平成22年2月定例会一般質問(平成22年3月8日)No.3
<QRコードについて> |
議長のお許しを得て参考資料をお配りしていますので、議員の皆さんはそれを見ながら質問をお聞きいただきたいと思います。 バーコードは水平方向、いわゆる横方向のみについて情報を持つ一次元コードと、水平と垂直方向の2方向、いわゆる縦横に情報を持たせる二次元バーコードがあります。スーパーやコンビニで商品を購入する際、レジで金額を打つことなく商品にはられているバーコードにより会計が行われていますが、この横長のバーコードは情報量が少なくてもよい一次元コードですが、縦横に情報が入る二次元バーコードは数百倍のデータを表現できるばかりか、平仮名、漢字、さらにはデジタル化した音楽や画像も表現できるというものです。この二次元バーコードの一種がQRコードで、ほとんどの携帯電話をかざすことによって必要な情報が得られるというすぐれものです。QRコードは国際標準化機構で認定され、全世界で利用可能なパブリックドメインコードになっています。 県としても、最近とりネットモバイルを初めいろいろな分野でQRコードの活用が目につくことが多くなってきたように思いますが、県としてはQRコードの活用方法をどのように考えておられるのかお伺いします。 |
●知事答弁 |
QRコードの中には2通りの役割があって、1つはそのQRコードの中にインターネットサイト、ウエブサイトの名前を埋め込んでおき、そこにアクセスいていただいていろんな情報検索をしたり自分なりの情報収集に役立ててもらうということがあります。そういう使い方と、あともう一つはQRコード自体に文字情報を埋め込んでおいて、その情報を読むことで、例えば観光地に行けば、ここはこういうような、水深が何ぼであって、それからこの岩はどういう成分であって、これはどういうふうにしてできてというようなことの情報を瞬時に得ることができる、こういうようなことになろうかと思います。しかも、それを携帯電話のデータの中に入れて持ち歩くことができるわけですので、後々にその情報をリピーターとして使ってもらうことも可能になってくるわけです。 こういうように大変便利なものですので、今それぞれの部局ごとに考えてこのQRコードというのを設定していますが、さらに計画的といいますか、体系的に県民の皆様や観光客、あるいはいろんな事情で鳥取県のサイトを訪れる人たちなどに使っていただく必要があるものを整理していく必要があると思います。まだまだできていないところは正直あるかと思います。まだ我々も試行錯誤の状態だと思いますが、ぜひ体系立った活用ができるように庁内で体制を整えていきたいと思います。 |
<QRコードについて>2 |
昨年、常任委員会で函館に出張したときのことです。空港を出てすぐ目に入ったのは市内の観光案内板でした。その案内板にかかれていた名所の横にこのQRコードです。早速携帯で情報を検索すると名所の詳細が記載されていました。これも一つの活用方法かと思いましたが、農産物の栽培情報、それから包装紙に特産品の食べ方、環日本海交流時代を迎えた今日、観光地の案内板を韓国語、中国語、ロシア語で表示するとか、観光地の童謡や民謡を音楽で紹介するなど、まさに限りない活用の夢が広がると思うとともに、その活用によっては消費者や観光客としっかりとした信頼関係も私は築けるものと思っています。さらに行政分野においても、すべての交通標識に貼付することにより、交通事故等のときの位置情報として活用できるとか、県への申請書類の処理状況の管理など県民への行政サービス向上に向け、いろいろな活用ができるのではないかと思うのです。現状を申し上げれば、使途については、先ほどありましたように各部署任せで、把握されているところが全くないようです。利用価値が多岐にわたる反面、用い方やコンテンツを間違えたら大変なことになる危険性も一方であるわけで、県のどこかでQRコードの集中管理担当をつくり、点検や活用の方法を促すことを考えられたらどうかと思いますが、知事の所見をお伺いします。 |
●知事答弁 |
今、県庁の中にIT担当の参事監がいるわけで、ITの活用についていろいろと計画を練っているということですが、私はそう悠長なことを言うよりも、QRコードに絞ってプロジェクトチームを設置するなら設置して、この活用を全庁的に考えてみたいと思います。その組織などは、今の時期ですので現員の中でということになろうかと思いますが、ITにも通じた者もおります。そうした人材と、それからこのようなことであれば非常に使い道があるのではないかと、若手の方々を中心としていろいろとアイデアに飛んだ話があろうかと思います。QRコードを活用したIT先進県づくりについて、県職員とか県民の方にも意見を募集するなどして、早く設置できるものですので、速やかにそうした推進体制づくりができるように、組織立った体系的な活動をしていきたいと思います。 |