2003.4/18(金)倉敷市・旅館「御園」にて

『エディ・ゴメスカルテット』ライブレポート



出番を待つジェレミー
エディ・ゴメス(b)
ジミー・コブ(ds)
ジェレミー・スタイグ(fl)
ステファン・カールソン(p)



ジェレミー・スタイグと
(倉敷にて)
ジェレミー・スタイグが
ナプキンに描いたドローイング

ツァー中、時間さえあれば
よくスケッチしていた。
こうして、いつもビジュアルイメージを
引き出していた。



ジャズ史に残るあ・の・銘盤 『What's new』

ビル・エバンス&ジェレミー・スタイグ


数少ないジャズのフルート奏者/ジェレミー・スタイグ。
彼に始めて会ったのは、3年前の松本英彦追悼コンサートであった。
鳥取、広島、青森とツァーに同行し、いろいろと会話した。
私もいつもスケッチしているので、アーチストである彼と
意気投合し、互いのドローィングの話になった。彼はよく
竹ペンを使っていて、後でその何本かを使ってみてと
プレゼントしてくれた。お返しに私は筆ペンをプレゼントした。
かつて、ビル・エヴァンスが共演を頼み、実現したこのアルバムは
あまりにも有名。「So what」の演奏は特に度胆を抜かれる。
まさにクレージーな程、凄い!!もちろん、倉敷での
エディ達との演奏も素晴らしかった。
彼のお父さんウィリアム・スタイグはNYで最も有名な漫画家と聞く。
お母さんもアーチストで、芸術家の家系にある彼は音楽を演奏しても
アートを描いてもちょっと変わった才能である。
彼とアートの話をしていて、しあわせを感じた。
同じくビル・エヴァンスを最も長く支えたエディ・ゴメス。
マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」のドラマー
ジミー・コブも素晴らしい。一流には一流の理由があると
演奏を聴き、感動をし、そう感じた。ありがとう、
エディ・ゴメスカルテット。
エディの弓の演奏はクラシックを聴いているような上質な
音色を感じた。凄い、美しい!彼等の活動は歴史であり、
今彼等と共にいるこの時間は、まさに至福の時であった。


ジェレミー・スタイグが
プレゼントしてくれた
イラスト作品

いつも子供のようで、好奇心旺盛、
クレイジーなジェレミー。
憎めない人物である。彼の絵は
自由奔放で、何一つためらうことなく
線を走らせる。モチーフはくねるように、
踊るようにデフォルメされそれが彼らしい。
必ず自画像らしき人物がいる。
フルートを吹く人はきっと彼自身だろう。
愛する「愛猫」もよく登場し、
いい味を出す。おっぱいを
露にした女性は彼女?
彼にかかると女性もくびれた
ベースも色っぽい。色使いもド派手で
ピンクやブルー、黄色とにぎやかだ。
整理されていない猥雑さが
彼の特徴と言えよう。
やっぱり、作品はその人そのものだ。