平成17年9月定例会代表質問(平成17年9月26日)No.26
<鳥取県警察機動隊の施設について> |
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●吉村警察本部長答弁 |
機動隊の施設について、現状をどのように認識しているのかというお尋ねです。 機動隊の庁舎や機動隊員の寮は、昭和49年に現在地に建築されました。伊藤議員にも庁舎をごらんいただいたと聞いておりますが、かなり老朽化しております。機動隊は集団警備力により、有事即応態勢を保持する部隊として生まれております。そういう点から、近年特にその期待が高まっておりまして、爆発物の処理班、あるいは銃器対策部隊、さらには水難救助部隊等の機能別部隊を編成しておりまして、そのための各種突発事案対応への車両とか、あるいは装備資機材が年々ふえてまいりました。その結果、施設敷地が狭隘化しているというのが現状です。 機動隊は各種突発事案の発生に際して適切に対応する必要があるという点から、災害や事件が発生した場合に備えて、平素から警備実施の訓練や武道等の訓練を行っておりますが、警察学校の武道場や、あるいはグラウンド、そういったものを学校の授業と実際に調整しながらやっているというのが現状です。調べてみましたら、訓練自体は年間 250回の訓練が行われております。また、日によっては学校の授業と重複するといったこともあり、かなり調整を図った上で訓練も授業も行われていると聞いております。創意工夫をしながら、また苦労しながら訓練を行っておりますので、環境的にはかなり厳しいものがあると自分自身も認識を持っております。今後、機動隊の施設、訓練について、どう対応すべきか、自分自身も真剣に考えてみたい、検討してみたいと思っております。 |
<鳥取県警察機動隊の施設について>No.2 |
警察機動隊は各種の警備活動を主体的に行うとともに、捜索や遭難救助、さらにはアクアラング隊による水中活動と、多岐にわたって任務が課せられております。機動隊の出動は、どちらかというと緊急を要するものが主体であり、現在ある鳥取市伏野では、西部への移動に時間がかかるなど、課題も多いと思うのです。 国民保護法が制定された中にあって、県東部、県西部に移動しやすい中部地区にその拠点を置かれることを検討されたらいかがなものかと思いますけれども、本部長の御意見をお伺いしたいと思います。 そこで1つの提案ですけれども、鳥取県警の再編に伴って警ら隊が新設され、警察の機動力が強化されました。しかし、機動力が高まれば高まるほど、事故の発生度も高くなるわけですけれども、それを高めないようにするのが指導的立場にある警察の任務です。そのためには、高度な車両操作技術を習得させたり訓練させたりする研修施設が必要です。残念ながら、現在では交通機動隊の白バイ隊などは、県外の研修施設で年間数名の隊員が専門的な研修を受けているわけです。通常、交通取り締まり業務に当たっている警察職員は、専門的な研修を受けているわけでもなく、危険度の高い中での仕事となっております。 そこで、結論はどうなるかわかりませんけれども、将来的に今の運転免許試験場跡地に機動隊を移転するとともに、運転免許試験場のコースを活用し、例えば追尾の仕方とか容疑者の確保の訓練とか、警察職員の車両操作の研修等に活用されたらいかがなものかと思いますけれども、本部長の御所見をお願いいたします。 |
●吉村警察本部長答弁 |
機動隊の位置、拠点についての御質問がございました。 機動隊の14年、15年、16年、3カ年間の平均出動回数を調べてみました。年間平均が 152回の出動がございました。その中で、大ざっぱな分け方ですが、東部の方は約7割、中部が1割、西部が2割の出動回数です。したがって、数字的、統計的には東部が圧倒的に多いという結果なのですが、ただ、これは東部に機動隊があるということもあり、単純にこれを比較するというのはやや間違っているかなという気がします。さらには、中部には大山があり、また西部には国際便が飛んでいます米子空港があり、さらには国際航路が就航しています境港がありということで、そういった点から見れば、テロとか、あるいはいろいろな突発重大事案の発生も十分に予想されるという点では、そう簡単に東がいいということは言えないと思っています。 そこで、機動隊の活動拠点については、今のままでいいかどうかについて、じっくりと検討したいと思っています。最初にも申し上げました、機動隊についての施設の狭隘化もございますし、その辺につきまして、現状をふまえた今後のあり方について検討してみますので、ちょっとお待ちいただきたいと思います。 試験場の部分で、1つの提案ということで、職員の交通事故防止あるいは職員のいろいろな訓練といいましょうか、そういったためにもっと試験場を活用してはどうか、できれば跡地という話もございましたが、これにつきましてお答え申し上げます。 職員による交通事故が去年もかなりあったということを聞いておりまして、特に交通事故防止を図る行政機関である警察の職員の事故という点を見た場合には、まことに遺憾に思いますし、また余り格好もよくないと思います。やはり対策を打つべき必要があるなという感じを持っておりますし、また現にいろいろな対策は打っていると聞いておりますが、今後も引き続き、そういった地道な事故防止対策、またいろいろな活動に対する訓練も必要と思います。 ただ、今の御質問の中で、免許試験場の跡地を活用した訓練とか練習とかという話がございましたが、これにつきましては、まだ検討している段階ですので、結論が出ていない以上はその答弁は今はできないということで、差し控えさせていただきたいと思います。 ただ、いずれにせよ、議員からの御質問は、事故防止のためにもっと県警は努力せよ、あるいはまた研修や訓練には現有施設を十分に使った訓練をしなさいという御意見と思います。事故防止あるいは職員の活動の技量の向上のためには、今後とも試験業務に支障がない、そういった制約はありますが、その範囲で試験場の活用を十分に考えていきたいと思っております。 |