平成12年9月定例会代表質問(平成12年9月22日)No.15

<生涯学習について>

 我が国の平均寿命も第2次世界大戦直後から30年余り伸び、男性77歳、女性84歳と言われる時代となっております。このように平均寿命が延びたことと相まって、学習意欲のある人に生涯を通じて学習していただく機会を設けようと、鳥取県でも平成2年度に鳥取県生涯学習推進本部が設置され、生涯学習センターを一つの核としながら、県民カレッジと題してあらゆる学習の場が提供され、一定の成果はあったものと思っております。
 この生涯学習推進本部、教育委員会部局だけではなく、知事部局との連携の中で進められてきましたが、設置から10年経過した中、絶えず柔軟性が求められる生涯学習の中にあって、少し硬直化の傾向にあると思われますが、今こそ立ちどまって見詰め直す時期に来ているものと思います。地域社会の変化、家庭の変化等への対応、活発化したNPOなどの民間諸活動への対応等すべてを点検し、生涯学習を再構築することが大切であると思いますが、これまた生涯学習推進本部長で旗振り役である片山知事に御所見をお伺いします。

 

●知事答弁

 生涯学習が何か硬直化しているのではないかという御指摘です。私は本部長ですが、事務局は教育委員会で、やはり教育委員会がやっておりますので教育的で、生まじめで少々かた苦しいというのはあります。やや硬直的という印象を私も持っております。同感です。
 事務局の方では、来年度に非常に麗々しい体系的な生涯学習推進計画なるものをつくろうとされていると聞いているのですけれども、私は余りかた苦しくない生涯学習というものを目指したいと考えております。その辺は、来年度に向けて事務局の方とよく意思疎通を図りたいと思います。必要な見直しはこれからも行いますので、議会からも具体的な提案ですとか改善のアイデアなどがありましたら、いただければと思います。