鳥取県地球温暖化防止推進計画について、何点か片山知事にお伺いいたします。
地球の温暖化は、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素等の温室効果ガスの大気中の温度が高くなることにより引き起こされるもので、こうした大気中の温室効果ガスがふえることにより、地球全体で大規模な気候の変動や海面の上昇を招き、水資源や農産物を初め生態系に大きな変化を生じさせるだけでなく、私たちの健康や生活にも大きな影響を与えると言われております。
我が国においても、平成2年10月に国の地球温暖化防止行動計画が決定され、この行動計画に従って各都道府県においても地球温暖化防止の取り組みが進められております。
そうした中、平成9年12月の地温暖化防止京都会議で、先進国の温室効果ガスの削減目標値を定める京都議定書が採択されたところであり、国においても、地球温暖化防止対策の推進に向けて平成10年10月に地球温暖化対策の推進に関する法律が制定されました。鳥取県においても、地球温暖化防止対策を総合的に推進するため、県民、事業者及び行政の具体的な行動を示した鳥取県地球温暖化防止推進計画が策定されております。
確かに私たちは、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済活動を展開し、自然の生態系や身近な生活環境へ大きな影響を及ぼし、人類の生存基盤である地球環境を損なうまで追い込んでいる現状です。私たちは、豊かな自然、豊かな恵みのある環境の中で、健康で文化的な生活を営む権利を有しているのですが、私たちの時代でこの環境を破壊してしまうのではなく、私たちの子供や孫、さらには子孫へと永遠に豊かな環境を守る義務と贈る責任があると思います。そのためには、具体的な行動をできるところから具体的に進めなければなりません。
幸い我が県においては、片山知事が就任早々、環境への深い関心と理解の中で、県庁みずからISO14001を取得するなど、理論だけの環境政策でなく、実践型の環境政策を提言され実践されていることは大変評価をしたいと思います。しかしながら、平成11年に策定された鳥取県地球温暖化防止推進計画を見てみますと、大変よくつくられております。まさに学校の授業の参考書にしてもよいくらいですが、計画書のサブタイトルである地球温暖化防止のための未来への挑戦だけで終わってしまいそうな気がしますが、この推進計画について片山知事の御所見をお伺いします。
私は、緑が多く、まだまだ自然が豊かな鳥取県においては、地球温暖化に対する認識が希薄であり、このような網羅的な総合推進計画では県民の理解と協力は得られないと思います。もっと具体的に行動につながる取り組みが必要でないかと思いますが、何にポイントを置いて地球温暖化防止推進計画を推進されるのか、お伺いします。
また、推進体制が県民、事業者、行政となっておりますが、県内にもNPOの皆さんもたくさんおられますので、連携を図りながら推進していくという推進体制に計画を見直してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
また、住民と一番かかわりの深い市町村においてはどうかというと、地球温暖化の防止にかかわる実行計画を策定している市町村は7市町村と少なく、まだまだ認識が低いと思いますが、今後県としてはどう市町村と連携し推進をしていかれるのか、お伺いします。
平成11年4月施行の地球温暖化対策の推進に関する法律では、各地域で地球温暖化防止に関する啓発や広報活動を行い、各都道府県知事が委嘱する地球温暖化防止推進員や民間団体などと協力し、県民の日常生活や地域の問題に密着した実践活動を展開する地球温暖化防止活動推進センターを各都道府県に設置することができることになっておりますが、鳥取県においては、この推進センターを設置されるのか設置されないのかお伺いします。
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