OPEN HOUSE GALLERY in New York,1989

1989年10月、初めてのニューヨークで個展。10 年続けてきた木版画の集大成であった。期待と不安の入り交じった複雑な気持ちだった。最悪なことに作品は2日遅れてやってきた。パーティーは異例の最終日に再度開催。しかし、大勢のアーチストが駆けつけてくれた。私の送ったポストカードを握り締めて。皆、作品に非常に興味を示し、技術的なこと、精神的なことなど質問ぜめ。何人か会話し、親しくなったアーチストの一人に彫刻家・アミアベイがいた。翌日イーストビレッジの彼のアトリエを訪ねお互いの作品についてとことん話し合う。これが、アメリカ流コミュニケーションと知る。それ以来、 NY には3度行き、そのつどアミアには会い近況を報告し合っている。いい友達だ。




OPEN HOUSE GALLERY
SOLO EXHIBITION of woodcut prints
"chaos"
Oct/17-25/1989





オープンハウス・ギャラリー
会場風景

ギャラリーに集まったアーチスト達と。 右下が私

ギャラリー秘書の
塩谷ひろこさん

木版画の作品





GALLERY SOH in Tottori,1990

1989年に初めてニューヨークを訪れ、木版画の個展を開く。個展の最終日の夜、多くの友人とパーテイーをし、その後一人グリニッジビレッジのジャズクラブのカウンターで水割をちびちびやりながらライブに耳を傾ける。個展も終り、良い出会いがあり、とても良い気分だった。無名のミュージシャンの演奏だったが、私をとてもハッピーな気分にしてくれた。私はうれしくなり、彼等とセッションしたい気持ちになった。思わずカウンターにあったナプキンに彼等をスケッチした。面白いようにペンが走った。安物のペンだったのに。それ以来、ライブを聴きながらスケッチするのが楽しくて今だに続いている。
鳥取に帰ってからもライブハウス「5ペニーズ」のライブを聴き、相変わらずスケッチし続けてきた。そのうち作品もたまり小品の個展を開催するに至った。






GALLERY SOH(Tottori)
SOLO EXHIBITION of silkscreen prints
"jazz musicians I've met before."
Oct/17-25/1990





2階には、8枚のろうけつ染めの作品






Kennminn Bunka Hall,1993

1993年はいろいろと変化に富んだ年であった。ジャズの専門誌「スイングジャーナル」にイラストを連載、アルファ・レコードのアルファジャズ5周年記念「コンピレーションアルバム」15枚の ジャケット作成と作品を残せました。また、長年続けてきたライブのポスター製作も一つの個性を成してきたように思う。そして、ある出会いからヒントを得てイラスト作品を鉄筋で立体的彫刻作品に することになった。その最初の2点も同時に展示した。個展会場はかなり広く、この立体が加わるこ とで、空間が生き、面白くなった。作品の展示でありまた全体として一つのインスタレーションにな たように思う。その他、製品になったCD、拡大したイラストをコラージュした屏風(h1.8m×w3.6 m×4parts)、そしてPR用のビデオも設置した。





Solo Exhibition "Jazz Musicians I've met before."
Silkscreen prints & Steel sculputures
Nov.//1993





会場風景

会場風景






International Peace Concert,1995






International Peace Concert
Group Exhibition
Oil painting,Calligraph & Illustration
July//1995





屏風にしたイラスト




BRONX RIVER ART CENTER & GALLERY
in New York, "BRIDGE" 1996


7年前のニューヨーク、私の個展会場で仲良くなったのが彫刻家アミア・ベイだった。それ以後も 連絡を取り合い、新しい作品の情報交換をしてきた。現在、ブロンクスのギャラリーのキュレーター でもあり、そんな彼から1年前、展覧会の企画の話があった。「アメリカ文化に影響を受け、製作 する日本人アーチスト」というテーマでアーチストを紹介してくれというのであった。8人のノミ ネートの中から最終的に5人に絞られた。1週間に及ぶ準備製作期間中、メンバーの中には緊張感 があった。その間、遅い時は、夜10時頃まで我々につきあってくれたアミアにはこころから感謝 している。オープニングには大勢の人が訪れてくれた。地元アーチスト、ニューヨーク在住の日本 人アーチスト、など。また、挨拶のあと、ドラマーのゼン・マツウラのグループによるジャズのラ イブが開催された。最も驚き、感激したのは、世界的ベーシストのエディ・ゴメスが私の作品を見 に駆けつけてくれたことだ。メンバー滞在中、イーストビレッジの [LOWER EAST SIDE PRINT WORKSHOP]でニューヨークのアーチストとの交流、地元中学生達にスライドレクチャーや木版画 の摺りの実演等、メンバーにとっても有意義な滞在になった。




BRONX RIVER ART CENTER & GALLERY
GROUP EXHIBITION of FINE ARTS
Glasses,Wood, Steel,Cloth &
May 3-June 13/1996





ギャラリー横を流れるブロンクスリバー

オープニングに訪れてくれた
エデイ・ゴメス夫妻(中央)

5点の鉄筋彫刻

鉄筋彫刻 の前で
ジャズのライブ(5/3)


キュレーターのアミア・ベイ
(右から3人目)と
その友人(

地元の中学生達に
木版画を実演して見せる





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