やってみよう!(4)


とぶ種の模型をつくってみよう


1.アルソミトラの種を飛ばそう
 アルソミトラ(ザノニア・マクロカーパ)は熱帯アジア(インドネシアやニューギニアの島々等)産の河畔林に生育するウリ科のつる性の木で,直径20cmあまりの大きな鐘のような実がなります。一陣の風が実を揺すると,うすい翼を持った種が三角形の開口部から弾き出され優雅に風に乗って速くへ飛んで行きます。
ドイツのタウベ型飛行機やハンググライダーも,この種をヒントに作られました。この種の模型を作り,生物の巧妙な種の維持のしくみや,飛行の原理を調べよう。
【テーマ】
 アルソミトラの種子の模型を作り,速くまで飛ばす工夫をする
【準備】
 型紙、二重リング(CR-RN13)またはゼムクリップ,はさみ,
【原理】
 多くの子孫を残すためには,多くの種子を広く遠くに飛ばさなければならない。特に樹木の場合は,日当たりが悪い親の木の根元に種子が落ちると,発芽しても成長できない。
 アルソミトラの種子は重さが3分の1グラムで、全翼長15cm程の透明な弾性のある後退翼がついており,数十メートルの高さの枝からまるでグライダーのように滑空し,数百メートルも速くへ飛ぶことができる。安定して遠くへ飛ぶためには,翼に当たる空気の流れをうまく利用しなければならない。また,おもりが前にあるのは.翼の前部で発生する大きな揚力を押さえるためである。翼の形と重心の位置の調整が大切である。
【方法】
  1.  型紙に沿ってはさみで切りぬき,おもりをつける。
  2.  飛行させながら折り方を工夫し,速くまで飛べるようにする。  さあ,誰の種が一番遠くまで飛ぶかな。

2.他にも種の模型いろいろ 画像をクリックすると,360dpiでスキャンした型紙データをダウンロードすることができます。ファイル名は(plane360.lzh 83KB)展開すると(plane360.tif 1,038KB)になります。


「やってみよう!(5)」へ ||「やってみよう!総合インデックス」へ|