台風による大雨


(可能性がある)気圧配置

    台風が九州・四国の南海上にある時、または津山に接近している時。

降水量

    1時間雨量は30mm前後であっても、半日・1日またはそれ以上降り続き、総雨量は100mmを超える。

予想される被害

    吉井川、加茂川など大き目の川の氾濫
    山・がけ崩れ
    地滑り
    強雨時の落雷
    暴風

例(よく起こりやすい型)

    1976年 9月の台風17号
    九州の南海上に停滞、その後九州に上陸、日本海に抜ける。
    岡山県南東部を中心に強い雨が長時間降り続く。
    吉井川など氾濫、下流を中心に大規模な水害。
    1979年10月の台風20号
    四国の南海上から紀伊半島へ上陸。
    岡山県全域で1日に200mm前後の強い雨。
    吉井川が津山市から柵原町にかけて大氾濫。
    その他の河川も出水あり。
    1990年 9月の台風19号
    九州の南海上をゆっくり北上、四国の南海上から紀伊半島へ上陸。
    岡山県南東部を中心に強い雨が長時間降り続く。
    吉井川は下流を中心に決壊や氾濫が相次ぐ。
    土砂災害も多い。

これら3通りでは、台風の周辺から水蒸気の多い気流が流れ込んで秋雨前線が活発になり、大雨になったものである。台風が北上し、上陸するような頃になると、かえって大雨は弱まっている。

また、76年17号、90年19号においては、台風の外側を回る積乱雲の列(スパイラルバンド)が次々と紀伊水道から岡山県南東部へ侵入し、特に豪雨が長続きした。
瀬戸内海に面している岡山県であるが、南南東方向だけは暖かく大量の水蒸気が漂う太平洋への道が開けているのである。
さらにこの「積乱雲の通り道」はちょうど吉井川水系と重なり、特に下流では甚大な被害になる可能性がある。
九州の南に台風がある時、このパターンが起こる可能性があり、警戒を要する。 (岡山県で考えられる最悪の豪雨型)

余談になるが、79年20号、90年19号では、台風が北上して大雨が弱まった後に、広戸風が起こっている。

例(その他)

    1978年 9月の台風18号
    九州北部に上陸、その後中国地方を縦断、津山を通過する。
    接近時に短時間強雨。暴風を伴う。
    低地で浸水がある。瀬戸内沿岸では高潮。
    1997年 9月の台風19号
    九州南海上に停滞。九州に上陸後、岡山県を通過する。
    動きが1976年17号台風に似ていたが、紀伊水道からのスパイラルバンド侵入による豪雨はなし。
    接近時のみ岡山県南部を中心に浸水等の被害。
    1998年10月の台風10号
    九州南西部に上陸、その後四国を通過し岡山県南東部を通過する。
    通過数時間前から岡山県中北部で豪雨。時間雨量50mm〜70mm、総雨量200mm強。
    吉井川沿い、旭川沿いで大水害。
    津山市としては1945年以来の大水害。
    この台風での津山測候所での観測値はさほどではないが、関係機関での観測値は大きく、特に17日宵から18日夜半過ぎまでの降り方は記録的なものであった。

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