平成17年9月定例会代表質問(平成17年9月26日)No.24

<今後の県警のあり方について>
 県警本部長に就任され、2カ月ほどですが、鳥取県の印象と今後の県警のあり方について、抱負をお聞かせください。  
●吉村警察本部長答弁
 
 着任後の鳥取県の印象についてお尋ねいただきました。ありがとうございます。
 ちょうどきょうで1カ月半がたちました。短い期間ですが、県内各地を回り、改めて鳥取県の自然の美しさ、また歴史の古さ、そういったものを感じました。また、近所の方々や、あるいはまた各地に出向きまして多くの方々ともお話をしてまいりましたが、その中では、県民性が非常に穏やかで、また人情味がある県だなという感じを正直に持ちました。こういった鳥取県で勤務できるということをありがたく思っておりまして、精いっぱい頑張っていきたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。
 また、鳥取県警の印象ですが、これまでに9つの警察署をすべて回ってまいりました。所長からも管内情勢だけではなくて、今取り組んでいます各種施策につきましての重点についても伺ってまいりました。各署では、やはりこの春行いました再編整備にいての取り組み、特に管内住民の方々に対する不安といいましょうか、ありますので、不安の解消に向けての取り組み、そういうものを大変熱心にとっていると伺い、説明を聞きまして、大変心強く感じました。
 次は、今後の鳥取県警察のあり方についてのお尋ねです。
 鳥取県の現在の治安情勢は、昨年やっとと言いましょうか、刑法犯認知件数、すなわち犯罪発生件数が減少に転じました。とはいえ、10年以上前から見れば、やはり現在まだ検挙率が低いということもありますし、さらには犯罪の凶悪化、広域化、さらには国際化と、そういった進展が著しくなっておりまして、ある意味では極めて厳しい局面にあると自分自身も認識を持っております。
 鳥取県警察の本年の運営指針である県民の期待にこたえる警察という原点に思いをいたし、その実現に向けて努力を傾注していきたいと考えております。
 いうまでもなく、警察の仕事は治安を守る、治安を確保することです。警察の県民に対する最大のサービスというのは、県民の不安、そういうものをなくして、安全・安心の提供がやはり一番にあると思います。そういった意味で、県民の皆様は警察が治安を守る、確保することで、成果を上げることを何よりも期待していると自分は思っております。
 私は、今春の警察署等の組織再編で、より効率的になった警察組織を最大限に運用して、県民の期待にこたえる警察の実現に向けて、仕事で成果を上げる強い警察づくり、これを目指していきたいと考えております。そのためには、県民の要望をきちんと受けとめて、事件・事故など、その大小にかかわらず、小さな取り扱いであっても、一つ一つを着実に処理、解決する、そういった姿勢が肝要であると思っております。その成果を積み重ねていくことが唯一の方策であると思います。
 しかし、治安の向上は警察最大の責務ですが、警察だけの力では限界があります。県民の皆様を初め、県、市町村、関係機関の協力が不可欠です。県民の皆様や関係機関との連携をさらに強めて、御支援や御協力をいただきながら、職責を果たしていきたいと考えております。警察だけが別に活動するのではなくて、特に鳥取県の発展、反映のために、警察も治安の向上という面で県に貢献できればと考えています。