民宿なぎさ ※個人的裏話※
宿情報 「わすれないで」

宿の前から撮影
  1 忘れないで 忘れないで この島のことを
    めぐり逢えた 旅人達の 子供のような目を
    野山をかざる花よりも 美しいものがある
    それは花に囲まれた 飾らない君の笑顔
    忘れないで 忘れないで 忘れないでおくれ

  2 忘れないで 忘れないで この島のことを
    旅立つ船が 見えなくなるまで ちぎれるほど手を振ろう
    最果ての海の色より 澄んだものがある 
    それは船のデッキの上から 手を振る君の涙 
    忘れないで 忘れないで 忘れないでおくれ

    どこかの街で また逢おう 便りを書いておくれ 
    君のことは 忘れないよ さよなら旅の友たち 
    忘れないで 忘れないで 忘れないでおくれ 
    忘れないで 忘れないで 忘れないでおくれ

  〒097-1201
  北海道礼文郡礼文町香深字奮部
   01638-6-1693
  営業期間 4/25〜10/10
  宿泊料金 \7000(1泊2食)
     +α  移動、おにぎり、洗濯等

03/7/12 晩御飯

03/7/13 晩御飯
 GOOD!
  ご飯が旨い。行き過ぎないミーティング。
  一人旅の飛び込みでも何とかしてくれる。
  文夫さん。
 BAD
  貧乏ライダーにはイタイ宿代。
  混雑時の風呂の短さ。

03/7/14 晩御飯

03/7/15 晩御飯 
民宿なぎさ”について。
なぎさへ
きっかけは01'北海道編のフェリーにも書きましたが、M君の強烈なプッシュがあったからです。 天塩から宿に連絡するまで前情報はそれだけ。 とりあえず存在している事だけを確認して礼文へと渡りました。礼文には結構な数の民宿があります。 フェリーターミナルに掲示されている宿だけでも20件は下りません。ところが、この宿のほとんどは予約ナシの単独旅行者は受けてくれないそうです。 たくさんのツアー客をそれぞれの民宿に振り分けているので空きがあることがないのだと。 それで自分達のような旅人が泊まれるような宿が、”民宿なぎさ”と”星観荘”と”桃岩YH”の3件に絞られてくるわけです。 ”星観荘”と”桃岩YH”は礼文に渡ったライダーのツーレポを見ていると頻繁に見る宿です。 ”桃岩YH”は3大馬鹿ユースとしてかなり有名ドコロですが落石騒ぎで今年は休業中。 ”星観荘”は某サイトの塾長さんにも勧められたのですが、最近はピンの客をあまりとってくれない(相部屋をしない)らしい。 ”民宿なぎさ”に泊まるのは必然だった様です。
なぎさの夕方
”民宿なぎさ”はフェリーターミナルのある香深から南へ車で10分ほど走ったところにある海に面した宿です。 宿の正面には海が開け、利尻岳を望む絶好のロケーションにあります。 建物はかなり古いようですがそれをあまり感じさせません。 空いている時期以外は相部屋と言うのが基本スタイルのようで、連泊でも部屋がコロコロ変わります。 お風呂は小さな風呂場が2箇所。 基本的に夕食前に入るコトになっているようで宿泊者が多い時は「5分で済ませて!」なんてコトを男女を問わずに言われます。 夕食は19:30。 冬季は札幌で板前をなさっている文夫さんの自慢の料理。 食べる前にちゃんとメニューの説明があります。 食べはじめるとそれぞれの翌日の予定を聞かれます。 どこに行くつもりか? 弁当は必要か? 予定が決まってなければ他のメンバーの中に放り込んでくれます。 希望ルートに不都合のある場合は修正されます。 このときのやり取りで明日の朝食の時間が決まります。 基本的にはスコトン岬方面行きが5:30朝食で、それ以外の人は6:30朝食のようですが、部屋割りや当日行動する面子によって前後する事はあるかもしれません。 夕食が終わると片付けが始まります。 有志で残飯をまとめたり食器を運んだりするのはここの暗黙のルールのようで、台所ですごい数の食器を洗い、棚に収めていくのを手伝います。 宿泊客の少ない時期はないかもしれません。 片付けがひと段落するとミーティングが始まります。 これは日によっては、礼文島の説明だったりする事もあるようです。 ミーティングと言うと身構えてしまいそうですが、「集まってお話しよう!」そんな感じです。 最初はナニ話していいものかわからなかったんですが、聞いているうちに普通に話せてしまうから不思議なものです。 一通り宿泊者の話が終わるとヘルパーさんと文夫さんのお話になります。 時間があっという間に過ぎます。 ミーティング終了後に文夫さんが写真を撮ります。 宿泊者から我も我もと大量のカメラが机に置かれます。
なぎさの朝
翌朝、それぞれの時間に朝食を採ります。 5:30朝食だと食べ終わり次第、弁当をもらって車で北へ向かうことになります。 6:30に朝食を採るのは見送る人と見送られる人。 朝食を食べ終わると離島する人から順次車に詰め込まれてフェリーターミナルへ向かいます。 フェリーターミナル、先発で来たヘルパーさんは稚内から来る第1便を待ちながら紙テープを準備して乗船する人に手渡します。 フェリーが到着すると細い2本のタラップをたくさんの人が降りてきます。 到着時に前もって連絡しておけば、この時に不要な手荷物を預けてそのまま歩きに行く事もできる様です。 下船してきた人を迎えると次は乗船する人たちのお見送りになります。 紙テープを託された人はデッキから受け取ったテープをたらして人数分のテープの束を引き上げます。 タラップの向こう側では”星観荘”のお見送りのギターが響いています。 確認はしてませんが”桃岩YH”も似たようなことをやるようです。 デッキに離島する人が出揃うと一人づつ宿の人に向けて一言。これが終わると文夫さんがおもむろに歌い始めます。 「わすれないで」島の人が離島する人に向けて送る歌です。 フェリーを留めていた縄が解かれ、波止場を離れはじめると「いってらっしゃ〜い!」「いってきま〜す!」大声で手を振りながら叫びます。 持っていたテープは見送る人の手を離れ、船尾へと流されます。 デッキでは船員さんがごく普通にそのテープを巻き取って回収していきます。 ”なぎさ”の人たちは波止場の先まで走っていって歌の歌詞通りに手を振ります。 「また来いよ〜〜!」ホントに船から見えなくなるまで手を振ります。 見送った面々はターミナルに戻り、ジュージャンです。 優しい宿の人たちは良く負けてくれるようです。 ここで予定の決まっていない人達は文夫さんがメンバーを組んでお勧めのコースまで運んでくれます。 有名な8時間コースは途中はひたすら山道で見るところがないらしく、あまり勧められる事はなさそうです。