【引退に際し、新日本海新聞社取材の記事を抜粋して紹介させて戴きます】

日本リウマチ友の会鳥取県支部長を10年務めた石川聖さんが、3月引退する。心のケアを原点に、
地元の医師を信頼し地元で治療を受けることの大切さを訴え続け、 患者と医師を結ぶ懸け橋
の役割を果たしてきた。”リウマチと共に生きた道のりと現在の心境を聞いた” (担当記者・大久保)
「専門医師との信頼関係が大切」
地元の患者が地元で適切な治療を受けられる体制づくりを目指す"
リウマチ患者のほとんどが生涯治療を受けなければならない疾患だけに
主治医に命預けますくらいの信頼関係の中で治療を受けられるのが
望ましく、県外の病院に出て行かれるのも良いですが、出来る限り近くの専門
医師のもとで治療を受けて戴きたいと願っています。
"残念なことに、一度発症すると完治は非常に困難で" したがって
長期治療にならざるを得なく、身体的な障害か進んだ場合、通院時に介護者の
協力が必要になり、移動手段が切実な問題になります。
「幸い鳥取県には 西部、中部、東部と優れた専門医師がいらっしいます」
医師との信頼関係の中で治療を受け、希望だけは持ち続けて戴きたい"

間節リウマチとは、膠原(こうげん)病の中の一種で発病の原因は解明されていません。
初期症状は手のこわばりに始まり、いくつかの関節が左右対称に腫れ、痛みが生じ、関節破壊へと進みます。
関節リウマチという病名から関節だけの病気と思われがちだが、薬の副作用もあり病歴が長くなるに従って
内臓疾患を伴い、完治が非常に難しく、難病疾患に指定されています。
そのために食欲がない・倦怠感・息切れ・空ぜき・ドライアイなどさまざまな関節以外の症状が伴います。
発病年齢は、30〜50代の女性に最も多く、女性10人に対し、男性1人の割合で統計が出ています。
又、若年性リウマチの発症も稀ではなく、幼い頃から苦しみ続けている患者さんの人生を思った時胸が痛みます。
治療方法も今から4/5拾年前に比較すると、ダントツの進歩がみられます。
現在では 「生物学的製剤」 の登場により、早期発見早期治療で、完治も夢ではなくなっていますか、
誰にでも 「生物学的製剤」 が使えるわけではなく、副作用の危険度も高く、専門医師のもとで、
細心の注意の上で治療を受け、症状改善に努めて戴きたいです
余り表面化されていませんが、副作用により尊い命を亡くされている存在も忘れないでほしいです。
日本全国の患者数は60〜70万人と推定されている。 |

"引退の挨拶 "
この度、(社)日本リウマチ友の会鳥取県支部長・任期10年を期に引退させていただきます。
副支部長8年・支部長10年間、支部の歴史と共に歩み、多くの同病者と出逢い、病魔と闘う同士と共
に歩み、この間、鳥取大学名誉教授・山本吉藏先生を筆頭に専門医師の医療講演・医療相談会・
患者交流会&医療相談会・とっとり支部報発行等、最小の活動ではございましたが、役員の皆様、
ボランティアの皆様に支えられ今日を迎えられましたことに心より感謝とお礼を申し上げます。
【日本海新聞社応接間にて】