いなばにあん 時々嘘つかないTOPへ
foolish heart

「べんとーさん忘れてもかーさん忘れるな」,雨と無知との遭遇いなばにあんいのの日記。

2010年3月31日(水)ほんとうのことは言えない
 年度最終日。お知り合いと外食をした。送別のランチグループがいくつかおありで,「いいわよもう明日から会えないんだから私が払うわよ。」と隣のテーブルの女性が若い男性にごちそうをしていらっしゃった。「あの課長と離れられて...」(語尾不明)「階がちがうともうほとんど会えないわよね。」などと話をされている。
 官庁街(?)のお店だ。階ということになると,県庁のみなさんだろうか。下から見上げると小さな庁舎のように見えるが,フロア違いでそんなに会えなくなるものなのか。ちょっと声をかければ一緒に食堂でランチが食べられるのではないかと思うのだが,わざわざ庁舎から外のお店に来るのだから,庁内にもそれぞれの関係性やご事情もおありなのだろう。庁舎内でくつろいでいると,県民の声に投書されるかも知れないしね。
 『勤務中に「連れタバコ」をする職員をよく見かけるが、なかなか帰ってこない。休息の範囲を超えている職員を見ると、県施設を全面禁煙にするべきだと感じる。見ていて非常に不愉快なので、職員に指導してほしい。』3月12日の県民の声である。なかなか帰ってこないって,これは内部告発ですの。
 さて,明日から新年度。のびのび楽しく仕事のできるところが理想。
 そういえば,家族的にはめずらしく吉事があった。いちおう備忘のために。おかげで,来週は忙しくなりそうである。

2010年3月30日(火)順番の通りではなく
 しばたはつみさんがお亡くなりになっていた。朝の新聞に顔写真入りだ。とはいえ,若い人はあまり知らないだろう。ボクの周りの人に尋ねても,ほとんどご存じなかった。さいわい一日終わるころには,他のネタができた。今日のログはしばたさんはスルーしようと思っていたのである。
 ところが,本日のメールをチェックしていてビックリ。数多のスパムに混じって,件名に「突然のメールすみません」という,FROMに見覚えのない名前の方からのメールがあった。しばたはつみさんの訃報から検索で辿り着いていただいたらしい。とはいえ,しばたさんのことを書いたことはない。なんと,しばたさんから連想された師匠の名前を検索されての結果なのである。しばたさんのアルバムの写真は,ちょうどボクが江戸にいたころに師匠が大量に撮影されていた。ライブも何度か行かせてもらった。豊かな声量があって情感のあるバラードもお上手な方だった。
 そんな仕事をしていた師匠のことを書いた日に登場するみなさんの消息をご存知の方からのメールだったのである。亡くなったしばたさんから師匠の名前を想起されて検索された方は,日本におひとりだけであろう。おかげで,その後のみなさんの一部の消息を知ることができた。ありがとうございました。若くしてお亡くなりの方もおありで驚いた。ひとりずついらっしゃらなくなっていくんだなあ。
 その日のログに師匠の名前を書くかどうか,実は少し悩んだ。入れておいて良かった。もういちど書いておくことにする。たった1冊の遺作集を出しただけのカメラマン,相見明さんである。
 それにしても,こんな年齢で亡くなられると困る。同世代を悲しませないでほしいな,しばたはつみさん。

2010年3月29日(月)どんな顔していたのかも
 「調子が悪いんですか?」と声をかけてくださる優しい方がおありだ。元気がなさそうに見えたらしい。畑仕事は本人が思っていた以上にハードだったのだろうか,1時間ほどしか働かなかったのに。あるいは,昨晩遅くまでDVDを見ていた疲れが漂っていたのかも知れない。他人様に余計なご心配をおかけするとは,プロとして失格である。って,なんのプロやねん。
 「いゃあ,口内炎ができている以外はすこぶる元気ですよ−。」と笑顔で返事をした。「なら,いいんですけどね。笑いはだいじですよねー。」御意。
 ここのところ,次々と口内炎が生まれては消えていく。珈琲の飲み過ぎか,豚バラとスジ肉の食べ過ぎか,はたまた目に見えないストレスのせいだろうか。
 「そんなの食べ過ぎに決まってるでしょ。ストレスでできるんだったら私の方がたくさんできているわよ。」と言われた。いや,帰宅してからの会話。御意。

2010年3月28日(日)虹の向こうを飛ぶ鳥の
 イチゴ苗をたくさんいただいた。感謝。狭いスペースしかないが,ありがたいことにランナーの伸びない品種もあるらしい。果実が太陽をたくさん浴びるよう,日当たり最良の場所を提供してやった。ヘタをつまんで今どれにかぶりつくことができるとうれしい。
 今日は,ジェフ・ベックさんの新譜が届いた。タイトルは『Emotion & Commotion』だ65歳。7年ぶりの新作である。オーケストラの入った曲もあって多彩だ。とはいえ,全体的にスローな曲が多いような印象を受ける。とても聴きやすいアルバムだ。
 ちょうど,映画の『オーストラリア』を見せてくださる方があって,『虹の彼方に』に馴染んでいたところだ。オーケストラをバックに情感たっぷりにお弾きになるジェフさんの『虹の彼方に』もリラックスできるのだった。クラプトンさんもこの曲を演奏している。こんなポップなスタンダード曲を神様2人が弾いているというのもちょっと不思議である。

2010年3月27日(土)ダウンロードの終わるのを
 PCオーディオの勉強をさせてもらった。ノートパソコンの音源なのに,我が家で聴く音楽よりはるかにクリアで立体的である。PCに取り込んだ音源を,USB−DACでロスなくアンプに伝えるらしい。費用は数千円で可能なのだそうだ。
 ミュージシャンやプロデューサーがお作りになったアルバム1枚を買わなくても,気に入った曲だけダウンロードし,自分で高精度音楽生活をプロデュースできるというわけである。
 12年前に20bitの『ワルツ・フォー・デビー』を3885円で買った時代もあったというのに,20bit以上の高音質音源がダウンロードできる時代だ。CDもCDプレーヤーもそのうち消えていくのだろう。
 PCオーディオの世界に足を踏み入れた記念日というわけである。タイガー山根さん,ご教授だけでなくいろいろとありがとうございました。

2010年3月26日(金)音楽の趣味の違いが
 オススメをいただいた『パイレーツ・ロック』鑑賞会。30曲以上のロックが使われている。1966年頃のUKはまだ民放が存在せず,BBCはロック等のポップミュージックを制限していたらしい。北海の船の上で24時間ロックを流す「海賊ラジオ局」のお話である。
 オールナイトニッポンを聴いて育った。糸居さんや斉藤さんや哲ちゃんや亀ちゃんのかけるポップスで音楽を学んだのだった。オールナイトニッポンが毎月発行していた小冊子はそのうち貴重な資料になるのではないかと大事にしまっている。そんなわけで,ラストにつながるような,ラジオのパーソナリティの影響力の大きさは想像がつくのだった。
 懐かしの音楽やジャケットである。ジミヘンさんやストーンズの曲はこれからも聴くことはあるだろうが,ムーディ・ブルースの『サテンの夜』はこの映画を見ないと聴くことがなかっただろう。レコードを引っ張り出してB面の最後の曲だけを聴いているミッドナイト。プログレ育ちなのである。
 ロックがあってよかった。

2010年3月25日(木)休む準備はできている
 まったりと過ごした。とはいえ,良いことがあったり,ちょっと落ち込んだり,気を取り直したりという,いつもくり返しているようないち日でもある。
 創刊号を買ってどこかにしまってある『アドリブ』が休刊らしい。スイング・ジャーナルを定期購読しはじめた1年後くらいに創刊された,当時流行っていたフュージョン系の情報等を扱う,音楽の幅の広い雑誌だった。音楽雑誌2冊を購読する経済力はない。とりあえず創刊号だけ記念に買ったのである。それから37年後のことだ。
 37年間買い続け,そろそろやめようかなとお考えの方もいらっしゃったことだろう。ようございましたなあ。もうこれ以上増えることがない。
 『アドリブ』より扱う範囲の狭いスイング・ジャーナルの方が大変そうな気もするが,団塊のみなさんがまだ買い支えていらっしゃるのだろうか。音楽雑誌は,提灯記事というかタイアップ記事が多い。記事で大きく扱うからカラー広告を出してねという形態だ。広告収入は安定しているのかも知れない。
 いつでも心の準備はできているんだけどな。

2010年3月24日(水)多機能はいらないふたり
 携帯電話というのはいつからこんなに高価格になっていたのだろう。
 つれあいのケータイを見た少女が,「それって,おもちゃのケータイですか」と聞いてきたらしい。カタチが今風ではないのである。ついでにおじさんのも見せてあげればよかったな。夫婦でおもちゃのケータイなんだわ。なにしろ,それぞれ3桁の数字なんだよね。しかも,下一桁は,四捨五入すれば切り捨てられる数字なのである。
 そんなわけで,そろそろ機種変更をしてみようかと思ったのだった。オンライン・ショップを検索してびっくり。6万円台がごろごろ。パソコンが楽に買えそうな値段だ。ケータイはパソコンと同じように成熟低価格商品になったと思っておりましたよ。使用料金より,最初の本体価格で稼いでおこうということなのか。
 結局,ひと昔前のケータイしか買えそうにない。新型のおもちゃですかと言われそうだ。

2010年3月23日(火)裁断をしても良いのだ
 処理能力の高いみなさんが,机周りをきれいにされている。普段から片付けなくても十分きれいな身辺である。ますますボクの周りのきたなさがクローズアップされる。たたいてもたたかなくてもホコリだらけ。
 それでも,みなさんにつられ,1年間にいただいた文書をシュレッダーにかけた。時系列で新しいものを右側に立てかけていたファイル類も,少しやせた感じ。
 自分では相当きれいになったと思うのだが,ボクよりきれい好きのみなさんからみれば,まだ産業廃棄物処理場のように見えるかも知れない。もちろん,裾野のゴミの量だけでなく,高さも列島で最高峰だ。山をもう少し削った方が環境に良さそうである。

2010年3月22日(月)ファルセットヴォイスでなぞる
 ケータイから音楽が流れてくる。「この曲のタイトルとアーチスト名を答えよ。」「なんだよそれ。うーん,ホラあれだよあれ,有名な曲じゃん。ダイアナ・ロスじゃなくて,ロバータ・フラックじゃなくて。えーっと,ブリッジ部分のフレーズは何だったっけ。」
 しばし,ケータイを通して流れてくる音を聴いた。
 ♪You make me feel brand new♪
 「それそれ,そのサビの部分が曲のタイトル。誓い。スタイリスティックスっちゅうグループだよ。ボクが学生のころにはやった甘い曲じゃん。」
 よかった。なんとか思い出すことができた。という,朝から娘の電話におつきあいである。もっと他のことで連絡してこれないのかね。40歳くらいの人に尋ねられたらしい。その年代のみなさんにはあまり馴染みのない曲なのだろうか。あんなにヒットしたのに。
 そんなことで始まった今日の午後は,ジャガイモの植え付けをした。といっても,種芋たった4kgほど。植え付けが終わっても休日の余韻を楽しむくらいの時間が残っていた。連休前に立てていた計画に取り組むことにしたのだった。ロッド・スチュワートさんの『誓い』を聴きながら。

2010年3月21日(日)思い出になるのだろうか
 さすが連休である。荒れた天気だというのに,結構な渋滞。こんなところで止まるのかよというような場所で流れが止まる。おかげで,日頃はゆっくりと見たことのないような場所で日本海を眺めることができた。大量の白ウサギである。日本海はこうでなくっちゃあ。
 神戸や大阪ナンバーのみなさんの中には荒れた天候を残念がっていらっしゃるかも知れないが,こんな波の高い日本海を見ることができただけで,いなばにやって来た甲斐があるというものだ。
 そんな今日は,雨に打たれたつくしがとても美味しそうに見えた。とはいえ,たくさん摘むと大変なことになる。摘んだ者がはかまを取り除くというのが我が家のシステムなのである。荒れた日本海にならないよう,ちょっとだけ摘んで帰ったのだった。

2010年3月20日(土)ひとまずはタンスにしまう
 タイヤを交換した。シンビジュームも外に出してやった。デンドロは玄関へ。琉球朝顔も成長に向かう準備完了。ジャガイモも光をたっぷり浴びた。部屋にあったゴミも集めれば袋一杯になった。
 そんなわけで,今日はお約束の「若松葉」である。本日いっぱいはまだ漁をしていらっしゃる船もあるだろう。明日以降も食べることはできるのだろうが,とりあえず我が家は今日がしばしお別れの日ということにした。
 水槽の中の数は一昨日よりずいぶん減っている。価格は2日前より82円値上がりしていた。お別れ価格だろうか。2枚買えば,高速道路でどこまでも走ることのできる料金になっていたのである。ちょっと高い。
 まっ,高速道路を走るだけではお腹はいっぱにならないしねと思うことにした。最後は雑炊。これより美味しい雑炊は我が家では食べることができないよね,と思うことにもしたのだった。

2010年3月19日(金)出発は明日の未明
 「博多から佐賀へ行って,長崎をまわってくる予定ですの。」
 「白川郷に友人と車で。」
 「城崎温泉まで。」
 ランチを食べながら,年度末の連休の過ごし方の告白会である。
 「梅ヶ枝餅はいらないですよ。あっ,でも播磨焼きのカレー味は好きです。本店が近くにあるんですよね。」
 「白川郷のお土産はなんですかねえ。」
 みなさん,どこまで行っても1000円の高速道路をご活用の予定らしい。いいなあ。我が家のETCは当分使う予定がない。
 「いゃあ,ボクはどこにも行かないっすよ。ジャガイモでも植える予定なんですけど,雨が降ると困るんですよね。」
 みなさん,安全運転でどうぞ。

2010年3月18日(木)ひそやかにキャンセルはあり
 お局は春になるとあちこちのお友達と旧交を温める。今年は江戸付近へ行くようだ。ボクと違い,飛行機には抵抗がないらしい。「スーパー旅割」の予約を頼まれた。が,すでに塗りつぶされた菱形マークが描かれている。「旅割」だと7200円のアップ。
 じゃあ,関西在住のお友達と京都で落ち合って新幹線で行くことにするわということになって,JRの準備をすることにした。料金的には「旅割」とほとんど変わらない。電話で連絡を取って話がついたらしい。
 念のためにと思い,ANAの予約状況を再チェックした。キャンセルがあったらしく,空席が1つできていた。江戸まで10800円。飛行機が怖くない人には断然の格安料金である。
 とはいえ,真夜中のことだ。今から,お友達に飛行機にするわとも言えず困っているお局である。
 それにしても,特割A・B・Cなどもあって,料金体系が複雑。正規運賃の30000円で乗る人ってどんな人なのだろう。まっ,ボクは「スーパー旅割」でも乗らないけれど。

2010年3月17日(水)好きになるのはしんどいことと
 今月発売された『娚の一生』の最終巻が平積みされている。『STAY』や『電波の男よ』が我が家にもある西炯子さんの作品だ。女へんの漢字は900以上あるというようなことを聞いたことがある。男偏はひとつもないのに。女と男がくっついてふりがなは「おとこのいっしょう」とある。あるいは,「おんなのいっしょう」と読んでもよいのかも知れない。
 「娚」にはどんな意味があるのだろう。新明解漢和辞典第四版で探した。なかった。新明解大丈夫か?旺文社漢字典第二版にしてみた。「ひそひそ話し合う声,たわむれる。なぶる=嬲。めおと」とあって,金沢市内には娚杉という町名もあるらしい。そういえば,めおとになる話である。
 タイトルはさておき,50代と30代の恋愛話だ。谷川史子さんの『積極』や川上さんの『センセイの鞄』系。そんな男女の関係が好きな女性は多いのだろうか。体験的にボクにはリアリティは感じられないのだが,西さんの繊細な線は好き。とはいえ,最終巻は一段とリアリティが感じられなくて,もっと短くてもよいのになあと余計なお世話である。樹村さんや谷川さんのように短編をメインにされるとよいのではないかと思ったりもするのだった。

2010年3月16日(火)まじまじと見つめていたい
 「若松葉っていつまででしたっけぇ?」
 「確定申告の締め切りのころじゃなかったっけ。もう終わっているかも?」
 リサーチ。3月20日までの漁だった。セーフ。とはいえ,今週末で終わりである。
 解禁は1月中旬。親ガニと入れ替わりだ。たった2カ月の漁期。今食べておかないと,来年の1月まで食べられないのである。
 そういえば,親ガニもこれでしばらく食べることができないなあという覚悟をもって食べていなかった。気がついたら漁は終わっていた。今になって思うと,外子の醤油漬けを心して食べておけばよかったと悔いが残っている。最初だけでなく最後も気合いを入れて別れてあげないとね。
 身離れの良い若松葉をツルンと食して,とりあえず来年までの別れにしたいと思ったのだった。
 週末のメニューは若松葉にしてもらえないだろうか,若旦那。ではなく若奥様,でもないか。

2010年3月15日(月)連作で育てておりぬ
 ホームセンターの種芋売り場に,ノーザンルビーやシャドークイーンやインカのめざめが売られていた。男爵やメークインやキタアカリくらいしかなかった数年前に比べると,種類が豊富だ。ネットで結構いい値段で売られていたのが嘘のような,1kg498円の紫のシャドークイーンである。スタールビーやノーザンルビーは1kg328円。
 わが家で収穫した小さいものを種芋にしようと思っていたのだが,プロが育てた種芋を買って,今日から浴光催芽である。
 ナス科は連作による問題が発生することで有名である。とはいえ,ローテーションでまわすほどスペースがあるわけもない。わが家はもう何年もの連作状態である。収穫時の大きさはさておき,とりあえずジャガイモがまったく収穫できないということは今までになかった。植え付け時に安価な野菜の土もすき込んだりしているし。
 自然に存在していた時は同じ場所で命をつないできたはずだ。連作の果てに何が待っているのかを,今後の楽しみにすることにした。

2010年3月14日(日)中和しただけでは足らぬ
 久しぶりに晴れ間が続いた。お向かいの苗屋さんによると,雨の多い天候のせいで苗の成長も遅れているらしい。今日はナス苗の接ぎ木作業である。接ぎ木をしないのはトウガラシ系くらいだとか。以前は10万本は出荷されていたのが,最近は出荷本数が減って15000本ほどの出荷のようだ。山陽方面から苗が入っているので,寒い当地の植え付けはGW辺りでもよいぞとご教授くださる。ハウスでの作業は6時14分に終了。おつかれさま。
 毎日作業されるみなさんと違い,ボクは何ヶ月ぶりかの畑作業である。みなさんがお帰りになってからも,草取りやジャガイモ畑用の掘り返しで汗をかいた。狭い土地での連作なので,とりあえず石灰をまいておいた。苗屋さんは石灰はだめだよとおっしゃるが,とりあえずニュートラルになってくれれば良いのである。
 よく働いたご褒美は伊勢産の地ビールだった。美味。毎日ビールを飲んでいればボクの精神の偏りも修復されそうな気がしたけれど,もちろん明日は発泡酒である。

2010年3月13日(土)パスワード忘れないでね
 ちょっと勘違いしていて,住基カードの暗証番号の入力ミスをしたらしい。なんども。そんなわけで,このカードはもう使えませんと宣告され,ロックされてしまった。そこまでセキュリティが必要なカードだったのか。再び利用できるようにするためには,平日にお役所へお願いに行かなくてはいけないらしい。困った。
 そんなことがあって,今日はお局様にご奉仕をしなくてはいけなくなったのである。住基カードが喧嘩のネタになるかも知れないということは,システムをお作りの方は考えもしなかっただろう。
 さいわい直前で回避することができたが,いゃあ人生どこに地雷がしかけてあるかわからない。危ないところであった。今日は与えられた仕事を黙々とこなし,言いつけを守って過ごしたのだった。

2010年3月12日(金)どの弦を押さえようかと
 ジミ・ヘンドリクスさんの新作が到着していた。録音の大半は1969年の2月から9月までである。1969年はロックのゴールデンエイジだ。ウッドストックがあって,アビーロードがリリースされた。ツェッペリンがデビューして,クリムゾンが『宮殿』でアビーロードを抜いてしまった。そんな40年前の演奏を初めて聴くことができるのだから,長生きはしてみるものである。
 新作とはいえ,もちろんご本人が意図された作品ではなく,未発表演奏の寄せ集めである。エンディングが中途半端な曲もある。推敲途中の作品のようなものかも知れない。それでも,アイディアを具体化していくプロセスを楽しむことができるし,推敲途中でもボクには十分楽しむことのできる演奏ばかりだ。
 なかでも,テンポの速いクリームの『サンシャイン・ラブ』のスタジオ録音がありがたい。同じフレーズを刻みながら,次はどうやろうとかと考えているジミさんがいる。フレーズを繰り返しながら次の攻めを考えていたと思われるソニー・ロリンズさんのようである。
 とりあえずこれで完成ということにしておこうというまでには,ジミさんだってあれこれ試行錯誤されているのだった。

2010年3月11日(木)右肩上がりの手書きの文字で
 今日は字を書くお仕事である。すべて手書きだ。合計2730文字。原稿用紙で考えると大した量ではないが,短いフレーズを作りながらの手書きである。書き間違えると面倒なことにもなる。ミスのないよう丁寧に書いた。とても肩が凝った。
 ワープロ入力なら1時間ちょっとで終わりそうな作業だ。おまけに,間違えてもすぐに修正することができる。ワープロなら作業が楽になると思うんだけどな。
 ワープロに入力した文字が接続したペン先から紙にプリントされるようなグッズが早くできないだろうか。あるいは,ペン先を紙に押しつければ文字が明朝体に変換されて紙に記録されるとか。
 手書きの文字は読みにくいと思うのである。ボクの場合だけかも知れないが。

2010年3月10日(水)突風に飛ばされている
 ここのところ就寝時間が遅い。連日,DVD鑑賞である。連動して入浴も遅くなる。洗った髪は,ドライヤーを使わない。半乾き状態で眠るのだった。そんなわけで,毎朝寝癖がひどい。今朝も,そのままで出勤してはまずいだろうというハネ加減だ。少しだけ修正して家を出た。
 出たとたんに,髪の毛が飛び散るというか抜け飛んでいったのではないかという強風である。しかも,一方向から吹くのではなく前後左右どこからでも吹きつける。おかげで,どこから見ても寝癖とは思えないようなボサボサ状態になった。ありがたいことである。飛んでいった何本かは返してもらいたいけれど。
 まっ,寝癖に悩むくらいは残っているということだけでも感謝した方がよいのかも知れないと思ったりもした。

2010年3月9日(火)ゆっきでしたあなたのあとを
 寒い寒いと思いつつ暖房のない屋内で1時間ほど過ごした。外へ出てビックリ。車が雪で真っ白になっていた。真っ昼間のことである。場所は,かつてのいなばの中心地。他のお客さんの中には,「もうタイヤ換えとるでー」という方もいらっしゃった。季節外れの「いや重け吉事」どころか,スリップ事故でも起こせば「いやー重大事」である。
 さいわい,水分の多い雪だ。ゆっくり走れば大丈夫なんじゃないですかなどと,1年中スタッドレスタイヤで走っているボクは無責任発言。その場所から3分も市内へ向けて走れば雪はなかった。かつてのいなばの中心地は,結構,豪雪地帯だったのかも知れない。ついて行きたい人がボクの前にはいなかったのが残念である。
 家持さんも雪には閉口していたことだろう。

2010年3月8日(月)傘があるのに濡れている
 これ面白いですよと,昔の韓流ドラマのDVDを渡された。有名どころは結構見ていたと思うのだが,あまりにタイトルがベタだったので見ておりませんでしたよ。
 何はともあれ,モノをくださったり貸してくださる方は大事にしなくてはいけないのである。常に優先順位を考えながら生活しているような気がするが,こんなレアケースの優先順位は当然高い。ありがとね。
 そんなわけで,アカデミー賞でにぎやかな月曜の夜だというのに,即日韓流映画鑑賞である。
 タイトルに負けず劣らずストーリーも輪をかけてベタ。みんなベタな時間を過ごして大人になったのである。たぶん。恋はふたりでするものだよね。
 まっ,いままで頑張ってきたんだから,たまにはこんな映画で過ごすのも悪くないじゃんと言い聞かせつつ,日付が変わる頃に見終えたのだった。

2010年3月7日(日)スペースを探しておりぬ
 せっかくの休日なのに,二日とも雨だ。残念。
 昨日,車の中から見たあちこちの菜の花畑がきれいだった。今日は近くまで見に行こうと思っていたのである。先日来の陽気で満開のように見えたのだ。とりあえず,お花見は来週のお楽しみということにした。
 そんな雨の中,消耗品を求め量販電気店等のある郊外へ出かけた。広い駐車場なのに,空いている場所を探すのが大変な混みようである。新しい生活をはじめるみなさん等の用品買い求めも多いのだろうか。
 もちろん,店内も買い物客多数。今朝の新聞には,日本経済の先行きが不安になるような記事も1面にあったけれど,不景気で消費行動を控えていらっしゃるとは思えないような活況に見えた。TV売り場でも,PC売り場でも。
 景気の良さそうなみなさんに比べ,1280円の買い物しかできなかったのがちょっと残念である。

2010年3月6日(土)カテゴライズは勝手にやれよ
 最寄りのヴィレッジ・ヴァンガードへ寄った。ちょっとジャンクな気分を味わいたくなったのだった。ジャンクな食品にジャンクなコミックも買って,耳を澄ませばジャンクな音楽も流れている。ついでに買ってみた。という日頃のストレスをヴィレヴァンで発散である。
 ピアノと打楽器だけなのに,なかなか濃密でうるさいサウンド。クラシック素材でジャジーでロケンロールな雰囲気が楽しめる。演目は,四季とか新世界とか美しき青きドナウとか。
 音楽をカテゴライズしないでくれというか,音楽を拡大していくんだぜという意志の感じられるアルバムである。気合いを入れてひと仕事するぞという時に聴くとよさそう。
 とはいえ,演奏時間がちょっと短すぎるのが難点。もう少し長くやってもらえないだろうか。

2010年3月5日(金)あくせくと熱中したき
 立花さんと小沢さんは同じ飛行機だったらしい。かたやニューオータニで,こちらは文化会館。 会場は,立ち見状態の観客にパイプ椅子が用意される盛況ぶりだ。年配の方が多いように見える。って,ボクも十分年配だが。NHKスペシャルの影響も大きそうだ。
 倍々ゲームで増えるガン細胞のお話である。10億個になったあたりで発見されるものらしい。1個からゆっくりと倍々で増え,一気に発見されるのだとか。生死を繰り返す細胞分裂のパターンを外れ,細胞分裂が止まらなくなるのがガンなのである。
 立花さんは,抗がん剤には否定的なお立場のようだ。細胞交代の激しいところに効くから頭髪へのダメージにつながるのかあ。やがて効かなくなるから新しいものに変える。それも効かなくなる。「金のワラ」にはすがらない方が良いよということである。そういえば,親族に高価なアガリクスを何度か買ったことがあった。理屈はわかっても,回復を願ってできる限りの手を尽くしたくなるものである。周囲の支えの大切さや感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思った。
 それにしても,問題の本質に近づこうとする立花さんの姿勢はとても参考になった。先日のイメージ先行の講演とはえらい違いである。

2010年3月4日(木)プロテクトしているんです
 台所でも音楽DVDが見たいというような声がある。プロテクトのかかっていないDVDの複製は私的録画権で大丈夫だと思うが,プロテクトのかかっているものは,もちろん禁止だ。だめだよガードのかかっている作品のコピーは。
 とはいえ,なぜかDVD ShrinkとかDecrypterといったソフトがあって,どれくらいのチカラがあるのか試してみたくもなる。
 そんなわけで,あくまでもテストをしてみた結果なのだが,最近発売されたDVDの中には,プロテクトが強力になっているのではないかと思われる作品が多い。どちらのソフトも役に立たないのだ。あまり大手を振って歩けないソフトの一群である。ヴァージョンアップがプロテクトの進化に追いつけないのかも知れない。
 と思って探したら,結構高性能のフリー・ソフトがあった。いたちごっこらしい。ということで,テストをしてみただけである。いや,ほんと。

2010年3月3日(水)カタカナの言葉を使い
 コンサルタントの話を3時間聞かされるという苦行である。2:6:2の組織論などの。酒席の与太話ならいざしらず,わざわざ図をお描きになりながらの説明だ。えらいね。その堂々とした潔さに参りましたよ。いゃあ,いまどきそんな法則をネタに使われる人がいらっしゃるのか,コンサルタント業界。「すべからく」を「すべて」と混同していらっしゃる方だったりもして,メモをとる気も起こらない。
 コンテンツは豊富で,目を引く惹句の作り方もお上手らしい。けれど,役に立ちそうな具体はさっぱり伝わってこなかった。
 余計なお世話だと思うけれど,コンサルタントのコンサルタントは必要ないのかと思ったりしたのだった。

2010年3月2日(火)はじまりは小さなことで
 こんな生活を続けていていいのだろうか。今日も弥生町にいたのである。終了した時間が違うから誤差があるだろうが,昨日より上がりの早かった今日の方が道行く人が多かったような気がした。みなさん元気でよいことである。がんばれ弥生町。意外なところからのつながりが明らかになったりもした。悲しいことも明らかになったり。
 ということで今日は勉強会。いつもより小さな。小さいことがよいこともあるのだった。大林より小林,小島より大島である。あれ?
 「未来」はよいねえとか,元気よくが似合う人ではできないこともあるとか,人は小さなことからしかできないとか,目の届く範囲が大切とか,謙虚は大事というような話で盛り上がった。ショートした場合は自分で責任をとり続けるしかないのである,きっと。
 自分を売ることはしないということも大事だよね,というようないち日だった。と思っているけれど,アルコールのせいで少し勘違いしているかも知れない。

2010年3月1日(日)少しずつ抜ける人あり
 遅くまで飲んでいたので思考力がないという話を書いたと思うのだが,2日も酔っぱらっていたので,1日の書き込みを消してしまった。いつにも増して大したことを書いていなかったから,本能的に削除することによって身を守ろうとしたのかも知れない。
 そういえば,4次会までつきあったというようなことを書いたような気がした。面白いように次々と抜けていったのである。最後まで残るのがコアか?

2010年2月28日(日)明日になれば満月は
 夕方の東の山に月が出ていた。巨大である。夕方の月はこんなに大きいのかとちょっと驚いた。満月のように見えたが,ムーンカレンダーによると14番目の月らしい。ユーミンは欠ける満月より14番目がよいと歌う。軽快なポップスである。欠ける方が好きという歌い方もできそうだ。
 さて,今日が業務のピークである。病人の休日とは思えない働きぶりだ。大量のhtmlファイルをCDに格納しAutorunを入れるとか,その後大量のCDを焼くとか。
 とはいえ,PCが新しいおかげで処理スピードが速い。その他もろもろの雑事もコツコツ丁寧にこなした。神様がいて今日のボクの姿を見ていれば,近いうちに何かよいことが起こってもいいのではないかと思っている。ずーずーしい男である。
 何もよいことが起こらなければ,ボクは無神論者になるに違いない。せめて,Museだけでも降臨してもらえないだろうか。頼む。

2010年2月27日(土)悲しみはエレベーターに
 「どうして○○ちゃんが死ぬのー。死ななくちゃーいけないのー。どうしてー。もう助からないのよ−。いいのー。」病院に入ったすぐ左手のソファーの前で,女性が男性にもたれかかりながら大声を上げていらっしゃった。周囲をはばからぬ絶叫である。ボクより若そうに見える。右手に折れてエレベーターを待っている間も,後ろから叫び声が続いている。
 額に白いものが貼ってあるようにも見えた。何かの事故に遭遇されたのだろうか。ボクの身体というか心に震えがくるような叫びだった。悲しみがダイレクトに伝わってくる絶叫である。関係のないこちらまで涙が滲んできそうだった。なんの覚悟もできていない突然の別れだったのかも知れない。
 ドラマなどで見る以上の激しさである。突然のことには,声を上げたり身体をぶつけるしかないのだろうか。死が当たり前にある業界の方には珍しくもない光景なのだろうが,エレベーターの中にも悲しみが閉じ込められているような空気だった。

2010年2月26日(金)いつもより頬に力を
 ここ3日ほどマスクを使用している。マスクをするのは今シーズン2回目のことだ。安物のマスクである。メガネが曇って困る。というか,世間がクリアに見えないので安気だったりする。メガネをかけずに過ごすことも多くて,どちらにしても周りが普段以上によく見えていない生活である。快適。とはいえ,ワイヤできちんと鼻の上部をシールドできるマスクを用意しておいた方が良さそうな気もするのだった。
 まっ,そんなわけで,頭がそれなりにボーッとしていて集中力が続かない。世間が見えていないような人間は,大筋ではいてもいなくてもよいということである。休めばよいのである。が,エッヂで少しだけ困る若者がいるようにも思える。そんな若者のために,ちょっと無理をしてみているのだった。
 それにしても,病人がマスクをしていると熱がさらに上がってくる感じ。帰宅して外したあとは,鼻の頭のあたりにいつまでも違和感が残っている感じもする。給食当番以来の相性の悪さは解消されていないらしい。

2010年2月25日(木)氷の女発の手紙に
 年度末の一番の山場だ。業務がかなり遅れているのではないかと思われる。周囲のみなさんに進捗状況をお聞きすると,得点はもう50ポイントくらい差がついているのではないかという絶望的状況だ。そんなわけで,持ち帰った業務に日付が変わる頃まで取り組んだ。風呂にも入らなくては。ノートも書かなくては。
 そんな今日は,「中島みゆきさんのDVDは他にありませんかねえ」という,うれしいことをおっしゃる方がいらっしゃった。ずいぶん前に,2007年歌旅ライブの一部をお見せした方だ。
 「いままであまり反応がなかったのにどういうわけですの?」
 「字幕を見ながら繰り返し聴くと,何だか身体に染みるんですよねえ。はまりそうなんです」
 それはそれは。なにか関係性に変化がおありだったのだろうか。身体が中島さんを求めるというのは,かなりお疲れのことかも知れない。
 理由は何であれ,中島さんのディープなファンが増えるのはうれしい。話し相手が増えるということだ。明日は,『御機嫌如何』の収録された作品を貸してあげることにした。

2010年2月24日(水)グーグルアースで訪ねたる
 残念なことにチベットには行ったことがない。
 残念なことに最近牛を見たことがない。
 残念なことに度量も広くない。
 残念な民主党である。
 砂はたぶん人間より多そうだ。
 春の朝ドラは境港のゲゲゲらしい。
 秋の朝ドラの主役はいなばの高校生らしい。
 資生堂のCMの女性はいなばの出身らしい。
 ラーメンにうどんのダシの入っていることもある。
 豆腐がちくわにされていたり。
 エッジも悪くないのである。

2010年2月23日(火)腕に巻かれし番号を
 朝8時前だというのに結構な行列である。中継車やカメラも多い。地方裁判所前の光景である。 米子の殺人事件の公判らしい。
 9時前には,大学生らしきご一行様も職場前を通過。ご近所の新聞社がお雇いの,傍聴券入手要員のアルバイトである。バイト代は2000円だとか。
 8時45分から9時5分までの抽選受付である。その後,当選番号発表まで待てばよいのだから,時間の豊富な若者には楽なバイトなのだろう。
 並んだけれど当選しなかったという人によると,900人くらい集まったのではないかとのこと。当選番号に800番台があったのだ。倍率約30倍か。
 「くじ運わるいんです」とおっしゃる。
 まっ,そんなことにくじ運を使ってしまうのももったいないことだ。夏や年末に期待してはどうですのというような話をしていた。裁判はどこへ行ったのかね。

2010年2月22日(月)雑食の獣の肉は
 2時22分にメールが届いたらしい。本人は眠っていたようだが。今日が誕生日の人間の話である。セットしたタイマーでメールを送ることもできるのだろうか?準備していたケータイの送信ボタンに,時間が来ると上からものが落ちて送信が始まるようなシステムとか。
 まっ,そんなタイマーではなく,その時間まで起きてわざわざ送信したのだろう。2がたくさん並ぶように。そんなことまでしてくれる人が周りにいるというのはありがたいことである。大切にするようにね。
 そんな2並びの今日は,味噌仕立てのぼたん鍋を食べさせてもらった。天然物である。素材が豊富な地域のようだ。野山の木の実や人間が作ったおいしい作物を食べて来たのだろう。柔らかく,若干の獣の香り等も楽しむことができた。とてもおいしゅうございました。ありがとうございました。
 精がついて身体が温かくなるということだったが,ここのところのハードな業務のせいか,ちょっと風邪気味である。早く眠った方が良さそうだ。

2010年2月21日(日)つくづくと見つめておりぬ
 若者と買い物に行った。明日はぼたん等の鍋の予定なのである。わくわく。大量の食材を購入し,買い出しのご褒美にソフトクリームでも食べるかということになった。
 「んじゃあ,これで」と1000円札。ソフトクリームが5個くらいは買えるだろう。
 スーパーの入り口にある屋台のようなお店である。
 待つこと数分。
 ソフトクリーム6個だけでなく,たこ焼きのパックも3つ買っている。
 「あっ,ボクの分はよかったのに。足りなかったろ,悪いね。おごってくれるの?」
 「はい,おつりです」と100円。
 えっ,どゆこと。
 聞けば,すべて100円だとか。ほんまかいな。ソフトクリームもリーズナブル。たこ焼きも1パックが100円らしい。パックは6個入りである。まっ,味はさておき大きさも結構ビッグ。安売りスーパーさんの店頭販売は,ソフトクリームもたこ焼きも安売りらしい。
 大きな利益を上げるのは大変そうだが,デフレのありがたみを感じた。消費者でよかった。

2010年2月20日(土)自らに悪評の立つ
 最後までは見ないだろうと思っていた原田甲斐さんの話を,ずるずると見続けてしまった。組織と自分というようなことも重ねて見ていたのだろうか。顔に出やすいボクにはとても真似できないような抑制された利他的な生き方である。今回の甲斐さんは田村さん。平さんがやったのはもう40年前になるらしい。懐かしい。まっ,1年間の大河よりも,2時間でケリをつけてもらう方が残り時間の少ない者にはありがたいと思ったりもした。
 そんな番組を見ていたら,中島みゆきさんの歌声が聞こえてきたのだった。某電力会社のCMである。曲名は『糸』。うれしいような,寂しいような。
 昨年3回出席した結婚式の中でも,いちど新婦の関係者がお歌いになっていた。歌った方とは『糸』話で少しお近づきになれた。その世界では結構ポピュラーになっているようだ。しかし,それ以外ではあまり知られていない曲だと思っていたのである。人の知らない良い曲を知っているのはちょっとうれしい。それがあまりにも有名になってしまうのはなんだかなあ。と思いながら,それでもやっぱりうれしかったのだった。

2010年2月19日(金)左手の小指の負担は
 ひと晩寝たくらいでは左手のか弱い小指は回復していなかった。右手の薬指もちょっと痛む。情けないことに,キーボードタコでもできつつあるのかも知れない。今日はペースを落として入力にあたった。とはいえ,締め切りのある業務だ。原稿を手放して,途中から若者に代わってもらった。続きは持ち帰って入力するらしい。ありがとね。
 親指で協力できるという人もいる。試しに入力してもらった。キーボード入力のおじさんのスピードより速いのではないかと思われるような親指の動きである。
 そんなに親指ばかり使っていてタコができたり痛んだりしないのか心配したのだが,親指は太いので簡単には痛まないのだろうか。
 ガラスの小指の持ち主は,親指入力にシフトした方がよいのかも知れないと思ったりしたのだった。

2010年2月18日(木)小指から疲れておりぬ
 昨日と今日,業務の中心はキーボード入力だった。肩がはっている。押してもらうと気持ちがよい。あっ,そこそこ。この快感のためにここのところの業務があったのだろうか。仕事をした甲斐があった。
 今日はどれくらい文字を入力したかと言えば,左の小指をもう使いたくないほどである。小さな指から疲れるものなのだろうか。それとも小指の使用頻度が高いのか。そんなわけで,夜は右指だけでぽつりぽつりとキーボードをたたいている。それでも,キーボードに触れるとどの指も痛む。誰にも噛まれていないのに小指が痛むぜ。ちょっと危ない感じ。
 明日はPCに向かいたくないと思うのだが,まだ道は半ばである。一晩眠れば指の疲れも回復するのだろうか。

2010年2月17日(水)もう二度とスキーの板に
 バンクーバーの影響であろう。
「スキーに行きたいですねえ」というお話があった。
「もう長いこと行っていないなあ,ボクは」
「今,子どもと行ってるんですけど,リフト待ちの時間がないから半日でぐったりですよ」
「20代だったらいいんですけどねえ」
「体重が増えて,スピードが怖いかも」
「私は滑れるだけです」
「滑れるだけってすごいじゃん」
などとお集まりのみなさんの情けないコメント集である。
それでも,だれかが行こうと言えば話がまとまりそうな雰囲気だ。下半身を鍛えていないボクは,今シーズンはとてもご一緒できない。仕事の疲れもたまっているし。とはいえ,4年に1回くらいはスキーに行けるくらいの身体作りをしておけばよかったと,ちょっと反省した。

2010年2月16日(火)何事を知らせるためか
 前髪の一部かと思っていたのだが,眉だった。左側の。鏡を見ながら物差しで計った。ほぼ3cm。腕とか身体の一部に,群れから離れてポツンと長い毛の生えていることはあったが,眉の中にもそんな長い毛のあったのを知らなかった。大金が入ってきますよとか,ビィーグウェーイブがやってきますよとか,もうじき春が来ますよと言う吉兆だろうか。あるいは,ミューズがとりついたのかも知れない。
 逆に,これがなくなった時にボクの身体に異変が起こるのだろうかと思ったりもする。気がつかなかった時は何も考えていなかったのに,気がついたことによって余計な邪念が芽生えてきた。とりあえず,まだ抜ける気配はない。今まではじゃぶじゃぶと顔を洗っていたけれど,今日は刺激を与えないよう優しく洗っておいた。
 そんなわけで,左の眉に長い毛が1本生えているオヤジを見かけたら,ボクだと思っていただきたい。ちなみに,色は黒。

2010年2月15日(月)さいわいはまことちいさき
 業務もまとめの時期である。時間がいつもより必要な時期だ。そんな時にイレギュラーな頼まれごとがあって,帰ってからも2時間ほど時間がつぶれた。なかなか自分の時間がとれない。
 それでも,小さなさいわいがいくつか積み重なったいち日である。誰かがよろこぶのであれば,自分の時間をとられても仕方ないかと,比較的穏やかなあきらめの境地に達することができた。大きくなくても,さいわいは貴重である。
 おまけに,いち日遅れでお届けくださる方もいかばかりかあって,もう厚かましく謝辞を述べながら浮かれたりはしゃいでいたのだった。
 いつまでもこんなことが続くわけでもなし,とりあえず巡り来る季節を大切にしておいた方がよいのではないかと思ったのである。ついでに,明日もいいことがありますようにと欲張ってみることにした。

2010年2月14日(日)目をそらす理由は何か
 じっと見つめ続けていたら,あちらの方が先に目をお逸らしになった。
 週末の午前中によく見かける取り締まり光景である。かつては,ビルの入り口に隠れ,無線でお友達にご連絡をされていた。今回はビルの外の路地に堂々とお立ちだ。県民の声に投書でもあったのか,それとも余所のビル内に入ってチェックをしていることを問題視される方でもあったのだろうか。
 私服で堂々と崇高な職務を遂行していらっしゃるのである。自信をお持ちいただきたい。と思うのだが,ボクのような気の弱い人間と目があって逸らすというのは,中には少し気の弱いというか,いくらポイントを稼ぐためとはいえ,ちょっとなんだかこんなやり方はなあ等とお考えの方もいらっしゃるのだろうか。
 それにしても,何度も取り締まりが行われているひとつ覚えの場所である。それでもまだ呼び止められる方がいるのか。不思議である。それとも,声をかけてもらって友達になりたいと思っていらっしゃるのか。ボクはいい思い出はないけれど,異性等には優しい方も多いのかも知れない。出会い系のようなものか。点数だけで,初期投資というか交際費はかからないし。

2010年2月13日(土)二杯目のモスコー・ミュール
 今日は夜のご宴会送迎担当のため,アルコール抜きのひとり鍋である。
 4時間後にお迎え依頼。夜11時過ぎのメインストリートは,タクシーばかり並んでいて,迎えに行っても停めるところがない状態だ。これからがお忙しくなる時間なのだろうか。あるいは,土曜日だというのにお客さんが少ないのだろうか。たまにはタクシーにも乗らせてもらわないとね,と思ったりもしたのだった。
 そんな飲み放題宴会で,別のグループの若い女性がお倒れになったらしい。急性アルコール中毒。救急車を呼ぶことになって,宴会は一時中断。店内騒然。鯨飲馬食。倒れるのにどれだけアルコールが必要かをお試しになったのだろう。若い頃にはありがちである。
 どうやって帰ったか覚えていないほど飲んだことが学生の頃にいちどある。安物のベッドの上で,「生きてる−」と思って起きたのだった。今夜のことは覚えていないかも知れない彼女にも,明日の目覚めはきっと忘れがたい朝になると思うな。

2010年2月12日(金)もらいかた考えている
 出勤したら,かわいい袋が机の上に置いてあったり,わざわざもってきてくださる方もおありだった。義理ではないみなさんは当日に盛り上がるのだろうが,オヤジには勤務の都合上,本日というわけのようだ。なにはともあれ,そんなオヤジの相手をしてくださる方もいらっしゃるというのはありがたいことである。事前ではなく,値段が下がった事後でもよろしゅうございましたのに。
 気を遣ってもらってすいませんねえと言うのも何だか失礼な言いぐさのようだ。いっそ脳天気に喜びまくる方がよいのだろうか。どうしてそうなったのかよくわからないが,もらい方が下手だなあと自分でも反省している。あげてよかったと思ってくださるもらいかたを研究した方がよいかも知れない。
 それはさておき,ここのところリュックはやめて少し小ぶりの同じアウトドアのバッグを使っている。今日はリュックにすればよかった。と書いても,みなさん冗談だと思われることだろう。
 もちろん,冗談である。

2010年2月11日(木)雨に濡れたる紅梅の
 建物の前に木製のボックスが置かれている。上には布がかけられて。何もそんなに隠さなくても。どれどれ。めくってみる。お腹を見せたまま手足をバタバタ動かしていた。どれが手で足なのか知らないけれど。今朝やってきたらしい。かわいそうにねえ。運が悪かったねえと心の中でつぶやきながら,抱きしめて体重をしっかりと計っていた。結構,いい体なんじゃないの。
 ボクとであうためにやってきたのであろう。えっ,お友達も一緒がいいの?じゃあ,お友達も連れてきてもいいよ。若いせいか,夜になっても元気である。「すまんねえーすまんねー」というギャグはこんな場面から生まれたのだろうか。「ごめんねーごめんねー」だったかも知れない。夫婦で楽しませてもらった。
 キミのためにも明日はしっかり働くことにするよ。

2010年2月10日(水)振り返りながら歩いて
 ほぼ毎日出会ういつもの中学生4人組が,ここのところ3人になった。駐車場に到着したボクの方が少し追いかける形になるのだが,後ろをひとりが振り返り,また残りふたりも振り返りながら進んでゆく。
 別にボクの顔が見たいわけではないだろう。よく見かけるただの通勤オヤジである。それより,いつものメンバーがあとから来るのではないかと気にかけているような振り返りのようにも見える。
 病気なのか。誰かとの関係性の問題でもあるのか。メンバーがひとり少ないだけで,歩くスピードがちょっと速い。いつもの楽しそうな通学風景に見えないし,おじさんもつまらない。はやく4人になってくれないかなと思っているのである。

2010年2月9日(火)転職したる友人の
 帰る途中に同級生に遭遇した。彼は自宅に着いたところで,ボクはこれから駐車場へ向かう途中である。
 「もうかりまっか?」
 「ぼちぼちでんなあ」
 「あいつは職場を変わったらしいぜ」
 「もうちょっと,がんばらないとね」等と,久しぶりなので結構長時間の立ち話。
 彼は我が家から歩いて出勤できるところに勤務していて,ボクは彼の自宅の近所で働いている。職場を入れ替わるか,それぞれの家を替われば双方職場が近くなるのだが,たぶん彼の方がいやがるだろう。陸の孤島に住みたがるはずもないし。
 大体,職場が歩いてすぐの距離であれば,楽しい朝の中学生グループに出会えない。車の中からバス停に立っている人の観察もできない。車の中で音楽も聴けなければ,朝の渋滞も経験できない。ガソリンスタンドに寄ることも少なくなる。家を出るのだって遅くてもよくなる。そんなことはいやだ。
 それにだいいち,彼にだって会えなくなる。

2010年2月8日(月)やめたくてたまらないので
 時々コメントのひとつふたつを投稿しないと継続できないっすよ,というメーリングリストに入れてもらっている。運営していらっしゃる方は,トラックが少ないとモチベーションが高まらないのかも知れない。幽霊部員は認めないから,週に1回は部室に顔を出すんだぜという部活のようなものだろう。ボクは卓球は好きだがピンポン球を口の中に入れてしまいそうで怖いとか,吹奏楽は好きだがタクトの先端が目に入ってきそうで演奏に集中できないといった理由でたまにしか顔を出さないタイプである。コメントするネタが少なくて困っている。いつ部長に呼び出されるかちょっと心配なのだった。
 そんなリストから自動退会された方のお知らせがあった。コメントをまったくされなかった方なのだろう。何もコメントできない状況が発生したのか,それとも意識的に放置されたのか。入れてもらうときはよろしくお願いしますと頼むのだが,やめる時のあいさつは面倒で端折りたくなることもある。
 それでも,入るときより辞めるときの方にエネルギーを使った方がよいのではないかと思っている。コメントなしの自動退会ではなく,やめたくてやめたくてたまらないのでよろしくお願いしますと誠意を尽くそうと思っているのである。ん?

2010年2月7日(日)まねの仕方が少しだけ
 勉強会。
 成長がないのである。わたくしは。Cだらけ。がんばります。
 説明はない方がよいね。
 ちゃらんぽらん。そんなことも時に大事。
 デビューアルバムは,それなりにすごい。その後本人に瑕疵が見えたとしても。
 でも,「受けた」ことをいつまでも引きずるのはどうよ。
 かりんはどうなの。
 だれかの役に立つことも考えないとね。自己中でなく。
 「忙しい」と自分で言わない方がよいぞ。
 他人に言ってもらわないとね。「あの人は忙しいよねえ」
 というような話をしていたのでした。

2010年2月6日(土)軽トラのふたりのことを
 「お仕事かしら」
 「ん?何の仕事?」
 「電気工事とか」
 「男女ふたりなんだからそんなことはないんじゃないの」
 我が家から最も近いスーパーまでの間にラブホというかモーテルがある。出入り口は2カ所あって便利なモーテルだ,と思う。残念ながら使ったことがない。砂丘観光で疲れた方等にもご利用いただけるのではないか。
 というようなことではなく,モーテルから出てきた車がスズキの軽トラなのである。夜中ではない。太陽が出ている時間だ。昼間の軽トラには,たとえば農道なんかが似合っていると思いこんでいたのだった。意表をつかれた。
 ハードな作業に疲れたから,ちょっとご休憩だったのかも知れない。それとも,意外に農作業は体力が余るのだろうか。ロードスターやプリウスがモーテルから出てきても何の妄想もわかないのに,恐るべし軽トラ。まっ,知らないだけで,場所によってはラブホ利用者の50%は軽トラというデータもあるのかも知れない。なにしろツーシーター・オープンカーだ。デートにも最適である。軽トラには豊かな物語があるのだろう。
 自転車で出てくるカップルというのも目撃者は驚きそうだ。マスクがあった方がよいのではないかと思うのは,古い人間だからか。ダンプカーやバスが出てくるのもびっくりである。と思ったけれど,そんな大きな車は出入り口を通過できるだろうか。まっ,大きなスペースのある車だから,お金を払ってわざわざ狭いところへ入らなくてもよいのかも知れない。
 というようなことを考えながら,通過しただけだった。われわれは。

2010年2月5日(金)ズーミングしたれば動く
 大至急が効いたせいか,デジカメの清掃が終わって帰ってきた。本当は,昨日お店に到着していたようだ。本日受領。横浜まで行って帰ってきた割には早い。大至急を使ってみるものである。
 ローパスフィルターの清掃と,ファームウェアのバージョンアップをしていただいたようだ。よくわからないが,請求は2100円だった。いいカモなのかも知れない。
 とはいえ,プロのお仕事である。帰ってきたシルバーのカメラは,真っ白な画面が撮影してあって,どこにも余計なゴミが写っていない。これで,変なところにホクロが写り込んだりすることはなくなった。一安心。
 ローパスフィルターが結露したり,レンズ交換をしなくても,ズームレンズは操作によって内部で空気が動きゴミが舞い上がるのだとか。清掃は自分で出来ないこともないらしいが,維持のための必要経費と思うことにした。

2010年2月4日(木)パックの中に詰められし
 但馬や岩美方面は結構積雪があったらしい。残念ながら,今朝の久松山は昨日に比べてちょっと雪の量が足りない。未完成状態の水墨画である。
 そんな今日は,ブリかまの塩焼きと,ふきのとうの天ぷらを食べさせてもらった。ふきのとうはスーパーに売ってあったらしい。まだちょっと高めの価格である。庭のふきのとうは,いつもの場所にはまだ顔を出していない。売られていたのは,おそらく天然物ではなく栽培されたものだろう。新鮮だが,ちょっと香りが薄いような気がしたのだった。
 とはいえ,早春の食材の中では,いちばんの好物である。今年もふきのとうの天ぷらを食べることができたかと,春の訪れに感謝しているのであった。
 ふきのとうの天ぷらおいしゅうございました。
 あっ,ブリかまも。

2010年2月3日(水)モノクロの中を歩いて
 大した積雪ではなかったけれど,久松山が大変美しい。駐車場から3ブロックは,歩いている正面に久松山が見える。ちょうど,ど真ん中なのである。ボクが通る時間は,車はほとんど通らない。中学生か,犬の散歩をしている女性にすれ違うくらいである。左側の電信柱が邪魔だが,いちばん久松山の景色が美しい路地なのではないか。
 葉の落ちた枝にはそれなりの雪が積もり,葉のついている枝には雪はふくよかに積もっている。緑の時期もよい。強い風で葉裏が白く見えるころも。けれど,雪の朝のモノクロの久松山は格別の美しさだと思うのだった。
 角を2回曲がって少し広い通りから見ると,山は一段と大きく迫ってきて,とても260mほどの小山とは思えない迫力だ。久松山へ向かって歩いていける職場でよかったと思いながら出勤していた朝だった。

2010年2月2日(火)守護神を手放す人は
 時々中古ショップに立ち寄る。レコードを物色するのである。ほとんどジャケット買いが目的だ。専門店は価格設定が高め。コミックやゲームソフトと一緒に売っているようなお店が手頃である。ジャズアルバムみは高価なものもあるが,ロックアルバムはコレクターも少ないのだろう。300円前後の値段がつけられているものも多い。
 ジャズのボックスの中に,EL&Pの「展覧会の絵」があったり,ロックの中にセロニアス・モンクがあったり。店員さんの関心度の低さがしのばれる。掘り出し物とであえそうな商品展示である。
 そんな中に,サンタナの「アブラクサス」が300円で売られたりもする。こんな美しいアルバムを手放すというのはどういうご事情なのだろう。もう40年ほど前のアルバムだ。購入された方が手放されたのではなく,何の思い入れもないご家族がまとめて売り払われたのではないか。我が家の将来を見るようである。
 どうせ離ればなれになるのなら,自分で少しずつ売りさばきながら最後に何が残るのかを試すというのも面白そうだ。「アブラクサス」はどのあたりまで残るだろう,ボクの場合は。

2010年2月1日(月)ポットのままで投げ売りの
 毎日使っているUSBのメモリスティックがもう3ヶ月になる。壊れて慌てる前にそろそろ新しくしておいた方がよさそうだ。帰りにホームセンターに寄った。
 入り口付近で,ジャガイモの種芋が売られている。どれどれ。ついついグリーン売り場に誘い込まれた。花が2つしかついていない,終わった胡蝶蘭がある。500円。それでも先端にはちいさなちいさなつぼみがまだ4つある。うまく育てれば花を咲かせることができるのではないか。
 自慢のひとつだが,胡蝶蘭を自力で咲かせたことは2回しかない。ほとんど全滅させた。大概,この時期の花の終わったポットを購入したものだ。デンドロなどに比べ,ボクには育てるのが難しい蘭である。が,そこはそれ,懲りない男なのだ。誘われついでにまた挑戦してみることにした。
 おっと,メモリスティックも忘れないようにしないとね。

2010年1月31日(日)大至急やってほしいと
 古いデジカメで撮影した画像の同じ場所に,小さなグレーのドットが写っている。レンズもきれいというわけではないが,たぶんこんなくっきりとは写り込まないはずだ。
 レンズを外し,レンズの裏側やボディーを点検。どうもCCDに小さな汚れがあるように見える。水滴が乾いたような感じ。清掃に失敗して傷口を広げても困る。カメラ屋さんへ持ち込んだのだった。画素数は話にならないレベルの機種だ。けれど,ブラックボディ全盛の時代にお気に入りのシルバーボディのかわいいやつなのである。
 CCD清掃限定でお願いした。送料1050円は前払いで,清掃料は3000円程度らしい。許容範囲である。困るのは修理期間。2週間はくださいとおっしゃる。そんなにはあげたくないんですけど。
 とりあえず,修理票に「大至急」と書いてもらった。

2010年1月30日(土)大きくなりて届かない
 満月が美しい。日中は穏やかな冬日。いつからあった木なのか定かではないが,柚子に続いて今年は八朔も豊作である。絶好の八朔収穫日和だ。ラッキョウとタマネギに肥料をやる前に,とりあえず130個ほど収穫した。素人栽培柑橘系の割には,しっかりした歯ごたえのあるほどよい酸っぱさと甘さである。段ボール等に少し入れておくとよいらしいが,8月1日までおかなくても十分食べられる。これなら皆さんにも食べてもらえそうだ。普段お世話になっているご近所にお届けさせてもらった。
 そんな我が家のお隣の畑には10倍くらいの八朔の巨木がある。それはそれは大量に実をつけている。畑の持ち主は高齢女性。たぶんほとんどの八朔は収穫されることなく落ちていくのだろう。代わりに収穫してあげましょうかとどなたかがおっしゃれば喜ばれそうな気もするが,相当高い脚立が必要である。我が家の4段の脚立ではとても役に立たない。
 もったいないことである。

2010年1月29日(金)追肥する時期の来たりて
 今日は新幹線ネタだったけれど,昨夜は件の事件がニュースのトップだった。なにも,そんなことで有名にならんでもねえというのが,今朝の話題。
 「1回の勾留は23日だかですよねえ。何回逮捕されたんでしたっけ」
 「調べは一日中なんでしょ。ボクは1週間ももたないっす」
 「ボクも自信ないなあ」
 というような無責任な会話をしながら,仕事に入っていったのだった。
 今日も,地方検察庁近くにはテレビカメラを持った方がいらっしゃったが,そういえばメディアのみなさんが取り囲んでいたアパートの前をたまたま通りかかったのは,ラッキョウの花見をしに行った時のことだった。あれからもう3〜4ヶ月経っている。
 そんなわけで,久しぶりにラッキョウのことを思い出した。すっかり忘れていたが,そろそろ2回目の追肥のころである。明日は肥料をやることにしよう。

2010年1月28日(木)本番のないリハーサル
 発売されたばかりの『This Is It』を貸してくださる方がおありだ。ブルーレイ盤。このために,ブルーレイ付きのPCを買われたらしい。2日間見て,今日はDVDをご覧になるのだとか。マイケルさん関係で購入したDVDは30枚以上だそうだ。参りました。
 彼女だけでなく,この作品を見るためにブルーレイ・プレーヤーを買われた方も多いのだろう。ソニーさんも商売がお上手になられたようだ。ベータのころもこれくらいがんばってほしかったな。
 全編,幻のロンドン公演リハーサル映像である。マイケルさんがご健在なら出てこない映像であろう。とはいえ,『コーラスライン』が思い浮かぶような最初のダンサーのオーディション光景からすでに,プロのすごさを感じる映像の連続である。簡単には妥協しないのである。普通ではダメなんだなあ。特別じゃないと。華が必要なのである。参りました。

2010年1月27日(水)終点のないわけでなく
 職場用駐車場の近くで,ほぼ毎朝出会う中学生4人組がいる。この時期だというのに,去年の今ごろは小学生だったのだろうということがすぐに分かる可愛いらしい男の子達である。3ブロック程度がボクと共通の通学路だ。今日は,歩行者用信号で一緒になったらしい女の子が加わり,5人で歩いている。
 「なにもせんけー,一緒に歩こーなー」と男の子。
 「あんたらー,なにするかわからんしー」と女の子。
 大体,何もせんけーといちいち断るところが,今まで何かやっていたのだろうと思わせるフレーズである。それでも,5人はくっついたり離れたり。足で蹴り合ったりヘッドロックをしながら歩いている。会話が面白そうだ。しかし,なにしろ足が遅い。学校へ行く気があるんかいというくらいスローだ。電信柱に触れてみたり,マンションの駐車場にちょっと入ってみたり。学校に行くまでをこんなに楽しめるんだなあとちょっと羨ましく感じるのである。
 おじさんは,ひたすらまっすぐ歩いて彼らを追い越していく。つまらんな。なにもせんけー,だれか一緒に出勤しくれないだろうか。

2010年1月26日(火)しゃべらずに食べてください
 節分に恵方巻きはいらんかえと,お嬢さんが注文を取りにいらっしゃった。2月3日に巻きずしを食べる習慣はわが家にはなかった。それが,いつの間にか世間の流れに乗っている。とりあえず,ここ数年は自家製の巻きずしを食べているのだった。とはいえ,この景気である。たまには消費活動に協力するのも悪くないだろう。
 「値段はいくら?」
 「480円と380円ですの」
 ハロウィンやバレンタインデーと同じように,お寿司屋さんやスーパー等のもくろみであろう。まっ,そんなお祭り騒ぎの3つや4つくらいはあってもよいのではないかと思ったりもする。ここは勇気をふるって,堂々と景気のいい男であることを示すしかない。よし,今年は恵方巻きを予約注文するぞ。
 「じゃあねえ,えーっと,2本買ください。あっ安い方ね」
 いゃあ勇気がいったな。景気回復はまだ先になりそうだ。

2010年1月25日(月)看板は医院のままで
 通勤路にある整形外科医院の広い駐車場に,車がたくさん並べられていた。チェーン店らしい中古車屋さんののぼりもたくさん立てられている。川の向こう側にあったお店が,橋を渡ってこちら側にもいらっしゃったのか。ほとんどの車のフロントガラスに23という数字が大きく書かれている。クラウンなどの乗用車タイプの車が多いけれど,いずれも23万円なのかも知れない。
 歩道脇には,まだ整形外科医院の看板は掲げられたままである。開業してそれほど年月が経っていなかったと思うのだが,お医者さんが亡くなられたという話が伝わって来た。その医院の玄関から出てきて,バス停まで歩道橋を走って渡る中学生の男の子を見るのが毎日の日課だったことがある。ちょうど,長い信号待ちをする場所なのだ。バスに遅れてとぼとぼ歩く姿なども見かけて,なんだかがんばれよと声をかけたくなるような少年だった。
 いつの間にか見かけなくなり忘れていたけれど,高校生になったのかも知れない。そんなことを並んだ車を横目で見ながら考えていた。これからは,駐車場に置かれた車が売れたかどうかをチェックするようになるのだろう。
 朝の光景はこんなふうに少しずつ変わっていくのだった。

2010年1月24日(日)パステルカラーのスリッパの
 庭の紅梅が咲いている。もうじき春だ。今年もふきのとうを食べることができそうな予感がする。ありがたいな。
 日曜日の19時に町内会の役員会である。時々半月を見上げながら公民館まで歩いた。今日は,班長や理事のみなさんも全員集合だ。
 それにしても,日曜の19時開始というのはちょっと微妙な時間である。席について,開会まで世間話。「龍馬がはじまるまでに終わりますかねえ」等という話題の他に,夕食は済ませたかどうかという話もあった。
 ボクの周りにいた人は,食べてきた人とまだの人がそれぞれ2人ずつだった。ボクは,もちろん夕食をとらない組である。夕食には発泡酒がつきものだ。酔っぱらって町内の会合に参加するわけにはいかない。何時に終わるか分からないけれど,夕食は会議終了後と決めて参加した。明日のために,今晩アルコールで消毒しておかないと良い仕事ができないのである。
 前年の役員のみなさんとの引き継ぎなどが完了したのは20時43分。残念,とりあえず最初の龍馬は終わったころだった。

2010年1月23日(土)スヌーズのボタンを押して
 今日は休日出勤日。二度寝をしてしまい,目覚めたら7時30分だったという方もいらっしゃった。疲れの溜まっていた方は他にもいたようだ。二度寝は気持ちよいからなあ。休日の二度寝を楽しむために生きているような気もするのだった。
 とはいえ,今日は勤務開始が8時だ。いつもより早く起きなくてはいけないのである。身体が自動的に休日モードになり,幸せな二度寝の世界に入らないとも限らない。そんなわけで,わが家は三段階起床システムを採用している。枕元にあるタイマーでスイッチオンのFM放送を二回消しても,少し離れたところでクレッシェンドしていく電子音がやかましいのである。放置しているとご近所の迷惑にもなりそうな音量だ。「起きますよ,起きますよ」とつぶやきながら,ベッドから出るしかないのである。
 歳をとると朝の目覚めが早くなるそうだ。目覚まし時計はいらないらしい。しかし,放っておいてもらえば,ボクは三度寝で9時くらいまではいける。いつになったら,朝の5時や6時に自動的に目覚める,目覚まし時計不要オヤジになるのだろう。

2010年1月22日(金)楽園までは車に乗って
 「出雲のパラダイスよ。雲南市だって」
 探偵ナイトスクープをご覧になっているらしい。「探偵!ナイトスクープ」は,わが家ではお局専用のテレビしか映らない。どれどれ。
 貧乏神神社とか不苦労神社,巨大迷路等のおまけもある。パラダイスお約束の怪しげな施設が次々登場する。とはいえ,パラダイス探偵の小枝さんは今ひとつ乗りが悪いようにも見える。いつものパラダイスに比べ少しインパクトに欠けるような気もするが,何しろ場所は大東町界隈である。あの懐かしのマスターがいて,歴史と伝統をたっぷり感じることのできる旅館のある場所だ。日本海側の住人としては喜ばしいことである。出雲に行く楽しみが増えたのだった。
 賽銭箱があちこちにあるのがちょっと気になる。訪れる人のパラダイスではなく,経営している人のパラダイスじゃないよね。

2010年1月21日(木)ジャズではないと誉められる
 ジャズ・ディスク大賞の選考委員が随分少なくなったのではないか。経費節約のためか。今年は,2作同時金賞受賞等と盛り上げに熱心のようだ。金賞が複数になれば広告件数も倍になる。広告収入が増えるからおめでたいことだろう。
 とはいえ,廉価版の発売をチェックするのがいちばんの目的になっていて,購読を止める時期が近づいているような気もする。会社の方が先に動いてくれるとありがたいのだけれど。
 そんな雑誌に,スペインのジャズフェスティバルのトラブルが掲載されている。ライブに参加した客が,「演奏がジャズではなく,自分の健康に害を及ぼしたので返金してほしい」とクレームをつけたのだとか。フリー系のジャズだったようだ。恐ろしい時代である。
 そんなできごとに,伝統の好きなウィントン・マルサリスさんが,客の行為を誉め称え,自分のCDをプレゼントしたいとコメントしたのだとか。なんとまあ,ウィントンさん。ジャズの定義ってなんですの?定型だけ?これはジャズではないと言われるのは,結構ジャズだったりするのではないのか。
 ついつい枠組に入れたがったり,そこから逸脱することに否定的になってしまうこともあるけれど,ウィントンさんのおかげで我が身を振り返ることもできたのだった。ありがとね。雑誌が選ぶ偏りも許すことにしたよ。

2010年1月20日(水)拍子木の音は乾いて
 駐車場に着いた時,通りの向こうから拍子木の音が聞こえてきた。「火の用心」という言葉はなかったけれど,そのフレーズを飲み込んだタイミングで,「カチカチ」と拍子木を2回鳴らしながら男性が歩いていらっしゃる。ように見えた。市内の古い町内には,今もってそんな防災活動を継続的にやっているところがあるのだろうか。
 効果があるのかどうか知らないけれど,懐かしい音である。かつて村では,子ども会のメンバーが二人ずつ,夕方に「火のよーじん」と防災を呼びかけながら歩いてまわっていた。重くて黒光りしていた拍子木は,今は村のどこかの家に眠っていることだろう。
 老後の暇をもてあましたら,拍子木を叩きながら暗闇の町内を散歩するというのも面白そうだ。とボクは思うけれど,中には拍子木の音をうるさいと感じる人もいるのだろうか。いるんだろうな。
 1週間に1回,砂丘の方から拍子木の音がするのを,住民のみなさんが不思議がったり気持ち悪がったりするのも面白そうだ。探偵さんが来たりして。

2010年1月19日(火)携帯のあかりで文字を
 郡部との境界付近の集落で道に迷った。30年ぶりにやってきた集落である。事前にグーグルマップで確認していたのだが,道が狭く,車でたどり着くのは難しそうだ。車を降りて歩いた。細い道がたくさんあって,自分の現在地もわからない。街灯と門灯も少ない。表札を見るのもひと苦労だ。携帯で照らしてみる。またここも渡辺さん。歩いている人もいない。寒い。
 空を見上げたら,美しい下弦の月だった。しばらく眺めた。毎日,PC脇のカレンダーしか見ていなかったのである。なんだか心細さが増幅されるような気もするが,久しぶりに本物の月を見せてもらった。道に迷ってみるものである。
 市内方向から帰ってきた車がある。駐車場へ車を入れるところだ。急いで近づいた。
 「そのおうちは,もっともっと上の方ですよ。門や塀が立派ですからわかりますよ」とおっしゃる。塀と門を見ながら歩く。どのおうちも立派に見える。わが家のようなちゃちなつくりではなく,高い石垣の上に建つ家や,10m近く枝が横にのびた松があるようなおうちが続く。200mほど歩いて目的地にたどり着いた。御意。古い立派な門である。こんばんは。
 帰ることに,月はおぼろになっていた。

2010年1月18日(月)覚めてのち身体を折りて
 睡眠量が不足気味だ。ウィークデイの睡眠不足は週末にたっぷり調整する。それが,ここのところ,週末もウィークデイ以上の睡眠不足である。というか,朝が早い。週末の朝は,十分なまどろみがないと1週間のバランスがとれない体質なのだった。そんなわけで,今日こそは早く寝るぞと思っていたのである。
 それなのに,ちょっとくだらない調べものをしていたら日付が変わっていた。どうして,くだらないことは面白いのだろう。体質のいたるところに問題があるのかも知れない。
 睡眠が不足しているということは,余力がないのである。余裕のないところから値打ちのあるものは生まれないのである。余裕があったって生まれないのだから。この循環から抜け出そうと思うのだが,なんと今週末も朝が早いらしい。困った。

2010年1月17日(日)質問は考えている
 町内会の総会である。久しぶりの出席だ。以前の町内会長さんがいらっしゃる。1時間で終わりますかねえとお尋ねしたら,無理なんじゃないのとのお答え。早く終わりますようにと,目をつむって念じていたのだった。暖房がきいている。念じるのを忘れて目をつむるだけになりそうだった。
 が,決算報告のあとで,ボクの後ろの方が,ご質問をされ始めた。これが,くどいというか回り道をしながらのご発言で,なかなか核心に至らない。
 町内会に所属していないおうちは何軒あるのか。途中で抜ける場合は町内会費の返金はあるのか。町内会に所属していない家の子どもは,子ども会の行事はどうするのか。民生児童委員が町外の人なのはどのような訳か。その他,ボクの知らない自治連合会の活動の停滞状況なども。
 回答があると,また質問される。というか,回答を聞きたいと言うより,質問をされたいのだろう。「わしばっかりになるようですけど,ちょっとごめんなさい」とおっしゃりながら,早く終わらせようというお気持ちは薄そうだ。その他にも,この日のために用意されていたらしいご質問が続く。
 くじ運の三役のせいでしぶしぶ出ているような意識の低い人間だけでなく,総会を楽しみにしていらっしゃる方もおありなのである。1時間で終わるわけがない。

2010年1月16日(土)コーティングされたくはなし
 1時間ほどのことだが,戸外の業務がある。アンダータイツをはいて出かけた。
 1年中,ズボンの下にタイツというかステテコをはく人も多いらしい。ボクは,スキーの時くらいしかはかない。普段は,「少しく寒く」という生活である。寒いのが好きなわけではないが,寒さの中で鍛えられるものもあるのではないかと思ったりしている。
 とはいえ,もちろんコートは着用する。今日は,ちょっとしたわけがあって,真っ赤なコートに真っ赤なマフラーをつけて出かけた。オヤジのくせに派手なことである。
 しかし,1月だというのに,本日見かけた多くの若者のコート着用率は低い。どうして,この辺りの若者はコートを着ないのだろう。厳寒の2月まで耐えるのだろうか。高校生の時からのコート愛用者には理解不能というか,昔からの謎である。
 もちろん彼らは,アンダータイツ等というものもはいていないのだろう。寒さで鍛えたいなにかがあるのかも知れない。

2010年1月15日(金)凍りたる路を横切る
 雪の話ばかり書いている。だらだらとだらしのない降り方だ。「市内のほうがたくさん降っていますねえ」とおっしゃる方もある。市内の中でも,わが家付近はさらに多いのではないか。毎朝,雪かきのスコップの音を聞きながら家を出ているのだった。
 朝は,勤務先まで合計7分30秒ほど歩く。雪道を歩いているせいか,ここのところ足の前側に筋肉がついてきているような気がする。
 普段は,足をあまり上げずに引きずるような歩き方なのだが,凍った路面を滑らないよう足を上げて歩いているのである。特に,幅のある交通量の多い道路を横切る時にいちばん神経を使う。毎朝ツルツルなのだ。ここで滑って転んだら,向こうから来ている車の運転手さんが喜ぶだろうなと思いながら,とりわけ慎重に歩いているのだった。なにしろ靴がスタッドレスではない。おまけにスリップサインが出ているのではないかと思われる古さだ。
 おかげで,たった7分30秒だというのに健康ウォークのできるシューズなのである。手放せない。いや,足放せない。

2010年1月14日(木)眼鏡をはずし針穴に
 電話だという連絡があった。急いで電話のある方向に向かって走ったら,カーディガンのボタンがドアに引っかかってちぎりとれてしまった。おろしたばかりなのに。

 お嬢さんに針と糸をお借りして,ボタンを取り付けることにした。
 「自分でできます?」
 「あっ,もちろん。裁縫は得意だったんです」
 ということで,すいすいと取り付けた。
 心配そうに側で見ていたお嬢さんが,「お上手ですねえ」とほめてくださる。けれど,困ったのが最初の針に糸を通す作業。細長い穴に糸がなかなか入らない。子どもの頃,おばあさんに頼まれてよく糸を通してあげたことを思い出した。楽勝だった。どうしてこんなことが出来ないのだろうと不思議に思ったものだ。あの時のおばあさんの年齢に近づいているんだなあとちょっと寂しい。
 電話は,年金の勧誘だった。まったくー。老後の準備は万全ですとお応えしておいた。

2010年1月13日(水)雪道の轍の中を
 雪は静かに降るものである。とはいえ,昨夜はあまりにも静か過ぎだったのではないか。新聞を取りに玄関を開けてビックリである。いつもの時間に家を出れば,渋滞が激しい頃にぶつかりそうだ。早起きをして家を早く出る覚悟をしていなかったから,朝の準備をいくつか簡略化した。せめて,雷でも鳴らしておいてくれれば慌てなかったのに。4分ほど早く出たおかげだろう。いつもの2.5倍の通勤時間で済んだ。
 車の轍を歩いてツルンと滑るのは興ざめである。さいわい,積雪量はブーツが埋まるほどでもなかった。車の轍を歩かず,パウダー状の新雪の上を歩いて出勤した。誰も歩いていない雪の上は気持ちがよいのだった。と思っていたら,対向車とすれ違った車が路肩の辺りにも轍を作っている。一歩その轍に足を踏み入れると,ついついその轍を歩いてしまうのである。道を自力で切り開くより,すでにある道を歩いた方が楽だと身体に染みついているのだろうか。フォロワーな人生である。

2010年1月12日(火)両側に雪は汚れて
 トンネルの手前も雪だった。温泉街を過ぎた辺りから真っ白である。さっきまでは田んぼに雪はなかったのに。さすが,鳥取市に加わわろうとしなかった根性のある地域だ。
 最初の業務が早く片づいてしまい,次の約束まで時間がありすぎたのである。目的地を通り過ぎ,3人共通の知り合いがいる施設でお茶でも飲ませてもらおうと思ったのだった。両側に雪が積まれた道のドライブ。施設に到着したが,事務室にだれもいない。「すいませーん」と声を張り上げたら,寮長と書かれた部屋から男性が現れてきた。
 「今日は夜勤明けで休みですわ」
 残念。お茶を飲みに来たとも言えないので,客のふりをしてあれこれ質問させていただいた。待機状態なのかと思ったら,空き部屋があるらしい。お値段を聞いてみた。受け取る年金額によって差はあるが,月の支払いは最大18万円ほどだとか。とても参考になった。
 明日は,「なんだか変な3人組がきみを尋ねてきていたよ」
 「んー,だれやろ」というような会話がされることだろう。そんな会話で楽しい時間を過ごしてもらえると,寄った甲斐があるというものだ。
 ということで,まだ約束の時間にならない。お肉屋さんでコロッケでも買うことにしますか。と思ったら定休日だった。

2010年1月11日(月)ほしいのは並べられてるものでなく
 どこへ行くわけでもなく,3連休が終わりそうだ。買い物もしていない。せめて100円ショップくらいには行きたいものである。ウォーキングもできそうだ。よし,今日は100均で買い物をしまくるぞと張り切って出かけた。
 2つのフロアの隅から隅まで行ったり来たり。いゃあよく歩いた。とはいえ,豊富な商品群なのにどうしても欲しいと思うモノがなかなかない。315円とか630円の商品もあって,紛らわしい。買い物カゴに入っていくのは,お局さまが生活に必要だと思われるものが中心である。
 結局,ステイプラーのカラー針とかスティック糊くらいしかカゴに入れる物がなかった。意外に物欲が少ないらしい。デフレからの脱出に貢献できなかったのが残念である。
 と思っていたら,オークションにレアな出品があった。5点も。ほっ,ほしい。残念ながらライバルがおありだ。連休が終わったというのに長い夜になりそうである。

2010年1月10日(日)クリックはシングルにする
 信頼性の低かった画像安定装置に代わる新型画像安定装置や,コピーソフト等の上位版が届いた。各種ソフトのインストールも終わり,先代機種の95%くらいまでの機能を回復することができた。どこに仕舞ったのか分からないソフトがあって,100%までは回復できていないのだった。整理能力が低いらしい。
 もちろん,新機種は処理能力が格段に向上している。サクサクといやがることもなく仕事を処理する。わずか数万円の投資でストレスのないPCライフである。ありがたいことだ。
 NECの9801VX2を購入したのは1987年だった。ドット・プリンターとセットで買えば福沢さんが何十枚も必要な時代である。おまけに現金払い。ソフトも高価。松や桐やdBase等を,秋葉原のソフト屋さんから借りたものだ。結局,いちばんお世話になったのは,一太郎と123だったけれど。
 その一太郎も,成人式はとっくに終えて今年25歳になるらしい。MSのバンドル攻勢にも負けずによくがんばられましたなあ。浮川さんと初子さんの物語を読みながら,ボクは死ぬまで一太郎を離さないぞと思ったりしたのだった。
 なにはともあれ,安価なハードや高性能のソフトを使うことができる。ホンマ,幸せな時代に巡り合うことができたことよのう,因幡屋。

2010年1月9日(土)トロ箱を両手に持って
 土曜日だからセリはないと思うのだが,近くの港へ行ってみた。ちょっとした頼まれごと。漁船は昨日港を出たばかりで,今が今年最初の漁の時期らしい。船が港に帰ってくるのは連休が終わる頃ではないかというお話だった。3連休は稼ぎ時なのに,残念。という連絡をしておいた。
 港の少し奥の方まで車を進めてみた。
 店頭に並んでいるトロ箱には,ロシア産とかカナダ産の表示がある。そんなお店の駐車場には観光バスが横付けされていて,トロ箱をぶら下げていらっしゃる方もおありだ。なにもこんなところまで来てロシア産を買い求められなくてもよいと思うのだが,遠くからいらっしゃった方には貴重なお土産なのだろうか。
 いなばに県外からのお金がおちるのだからありがたいことではあるが,何だか申し訳ないことだなあと思いながら,手ぶらで漁港をあとにしたのだった。

2010年1月8日(金)ムーンカレンダーを机に置いて
 卓上使用のMOON CALENDARをいただいた。月齢は,新聞はもちろんのこと,ネットでも見ることができる。紙のモノも何種類かあるらしい。いただいたのは京都ホテルオークラで購入されたものだ。たまには夜空を見上げてはどうですの,というご配慮だろう。下を向いて歩いていることが多いのかもかも知れない。
 というわけで,PCの横に置き,日々の月の満ち欠けを確認している。今年の最初は満月だったようだ。残念なことに,今年になってからわが家ではまだ本物の月を見たことがない。この連休にどんどんやせていく月が見えるだろうか。たまには晴れてほしいものである。
 Lunaticという英単語を知ったのは,ピンク・フロイドの名盤『狂気』である。昔は,月を見るのは狂気につながると考えられていたらしい。本物の月を見ることができないので,とりあえず『狂気』を聴きながら夜を過ごしている。

2010年1月7日(木)みぞれ降るセルフの店で
 今日もよく働いて,帰宅は20時20分。疲れて返ったら,灯油がないとのこと。「今晩はカモ鍋よ,がんばってね」と声をかけられ,そのまま空の灯油缶5缶を車に積んで,ご近所のGSでセルフ作業。木曜日と金曜日はリッターあたり2円安いのである。1リットル63円。そんなわけだからか,みぞれ降る21時前だというのに,他にも2名の似たような年齢の男性が補給にいらっしゃっていたのだった。みなさん,夕食前の仕事なのだろうか。ごくろうさま。
 そういえば,経済感覚を身につけたお嬢さんから,セルフでガソリンを入れようと思うけれど,どのGSを使っても品質は大丈夫なのかと昨日聞かれた。郡部には怪しいGSもあると聞いたことがあるし,ということらしい。確かに,素人にはガソリンや灯油の善し悪しの見極めはむずかしい。馴染みのGSの店員さんにお聞きしてみた。
 ハイオクは添加剤が違うことがあるけれど,レギュラーは石油会社の看板を出しているところはどれも大丈夫ですよ。回転の悪いお店とか看板のないお店はどうですかねえ?ということである。看板のないお店はどこにあったっけ。
 まっ,そんなわけで21時を過ぎた頃にカモ鍋を食べさせてもらった。カモを食べながら,ボクもカモかもと思っていたのだった。カモかものおっちゃんである。

2010年1月6日(水)インストールはカスタムで
 13日頃に到着予定というアナウンスのあった海外生産タワーPCが到着していた。結局,注文してから15日程で届いた計算である。2週間とアナウンスして1日遅れるより,3週間かかると言っておいて1週間早い方がイメージは落ちないだろうという作戦のようだ。商売上手のデルさんである。
 そんなわけで,ネットの接続やらソフトのインストールをしたのだが,再起動やプログラムの更新にやけに時間がかかり,すでに日付が変わってしまった。XPだと,メモリの上限が4GBというのがちょっと残念。設定の続きは明日である。
 ボディー色は,寒い時期だったこともあり暖色系のフォーミュラレッドにしてみた。好きなのは,ティナ・ブルックスさんやマドンナさんの「トゥルーブルー」なのだけれど。タワーもカラフルになったものである。

2010年1月5日(火)別の所へいきたい時に
 マイケル・ジャクソンさんを熱く語る方とランチ。そんな方が『BAD』といえばマイケルさんに決まっているけれど,聴いた回数でいえばボクの『BAD』は,U2である。そのU2の『BAD』のヴァージョンが5つ収録されている『The Unforgettable Fire』の,スペシャル・エディション盤が昨年末に発売された。買わねばならぬ。
 CDやDVDはA5版の豪華な紙のケースに収録されている。厚さは,DVDケース3枚分ほどある。すごい。ケースやおまけだけでなく,リマスターされた音も気合いが入っている。ただでさえ,キラキラしているエッジさんのギターは,オリジナル盤に比べ,さらに前面に飛び出ていて浮遊感が増幅されている。
 デジタル放送でいろいろコントロールできるようになっただけでなく,音響面での技術も日々進歩を続けているようだ。U2のみなさんが,プロデューサーのブライアン・イーノさん達と出会って表現の幅が広がっているようすがよくわかった。よい先生に出会った熱心な生徒は大きく成長することができるものらしい。

2010年1月4日(月)底に残りしくし形の
 夕食の通常のおともは発泡酒である。とはいえ,年末年始くらいはビールを飲みたい。いただいた地ビールや外国産ビールに加え,チェコやベルギー産等も買ってきて,ビール生活を送らせてもらった。それもそろそろ終わりである。再び発泡酒生活が待っているのであった。
 アルコールに弱いぼくのために選んでくださったのか,コロナをくださるお嬢さんもあった。お約束のライムを買い,くし形に切り,ボトルに押し込んで飲ませてもらった。どうしてコロナはこんな飲み方をするのか知らないけれど,ライトでさっぱりとしているので,昼間のビールに適していると思うな。ありがとうございました。
 ところで,飲み終えたコロナの底に残っているライムはみなさんどうされているのだろう。より適切なモノがあるのかも知れないが,我が家ではカニの身を取り出すスプーンを使って引っ張り出している。滅多に使わない道具だが,コロナビールを飲んだ後にも活躍するのだった。って,これも滅多に使うわけではないのだけれど。

2010年1月3日(日)コピーはさせてもらえない
 海外生産PCは,注文した時期が悪かったのか,3週間ほどかかるらしい。メモリ256MBの古いPCでは,ヘビーな仕事がむずかしい。おまけに画像安定装置の調子も悪い。そんなわけで,ミスチルや小田さん等の映像が見たいよーというご要望にお応えできずにいるのだった。
 どのようないきさつで地デジに切り替わることになったのかまったく知らないけれど,デジタル化でこんな不便が待っているとは思いもよらなかった。さまざまなパワーバランスの結果なのだろうが,知的財産を大切にされるのであれば,テレビ局は新聞のように番組視聴を全部有料にしてはどうだろう。頼む,全部有料にしてくれ。そうすればボクはテレビから離れた生活ができると思うのである,多分。
 さて,県庁周辺ですれ違った車のうちフロントに自動車用しめ飾りをつけていた台数は,339台中10台だった。約3%。昨年の2%から微増である。景気は回復に向かっているらしい。車載用しめ飾りだけかも知れないけれど,ってほとんど誤差のうちか?

2010年1月2日(土)タイトルは過剰につける
 新たな積雪はなかったけれど,昨日の残り分の雪かきをした。降雪がなければまったく運動することもなかったことだろう。ありがたいことだ。そんなわけで,我が家の前辺りは道路の中央に雪がない。サンダルで歩くことができる。
 が,隣の前の道路は今日も雪がたっぷり。丁度,広い道路と交差する地点で,車の通行量が少ないから夕方になっても車がスタックしそうなほどだ。特に曲がろうとする車は大変。FR車に乗っていた時に現場でスタックし,唯一の遅刻をしたのを思い出した。ご近所の皆さんに車を押していただいて大通りまでたどり着いたのだった。
 なんとかすればいいのにとみなさんが思っていらっしゃるような気もするが,道路が広くなる場所だったり,関係者のみなさんのご事情もあるようで,誰も手をつけない。まっ,スタックした車の脱出共同作業で地域のコミュニケーションの機会を作り出す場として保存してあるのかも知れない。
 さて,大晦日は数だけは驚異的だったのだが,今年になってからはさっぱりフレーズが浮かばない。MUSEというイギリスのロックバンドのアルバムを3枚ほど流してみた。「過剰なる美学」である。御利益があると良いのだけれど。

2010年1月1日(金)いにしえのロックを聴いて
 新年あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。
 起きてびっくり。昨夜からの積雪が30cmはありそう。新年最初の仕事は雪かきである。前の道路では,すでに雪かきおばちゃんがお仕事中。新年の挨拶の前に,「よーふりましたなあ」である。
 なにしろ80歳になるおばちゃんだ。無理は禁物。あとはボクがやっておきますからということで,1時間ほど雪かきをしたのだった。
 雪のせいで年賀状配達は遅れるだろうと思っていたら,10時前には配達してくださった。早い仕事である。ごくろうさま。
 追加の年賀状を投函して,午後も雪かき。ビールがうまい。雪かきができて幸せである,と思いこむことにした。我が家の積雪測定地点の15時の積雪は43cm。雪のたくさん降る家なのである。
 そんな新年最初の曲は,アバの『ダンシング・クイーン』にしてみた。軽快なイントロを聴くと,景気のよい年になりそうな気がしたのである。メリル・ストリープさんの『マンマ・ミーア』ができあがるくらいだから,アバは侮れないユニットだ。
 音楽はありがたいなと思った今年の初日である。


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