鳥取県歯科技工士会創立50周年記念式典開催
ご 挨 拶

                        鳥取県歯科技工士会
                         会長 川島 環

 鳥取県歯科技工士会 創立50周年記念式典を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し
上げます。本会は昭和33年、劣悪であった歯科技工士の処遇改善並びに生活の向上
を主たる目的として創立され、創立当時37名であった会員も最盛期には157名を
数えるに至りました。
 この50年を振り返って見ますと、昭和30年8月歯科技工士法制定、昭和56年
12月厚生大臣免許移行、昭和63年5月外注技工料について「おおむね7割」と
する大臣告示、平成6年1月歯科技工法から「歯科技工士法」合わせて歯科技工士免
許試験資格に「文部大臣の指定した学校」が加えられ 短大・大学化への道が開かれ
る。以上のように日本歯科技工士会の国及び関係団体への働きかけによる大きな成果
であるが、時代の流れは早く、医科に於ける職種は殆ど4年制であり薬剤師にあたっ
ては6年制となっている。同じ歯科界でも衛生士は3年制への移行が平成18年度か
らと技工士より一歩先んでている。また、経済面での 7:3問題も厚生労働省のお
おむねの解釈が日技・日歯間で異なり、本県では平成2年8月、県歯科医師会との間
で、技工士料金を補綴点数の65%を目標とする事で合意に至ったものの技術面での
競争ではなく市場経済に基づく低価格競争も見られ技工士の至上命題である。国民の
良質な歯科補綴物の提供が危惧されます。低価格は低収入となり長時間労働、低賃金
となります。この現状を改善するためには 日技が掲げている「技工料金を技工士に
よる直接請求によって行う事」が、最良で最高の解決方法であると考えます。
 二期目に入った中西執行部には「懇願ではなく主張を」をスローガンに掲げ全国技
工士のために 頑張る事を表明しています。
 永い時間を要する大きな問題ですが、日技と共に頑張っていかなければなりません。
会員数も減少し、構成比も30%を割りましたが 主張が主張であるためにも過半数
の技工士が会員となる事が重要であります。会員1名が1名会員を増員していただく
と単純計算で倍になります。本会は執行部のものではありません、会員皆様のもので
す。
50周年を期に今後の飛躍をお祈りします。

平成17年10月16日(日)ホテルモナーク鳥取に於いて「鳥取県歯科技工士会創立50周年式典・祝賀会」が開催された。式典では、鳥取県歯科技工士会長表彰として、西部支部より田辺幸雄氏、西村益実氏。東部支部より、山景雅彦氏、舟木寿美男氏の4氏が永年の本会の発展向上に貢献されたことに対し表彰された。
参加人数30名ほどではあったが、第11代会長の村岡正敏氏、第12代会長の岩木八郎氏また、18年間技工専門学校の先生をされた保木本林太郎先生らも参加いただき、懐かしくまた、和やかに開催された。
会長より表彰状を受け取る田辺氏
受賞者の舟木氏、山景氏、西村氏(左より)
川島会長と談話する11代会長の村岡氏
御年87歳の保木本先生
おひらきの挨拶をされる12代会長の岩木氏