科学遊び広場26・賀露エコフェスティバル

1.だ液のはたらき

準備:うがい薬(イソジン希釈液…ヨウ素含有)・片栗粉を水に溶いて加熱した半透明溶液
透明プラスチックコップ・割り箸またはストロー
(1) イソジン(ヨウ素)+片栗粉(デンプン)→青紫色 …@
(2) だ液を入れて混ぜると@の色が消えて薄茶褐色になる
◎だ液がデンプンを分解した。体温付近がもっともよく反応する。
注意:●加熱するとヨウ素が昇華して失われる。
●もともとのヨウ素溶液の色と,デンプンにより青紫色になったものをあらかじめよく観察しておくこと。

2.ビタミンC調べ

準備:うがい薬(イソジン希釈液…ヨウ素含有)・片栗粉を水に溶いて加熱した半透明溶液
野菜汁(ダイコン・トマト)・果汁(レモン・スイカ)・ジュース・スポーツ飲料
野菜などを搾るのにおろしがね,こし紙等を使用
紙コップ・割り箸またはストロー・弁当用しょうゆ容器
(1) イソジン(ヨウ素)+片栗粉(デンプン)→青紫色 …@
(2) 野菜汁などを入れると@の青紫色が消える
(3) 色が消えなくなるまでにどれくらいのイソジンを必要とするか調べる。
◎ビタミンCの還元性によりヨウ素(I2)がヨウ化物イオン(I−)に変化した。
注意:●加熱するとヨウ素が昇華して失われるので熱しない。
●天然のビタミンCは分解されやすいので実験直前にしぼる。

3.酸素の発生

準備:オキシドール,ダイコン(またはジャガイモ・ニンジン)おろし,フィルムケース
(1) フィルムケースの中にオキシドールとダイコンおろしを入れてふたをする。
(2) しばらくすると気体が発生してふたが跳ぶ。
◎ ダイコンに含まれる酵素・カタラーゼのはたらきで,オキシドール(過酸化水素)が分解して酸素を発生する。酸素系漂白剤(粉末)でも同様に酸素を発生する。
注意:●オキシドールが目などに入らないように注意すること。
●ふたが2mぐらい跳びあがるので、上から覗いたり人に向けたりしないこと。

4.アルコールの爆発

準備:空き缶,ウイスキーなどアルコール度数の高いお酒,ラップフィルム,輪ゴム,ストロー,くぎ,かなづち,缶切り,マッチまたはライター(チャッカマン)
(1) 空き缶のふたの部分を缶切りで切り取る。
(2) 缶の中ほどに直径8mm程度の穴をあける。
(3) ふたの部分にラップを輪ゴムでとめる。
(4) 缶の中にウイスキーをストローで入れる(2ml程度)。
(5) 穴を押さえてしばらく缶を手で温める。
(6) チャッカマンで点火。
◎ ウイスキー中のエタノールが気化して点火する。
◎ ラップフィルムは融けたり燃えたりするので、紙(半紙など)でふたをしてもよい。
注意:●缶の切り口で手などを切らないように注意する。
●点火時に密集したり上から覗いたりしない。
●缶が熱くなるので,点火後しばらくは素手でさわらないこと

5.植物はアルカリ性

準備:乾燥木の葉,紫蘇の葉エキス(またはブルーベリージャム)酢,重曹(ふくらし粉),紙コップ,リトマス試験紙,割り箸またはストロー
(1) 紫蘇の葉エキスを水に溶いて3つの容器に入れる。
(2) 1つの容器には酢を,もう一つの容器には重曹を入れて混ぜ,色の変化を調べる。
(3) リトマス試験紙をつけて酸性・アルカリ性を調べる
(4) 乾燥木の葉を燃やして,その灰を溶液に入れて色の変化を調べる。
◎ 植物にはカリウムやナトリウムの成分が含まれるのでアルカリ性になる。
注意:●植物の色素ならば大なり小なり液性で色が変化する。
●毒性はないが,実験で使ったものを口に入れないこと。

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