oosaki
ジャズをテーマにした作品を
ライブ感覚いっぱいに演出する画期的3日間。

徳持耕一郎 作品展「Eternal」

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2000年10月7(土)8(日)9(祝)日 11:00〜18:00(8日は〜17:00)
会場/ゲートシティホール
後援/スイングジャーナル、ゲートシティ大崎



音が聞こえてくる作品.......

  徳持耕一郎はいつも穏やかで落ち着いている。彼の作品は音を奏でていて、まるでジャズメンと一緒に演奏しているようだ。だからランディ・ブレッカー、エディ・ゴメスら一流の音楽家に愛されている。彼は1989年初めてのニューヨークでジャズを聴きながらふと気が付くと、ナプキンにジャズメンの演奏する姿を描いていた。そのイラストの描き方は今も変わってない。1枚ほんの3分ほどで描く。だからリズムに乗って躍動感に溢れてるのだ。1993年、アルファレコードのコンピレーションCDのジャケットを15枚作る。ビル・エヴァンス、ケニー・ドリュー、ハンク・ジョーンズ、クリス・コナーらを1枚あたり20時間かけてシルク・スクリーンの版画で描く。丹念で美しいカラー作品だ。1995年、松本英彦が鳥取にちなんだ童謡・唱歌をジャズにアレンジしたCD「ふるさと」は水彩画で描いた。鳥取砂丘で子供たちに囲まれた松本がテナーを吹いている。日本一きれいな空が見える佐治の空にUFOも見え、小川のせせらぎも見える。21世紀の子供たちに日本の心が伝わる優しい作品だ。1999年、川嶋哲郎のCD「エターナル・アフェクション」は鉄筋オブジェに自然を組み合わせた斬新な作品だ。これは大変な作業で、まずA4で原画を描く。それを等身大に拡大し地面に置く。鉄筋を20時間かけて折り曲げ繋いで川嶋の姿を作る。それを今度は鳥取砂丘に運び、写真を撮るのだ。時間の経過と共に、空が変わり、地平の風紋が変わる。夕暮れになり空が暮れてゆく。そのジャケットはそれ自体が音を放ち、川嶋と一緒にセッションをしているようだ。徳持の作品はわざと殴り書きしたものから、何週間もかけたものもある。その主題を担うにふさわしい方法をその都度選んでいるのだ。彼の作品は彼の心のリズムそのものなのである。今回の個展でいわばジャズメンのいないジャズ・ライブ・ステージ(素晴らしい作品)を皆さんゆっくり味わって下さい。
ライター/高木信哉


<出品作品>
イラスト(シルクスクリーン)
ポスター(シルクスクリーン)
コラージュ
鉄筋彫刻
スライド&ビデオ
ホワイエのギャラリーにはアート作品及び
ライン・アート(鉄筋彫刻)を展示。
砂丘の夕暮れに作品を置いた写真も有り。
ホール内にはステージに鉄筋彫刻のカルテット
背景のスクリーンにはスライドが上映される。


<川嶋哲郎カルテットライブ> 10月8日(日)
18:30開場/19:00開演

 

川嶋哲郎(ts,ss)
石井彰(p)
安ケ川大樹(b)
力武誠(ds)

<会場案内>

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