設立された時期は不明ですが、1300年あまり前の奈良時代に文武天皇の土地を賜ったとの社記が残っています。
 因幡城主である池田公お気に入りの神社でもあり、参勤交代のおりには必ず参拝して道中の安全祈願をしたとのことです。また船遊びにも立ち寄られ、その時の食事の献立も残っています。
 桃、揚羽蝶(池田公の御紋)、祇園守の3つの紋が使用されている神社はたいへん珍しく、また境内には、旧鳥取城で使用されていた大太鼓、江戸時代の華やかな往来を偲ばせる北前船の5分の1の模型船や大イカリなどが保存されています。

 
【賀露神社の行事】

春祭り 4月29日
 2年毎の大祭(ホーエンヤ祭)には神幸行列が獅子舞、お船曳き、踊り子運、子供大名、幟武者、大御輿の順で町内を練り歩く。海上行列は御輿を乗せた船を数隻の船が“ホーエンヤ”とかけ声をかけながら曳航する賀露神社ならではのお祭。祭の前には西日本で唯一現存している古代「もみ火神事」が行われる。
 
灘祭 7月海の日〜
 漁業の豊漁と安全を祈願して神事を行い、翌朝、鳥ヶ島にお参りする。
 
夏夕祭 8月6日
 氏子の健康を祈願して神事が行われる。境内には夜店が並び、夕涼み茶会も催される。
 
秋祭 8月下旬〜9月
 秋祭は収穫への感謝と海での豊漁を祈る。
宵宮は境内の大漁旗の下で芸能大会が催され、当日は小学生の奉納相撲と赤ちゃんの泣き相撲がある。1才前後の赤ちゃんの泣き相撲は申し込めば誰でも参加できる。