平成24年2月定例会代表質問(平成24年2月27日)No.6

≪人材育成について≫
<職員人材開発センターのあり方>

 
 人材育成は知事のマニフェストの一つですが、その政策は幅広く、多くの経費と時間、人手がかかるものです。このたびは数点の課題について、知事並びに教育長に質問いたします。
 まず、職員人材開発センターについてお伺いします。
 この職員人材開発センター、以前は自治研修所として自治体職員には研修の場として親しまれてきましたが、平成22年4月からは職員研修プログラムの見直しとあわせて、職員人材開発センターとネーミングも変わりました。この職員人材開発センターは、県の職員のみならず、市町村職員は新任研修から管理職研修、専門分野研修等と、行政に携わる人の大半はお世話になる研修施設です。
 しかし、現代風な名前になりましたが、建物は閑静な住宅街に昭和55年に建てられた年代物であり、OA施設を完備した役所とはほど遠いものです。確かに県庁に近く、講師となるべき県庁職員の皆さんには便利がよいところでしょうが、県下全域から集まってくる市町村職員の皆さんにはわかりにくい場所にある上、駐車場も狭く、不便なものになっています。地域主権と言われる時代に即した地方自治のあり方を研修する施設としては、そろそろ施設の場所、施設の充実等を検討する時期にあるかと思いますが、知事の所見をお伺いします。
 

●知事答弁
 
 御指摘の施設は昭和55年に建てられたもので、32年を経過をしているわけですが、私どもなりに耐震調査をやりました。その結果は問題がないということでした。また、例えば障害者対応でエレベーターをつけるとか、いろいろとこれまでも改善を図ってきています。したがって、今々あそこを建て直すというのは、県庁の本庁舎や県議会棟ですら維持をしながら使おうという方針でやっていますので、今のところ検討する必要性は考えていません。
 ただ問題は、恐らく議員の御質問の背景にあろうかと思うのは、新年度から県と市町村の職員研修を合同で本格的にやろうと動いています。その際に、すべてあそこでやるのが適当かというと、そうではないと思います。したがって、例えば中部開催とか西部開催だとか、そういうことも含めて、職員研修のセンター以外の施設でもいろいろと、市町村の施設も含め活用して研修の実を図っていきたいと思います。
 いろいろと考えてみたのですが、例えばいっそ教育センターとあわせて合築をするということも考えられるかなと思ったのですが、教育センターも今建てかえの必要性を、耐震性も含めて考えていない状況ですし、建てかえのために事業をやるのもどうかと思いますので、むしろ関係市長会、町村会などともよく話し合って、ニーズに即した研修ができる体制を考えていきたいと思います。