平成17年9月定例会代表質問(平成17年9月26日)No.32

<スポレク祭について>

 
 昨年の全国レクリエーション大会に引き続き、来年の秋には第19回全国スポーツ・レクリエーション大会が県内各市町村で25種目が開催され、延べ5万人の参加者が見込まれています。過去、鳥取県では、わかとり国体やインターハイなど、数多くの全国大会が開催され、受け入れ準備も万端と思いますが、改めて数点についてお伺いします。
 来年開催されるスポレク祭でどんなことを全国発信されるのか、どんな大会にされたいのかお伺いします。
 また、今回の祭典は過去の祭典と違い、オープニングセレモニーが東・中・西の3会場で同時に行われると仄聞していますが、1会場でなく3会場にされた理由をお聞かせください。
 市町村合併が進められてきた中、開催市町村の取り組み状況に遅れはないのかお尋ねします。
 県を初め、各自治体とも厳しい財政状況ですが、どの程度の予算を見込み、開催市町村の負担はどの程度見込まれているのかお伺いします。
 現在、競技スポーツもニュースポーツもレクリエーションも、すべてスポーツセンターが窓口となっているほか、ニュースポーツや軽スポーツの種目によっては、体育協会に加盟している団体もあればレクリエーション協会に加盟している団体もあり、県民には非常にわかりづらい組織となっています。それぞれの組織には本来大きな目的があるでしょうから、競技スポーツは体育協会が担い、それ以外の軽スポーツ、ニュースポーツはレクリエーション協会が担うなど、民間団体の担う役割分担を明確化するとともに、教育委員会の業務分担もあわせて明確化することにより、きちんとした連携もとれるのではないかと思いますが、御所見をお伺いします。

●中永教育長答弁
 
 鳥取大会の特徴と全国発信についてのお尋ねです。
 現在、県の実行委員会を設置して、リハーサル大会や1年前イベントの開催ですとか式典内容の検討などの準備を進めておるところです。
 お尋ねの、どういうことを発信するのかということですけれども、この祭典の開催を通して、県が主導するのではなくて、県民や競技団体の積極的な参加や盛り上げの中で、スポーツの楽しさをPRするとともに、グラウンドゴルフですとかバウンスボールといったような本県で発祥したスポーツのすばらしさを全国に発信していきたいと考えておりますし、あわせて、観光地である水木しげるロードですとか、国府万葉のふるさとを歩く大会も開催するようにしておりますので、こういうことを含めて、自然や歴史、伝統文化や特産品など、豊かな鳥取県の魅力を全国に発信できるようにと考えているところです。
 また、大会のあり方といいますか、特徴については、詳細についてはまだこれから検討していきますけれども、触れ合いですとか交流を前面に出した祭典をしていきたいと考えておりますし、なるべくむだを省いて、華美なところを削るという形で経費の削減にも取り組んでいきたいと考えております。後ほどまた述べますけれども、そういう意味で、総合開会式を3分散化してみたり、閉会行事ももう少し交流ができるようなものにしたりとか、こういうことで工夫をして考えているところです。
 開会式の分散開催の理由についてのお尋ねについてです。
 先催県では、3カ所を1カ所に集めまして、総合開会式を行っておりましたけれども、鳥取大会では、布勢の方の県民体育館を主会場としまして、倉吉未来中心と米子コンベンションセンターにその様子を配信する、屋内で3分散の会場方式で開催したいと考えております。そのときに、あわせてスポーツ体験ですとか観光物産を紹介したり、健康づくりコーナーなどの特別行事みたいなものを、3分散した開会式の会場周辺で行いたいと考えております。
 お尋ねの、そういうふうに3つに分けた理由ですけれども、さっき言いましたように、例えば布勢で行いますと、遠くは境港の方から参加者が来られなければいけないとなりますと、往復に非常に時間がかかります。そういう意味で、参加者が宿泊地の最寄りの会場で参加できる、そしてそれによって移動に負担がないということが1つ大事なことだろうと思っています。それから1カ所にして大規模なアトラクションをやったり、3カ所にするとその他の輸送等に関する多額な経費が節減できるということもありますし、あるいは東・中・西の各地域で参加者と地域の人がそれぞれ触れ合うことが、もうちょっときめ細かくできるということがあります。こういうことが3会場に分けた理由です。
 次に、開催の市町村の取り組み状況についてのお尋ねがございました。
 25種目を13市町村で開催する予定にしておりますけれども、各市町村とも既に市町村単位で実行委員会をきちんと立ち上げてありまして、先催県の調査ですとか開催種目の普及、リハーサル大会の開催、広報などの準備を進めていらっしゃるところです。
 予算及び開催市町村の負担についてですけれども、現段階では、総事業費は約7億 7,000万円ということで、うち県の予算額は約5億 6,000万円、市町村の負担額は約1億 9,000万円になる見込みということです。来年の詳細な事業費については、現在、県や市町村及びそれぞれの団体が一緒になって積算をしているところです。県、市町村とも財政状況が厳しいところですので、繰り返しますけれども、経費節減に努力していきたいと考えているところです。
 最後に、競技スポーツと軽スポーツの業務分担についてのお尋ねがございました。
 スポーツの種類というのは競技スポーツと生涯スポーツに大きく分けられるわけですけれども、県の方のスポーツセンターですとか、あるいは県の体育協会でも、競技スポーツと生涯スポーツ、この両方の普及振興に取り組んでいるところです。競技スポーツの方としては、すぐれた競技者を育成したり、競技力を向上させたりということ、それから生涯スポーツの方では県民のスポーツ活動への参加の促進ですとかニュースポーツの普及等をやっております。
 しかし、そのうちの生涯スポーツだけをとって見ても、同じ種目でありながら、活動される方が目指されるところによって競技スポーツと生涯スポーツに分類されているということです。卓球ですとかテニス、バドミントンはそういうことです。また、生涯スポーツの加盟につきましても、グラウンドゴルフ、ゲートボール等の県体協に加盟しているものもあれば、一方、インディアカですとかスポーツチャンバラ等の県レクリエーション協会に加盟しているところもあるということです。
 そういう意味で、競技スポーツと生涯スポーツの線引きがなかなか難しいので、県体育協会と県レクリエーション協会の役割分担を今すぐ明確に整理するということは、なかなか難しいのかなと思っているところです。
 また、体育協会かレクリエーション協会のいずれに加盟するというのは、そういう意味もありますし、それぞれの協会の設立目的を踏まえて、各協議団体が判断されるべき部分もあると思っております。そういう意味で、生涯スポーツの県としての普及・振興につきましては、知事部局の生活環境部ですとか、あるいは県の教育委員会でそれぞれ取り組んでいるところですので、県民がスポーツやレクリエーションを通して、健全で豊かな生活ができますように、これから一生懸命、両方とも連携して、生涯スポーツの普及・振興に取り組んでまいりたいと考えているところです