平成18年9月定例会一般質問(平成18年9月29日)No.1
<労働基準監督署からの是正勧告について> |
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●知事答弁 |
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●瀧山総務部長答弁 |
時間外労働についての適正化についてです。 まず、最初の鳥取地方県土整備局への是正勧告ですが、これの対応が2点ありました。 まず、三六協定の届け出がなくて、したがって法定労働時間を超えて労働させていたということですが、これは鳥取地方県土整備局だけでなく、三六協定の対象機関、これ全機関チェックして、三六協定をすべて締結して、労基局の方に届け出を行ったところです。 また、2点目の指摘として、時間外労働の一部について、翌月に完全に支払われていなかったという指摘がありました。これについても、時間外命令から手当支給まで、一元管理できるシステムをつくりましたので、現在では手当を翌月に全額支給するようにしております。 また、時間外勤務の縮減に向けての一般的な取り組みですが、先ほど知事答弁にありましたICカードにより、出退勤の記録を今年の1月から始めたところですし、勤務実態の分析に基づいた時間外勤務の目標時間というものを定めて、適正管理を行っております。 また、勤務時間についても、弾力的な運用を図り、例えば早朝から勤務が必要な場合は、8時間の少し、1時間であり2時間シフトして、勤務時間を例えば8時半から始まるも7時半にする。あるいは、9時半から1時間ほどずらして6時半までにすると、あるいは1時間ずらす、2時間ずらすというような勤務時間弾力化が図れるようにしたところです。 また、意識改革については、管理職への研修を行っておりますし、先ほど申しました目標時間の設定についても、気になる所属からは直接担当部局の方から、所属長と意見交換を行うということを始めたところです。ただ、勤務時間の縮減については、一定の成果は出ていると思いますけども、まだまだ十分ではないと思っております。また、特定の部署においては、そういう時間外勤務が集中するようなことも現在残っておりますので、さらに努力をしていきたいと考えているところです。 |
●坂出病院事業管理者答弁 |
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<労働基準監督署からの是正勧告について>bQ |
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●知事答弁 |
労働基準監督署から勧告を受けたということで、非常に残念なことなのですけども、いい機会ですので、その部署はもちろんですけども、他の部局の慣行も含めて見直しをしましょうということをやってきているわけです。 やはり、従前、いずれも地方機関なのですけども、どうしても前近代的な意識とか、慣行とか、これが残っていたことは否めないと思います。本当にいい機会ですから、それをしおに直そうということに努めているわけです。 基本は、やはりさっきも申しましたけれども、残業というのが、超過勤務がどうして出てくるかというと、仕事量とそれから仕事をこなすために投ずる労力との相関関係の中で出てくるわけで、一種の数学の式でいいますと、仕事量から投入した労力を引いて、足らないものが残業という形で出てくるわけです。労力というのは、もちろん人数と、それから質の問題も、労働の質の問題もありますけども、それらを含めた労力。 従来、ともすれば、仕事量と労力を変えないで、結果として出ている残業だけ減らせという、こういう指令を、号令をかけることが多かったのですけど、どうしてもそれは無理です。変数をどっか変えないといけないわけで、仕事を減らすか、労力を増やすかという事になるわけです。そこが、やはり従来官公庁が、簡単なのですけど、数学の式を、変数をいじるということが苦手だったものですから、そこでトータルコスト予算というものを導入して、仕事を増やす時には、労力を増やすと。残業があるときは、仕事を減らすか、労力を増やすかと言うことにしようということに今、踏み出しているわけです。 ということで、自己改革といいますか、自律機能という、自分、みずからを律するという、その機能を高めていきたいと思っております。 ただ、これもさっき言いましたけども、どうしてもいろいろな不具合が出てくるのです。大きな組織ですから、例外的に出てくるのです。それも出てきたら、即座に直しますけれども、やはり労働基準監督署のような、外部からチェックしてもらう機能も必要だろうと思うのです。そういうものが、両々相まって、自律機能とチェック機能が相まって是正されていくと思っております。 |
<労働基準監督署からの是正勧告について>bR |
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●知事答弁 |
労働基準監督署からの勧告を受けたことは、本当に残念なことなのです。3回も数年の間にと言われるのですが、巨大な組織ですから、小さな事業所とはちょっと違うとは思うのですけど、病院があったり、地方機関としての県土整備局が受けてたりするものですから、従来の前近代的な慣行に基づくうみのようなものが、この数年の間に労働基準監督署によって指摘されたということだろうと思います。 いい機会ですから、そういうことのないようにしたいと思っておりますし、もう1つは、いずれも中央機関の現場の問題なのですけれども、本庁でも気をつけますけれども、労働組合の方でも、ぜひそういう実態というものを、声を上げていただくということも必要だろうと思うのです。これもチェックということです。労働基準監督署も外部からのチェックですけど、労働組合は、一方当事者であり、よりわかるわけですので、ぜひチェックし、声を上げていただきたいと思うのです。 県土整備局の場合には、三六協定の問題だったのですけども、三六協定を届けてなかったというような非常にごく基本的な問題があったのです。そういうことは、もうあってはならないことですので、これは労使ともに気をつけたいと思っております。 |
●坂出病院事業管理者答弁 |
監督署の勧告のうち、2つは病院ですので、大変その点については申しわけなく思っております。ただ、1つの問題は、病院、私どもの力ではいかんともしがたいということがございますので、そのことだけは申し上げたいと思います。 病院の医師の宿日直中に、患者さんが来られれば診察するわけです、救急などで。それが、昼間と同じようなので、宿日直がない、宿日直ではない。だから、勤務としなさいと、こういう勧告です。 ただ、これは、これ全国の病院、どこもそうだと思いますけれども、医師の数が十分にあって、診療報酬点数が十分にあるということであれば、対応できるのですけれども、今の日本全国の病院の状況からしますと、どうしても医師に3交代というのではなくて、宿日直というふうなことをしてもらわなければ医療は回っていかない、こういう状況がございます。したがって、監督署に対しても、この問題については私どもでは対応は不可能ですという回答をしております。その点は御理解をいただきたいと思います。 |