あまり語りたくない事件ですが、今月初め、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で不審者が学校に侵入し、児童8人が亡くなり、15人が重軽傷を負うという大変ショッキングな児童殺傷事件が発生しました。この場をおかりしまして事件の犠牲となられました8人のお子様の御冥福をお祈り申し上げますとともに、負傷されました皆さんにお見舞いを申し上げたいと思います。一番安全だと思われていた学校で、8人もの幼い尊い命が奪われたことは残念のきわみであり、家族の皆さんの心痛を察すると言葉がありません。
ところが、先日、鳥取県においても、西伯郡内の小学校において不審な男に小学生が腹部を殴られるという事件が発生したと報道されました。鳥取県においてもこうした事件が後を追うように発生したことは、まことに残念であり、強い怒りを覚えるものです。
社会の閉塞感や不公平感、さらに強いストレスが抵抗のすべもない小学生に向けられたことに対して、子どもを持つ親として強い怒りを覚えるものです。特にこのたびの事件は、一般的には一番安全だと思われていた学校内で、しかも、不審者が教室に乱入しての事件だけに、保護者を初め教育関係者にとっては極めてショッキングな事件です。
今、県内の学校では、地域に開かれ、地域に支えられる学校を目指し、公開授業など積極的にオープンな学校づくりへの取り組みが始められたやさきであり、この事件をきっかけに、学校現場を初め市町村教育委員会が萎縮してしまうのでは、と心配するのですが、有田教育長の御所見と、この教訓をどう生かしていかれるのか、お伺いしたいと思います。
このたびの事件で学校内の危機管理体制が大きな問題点となっておりますが、県内の小中学校のほとんどが災害時の緊急避難所として指定されている上、都会の学校のように門扉などはなく、自由に学校敷地内へ出入りができるのが現状です。しかも、学校には事務室というようなものはなく、現実には不審者の侵入はどこからでもできる状況で、施設管理的には不審者をきちんとチェックするには非常に困難と思われます。子ども達の安全確保を図るには、最終的には先生方の機敏な判断と対応で子どもを守るしかないと思いますが、学校内の危機管理体制について有田教育長の御所見をお伺いいたします。
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