患者同士の語り合いの大切さ(病魔はある日突然)  50代女性

 
 
病魔はある日何の予告もなしに踏み込んで来るものなのですね。
私は、昨年右目の飛蚊症から始まりその後網膜の傷口から硝子体に出血したために三度視力を
失いました。
 
 外来のレーザー治療を受けながら、六月、さらに十一月、十二月と出血しそのつど視力を失った
時には生きる気力まで失せてしまっていました。
「目はどこよりも大切なところだからね...」と誰からも返って来る同じ言葉さえ私には何の慰
めにもならず只虚しくさみしく答えるだけでした。
現在は飛蚊症の 煩わしさは残りますが、視力も回復し悪いながらも落ちついています。
それでも、何時き又、見えなくなるのでは...と時々大きな不安に襲われることがあります。
 


 


 奈落の底に突き落とされた時には心に余裕などなく、世界中で自分が一番不幸であると思って
いました。
しかし、周囲にはそれ以上に傷つけ心配させていたことに気がつきました。
通院にはいつも傍に主人が居てくれました。
そして、家族の大きな支えがあり、周りの方たちのあたたかい励ましがありました。
自分に与えられた運命には、逆らうわけにもいかず、ただそれを受け入れて生きていくしかないよう
です。
 身に起こった病気も決して恥ずかしい事でもなく隠す必要もないように思います。
ただ、同じ病気を抱えた仲間と悩みを語り合うことができればどんなにか心が軽くなり救わ
れるのではないかと思ってしまいます。

                                            
 石川さんとは、三年前に知り合うことができました。
そして、今では私の良き相談相手になっていただいています。
凛とした美しさと聡明さを合わせもってておられる石川さんが支部長をなさっておられる「友の会」
が存在する事が私には、素晴らしく羨ましいことだと思います。
 私もできることなら、そんな悩みを聞いていただけるように、又、一生の間に一人でも多くの方と
知り合う事で心の財産を増やしていけたらと思います。

 「発病したときの気持ちを歌った短歌二首」
     
 
         青空に突然ゴマの浮遊物
                       眼に増えて視力薄らぐ


              
鏡には映らぬ瞳の奥深く
                       飛蚊症なる黒き星うく