERTIME
 今年の夏も残り僅かである。行く夏を惜しんで,『Summertime』を流している。ガーシュウィンさんがお作りになった,暑い夏の夜に赤ん坊を抱きながら豊かな夏の生活を夢見て歌う子守唄だ。ロンドンのスタジオで収録された盤のオペラ『ポーギーとベス』では,オペラが始まってすぐに,「夏になれば暮らしは楽になる 魚は飛びはね 綿も丈が伸びるもの。」とファルセット・ボイスで歌われる。その後も,何度か繰り返し歌われるけれど。100年ほど前の,アメリカの南部の黒人が懸命に生きている姿を描いた作品だ。
 『Summertime』コンピ盤は,ピアノ・トリオ系とサックス系の2枚を作っているのだが,管楽器入りの方が夏の暑さが伝わりやすいような気がする。最初の演奏はアート・ペッパーさんのアルト。切ない音色が夏の夜にはフィットすると思うな。
 ということで,とりあえずサックス盤は次のような演奏者である。
 ART PEPPER / MODERN ART
 JUNIOR MANCE / YESTERDAYS
 JOHNNY HODGES / GERSHWIN
 JOHNNY GRIFFIN / NIGHT LADY
 GIGI GRYCE / THE HAP'NIN'S
 DON BYAS / LAURA
 SELDON POWELL
 GEORGE GAZONE / MOODIOLIGY
 GREG OSBY / ST. LOUIS SHOES
 SONNY CRISS / LIVE IN ITALY
 PAUL DESMOND / SUMMERTIME
 CHARLIE PARKER / WITH STRINGS
 夏は楽しいけれど時々哀しいよねえ,というような演奏をご存じの方は教えていただきたい。

2008年8月17日(日)どこでもトイレ
 特別にきれいな夕焼けというわけではないが,珍しく夕方の風が涼しい。山々の稜線も際だっている。ちょっとだけ秋の気配を感じた。せっかくなので,コンデジを持参し,いつもの与謝野晶子歌碑まで行ってみることにした。
 他にも夕陽見物と思われる車が2台。いいね,若者のデート。砂丘のはずれを散歩のご夫婦もいらっしゃる。
 歌碑脇の大きな石に座って沈む夕陽と稜線の美しい山々を眺めていたら,猫を連れて散歩中の外国人男性が通りかかられた。わが家のご近所にお住まいらしい。飼い主はクラークさん。猫の名前はモンちゃん。自転車のバスケットに乗せて砂丘まで登り,砂地を散歩されるのが日課のようだ。良い趣味をお持ちですねえ。って,モンちゃんのどこでもトイレというわけではないよね?
 2年間一緒に暮らしているとのこと。ボクの鳴き声にはあまり反応してくれなかったけれど,クラークさんとはコミュニケーションが結構とれているように見えた。猫と暮らすのも面白い発見があるのかも知れない。『綿の国星』が思い浮かんだ夕方だった。

2008年8月16日(土)貝を食べたい
 貝好きの娘が一時帰宅をしているので,今日の晩ご飯は貝づくしである。ホタテの刺身にアサリの吸い物,イガイご飯とサザエご飯(昨日までの残り物),そして殻つきの生牡蠣である。
 もちろん娘が最初に食べるのは生牡蠣。レモンと醤油を少々たらし,ひとくちでペロリ。おいしいおいしいと騒ぐので,ボクの分も食べさせてやることにした。優しい父親である。というか,家族の秩序が崩壊しているかも知れない。儒教の教えをみなさんが守っていた頃には考えられないような食事風景であろう。こんな親が娘をダメにしていくのだろうか。といいつつ何の反省もしていないダメおやじである。
 先週の東京では,初対面の方から父親にあまり似ていないと言われていた娘だが,貝が異常に好きなところは確かにボクの娘かも知れない,と思うこともあるのだった。あぁ,ボクも生牡蠣が食べたい。

2008年8月15日(金)同窓会
 昼間から同窓会である。母校のある地域を離れてから長い。まっ,みなさんから見ればよそ者である。普段顔をあわすことのない人達が大半なのだが,それでも名前を呼んでくれる同級生が多くてうれしい。やんちゃなメンバーの席周辺で過ごしてしまい,恩師や旧帝大出身のみなさまとゆっくり親交を深めることができなかったのが残念である。
 酒造元と提携して作った純米吟醸原酒を売っている男からボトルを買ったり,ミルキー・クイーンという米を作っているという男から米の買い付けをしたりと,商談も成立した。
 すでに鬼籍に入っている同級生も7名いらっしゃった。卒業生の5%である。次回はいつ開催されるのか知らないが,ボクは出席できるだろうか。とりあえず,亡くなられた同級生と終戦に対し黙祷を捧げたのだった。
 そういえば,お盆の棚経にやって来たのが中学生だったというお話も聞いた。それがなかなかうまいのだとか。お経がうまいだけでなく,大人の会話もできて,わが家は檀家のみなさんのお蔭ですからなどと話すのだそうだ。すごいな今どきの中学生。
 同級生のみなさんもよくご存じだと思うが,ボクは中学時代にそんな上手に大人とつきあえなかったよ。ぶん殴られて歯が折れたり,雪のグラウンドを裸足で走らされたり。豊かな物語を作ってくださった恩師あればこそである。もうお亡くなりになってしまったけれど,ホント感謝しているんです。

2008年8月14日(木)安楽國へ連れてって
 お坊さんがいらっしゃった。往生安楽國で終わったお経の時間は2分20秒。その後,南無阿弥陀仏を6回ほど唱えて,今年の棚経は終了である。ご住職の代理の方の読経なので,お布施は相応の額である。すいませんね。
 当該のお寺では,月末に五木寛之さんの講演を予定されているらしい。若い頃は嫌いではなかった五木さんだが,荒野をめざして歩き続け,蓮如さんや親鸞さんたどり着かれたのだろうか。もっと若い時に蓮如さんにたどり着いていらっしゃったら,今までの五木さんとは違う来し方だったんだろうな。
 どちらにせよ,宗教にたどり着いた方の講演は聴かないという教義のある無認可宗教の教祖をしている(信者はほぼ全員離脱状態)ので,参加させていただくわけにはいかないのである。重ね重ねすいませんね。って,そういえば寄付のお願いも放ったままだ。不心得者である。破門リストに名前があがっているのかも知れない。地獄往生間違いなし?
 罪滅ぼしに,鳥取駅前で制作中の,砂像というか砂の彫刻の画像をアップして,砂丘で開催中の「砂の美術館」や2009年の「世界砂像フェスティバル」のPRをしてみることにした。こんなすごい砂のお城等を見るために,みなさん鳥取に来てね。
 ということで,罪一等を減じてもらえないだろうか。

2008年8月13日(水)夏休み
 今日から夏休みだ。ありがたいことに,テレビはどのチャンネルも見たい番組がない。いつもは凶悪犯罪等のニュースも多いけれど,ここのところ殺人事件もないのだろう。さすが平和の祭典である。一年中,こんな感じの番組作りをやってもらえるとありがたいね。アナログ放送終了とともにテレビを終了しても良いくらいである。
 大体,どうでもいいようなネタで無理にショーをお作りになることもあって,メディアのおかげで不幸になった方は,加害者に限らず多そうだ。報道しなくてもよいこともたくさんあると思うのである。現在のように,毎日スポーツ・ネタで騒いでいてくれるとうれしいね。世の中平和だし,テレビを見なくても済む。
 そんなわけで,一部の植物の植え替えをしたり,みなさんからご案内いただいた課題図書を読んだり,サスペンス映画を見たりしながら,静かな夏休みの初日は終わっていったのだった。
 そういえば,冷却水のもれていたクーペは,もれ防止とバッテリーの交換をしてもらい,ちょっと安心できるようになった。とはいえ,何しろ29歳。いつどこが壊れてもおかしくない車である。車に限らず,多少の危機感を持ちながら暮らした方がいいよと,わがクーペはボクに警告してくれているのかも知れない。

2008年8月12日(火)カッコウの森
 市の歴史博物館などへ行ったり,レーザーのお勉強をする業務である。
 森の入り口にある歴史博物館は,『鳥取士族の西南戦争』という特別展を9月15日までやっていらっしゃるのだが,ボクが見せてもらっている間に特別展示室にやってきた人は1名だけだった。
 お客さんは,常設展示室に設置してあるシミュレーション・ライドに乗りに来る子ども達がほとんどのようだ。高校生以下は無料なので,入館料収入はほとんどない施設というわけである。念のため,受付業務の女性に確認したら,何だか言いにくそうに,大人の入館はあまりないんですとおっしゃる。市議さんや市役所勤務のみなさん等は見学されていないのだろうか。
 狭い特別展示室には100種類以上の資料が展示されていて,田舎の施設なりに工夫をしていらっしゃる。学芸員のみなさんのご苦労がしのばれるけれど,もっと集客力を高める努力が必要だと思うな。たくさんの人に来館して欲しいというお気持ちがあるのであればだが。
 喫茶室に,ここでしか食べられないスイーツやラーメンやイガイご飯を置くとか。って,ちょっと違うか。
 まっ,どこかを退職された方の天下り用施設のようなイメージもあったりするのだが,夕張のような経済状況に近づいたら,かなり早い段階で整理される施設なのではないかと思った見学だった。カッコウの鳴き声は聞こえなかったけれど。

2008年8月11日(月)ぐぐるぐぐれば
 関東地方を回っていた先週,路上の景色が360度見回せるというグーグルのストリートビュー日本版が利用できるようになっていた。宿泊場所周辺を検索して見ると,いやあ,あそこの歩道橋はさっき通ったところじゃんというくらいリアルである。便利なカメラを搭載したグーグルの自動車が,全国の路上で街並みを撮影していらっしゃるらしい。あちこちを撮影しまくっている不審車があるという情報が,所轄官憲に届いたりはしていないのだろうか。
 今のところ大都市圏だけのサービスである。わが家界隈は,ストリートビューどころか航空写真さえ不鮮明だ。
 とはいえ,住所を入力すると自宅の玄関周辺がいきなりPCのディスプレイに現れるというのは,ちょっとビックリである。すでに,都会のみなさんの中には,誰に断ってわが家の写真を載せてるねんとお怒りの方もありそうだ。
 かつて,グーグルのマップでは,わが家の物置や畑のボロ倉庫まで載っていて驚いたものだ。このストリートビューはさらにプライバシーが露わになっているのだから,これからトラブルが多発しそうである。大体,ストリートでボクが写真を撮りまくっていれば,不審者扱いされるのがオチだ。そんな時代に,ここまでサービスしないといけないのだろうか,グーグルさんは。

2008年8月10日(日)ワイングラスをもつ娘
 ロード終了。ありがたいことに,阪神ほどボロボロになるでもなく帰還することができた。
 新幹線乗車までに時間があったので,上野の東京都美術館で開催されているフェルメール展を,見送りに来てくれた娘と見に行くことになった。
 フェルメール展と言っても,フェルメールさんの作品は7点ほどで,その他はオランダのデルフトという街の画家の作品である。とはいえ,丁寧な解説もあるし,まとまって7点も見ることができるのは,フェルメールさん好きの方にはまたとない機会であろう。
 当日券大人1600円の会場はなかなか盛況である。時間がたっぷりあるわけではないので,前座のようにレイアウトされている作品は駆け足だった。光と影の絶妙なバランスや奥行き感のある400年ほど前の美しい作品を楽しませてもらい,娘との貴重な時間を過ごすことができた。ありがたいことである。
 美術館の外では,「サラーム・バザール」というパキスタン・フェアが開催されていて,ヘナによるタトゥーの実演やパキスタン料理等もあったが,行列ができているのを眺めただけ。一日ゆっくりとこの辺りで過ごすことのできる人はうらやましいねえと思いながら,上野をあとにしたのだった。

2008年8月9日(土)反ロデー
 今日はナガサキの日だなと思いながら霞ヶ関界隈を歩いていたら,機動隊のみなさんが随分目につく。外務省辺りは殊の外多い。防弾服姿の機動隊の隊員さんに,「今日は何かあるんですか。」と尋ねたら,「今日は反ロデーなんです。」という言葉が返ってきた。
 「反ロデー」というのが一般的なのかどうか良く知らないが,そういえば,この日は旧ソ連軍が満州に侵攻してきた日である。北方領土返還を願っている方々や,右翼のみなさんが活躍される日なので,外務省やロシア大使館界隈では,警察のみなさんもお忙しいということのようだ。
 乙女ロードへ行くために寄った(ボクの趣味というわけではないんです。)池袋東口でも,右翼の街宣車がたくさん並んでいて,北方領土返還などのアジ演説をされていた。
 歴史上の同じ一日であっても,視点によってはそれぞれ別の思いになるのだった。まっ,電車の中でもストリートでも,そんなことはどちらも関係なさそうなカップルもたくさんいらっしゃったけれど。

2008年8月8日(金)メインは
 せっかく群馬に来たのだから,富岡製糸場へ寄って往時を偲んだ。中学校などの教科書でおなじみの建築物である。夏休みの図画の宿題に建物を描いている小学生がいた。昭和63年まで稼働してらしい。繭が1個10円ほどの値段で売られている。懐かしいね。
 その後,太田市に寄った。駅の南口がすごい。駅前のメイン・ストリートの両側に延々とパブや風俗の店が続いているのである。いなばでも,メインストリートにお酒を飲むお店が見受けられるようになったが,まだ風俗店はないのではないか。
 駅前にいた小学6年生の子ども達は,夜は近づかないと言っていたし,おばあさんや若者にお聞きしても,治安のことを心配されていた。取り締まりが行われることも増えて,以前よりは雰囲気は良くなったとおっしゃる方もあったけれど。
 駅前のバス停にはイオンのピンクのバスが来ていた。郊外店にメイン・ストリートが敗れた結果,シャッター街になり,その後北関東一と呼ばれる歓楽街が駅前にできたらしい。近郊のみなさんがお客さんとしていらっしゃるのだとか。
 いなばにもシャッターの閉まったお店が多いけれど,場所をわきまえ,棲み分けるくらいの節度はあった方がいいと思うな。

2008年8月7日(木)物語は夜に
 諏訪峡で足湯につかりに行く業務である。豆腐のアイスクリームなどを食べながら。ランチはおすし屋さんで。昼休憩には,やったことがないという女性のために,200円のスマート・ボールをプレゼント。球が次々に出てくる。ビギナーズ・ラックである。ご褒美に,光の出るヨーヨーをもらった。今日も平和で極楽な一日である。
 ふもとは37度だったらしいが,当地の標高は500mくらい。逓減率を考えてもそれほど気温は低くない。そんな中でとてもよく歩いたのだった。同行の方の万歩計は14000歩を超えていた。ポロシャツは汗でびっしょりである。
 夜は同行のみなさんと懇親会。伯耆の伝説の男の話で盛り上がった。定年退職の日に酒を飲み過ぎて行方不明になり,夜遅くまで警察のみなさん等が捜索したという方である。ここだけの話が次々暴露された。ボクと同姓で同じ業務の方なので,いなばで伝説を作ってはどうだろうか等とご助言をいただいた。足元にも及びません。

2008年8月6日(水)平和な一日
 高崎で昼食場所を物色。鞘町という街に,テラスのあるオープンなカフェがあった。同行のみなさんと入店。いなかうどんとか,トロねば丼というメニューを見ながら,ちょっとメニューの数が少ないねえ等と話していたのだが,なんと,本日オープンしたばかりのカフェだった。
 我々が一番乗りである。そらいろカフェというお店で,若い夫婦とそのお母さんが経営していらっしゃるようだ。記念に写真を撮らせてくださいとマスターに言われ,二本指のピースではなく一本指を立ててみなで写真におさまったのだった。
 お店をオープンした人というのは,お客さんが来るだろうかとか,どんなお客さんが来るのだろうと心配や楽しみがおありなんだろうな。われわれのあとには3名のお客さんがあったけれど,長続きするお店になるといいね。
 夜は,カレントという,これもテラスのあるカフェに入った。いなばのお店とはちょっと違うゴボウの空揚げ等をおいしくいただいた。という,もう二度と行けないであろうお店の紹介である。
 お店からホテルに帰ると,人は忘れることによって過ちを犯すと,どなたかおっしゃっていた。昼間の慌ただしさの中で,あやうく忘れるところだった。今日はヒロシマだった。平和な一日に感謝した。

2008年8月5日(火)ロード
 今日からロードである。といっても,阪神のような過酷な日程ではないので,ちょっとお気楽気分のところもあったりする。まっ,今年の阪神も,お気楽極楽トンボ・ロードなのかも知れないけれど。
 週末が,市内のしゃんしゃん祭や花火大会だとか。帰ってきた時には,いなばの祭が終わっているらしい。従来の日程だと,勤務後に踊られるみなさんは大変なのだとは思うが,何だかまだ馴染めないな,「花火は15日」で育った人間には。
 年末年始休暇のように,大人にも夏休みを3日間ほど全国的に作ってはどうだろう。15日の記念日あたりを中心に。
 ということで,リアルタイムでの更新はできません。後日,まとめてアップする予定です。みなさま,良い夏祭りを。
 で,東京に着いたら激しい雷雨である。歓迎されていないのだろうか。秋葉原で525円のおりたたみ傘を購入して,秋葉ブラ。電気屋さんの店先で雨宿りをしていると,「どうすんだよこれ,ちょっと動けないぜ」とか,「洗濯物を干したままなんだよね」などという若者の会話が聞こえてくる。傘を持っていないみなさんはびしょ濡れである。
 ドンキホーテにお付き合いし,AKBのホール入り口まで社会勉強のため上がった。ボクより髪の少なめのいい歳をした男性等が入り口にたむろしていらっしゃる。日本はそんなことになっていたのかと驚いたのだった。池袋では,流されて亡くなられた方もいらっしゃるというのに。

2008年8月4日(月)夏の思い出
 漁港へ行く業務だった。って,どんな業務やねん。
 漁師さん達が,明日の市に出すために,獲ってきたカキやイガイをきれいに洗っていらっしゃった。隣には,密漁巡視の方もいらっしゃる。先日,密漁をしていた人達が3人ばかり見つかったとか。潜って貝等を獲るのは,13時ころまでしかできないのだそうだ。それ以外の時間に潜っていると怪しまれるのだろう。
 大ぶりのイガイが並んでいるのをスーパーではあまり見かけないが,大きいのは,料理屋さんや民宿が買われることが多いようだ。
 そういえば,わが家は今年まだイガイご飯を作っていない。
 「これって,分けていただけるんですか?」「ええよ。」「じゃあ,1000円分ください。」とお願いしたら,75g平均のイガイが20個ももらえた。産地直送というか,獲りたてである。現地調達に限るね。
 塩分を落とすため30分真水に漬け,貝を良く洗ってから茹でる。その茹で汁でご飯を炊いてもらった。味付けは,醤油と酒とみりん少々。大変美味。今年の夏は,これでもう思い残すことはない。明日からのロードに安心して出かけられそうだ。

2008年8月3日(日)ドンマイ
 毎年同じようなことをくりかえしていて,ピース・ウォークの翌日は,労働者のみなさんのソフト・ボールのお手伝いである。今年は集合時間が8時だったのが救いだ。選手のみなさんには申し訳ないのだが,早く帰ることができるよう,コールド・ゲーム,コールド・ゲームと念じていたのだった。
 ところが,今年は出場チームの実力が拮抗していたようで,センター・フライがなぜか三塁打になったり,ライト・フライがグラブに当たってホームランという試合である。16対13とか27対20といった乱打戦が延々と続いて,少々疲れた。
 何しろ,ピッチャーが投げる前に離塁していてアウトになるという場面もあって,エラー続出なのだが,某チームのリーダーとおぼしき人のかけ声がすごい。外野がエラーをすると,センター替わろうーか?とか,ライト何やっとんじゃい。足動かんのかー?もっと走れやー等と大きな声で言いたい放題である。
 選手のみなさんとの距離が近いという思いがおありなのだろう。とはいえ,エラーをした背番号22番の彼は,ボクと同じように気が弱くて真面目な良い男なのである。彼の性格を思うと,そんな風にきつく言われると,萎縮してしまっているような気がするのだ。
 親善が目的の試合である。そうムキにならなくても良いと思うのだけれど,勝負になると熱くなるんだろうな。明日からの業務に支障は出ないのだろうかと,他人様の職場ながらちょっと心配したのだった。
 ミスに優しい人の方が,ボクには相性が良いんだけどな。

2008年8月2日(土)平和なればこそ
 今年もピース・ウォークの季節がやってきた。今日は,『NAGASAKI・1945 アンゼラスの鐘』という,日本医師会ご推薦のアニメを鑑賞してからのピース・ウォークである。
 ヒロシマに新型爆弾が投下されたらしいという話をしながらも,自分のこととしてまだよくイメージできていなかった長崎のみなさんが,原爆や戦争のリアルを体験されることになる。戦争は,身近な場所で大事な人が亡くならないと,本当の怖さが実感できないものなのかも知れない。
 そんなことを感じさせてくれるのだから,もちろんアニメもバカにできないのである。たまたまご案内をくださる方がおありだったので,先日NHKで深夜に放送された「証言記録兵士たちの戦争」を見た。敵の機関銃に白兵戦で向かうというバカな作戦でも,上司には絶対服従だった時代に巡り合わせたみなさんの無念はいかばかりだったことだろう。戦争のリアルに少しでも近づけるよう,せめてこの時期だけでもいい番組をたくさん放映していただきたいものだ。深夜にではなく。
 デモにつき合ったから世界が変わるわけでもないが,時に長いものに巻かれないことも大事にしようと改めて思ったのである。
 太陽が真上の頃の行進だから大変暑い。それでも,「核兵器の廃絶」というゼッケンをつけ,先日見たNHKの映像を思い浮かべながら,リーダーのシュプレヒコールに小さな声でお付き合いしたのだった。

2008年8月1日(金)調律完了
 調律をしていただいた。毎日使うわけではないわが家レベルの場合,1年半間隔でも支障はないようだ。ただし,2年に1回だと料金が高くなるのだとか。で,部屋がきれいになるのだから1年に1回くらいは調律をされた方が良いのではないですかと,調律師さんに言われたらしい。
 ギクッ,である。それって,わが家のことをおっしゃっているんですの?どうして調律前日のわが家のことをご存じなのだろう。ログを読まれているはずはないのだが。あるいは,どこのおうちでも,ピアノの調律の前には気合いを入れて部屋の掃除をされるものなのだろうか。
 調律のついでにさまざまなおうちの部屋も眺められるわけだから,調律師さんというのは,ピアノのメンテ以外にも意外な楽しみがあるのかも知れない。
 それにしても,部屋の掃除の話をメインにもってこられるというのは,わが家の場合,毎年のメンテでなくても良いということなんじゃないかな。汚い部屋の期間が長くなるだけで。
 メンテの時期を少しずつずらしていって,仕事始めのころにお願いするのが良いかも知れない。。

2008年7月31日(木)調律前夜
 明日は調律の方がいらっしゃるらしい。保険の更新話等のように,玄関で用件を済ますというわけにはいかないのが辛いところである。例によって,ピアノのある部屋の片付けをしておいてよねとのミッションが告げられた。大晦日よりも,この調律の時の方が掃除に熱心なわたくしである。ピアノのある辺り中心だけれど。
 それにしても,毎年同じようなころに調律の案内ハガキが律儀に届く。時々,案内を忘れていただけないだろうか。大体,モノのメンテだけでなく,夫婦関係の調律や親子関係の調律を定期的にした方がいいんじゃないのかね。って,わが家の場合だが。
 ピアノはデリケートな楽器だ。それほど弾かなくても,温度や湿度変化で弦に錆びが発生したり,伸びたりするのだろう。コンスタントにメンテをした方が良いとは思うが,プリンターを安く売った後にインク・カートリッジで稼ぐとか,オイル交換を早めにさせて稼ぐなどの商売に近いものがあるのではないかと疑ってしまうのだった。
 案内を無視して,自分の耳が狂いを感じた時に調律を依頼するというのはどうだろう。狂いが分からなくて,10年くらいメンテ不要になったりすれば,夏の大掃除もなくなるし,調律料も不要なんだけどな。
 とりあえず,わが家程度の使用であれば,本当のところは何ヶ月くらいまで調律をしなくても良いのかを聞いてもらうことにした。
 その他の関係の調律はしなくても良いだろうか。

2008年7月30日(水)東へ南へ
 今日は,東へ南へ東南へというのが業務の一部である。「昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ」という,陽水さんの『東へ西へ』のフレーズが思い浮かぶ一日だった。西へ行くのは明後日だけれど。そして,来週は遙か東へ。
 そんなわけで,久しぶりに『センチメンタル』とか『氷の世界』等のアルバムを聴いている。名作ですねえ。
 あえて,昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だと尋ねるシュールな雰囲気たっぷりの『東へ西へ』には,「目覚まし時計は母親みたいで心が通わず」などと面白いフレーズもあって,ありがちな言葉遣いでないところがすごいな。言葉を探していく際の参考にもなりそうだ。
 外見はミッシェル・ポルナレフ系というのがちょっと面白いけれど,ビートルズやディランさん等の影響を受けられたらしい陽水さんの歌詞やメロディには,35年が経過しても新たな気づきがあったりしたのだった。
 「ガンバレみんなガンバレ」と励ましてくださるので,何を頑張るんだかよく分からないけれど,もう少し頑張ってみようと思ったりしている。昼寝はせずに,少々睡眠不足でも。

2008年7月29日(火)レッツ・ゴーゥ
 R9を車で東に向かう業務だった。選りに選って,大雨洪水警報が発令されたころに。市内の道路のあちこちが冠水していて,水はけの悪い場所がよく分かった。
 福部の辺りは信号も消えているし,付近を流れている泥色の塩見川の水位は相当上がっている。降る雨の激しさだけでなく,自分の車の水しぶきや,対向車のしぶきで,車の運転がなかなか怖いという体験をしたのだった。同乗の方もいらっしゃるので,丁寧に運転したら,スピード・メーターは40km弱。約束の時間に間に合うのかね。
 と心配をしたのだが,こんな時に想像を超える思いもしない事故が起こったりするんですよね,神戸の川の増水のように,などと同乗の方がおっしゃる。助手席の方も相当不安を感じたのだろう。だよね。命最優先である。対向車が飛び込んで来ないような,山が崩れてこないような運転を心がけたのだった。って,飛び込んできませんように,崩れませんようにと念じていただけだけれど。
 念じた甲斐があって無事だったが,あとで考えたら,雨が早く上がりますようにと念じれば良かったと反省した。

2008年7月28日(月)診断結果
 健康診断の結果が机の上に置いてあった。検診日と日程が合わず2年間サボっていたので,わくわくどきどきである。2枚あるお知らせ用紙の一番最初の総合判定を見ると,「要観察」だった。えっ,どこを観察するの?
 よく見れば,指導区分3の基準値を超えた結果がありますとあって,バランスの良い食事に努めましょう,だそうだ。血中脂質が高いらしい。ラッキョウを毎日食べているし,オニオンスライスも大好物である。バランスの良い食事をしてきたつもりだが,偏りがあるのだった。そういえば,牛や豚はバラ肉の上得意さまだからなあ。検査日の辺りにホルモンを食べたかも知れないし。担当のお嬢さんに対策をお聞きしたら,運動をされた方がいいんじゃないですかとおっしゃる。運動していないように見えるらしい。うーん,するどい。
 みなさんはどうなのかと,それぞれがお知らせ用紙を持ち寄り,スーパー個人情報の相互開示である。まっ,そんな声を掛け合える方々がいるというか,弱味を見せあえることのできる人がいるというのは,同僚性を高めるために貴重なことだと思うな。若い女性でも「要観察」だったり,普段からアルコール好きの方はそれなりの結果で,メタボシンドロームに接近中の人もいる。お互い,健康な生活を心がけようね,無理せず。
 という,ちょっと食生活の自信がぐらついた今年の検診結果だった。フィジカルだけでなく,思想健康診断等というものがあれば,これも「要観察」という結果がでそうな気がする。こちらは,運動くらいではバランスが良くならないだろうな。

2008年7月27日(日)Bird Listening
 夜半過ぎの風が強かったらしい。玄関に置いている朝顔の鉢が3つ倒れていた。他県では,強風のせいでお亡くなりの方もおありとか。ご家族は,何でうちの人がと,ぶつけようのない悲しみにくれていらっしゃることだろう。不条理や理不尽は,形を様々に変えて我々の前に現れる。明日は我が身。とりあえず,今日も存在していることに感謝しておくことにしよう。
 晴れたり雷雨だったりのそんな今日は,ロックのCDを少し整理した。適当にジャケットを棚に並べていたら,1960年代後半のロック・アルバムに,似たような牧歌的な雰囲気のジャケットがあった。It's A Beautiful Day と,Quicksilver Messenger Serviceと,ついでにBuffalo Springfieldの3枚。この中には,『Blue Bird』と『White Bird』という美しい曲がある。鳥に憧れた時代だったのだろうか。
 そういえば,ビートルズにも『Blackbird』や『Free As A Bird』があって,サザン・ロック・バンドのレーナード・スキナードには『Free Bird』の激しいギター・バトルがあった。フリートウッド・マックには穏やかなギターの『Albatross』が,シャカタクにはオシャレな『Night Birds』がある。ディープ・パープルの中でボクが一番お気に入りの3枚目には,ちょっとハード・ロックな『Bird Has Flown』がある。鳥を,愛する人や自由のシンボルとして見立てる作品は多いのだった。そして,いずれもメロディが良い。
 星がタイトルにつく曲で1枚のアルバムを作るようなこともあるが,Birdでもアルバムが作れそうだ,『A Nightingale Sang In Berkeley Square』なども入れて。どなたか,ピアノトリオでいかがだろう。最初の曲は『Birdland』にしていただけると,大変うれしい。

2008年7月26日(土)Rock'n Jazz
 8月新譜のレビューをめくっていて,珍しいことに,国内盤にはお金を出して買いたいというジャズ・アルバムが1枚もなかった。経済的には大変ありがたいけれど,寂しいことである。
 夏になると決まって発売されるボサノバ系はもう食傷だし,今月はヴォーカル・アルバムも殊の外多い。うようよ発売される日本人アーチストものは,どれが良いのかさっぱり分からない。最近のマーケットは,そんなアルバムの方がよく売れているのだろうか。
 それでも,演奏されている曲の中にはお気に入りがあるかも知れないと思い,細かい文字の曲名を探したのだが,相も変わらぬ「スター・ダスト」や「ジョージア・オン・マイ・マインド」や「A列車」である。もう少し新しい曲に取り組んでいただけないだろうか。まっ,そんな曲の演奏を集めているいらっしゃる方もおありだろうが。
 ロックには,おいしいメロディの曲は多い。というか,ハンコックさんやモンクさんやホレス・シルバーさん等はさておき,新しいメロディを作り出すという点では,いつもロック・ミュージシャンの方が頑張っているような気がするのだが,知らないだけだろうか。まっ,地味でも,身体の揺れるオリジナル曲もあるけれど。
 ということで,ピアノ・トリオの,『21st Century Schizoid Man』や『Layla』や『With Or Without You』や『Every Breath You Take』等のロック・モチーフ・ジャズを聴きながら,猛暑の夜を過ごしているのだった。
 若者がよく知っているメロディをモチーフにしたジャズ・アルバムを作れば,市場は拡大しないだろうか。って,CDを買うのはオヤジくらいでしたっけ?

2008年7月25日(金)What they used to be
 「毎週二次会は同じところで飲んでいるんじゃない。若いママのいる店だったわよね。」迎えに来てもらったつれあいに,厳しい叱責をうけながら連れて帰ってもらった。
 「いやね,ボクはもっと早く帰りたかったんだよ,締切だってあったんだし。でもねえ,今日はみなさん,中途半端では帰ることのできない状態だったんだよね。」って,先週も同じようなことを書いたっけ?今週の方が,ヘビー・メタルなのだ。
 まっ,内輪のことはさておき,昨日の続きのような話があって,浜ちゃんに100本包めば良かったとか,前ちゃんなら30本で,等という小ネタ話でズルズルと夜が長引いたのであった。
 そんな頃は,もっと弥生町にお金が落ちていたのだろう。ホント,「昔は良かったね」と思っている人が結構いらっしゃるということが分かった夜だったのである。 

2008年7月24日(木)ものさし
 「鳥取もなんでしょうねえ」とおっしゃる方がおありだったので,そんなのは日本全国似たようなもんじゃないのと,かなり無責任な対応をした。大分県のお話からのことである。どうしてあの人が教育長なのというような話を昔聞いたことがある。麻雀人脈のおかげじゃないの,という噂話だった。ゴルフ人脈とかもおありのようだ。おしりがむずむずしていて,早く尻尾切りが終わることを期待している人も,ひとりや二人や三人ではあるまい。
 とはいえ,前の知事は情報公開に熱心だった。昔のことはさておき,以後の透明性は高まっていることだろう。県民室に質問する人も現れてきそうだが,前知事のそのあたりのことを書いておけば,回答文書作成は楽そうである。めでたし,めでたし。採用基準の最後に,総合的に判断するなどと書いておけば良さそうな気もするけれど,すでに書いてあるのだろうか。
 九品官人法にかわってはじめられた中国の科挙も,宋の殿試のころは皇帝のワンマン採用である。暗記力のペーパーテストでふるいにかけられることがなかったら,ボクの人生は違っていただろう。100m走で選ばれても違っていたと思うけれど。食べるスピードだったら,さらに下位だ。
 普遍的あるいは絶対的採用基準とか完全公平採用等というものは,世に存在しない。いつでも,採用する側が選択の基準を作るわけだから,選ばれる身はつらいのである。コネがあれば頼りたくなるような気もするのだ。
 アテネのように公務員等の抽選制というのもあるが,アテネの繁栄の理由でもあり衰退した理由のひとつでもある。公平なクジで衰退する国というのも何だか面白くない。
 そういえば,クジによる裁判員制度というのは大丈夫なのだろうか。まっ,どんな制度も,やがて疲弊したり不満がでてくるものなのかも知れない。

2008年7月23日(水)長寿の秘訣
 今晩も外泊の予定だったのだが,留守の間に業務関係でなんだかんだがあったとか。宿泊先でどうしても必要な存在というわけでもないので(って,どこでもかも?),拘束を解いていただき,とりあえず帰らせてもらった。用事を片付けてこっそり帰宅するとドラマがあったり,というようなことはなく,晩ご飯のメニューが急遽変わって困ったくらいのようだ。多分。
 今日は,生協のみなさんのお集まりの日だったらしい。先日野菜をもらったせいだろう。お隣のおじいさんの話になって,何と年齢が99歳だという証言があったとか。ほんまかいな。自転車に乗っていらっしゃるんですぜ。
 町内のことや世事一般にお詳しいのだが,長寿の理由のひとつは,下ネタが多いからじゃないのという結論になったのだそうだ。お姉さん達といったら..。
 みなさんそれぞれがお隣のおじいさんとのネタをお持ちらしい。けれど,あの人の下ネタは嫌らしくないのよねえ,原茂さんのおじいさんなんかに比べたら,だとか。お隣のおじいさんの下ネタは,ここに書けないくらいスーパー過ぎるので,呆れ果てたみなさんは笑って済ませているのだろう。中途半端はいけないのである。とはいえ,米子ではセクハラで停職の方もあった。職場ではなく,地域のお姉さま相手の下ネタ程度にしておくのが長寿の秘訣のようだ。
 ちなみに,つれあいは,原茂(仮名ですよ。)さんのおじいさんから,息子の嫁に来ないかと声をかけられたことがあるらしい。いつのことか知らんけど。とりあえず,ボクに相談してからにしていただけたら良かったのに。

2008年7月22日(火)関係者のみなさま
 江戸に出ている娘が,昨日,「高校野球どうなった?」とメールをしてきた。休日に新聞を読んでいたら,自分の出身校が決勝に残っていることを発見したようだ。9回に逆転で勝ったらしいよ。いなばの人間が少ない地で暮らしていると,そんなことが頑張るネタのひとつになるのだろうか。
 高校生のスポーツはもちろん野球だけではない。インターハイの決勝戦さえ放送されない種目も多いのに,野球だけは,地方予選から民放もNHKも放送される。もちろん,新聞社や放送局の思惑や利害があるからだ。ほとんどひがみからだと思うが,昔から高校野球はあまり見ないことにしている。一所懸命すぎるところも,根性なしのボクにはついて行けなかったりもするのだった。
 それが,若者の懸命な姿を見ると何やら美しいなあと思っている自分を時々発見することがあって,ビックリしている。歳を重ねたということだろうか。
 狭いいなばのことだ。家族や親戚や知り合いや虫の好かない人が今年の甲子園出場校関係者という人は多いだろう。みんな関係者ということで,8月の何日間かは,それぞれの愛郷心や愛国心加減を確認する日があっても良いのかなと思ったりしている。敗者への思いにいたる余裕を持った姿もあると美しいと思うな,勝負事は。
 今日からネットのできない環境での拘束生活で,アップは後日になります。ご了承ください。

2008年7月21日(月)バロンいもオヤジ
 二日に分けてジャガイモを収穫した。もちろん量が多いからではなく,体力がないので。暑い中の作業は疲れる。わが家の畑のお向かいで苗を育てている農家のみなさんは,汗ばんだ作業服で終日の業務である。えらいねえ。
 そんなわが家に,隣のおじいさんがメークインやら茄子やらトマトを持ってきてくれた。いずれも,当てつけのような立派な大きさである。
 参りましたよ,おじいさん。ホント,あなたはすごい。何しろ,96歳を過ぎているらしいのに自転車に乗って1km先のスーパーへ買い物に行き,庭で野菜をお作りなのだ。わが家のものより大ぶりなものばかり。
 メークインは,スーパーに売ってある食用のものを3つほどに切って植え付けていらっしゃるのだとか。ホームセンターでタネ芋として売ってあるものを植えている当方の面目丸つぶれである。切り口は,石灰だと腐るから本物の灰を使った方がいいとか,語りはじめると蘊蓄が長い。すいません,ボクは石灰をつけてしまいました。
 そんな小ぶりのわが家は今年,ディープ・パープル系とピンク・フロイド系のジャガイモを植えてみた。色つきのロックなポテトである。外側だけでなく,中の色も紫とピンクである。紫は食欲をそそる色合いではないし,サツマイモのような感じもするが,ほくほくとおいしい。
 とはいえ,ベイクドにして食べた中でいちばんおいしいと思ったのは,普通の男爵である。
 仮にアパート暮らしをすることになったら,何としても男爵だけはプランターで育てたいと思ったのだった。ベランダがなければ部屋の中ででも。自分で収穫した男爵を,その日のうちにベイクドにしバターを塗って食べる食事は,幸福な食事の中でも,最上級だと思うな。1年に1回,毎年そんな食事を楽しみにするというのも豊かな人生のような気がするのである。
 ということで,ケニー・バロンさんの『KOJO NO TSUKI』や『RINGO OIWAKE』や『FRIGILE』が今夜のBGMなのだった。

2008年7月20日(日)キサスキサス鱚サ
 労働者のみなさまのキス釣り大会である。お世話係の集合時間は4時。もちろん,朝の4時である。ボクには真夜中の時間帯だ。クレージー・キッス。いつもの就寝時間だと,早朝起床力の弱いボクは,多分起きることができない。
 そんなわけで,映画2本を3時50分まで見てから出かけた。会場は砂丘のはずれなので,車で10分もかからない。西の空に出ている丸い月を眺めつつ4時に現地に到着である。
 操業していらっしゃるイカ釣り船のあかりも10個ほど見える。高価な白イカばかりでなく,しまめイカでもいいから獲ってきて欲しいね。
 沿岸は,ちょっとしたビィーッグ・ウェイブ。波が高くて,キス釣りよりもサーフィン大会の方が盛り上がりそうだ。といっても,1.5m〜2mくらいの高さだけれど。どちらにしても,遠くまでエサを投げないと釣果は期待できそうにない。
 海は7時を過ぎれば,相当暑い。にもかかわらず,みなさん8時ころまで熱心に釣っていらっしゃったのだった。お疲れさま。
 帰ってから眠ろうと思ったけれど,流した音楽が悪かったのか,眠気が来ない。ジャガイモを掘って,ガソリンを補給して,探し物をして,今晩は爆睡の予定である。
 ちなみに,昼間聴いていたのは,COLDPLAYの『VIVA LA VIDA』(美しき生命)。メロディやリズムの盛り上げ方がうまいので,何だかテンションが上がっていくのだった。ソリッドでありながら切なさも感じられるメロディの作り加減が気持ち良いアルバムである。疲労回復に効くと思うな,キサス。

2008年7月19日(土)探し物は?
 投函しなくていけない書類が見つからない。2週間ほど前に自宅に持ち帰ったと思っていたのだが,お客人対応掃除騒ぎでどこかに埋もれているのだろうか。
 念のために職場へ行き,机周りも徹底的に探した。暑さと昨夜のビールなどで,腕にも汗が浮かんでくる。着ていたポロシャツの下を汗が流れる。1000mを走ったくらいにポロが汗でにじんでいる。探し物をするだけで,今夜の発泡酒がおいしくなるという安上がりな一日である。職場にもやっぱりなかったけれど。
 まっ,そのうち出てくるだろう。探すのを止めた,締切が過ぎたころに。って,まずいな。
 明日は,もっと真剣に探すことにしよう。明日もおいしい発泡酒が飲めそうだ。

2008年7月18日(金)ピッチャー交代
 とりあえず,お疲れ様でしたという宴会である。この日を目標にやってきたので,今日はみなさんの飲酒のペースが速い。暑さのせいだけではなく,ちょっとネタになるような出来事もあったので,ピッチャーのおかわりが尋常ではないペースだった。アルバイト店員の方が,「えっ,もうですか」と驚くくらいのスピードである。みんな,こんなにストレスが溜まっていたんだなあと,少し反省した。ごめんね。
 そんなわけで,一次会だけではとてもおさまるはずもなく,日付が変わっても延々と溜まったストレスを発散していたのだった。若い女性のみなさんにも遅くまでお付き合いいただいた。最初のメンバーでいつまでもつき合ってもらえるというのは,なかなかありがたいことである。
 白発中モードに突入したのかと心配したつれあいがメールをしてくれたので朝になる前に帰ったけれど,業界の仕事が年々大変になっているというのを痛感した夜だった。みんな結構無理をして仕事をしていて,相当疲れているのだった。実はボクもなんだよね。
 こんな夜にパイを握っていたら,チョンボの連続だったかも知れない。

2008年7月17日(木)監視時代
 暑いので,1か月ほど前に見た『ボーン・アルティメイタム』をダラダラとまた見てしまった。クレバーで,テンポが良くて,スピード感のある映像を見れば,少しはクールになるかと思ったりしたのだった。
 マット・デイモンさんのボーン・シリーズの3作目。珍しく,回を重ねるごとに面白くなるシリーズである。カー・チェイスなどのある,画面揺れまくりアクション映画だけれど。
 CIA幹部の部屋がご近所のビルから見えるなんてあり得ないだろうとか,極秘ファイルをそんな短時間に入手できるのかねといった突っ込みどころはたくさんあるのだが,ロンドン・ウォータールー駅での監視カメラや電話盗聴を活用しながらのCIAとの戦いはすごい。イギリスは監視カメラが多いということだが,本当にこんなことになっているのかとビックリ。モロッコでのチェイスもユニーク。もちろん,ジェイソン・ボーンのクレバーさは,『24』のジャック・バウワーさん以上である。
 ボクの生活圏ではどこに設置してあるのかよく知らないけれど,日本も路上のあちこちに監視カメラが設置されているらしい。もっと設置したい人もいらっしゃるとか。なぜかTOKYOにやってきたジェイソン・ボーンが,電話盗聴と監視カメラ等を駆使したCIAと戦うドラマを見せてもらいたいと思ったりするのだった。

2008年7月16日(水)お花畑に行けば
 わけあって,今週一杯はネクタイを締めることにしている。クーラーも効いてない部屋で。半袖のワイシャツを持たない主義なので,袖まくりをして。アホウである。周りのみなさんはうっとうしいことだろう。まっ,そんな男だと思って,あと2日我慢していただきたい。
 さて,観光のお付き合いの続きである。夏の花回廊は疲れるだろうと思うのだが,ご要望があったので,ふらふらと立ち寄ってみた。冷房が効いているドームの地下とか,百合が集められた建物には人の姿があるが,庭園内にいる人はまばらである。
 暑いけれど,せっかくなので大山が見える場所まで上がった。マリーゴールドがきれいである。しばらく,ここでファインダーを覗いていれば,いろいろな人間模様を切り取ることができそうである。団体さんや,カップルや,大家族など。花畑にある大木の下では,みなさん幸せそうに見える。
 あふれるほどの花の中で暮らせば,人の諍いはもっと少なくなるのだろうと思ったりしたのだった。

2008年7月15日(火)いかった
 今夜のわが家の海のモノは,うるめいわしの酢味噌おろしと,イカの一夜干しのテンプラだった。イカは,生でも焼いても煮てもテンプラでも干してもおいしい。イカのない食生活はボクには考えられない
 うるめいわしは1匹100円ほどらしいが,酢味噌おろしの中で,肉厚の柔らかい身がおいしかった。海のモノはよいなあ。漁師のみなさんのおかげである。
 全国で一斉にストというのはなかなかに珍しいことだが,漁協などのお力が強いということだろうか。待っていても,おそらく延命しか頭にない政治屋さんたちは困っている人達を助けてくれない。セルフ・ヘルプじゃないといけないんだね。漁師さん達だけでなく,他の業界のみなさまももっといかればいかが?
 支持率が低調だから,今までのようにのらりくらりでは通用しないような気がする。さて,どんな対策にするめ?
 と思ったら,わが国のトップはもう明日から夏休みにお入りらしい。ちょっとKYじゃないのかな?
 ちなみに,ウィキペディアによれば,KYは死語だとか。絶滅する前にちょっと使っておくことにしたのだった。

2008年7月14日(月)過客
 いなばにいらっしゃった方にはクルーズも体験していただきたい。宮城県が故郷の友人に松島を案内してもらったことがあるが,これだったら山陰海岸だって負けないと思ったものである。東日本方面ばかり歩かずに,松尾さんもいなばにいらっしゃればよかったのに。ああ浦富やと感嘆されたと思うな。
 さて,イカスミ・アイスクリームで唇が黒くなったら乗船。料金はおひとり1200円。バスでやって来た団体客の皆さまが降りた後のようだ。乗船客は数名だけ。抑揚に特徴のある船長さんのアナウンスさえ我慢すれば,自分のクルーザーに乗っているような快適なクルージングである。と無理に思い込むことにした。豊かに生きるためには想像力は大切なのである。行きかう想像力もまた旅人である。って,なんのこっちゃね。
 道路側から見ても美しい海岸や島々なのだが,物事はなるべく多面的に観察することが大切だ。船がなければ見えない光景というものも世の中にはあるのだった。
 千貫松島は,江戸時代の鳥取城二代目藩主が,この松を庭に移したら銀千貫をやるぞといったことから生まれた島の呼称らしい。わが家の庭木の中には簡単に枯れるものもあるのに,よくこんな立地条件の中で生き続けているものだと,ちょっと愛しい。
 さて,この千貫松島の先には菜種島がある。春になると,菜の花が咲く島である。菜の花といえば,樹村みのりさんだ。『歪んだ鏡』という作品の中に,鳥取砂丘らしき風景がでてくる。バスの時間がないから馬の背?の上から見ただけでいいじゃないという友達と,「ここから見るのと向こうへ行って足をつけてくるのとでは違う」と主張する主人公の感じる違和が描かれているのだった。
 そんなわけで,樹村さんは若い時に鳥取砂丘に来られたことがあるのだろうとボクは思い込んでいる。浦富海岸にも行かれただろうか。昔を懐かしんだりするためにいなば界隈にいらっしゃることがあれば,菜種島を見学する船に同乗したいなと思ったりしているのである。

2008年7月13日(日)棒立ち
 いやあ,毎日暑い。しかし,もちろん夏はこれから。これくらいの暑さはかわいいものである。といいつつ,すでにクーラー生活という根性なしなのだった。
 暑かろうが雪が降っていようが砂がなくなろうが,わが家へ投宿された方は鳥取砂丘へ行くのが決まりである。って,今回から決めたのだけれど。
 暑いのに,あっちゃんは毎日棒の上に立っているのだった。最長で5時間連続棒の上に立ったこともあるのだとか。ラクダや馬車に頼るだけのオジさん達と違い,観光客のために何かできることはないのかと発想するチャレンジングな姿勢はすばらしいね。さて,砂丘の名物になることができるかどうか。
 通過するだけとか,観光客は減るばかりと嘆くのではなく,自分に何ができるのかと考え続けることが良い仕事をするということである,多分。あっちゃんの根性を目の当たりにして,オジさんはちょっと反省した。
 それにしても,照り返しもあるだろうし,夏場は大変である。無理をして倒れたりしないようにね。今度行く時は,何か飲み物を持って行くことにするよ。

2008年7月12日(土)MORNIN' GLORY
 東京からいらっしゃったお客様が,朝顔市へ持って行けば5000円で売れるんじゃないかしらとヨイショのわが家の鉢植え朝顔である。本格的な夏を前にして,毎朝たくさんの花をつけている。夏が来たら盛りが過ぎてしまうのではないかとちょっと心配である。例によって,国産と琉球生まれと米国渡来である。
 中心は,深いブルーが美しい「砂丘の曙」だ。もとい,ノーリアンズブラック3世である。画像では憂いを含んだ深さが表現されていないのが残念である。自然にあるものの中で,これほどまでに凜として美しいブルーをあまり知らない。
 種や鉢をみなさまにお裾分けしているので,ほかのおうちでも咲いているはずだ。そのうちアメリカ産だということも知らずに育てる人も出てくるのだろうが,わが家では,ボクが健在な限り,アメリカとも仲良くするようにねということを想起する花として夏になれば咲き続けることだろう。
 もちろん,ポケットにこぼれ落ちていたそんな小さな種を持ち帰ったお友達のことも思い出すのであった。

2008年7月11日(金)デフラグ
 ちょっと他人様には話したくないくらいの楽しい業務が午後に控えていたので,午後から休ませてもらった。根性のないボクには向いていないのである,そのような勇ましくも楽しい業務は。もっとハードでクリエイティブで美しいミッションを与えていただきたい。
 そんなわけで,今日取った分を加えると,春からの3か月間の年次休暇は6時間になった。なかなか順調な消化率である。これまた,他人様には話したくないくらいの有意義な時間を過ごさせていただいた。感謝。
 閑話休題。わが家のつれあいは,プロ野球選手の中では「にっちゃん」がいちばん好きらしい。つれあいによると,かわいそうにもにっちゃんは被害者である。女性の方が悪いのよ,あなたと違って女性に免疫のできていないだまされやすいタイプなんだから。オイオイ,にっちゃんにいつ会ったのかね。テレビの箱の中だけのイメージで知っているつもりになっているのだから幸せなことである。
 大体,ボクは女性に免疫もなければ,見る目もなさそうだってことがわからないのだろうか。わかってないんだろうなあ。幸せなことである。

2008年7月10日(木)おもてなし
 週末に東京からお客さんがいらっしゃるので,テーブルや床の面積を拡大するようにという厳しいミッションがくだされた。殊の外苦手な業務である。
 ボクが住みついている居間!の少ない棚はガラクタでふさがっているので,本やCDはその辺の床やテーブルに積み重ねるのが便利だ。一番下のCDにはどれくらい負荷がかかっているのか知らないが,50cmくらいの高さまでは積める。それが12山。ぶつかった拍子に崩れれば,積み直すのも大変である。
 お客様にそんな不愉快な思いをさせるわけにいかない。キャスター付きの収納棚を組み立て,CDの一部を棚に移動させた。枚数が減ったので,山の高さは30cmくらいに下がり,山の数は6つに減った。
 知らない人が見れば,何だこのきたないゴミの連峰はと思われるだろうが,知っている人間には,何と広大な平野が出現したものよのうと,ちょっと感慨に耽っているのだった。
 とりあえず,この週末だけはおもてなしができそうである。って,洞爺湖のようにゴージャスにはいかないけれど。

2008年7月9日(水)残るものと
 ここのところビクターの1100円盤を何枚か購入したせいだと思うが,アマゾンがボクにお薦めをしてくれる商品の第1位は,ボビー・ティモンズさんの『ボーン・トゥー・ビー・ブルー!』である。雰囲気のある昔のジャズらしいジャケットである。ちょっとタバコの煙が多すぎるけれど。
 「生まれた時からブルーで貧しい」というブルース曲は,輪郭のはっきりしたベースと姿勢良く弾かれているように聞こえる抑制されたピアノとのバランス加減が気持ち良い。
 お薦めいただきありがたいのだが,8年前に,現在の2倍以上の値段で買わせていただいていた。棚の隣に並んでいる1985年発売の『THIS HERE IS』に至っては,CDの値段は3200円だ。
 最近発売されるピアノトリオの作品数は,20年前や30年前に比べれば桁違いに多い。もちろん,会話に使われる言語もそのスピードも豊かである。何種類もの刺激的なピアノトリオ作品が発売される中で,ちょっと地味な『ボーン・トゥー・ビー・ブルー!』が現在3000円で発売されたとしても,購入する人はほとんどいないのではないか。
 演奏者人口が少なかったり,発売されるアルバムの種類が少なかった時代だから生き残ることができた作品というのも多いと思うのである。それらの作品が淘汰される時代に入ったのだ。廉価版でも買い手がつかない作品は,倉庫の片隅に埋もれていくのだろう。
 初音ミクのようなソフトを子ども達が使いこなす時代だ。表現手段や表現者の数が増えた時代に作品を発表するというのはとても大変なことなんだろうな,ということを改めて感じたのだった。音楽に限らないけれど。

2008年7月8日(火) だから
 今は大昔,サボテンを育てるのが小学生にとってちょっとしたブームだったことがある。通販で珍しい品種を注文し,自分で温室を作って育てたものである。もちろん,ガラスの温室ではなくビニールを箱の上に被せるようなものだったけれど。
 少年時代に馴染んだせいか,今でも多肉植物が好きだ。とりわけ不思議な増え方をする「子宝草」が,見ていてしばらく飽きない。水やりを二日や三日忘れようがあるいは1カ月忘れようがすくすくと育つので,ボクにはぴったりの観賞用の植物である。
 職場の窓際にもあるので,「葉っぱの周りに小さな新芽が生まれてくる姿を見るのは気持ちいいよねえ,ほらっ根だって生えているんだよこんなに小さいのに」等と言うと,「えっえー,どこがいいんですかこんな植物の。気持ち悪いですよ。」とおっしゃる女性がふたりもいらっしゃった。
 あれそうなんですの。ふくよかで生命力の強そうな安心感のある女性のような植物だと思うのだが,自分に似ているところが嫌いということもあるのだろうか。
 子どもを次々と簡単に作っていく植物は嫌われるのかも知れない。さすが,少子化時代である。

2008年7月7日(月) LIGHT HEADED
 この暑いのに,あなたの髪が長くてうっとうしいということで,つれあいが散髪をしてくれた。いつもすまないねえ。という生活をすでに30年以上続けている。それより以前は,ご多分に洩れず長髪である。時々,適当に自分で切る生活だった。ボクは35年くらいは床屋さんに行ったことがないことになる。理容業界のみなさんごめんなさいである。
 高所恐怖症の敏感鮫肌なので,知らない人に身体を触られるとくすぐったかったり,順番を待っている時間ももったいない。何しろ,わが家なら思い立った10分後には頭が軽くなっているのである。出来が悪くても,担当者に文句は言いにくいけれど。
 そんなわけで,世間の散髪料金相場を知らないのだが,1回2000円くらいだとすると,軽自動車が購入できるくらいは貯まっている計算である。どこにしまってあるのだろう。おかしいな。
 そんな自家散髪だが,もっとボリューム感のある頭にしてほしいと思うこのごろである。プロにやってもらうともっといい頭になるんだろうな。散髪屋さんへいつか行くことをこれからの人生の目標にしようかと思ってみたりするのだった。願い続ければ,念じ続ければ夢はきっと叶う,かも。
 とはいえ,世間はサミットだとかサミット反対だとかにぎやかいのにこんなノーテンキぶりである。ボリュームのない軽い頭は今さらどうにもならないのかも知れない。

2008年7月6日(日) 拾う神
 知らない人が訪ねて来て,117クーペを譲ってもらえないだろうかと言われたわよ。世の中には,あなたみたいな物好きの人がいるのねとつれあいから連絡があった。気が変わらないうちに早く引き取ってもらった方がいいわよと,ありがたいアドバイスまでしてくれる。
 いや,畑に置いている関東地方から引っぱってきた初代117のことである。野ざらし状態なので内装も外装もボロボロ。部品取りになればと置いているだけの鉄のかたまりである。
 携帯電話の番号を残して帰られていたので,念のために電話を入れてみた。
 板金屋さんを長い間経営されていた方らしい。ボクより年長のようで,残りの人生は,昔の車を自分の手で直して乗ってみたいということのようだ。レストアを頼めばコンパクトカーが買えるくらいの値段になる。多分。過去の苦い経験から。しかし,ご自分で直されるのであれば安くあがるだろう。
 ボンネットの中も見せてほしいとおっしゃるので,お暇な時にどうぞということになった。さて,再び走る日がくるかどうか。
 手に入れたモノを捨てることのできない性分なのでゴミばかり増えていくのだが,つれあいがゴミだと思っているものを拾ってくださる神様のような方もいらっしゃるようだ。何でも残しておくものである。

2008年7月5日(土) 帰ってくれればうれしいわ
 鳥取砂丘の馬の背の下のみずたまりにオタマジャクシの生息が確認されたらしい。夏は蒸発,浸透して姿を消すオアシス周辺で繁殖しているカエルさんはエライね。
 どうやってオアシスにたどり着いたのだろう。ぴょんぴょん跳びはねてやって来たのか,誰かがポケットに入れて連れて行ったのか。プロは,鳥の足に卵がついて行ったのかも知れないという分析だとか。
 よりによってあんなところまで行かなくてもよいと思うのだが,実はわが家の狭い庭の池でも,今年大量のおたまじゃくしが確認され,池付近の住民を驚かせている。というか,もうボクはビックリである。これが全部カエルになったら,わが家の庭はどんなことになるんかいなと家族は大騒ぎなのだった。
 何匹か昇天したのもいるのだが,まっあれだけの卵をそんな簡単に駆逐できるわけがない。
 今日見たら,後ろ足が生えている個体も多い。できたら,みんな砂丘のオアシスへ移動してもらえないだろうか,ピョンピョンと。来たところへ帰ってくれ。頼む。って,本当にどこから来たの?

2008年7月4日(金)WILL YOU STILL LOVE ME
 曲名だけで買ってしまう作品は何曲かあって,先月は『MY FOOLISH HEART』入りのアルバムを2枚買うハメになった。どちらも良い演奏だったけれど。
 ちょっと長いタイトルだが,『WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW?』という曲名にも弱い。キャロル・キングさんとかつてのパートナーだったジェリー・ゴフィンさんの作品だ。メロディがキャロルさんで,歌詞がジェリーさん。人との関係性において,これほど切ないタイトルがあるだろうかと思うのだが,知らないだけでたくさんあるのかも知れない。明日のことを考えると不安になる人は多いのである。って,ボクのこと?
 そんな曲入りのアルバムをお作りになったのは,マンハッタン・トランスファーのヴォーカリストのシェリル・ベンティーンさん。ピアニストのコリー・アレンさんのパートナーである。作品名は『SONGS OF OUR TIME』。
 さすが,円熟のシェリルさん。スローなテンポでしっとりと明日の不安をジャズにされていた。リンダ・ロンシュタットさんが歌うような,恋の初心者の激しい愛とその不安ではなく,幾度かのわかれを経験したあとにたどり着いた恋を味わいながら,明日も私を愛してくれる?と尋ねているような熟れた恋の世界なのだ。で,伴奏のパートナーが間奏部分で心配しなくてもいいよと歌っているのだった。ちょっと甘すぎか?
 『青春の光と影』も,『マスカレード』も,『クロース・トゥ・ユー』も,『ドント・ノウ・ホワイ』も,『コーリング・ユー』も収録されている。おまけに,『エリー・マイ・ラブ』まであって,1970年代前後に馴染んだ曲がこれからのスタンダードになっていくんだろうなということを感じさせる選曲である。
 そんなわけで,こんなニュースタンダード作品を作るアメリカには一応敬意を表しておくことにした。祝独立。うちんちも4月28日に盛大にお祝いをすれば良いのに,どうして盛り上がらないのだろう。本当はまだ独立していないのだろうか。

2008年7月3日(木)危うきに近寄れんず
 NIKONが新しいカメラを発売されたらしいが,もう当分カメラを買う予定がないので,詳しいスペックを見る気も起こらない。というか,近寄らない方が精神衛生上もよさそうだ。
 型番が,現在メインで使っている機種の8.75倍の数字なのだから,相当性能が上なのだろう。寂しい。
 何はともあれ,次々と一眼レフが発売されるというのは,かつてのコンデジが売れていた時代から,デジタル一眼レフカメラの時代になってきたということである。まだまだコストパフォーマンスが上昇し,リーズナブルな価格になる可能性がありそうだ。当分買わないと思っていたのに,あまりの安さと性能のよさについつい買ってしまう日がそのうち来るような気もしてきた。怖いな。
 今回発売された機種の1/10の型番のカメラでランタナを撮影してみた。つれあいの車のホイールが背景である。型番が10倍になると,もっと美しく撮ることができることだろう。悪かったね,ランタナもホイールも。許してくれ。

2008年7月2日(水)先進国
 事務室のお嬢さんが,つれあいの健康診査の受診券を持ってきてくれた。来年の1月末まで有効の受診券である。ボクの検診だけでなく,つれあいまで面倒をみてくれるんですの?ありがたいことである。って,本人は,先日,絶対病気になっていると相当の自信を持って検診へ行き,「健康」という判定をもらって帰ってきたばかりだ。病んでいるのはボクの方だと思うな。
 「高齢者の医療の確保に関する法律」というのが今年4月1日に施行され,内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健康診査等の実施が雇用の親組織等に義務づけられたらしい。窓口での自己負担額や負担率には斜線が引かれているので,個人的な新たな持ち出しは不要のようだ,高齢者のつれあいは。
 アメリカの貧困層についてのレポートを読むと,盲腸の手術と1日入院でNYは243万円かかるとか,出産は平均150万円ほどかかる等とある。経済的に余裕のない人は,病気にもなれないし,出産もできない。公的な医療保険制度が整備されていないからである。
 郵政民営化や規制緩和,市場原理主義など,アメリカの圧力が散見される昨今であるが,医療や経済や社会保障等については,先進のアメリカの真似をしないようにしてほしいものだと思うのだった。

2008年7月1日(火)衝撃油
 今晩ホルモンはどうですか,と若者が誘ってくれた。
 ホルモンはカロリーがねえとか,ちょっと今日はデートがあってねとか,いやつれあいに早く帰ると言ったんだよねとか,仕事が溜まっていて等と言い訳を言ってはいけないのである。
 若者がオヤジに声をかけるというのは,ちょっと大目に会費を払ってくださいねというようなことがあったとしても,優先的に出席するというのが大事である。というようなことしか学んでこなかったので,喜んで出席させてもらった。
 で,会場まで自転車で行く途中,お世話になっているガソリン・スタンドへ寄ってびっくりした。レギュラー価格の表示が182円なのだ。先日は174円だったお店である。松江の方は180円台の後半らしいよと店長がおっしゃる。もう200円は目前だ。
 消費者は買い控えるだろうということで,ガソリン・スタンドで働いているみなさんは先行きを不安がっていらっしゃった。まだ独身の若者もいるのだ。消費者の生活を苦しくするだけでなく,ガソリン・スタンドも淘汰しようとしているのだろうか,国は。国家は個人の生活は守ってくれないということがよくわかるね。
 肉は控え,今が旬で安い小ぶりのアゴでいいよ,明日からのわが家の夕食は。

2008年6月30日(月)放置ページ
 今年も半分終わった。時間の経つのが大変早く感じられるこの頃である。
 トップページに書いてある日付によると,HPを作成したのは1998年の7月1日らしい。作ったころのことを詳しく覚えていないのだが,あのころ,地元のパソコン通信をされていたみなさんが次々とHPを公開された。そんな雰囲気につられてコンテンツもないのにはじめてみたというところだろう。
 何しろ,当時パソコン通信をされていた地元のみなさんは電脳的先鋭集団で,PCのハードやソフトに詳しいだけでなく,携帯電話の所有等も殊の外早かったのである。ボクはその集団の最後を遅れないようについていくのがやっとだった。チャットのスピードも遅かったし。せいぜい,自転車に乗ってランチの食べ歩きをする程度が専門分野だったのである。
 まっ,そんなわけで,明日は一応開店10周年記念日。とはいえ,ほとんど放置状態だったページである。訪問してくださる方がぽつりぽつりと現れ始めたのは,この3年ほどのことだ。お世話になりました。
 自分では,「食べたら書きなよ」ということにしているのだが,何だか無為徒食のような気もしてきて,ホントもういい加減にしたらどうかね。そのうち放置に戻ることだろう。

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