生の裏側にいつも張り付いている死を
知っているから
母を捜す子は泣き叫ぶ



ブロンツィーノ 、 愛と時のアレゴリー


地上の光は生命を育み
喜びに満ちる
豊潤の美は光とともにある
生が繰り返される



神は
「光あれ」と
口にせずにはいられなかった







ドラクロア、 サルダナパールの死
世界が闇に包まれるとき
彩りは生気を失い
終わりを思い出させる


始まりは終わりの始まり
生きるものは死を内在する


死のない生のほうが恐くはないか
ならば
死を恐れる理由はない





かの地で戦いに逃げ惑う人たち
飢える人たち
病床で悶絶し
すぐに逝けないことを苦しむ人たち

人は死を
ではなく
生をこそ嘆く






B.Clarke, the dark summer


本当に知りたいのは死んだらどうなるかではないのかい?
君自身の死がどういうものかは体験できないし知り得ない
しかし知らないまま生きるのは耐えられないのだろう?


いや、知らなくてもいいんだ
教えてもらってもそれが本当かどうかわからないしね
それに案外気楽だよ


そうかい
それなら別にかまわないさ
でもどうして君は生きているんだい?


それもわからないんだ
でも『わからない』ということだけはわかったよ


あっはっは
それはそうだ
すべてのことがわかっているのなら生きる必要もないのだ


こんな調子で生きていていいのかなぁ

それは君の勝手だからね
好きにすればいいさ






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