平成17年9月定例会代表質問(平成17年9月26日)No.29
<基礎学力について> |
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●中永教育長答弁 |
先ほど申したように、子ども達がいろいろなことを経験しながら、人生を大事にしながら、社会の中でたくましく生きていくためには、私は3つの面だろうと考えております。1つは先ほど出ていますような確かな学力、しっかりとした学力をつけておくこと、それから豊かな人間性をつけておくこと、それからそれらを支えます健康ですとか体力とか、いわば知・徳・体というバランスのとれた教育というのが非常に大事だと私は思っています。ややもすると知の方にだけ振ってしまう傾向がありますので、その辺のバランスが大事だと思います。その3つの中の確かな学力の基礎となるのが基礎学力と私は考えておりますし、これはさっきからずっと申し上げておりますように、基礎的な基本的な知識や技能だけでなくて、学ぶ意欲ですとか思考力、判断力、表現力などを含めた幅広い学力ととらえたいと考えております。 どの程度まで引き上げるのかという目標についてのお尋ねがありましたけれども、数値的なものについてはなかなか難しいと思いますけれども、先ほども申したように、学習指導要領に示されている事柄が一つの目標と考えておるところですので、こういう点から、御案内のように本県では、平成14年度から公立の全小学校・中学校を対象にして基礎学力調査を実施して、教科の学力だけではなくて、学習に対する意識ですとか、あるいは学校や家庭での生活態度などについても調査をして、分析をしたところです。 教科の学力については、学習指導要領の目標や内容に照らし合わせて、大体良好だという結果が得られていますけれども、学習に対する関心・意欲・態度を高めることですとか、あるいは基本的な知識・理解の確実な定着を図るというのは、まだもう少し課題が残されているように考えているところです。 また、家庭における生活習慣ですとか学習習慣の定着というのが学力と非常に大きな相関関係にあるということがわかってまいりましたので、家庭の方と協力しながら、今の生活習慣や学習習慣をしっかりと身につけていくということが基礎学力の中の非常に大事な要素だろうと考えておるところです。 今後もそういう意味で子ども達が生きていく上で基本になる学力をしっかりとつけれるように、県の教育委員会としても、市町村の教育委員会や学校を支援していきたいと考えておるところです。 |