平成19年12月定例会一般質問(平成19年12月4日)No.1
<沿岸漁業対策について> |
この議場において、第1次産業、中でも農業、林業の窮状を訴え、その対応策については多くの議員諸氏から何度ともなく議論されてきましたが、漁業についての議論は少なく、中でも極めて厳しい環境にある沿岸漁業の振興対策について何点か、お伺いします。 |
●知事答弁 |
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<沿岸漁業対策について>No.2 |
先ほど申し上げましたけれども、まさに大変な状況で、しかしながら、栽培漁業センターの皆さんの御努力によりヒラメ、カサゴ、クルマエビ、アワビ、サザエ、イワガキなど、人工種苗の生産、放流体制が確立して、県内各地においては年々漁獲高も上がり、大きな成果を上げてきています。 漁場環境が年々変化する中で、リスキーな漁船漁業だけに頼るのではなく、やはり放流し育てる漁業には、大きな魅力があると思っております。そういう意味から、栽培漁業センターにはさらなる期待も高まるわけですが、今後どのような育種、育苗を検討しておられるのかお伺いします。 次に、漁業環境が変化する中で、これまでと異なり、複数の漁法を取り入れなければ漁業としてのなりわいが立たないという極めて厳しい状況下にあります。しかし、新たに漁法の認可を得るには操業区域の問題等複雑な問題もあり、大変難しいのが現状です。何とか意欲のある漁業者には調整可能な範囲で認可がとれるようにすべきであります。新たな漁法に取り組むには、前段でも申し上げましたけれども、さらに漁網など初期的経費が多くかかります。これらの財政的な問題を含め支援策等も検討すべきと思いますけれども、御所見をお伺いします。 また、近年漁業に志して、県外から研修生として参入され定住されている方が県内には何名かあります。研修中は県の支援策があるわけですが、研修を終えても現実的には魚礁や海流、漁法などの会得に時間がかかるということで、一人前の漁師としてひとり立ちするには大変厳しいのが現状です。研修を終えても、しばらく定住される皆さんには何らかの支援策が必要かと思いますが、御所見をお伺いします。 沿岸漁業とは直接かかわりないですが、境漁港の問題に触れたいと思います。 今、境漁港は全国でも有数のマグロが水揚げされている港です。しかし、水揚げ高に比例してお金になっていないのが現実です。境漁港の場合、マグロが水揚げされても身が焼けて商品価値が下がっているのが現状です。 せっかく水揚げされたマグロを、高付加価値のまま出荷するには船内で早く内臓を取り出すとか、その対応方法はいろいろあろうかと思いますが、具体的にその対応が進んでいないのが現実です。今後、県として考えておられる対応策があればお伺いします。 私は、商品価値を高めるためには、荷揚げされたマグロを急速冷凍し保存する施設を整備すれば商品価値も随分高くなると思いますけれども、あわせて御所見をお伺いします。 |
●知事答弁 |
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●安住水産振興局長答弁 |
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<沿岸漁業対策について>No.3 |
マグロの件にしても延々議論されることのないように、早目に、マグロのきちんとした商品価値のもとで出荷できるような対応というものを考えていただきたいと思います。いずれにしても、沿岸漁業は大変な状況で、本当に漁業の皆さんがしっかりなりわいが立つような、そんな政策を検討していただきたいと思います。 |
●知事答弁 |
マグロについては、できるだけ速やかに身焼け対策あるいはその冷凍技術の問題解明について当たってまいりたいと考えております。 |