平成27年2月定例会代表質問(平成27年2月20日)No.7

<笑顔で元気な県庁づくりについて>

 私も県議会に送り出していただき15年余り、この間、数多くの職員の皆さんと接してきましたが、最近、職員の皆さんに元気がなくなっているように思え、とても気になります。中には、こちらから挨拶しても元気のない返事、しかも下を向いて歩いている職員が多いように感じています。
 朝の挨拶は体温計ともいいます。仕事をやり抜く、やり切るという元気がなければ、仕事と勝負はできないと思います。
 今スポーツ界では笑顔が注目されています。間もなく米子北高校が出場する選抜高校野球が始まりますが、最近、高校野球でも笑顔でプレーするチームが多くなりました。プロ野球でもサッカーでも試合中に選手がガムをかんでいますが、理由があるそうです。ガムも笑顔も同じ効果があるそうで、つまり口角を上げることで頬下のつぼを刺激し、脳波をアルファ波状にして体をリラックス状態にするということです。
 職員の皆さんに勤務中にガムをかめとは言いませんが、笑顔での挨拶、笑顔での仕事なら誰でもできます。
 知事も議員も改選時期を控えてか、最近、県庁内での笑顔がふえたと職員の皆さんからお聞きします。職員の皆さんは大変敏感です。
 特に管理職の皆さんは、次の県庁を担う職員の人材育成も大きな仕事の一つですから、率先して笑顔で挨拶し、元気な職員、元気な職場をつくっていただきたいと願うものです。
 知事、元気な挨拶だけでなく、アルファ波が出る、笑顔があふれる県庁づくりをしてはどうかと思いますが、知事の所見をお伺します。 
 
●知事答弁

 
 全く同感です。私としても、やはりやる気ですね。ポジティブに動いていこうというアルファ波を出すということですので、ガムをかむよりは笑って仕事をしようということかもしれませんが、笑顔というものも一つ大切にしながら、そうした県庁づくりに向かっていきたいと思います。

 あいさつ運動については進めていまして、4月、10月と、そこらで節目をつくってやっていますが、そういうことにとどまらず、いろんな庁風づくりをやってきました。
 最近の経営学の議論などでもそうでが、単なる官僚主義、ビューロクラシーでは物事が動かない。それぞれ一人一人の人が人間として行動することを重視して経営というものを考える時代になってきています。そんな意味で、日本型の例えば運動会だとか、ああいうものが見直されるようになってきました。これはもちろん放課後の話ですが、鳥取県でも東・中・西それぞれで、運動会のような全員参加型の行事を行っており、600人、700人というオーダーで参加するようになってきています。いろんな形で庁風づくりというのを進めていきたいと思います。
 そういう笑顔が生まれるような職場のためにもカイゼン運動というのをやって、無理のない職場環境づくりを進めていきたいと思いますが、このたび教育でも倉吉西高校で取り組んでいただくなど、知事部局から他へも広がってきています。そのようなことを総合的に進めて、笑顔を出しながら、いい仕事をしてもらえる環境をつくっていきたいと思います。