平成21年6月定例会代表質問(平成21年6月12日)No.14
<競技力の向上について> | |
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●中永教育長答弁 | |
伊藤議員さんですが、聞くところによると、以前鹿児島国体に 100メートルで出場されたということを聞きましたし、その後、中学校のほうでもご指導をいただいたということです。敬意を表しますし、お礼を申し上げたいと思います。 本題に入りますが、議員のお話の最初あった、県でこの3月に策定したスポーツ振興計画ですが、ここで国体の順位のみを掲げているのはいかがなものかというような指摘がありましたが、これはあくまで、一つの競技すべてに通じる目標を掲げてそこに頑張っていこうということですので、この振興基本計画の中には、中学生、高校生も全国大会等でしっかりいい成績を上げられるように頑張っていこうということもあわせて書いていますので、御理解をいただきたいと思います。 ジュニア養成強化についてですが、私もこれは同感です。競技力の向上のためには、一つにはすそ野を広げることが大事だと思っていますし、また御指摘のように、資質のある子ども達を早い時期から力を育成していくこと、これが大切だと思っています。そういう意味で、今までもジュニア期の子ども達への育成ですね、それとあわせて指導者の方の確保ということも大事だと考えて努力しているところです。 具体的に少し申し上げますと、例えば各競技団体等が取り組んでいる強化事業に対して助成をしています。ジュニア期からの選手養成強化に重点を置いてやっています。あわせて、小・中・高の指導者を対象とした講習会を持ったり、また国内外のすぐれたコーチを招くということもしています。そうして優秀な指導者の育成や指導力の向上に努めているところです。 ただ、ジュニア期からの子ども達の育成ですが、どうしてもやはり中学校、高校の先生方が中心になるということは御指摘のとおりだと思っています。ただ、教員としての指導者の確保ですが、少子化等で教員の採用数も少なくなってきていることもあります。そういう部分については、外部の方の指導者をお願いして、中学校、高等学校に行っていただいて指導していただいています。今年度、中学校のほうに指導者として入ってくださっている方は87名です。高校で56名です。大変にお世話になっているところです。 県としての外部指導者への財政的な支援は、平成18年度から始めていますが、その一部について、謝金の額とか遠征費について昨年度見直しを行ったところです。あわせて、競技力の向上と学校の活性化ということをねらいとして、各高等学校の運動部を強化部というふうに指定しました。幾つかしています。そこには遠征費などの活動経費の一部を助成する、そういう支援も行っています。今後も引き続いて御指摘のようにジュニア選手の育成、養成強化について支援をしていきたいと考えているところです。 |
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<競技力の向上について>No.2 | |
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●中永教育長答弁 | |
おっしゃるとおりです。学校の教育の中の一環ですので、中学校でもちろん体力もつけますし、自主性とか、協調性とか、礼儀とか、マナーとか、こういうものもつけると思っています。おっしゃるとおりで、入門期で大事なときですので、できるだけ専門的な知識、技能を持っている方に入っていただき指導いただくのが大事だと思いますが、さっき申しましたように、採用する教員が少しずつ減ってきています。専門的な競技に全部が習熟しているわけでもありませんので、そういう意味では外部の方に力をかりるということが現実的ではないかと思っているところです。 この中学校の部活動、義務教育の一環ということですので、基本的には市町村の教育委員会が同時にされるべきものだと思っていますが、県の教育委員会としても外部指導者の方の力を発揮するような支援、例えば1人年間10万円ぐらいを上限に補助させていただくだとか、あるいは専門性のある教員を学校の要望に応じてできるだけ配置させていただくとか、そういうことでの努力する必要はあると思っていますし、これからも努力していきたいと思っています。 |
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本県の競技種目ごとの指導、育成状況を見ると、サッカーのようなピラミッド型の育成指導システムはまれで、大半の競技が外部指導者の手腕をよりどころにした個人頼りがその現状でもあります。私は外部指導者を否定するわけではありませんが、私も外部指導者として6年余り中学校の指導に入っていた時期がありましたが、仕事をしながら中学生を指導するため、いろいろな時間の制約や大会に向けての調整など、本当にいろいろ大きな問題もありました。外部指導者として、やはり一番つらかったのは、個々の生徒の学校での生活実態が十分把握できなかったということです。外部指導者は、部活に出てきた生徒だけを指導するわけですから、幾ら部活だけまじめに取り組んでも、学校での生活、家庭での生活など、生徒一人一人の生活を把握しておかなければ的確な指導ができないということがみずからの経験を踏まえた思いでもあります。 したがって、外部指導者、非常に多くの皆さんにお世話になっているわけですが、やはりそういう指導者と学校側、保護者の皆さんとの密度の濃い連携が私は必要かと思いますが、現状と今後の対応策についてお聞かせください。 |
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●中永教育長答弁 | |
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