平成17年9月定例会代表質問(平成17年9月26日)No.2

<副知事就任の抱負について>

 
 藤井副知事、御就任おめでとうございます。就任に当たり、お祝いの気持ちを込めて、質問をもって祝福したいと思います。副知事の就任に当たり、少々抱負をお聞かせください。
 今、一番力を入れて対応したい施策は何ですか。鳥取県庁で育ってこられた副知事ですが、どのような県庁にされたいのか、知事にとってどんな副知事でありたいのか、お聞かせください。
 
●副知事答弁
 
 副知事になりましたといっても、職務に臨む姿勢について、そんなに変わりはないのです。ただ、仕事の幅といいますか、範囲というのはかなり変化しておりまして、日々学びながら対応していきたいということで、日々学びながら対応することが多いということで、まだまだこれからという思いを持っております。

 これは、副知事だからということではないのですけれども、これからの県政はやはり県民参加型の、議員の皆さん方とともに多くの県民の思いがどこにあるか、そういう視点で、そういう姿勢で臨むことが大切だと思っております。
 先ほど日々学ぶと申しましたが、なるべく現場に出かけて、県民の皆さんの声をじかに聞く、そして皆さんから気軽に話しかけていただく、そういう機会を設けたいと思っておりますし、庁内でいうと、若手を初め、実際に企画立案をしている、そして県民にじかに接する機会が多い、そういう職員の声を聞く、一緒に施策を考えていく、意見を交わす、そういう機会を持ちたいと思っております。
 伊藤議員から、一番力を入れて対応したい施策というような御質問がありましたが、具体的施策でお答えするのは難しいのですけれども、国、県、市町村とも財政状況が非常に厳しくて、そういう中でも県全体が少しずつ元気になる、一人一人の県民が心豊かになる、そういう視点で物を考えていきたいと思っております。
 きっと県民の皆さんのニーズというのはいろいろで、産業の面、福祉、環境、教育など、多岐多様です。ただ、どういう分野でもやる気を持っている、そういう県民の方とか団体の方があります。そういう方々の後押しができるような気配りができればと思っております。
 
 それと、鳥取県は大規模なイベントがこれから続きます。特に近々、全国生涯学習フェスティバルがありますし、来年度は全国スポレク祭、そして平成19年度は全国和牛能力共進会があります。毎年のように、これはそれぞれの市町村や関係団体と一緒になってやっていく必要があると思っております。また、県庁の各部局が一緒になって取り組む必要があり、多くの県民にとって楽しみ、元気の出るようなイベントとなるよう、取りまとめ役の一人として努力したいと思っております。
 どんな県庁にしたいのか、知事にとってどんな副知事でありたいのかというようなお尋ねがありました。
 私自身、知事の掲げるところの理念である県政の透明性とか説明責任、あるいは現場指揮、そしてスピード感、そういったことは十分わきまえていきたいと思っております。
 県の仕事は多くの職員の共通認識がベースにあると思っております。意思の疎通を図るとともに、それぞれの担当部局で責任を持って対応できる、少なくとも基本的なことは適切に判断できる、そういう体制を整えたいと思っておりますし、これまでも県の今日の仕事のやり方は現場の声を大切にする、多くの県民の思いをつかむ、県議会の提言、皆さんの声をもとに施策化していく、そして議会の判断をいただく、そういう考えのもとに進めているところです。そういう県政運営の方向性をしっかりしたものとするため、私自身、与えられた職責を果たしていきたいと思っております。
 そして、知事にとってどういう副知事ということですが、やはり信頼を置いていただく、これは至極当然のことであるかもしれませんが、そういう副知事を目指していきたいと思っております。そういうぐあいに率直に考えております。
 伊藤議員がおっしゃったように、大学を出てから鳥取県庁に入ったもので、仕事というと、地方機関の経験も含めて県庁の中でのみで、いわば外の飯を食っていないというか、そういう経験は広くないのかもわかりませんが、これまでいろいろな部署で事に当たって学んできております。そういう経験を生かしていきたいと思いますし、もちろん、時として失敗もしておりますし、反省すべき点もわきまえております。自戒も含めて事に当たりたいと思っております。皆様方、とりわけ議会の皆様方の御指導と御支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 
<副知事就任の抱負について>No.2

 
 先ほどすきのない簡潔な答弁をいただきました。個性がないと言えばそうですけれども、何かやはりお役人さんの答弁ですけれども。私はただ1つだけお願いしたいと思っております。副知事にとっては知事が唯一の上司ですけれども、片山知事の場合は頭も切れ、口も達者で、思考能力も高く、行動力もありますけれど、知事と同じような副知事を目指すのではなくて、やはり県民の皆さんがほっとするような副知事を目指していただきたいと思っております。

 
 ただし、知事のアイアイサーだけの側近、やはりそんな副知事にはなってほしくないと私は思っております。知事の側近中の側近ですから、逆に知事に苦言を呈するのは副知事、あなたしかいないと私は思っていますので、そのときには体を張って物申すことができる副知事になっていただきたいと御期待申し上げます。コメントがあればお伺いしたいと思います。
 

●副知事答弁
 
 2回目のお尋ねですけれども、私自身は、先ほど申し上げましたように、なるべく現場に出かけていって県民の皆さんの声を聞き、施策に反映させたいと思っておりまして、そういうことでお答えさせていただければ、話しやすい雰囲気というのは必要ですので、議員のおっしゃる、ほっとする副知事につながる部分があるかもしれないと思っております。

 また、体を張ってというようなお話がありましたけれども、就任してからまだ2カ月余りですので、おっしゃるような、知事と体を張ってまで意見が対立するということはありません。これまで自分自身、課長として、あるいは部長として仕えてまいりました。仕える中で、意見が特に際立って違ったということは余りなかったように思っております。もちろんこれは私の思いですけれども。
 ただ、先ほど信頼ができる副知事ということを申し上げましたが、そういう意味で言えば、裏返しとして、やはり考えている意見をきちんと言える、そういうことは必要です。仮に意見が違うところがあっても、必要と思うことはきちんと話す、そういう副知事を目指していきたいと思っております。そういう意味では、御期待にこたえられる部分もあるかもわかりません。