平成14年9月定例会代表質問(平成14年9月26日)No.2
<知事選について> |
6月定例県議会の代表質問の中で、手島議員が来春の知事選挙への出馬意欲を問われた質問に答えて、片山知事は、「鳥取県政を3年間担当してきましたが、まだやらなければならない課題があり、県民の御理解と御支援が得られるならば、次の県政を引き続き私に担当させていただきたいという強い意欲を持っているところであります」と答弁されました。国に対しても毅然とした態度で異議を唱える片山知事の政治理念、政治手法に、県民の多くの皆さんは称賛と共感の念を持っておられると思います。しかるに、このように県民の皆さんの支持が非常に高く、あえて選挙運動をされなくても当選されると思われる中、来春の知事選挙においては、先回同様、各政党と政策協定を結んで各政党の支持を受けられるのか、それとも政党の支持を受けずに選挙戦に臨まれるのか、御所見をお伺いいたします。 初めに、知事の基本姿勢で1点だけお伺いしたいと思います。 |
●知事答弁 |
来年春の統一地方選挙への私の取り組み姿勢の問題で御質問がありましたが、私も、前回の議会で自由民主党の手島議員の代表質問の際に私の意欲を率直に申し上げましたけれども、いまだ具体的に例えば選対を立ち上げたとか、そういう段階に至っておりませんので、具体的にどうするかというのは、これから決めていくことだろうと思います。それは、政党の支持をどうするのかということも含めて、具体的なことはこれから決めていかなければいけないと思っております。 ただ、私、政党という問題についてどう考えるかということを、この際ですからちょっとお話を申し上げておきますと、私は、民主主義の社会で政治を行う場合に、政党という存在は大変重要であると思っております。今、政党離れとか、政党の支持や公認がつくとかえって選挙の際に差しさわりになるというようなことが言われておりまして、現実に長野県知事選挙などを見ますとそういうこともあるのかなと思ったりもしますけれども、これは大変不幸なことだと思うのであります。 政党というのは、大勢の有権者、国民で構成される国家や地方自治体の政治、行政の方向を決める場合に、十人十色と言いますから、いろんな方の意見があるわけで、それをそのままストレートに政治や行政に反映させるということは不可能であります。そういう中で、同じイデオロギーとか同じ志、同じ考え方を持つ方々がグループをつくる、これがパーティーであり、政党であるわけでありまして、そうやって合意形成をスムーズに容易にできるようにする、こういう役割を担っているわけでありますから、民主主義の政治において政党は不可欠であると私は思っております。したがって、その政党というのは一人一人の有権者が中心でありますから、我々の行政にとって住民の皆さんが主人公であると同じように、有権者、党員が主人公でありますから、この党員、有権者の皆さんの考え方をしっかりと酌み取って、その考え方を政治に反映をさせていく、選挙にも反映させていく、こういう活動を本来政党はすべきであるし、それをすれば政党離れなどということはないはずなのであります。 これは一般論でありますけれども、それぞれの政党が原点に返って、有権者本位の政策、選挙を行うということが一番の基本であろうと思います。そういう政党であれば、私は、当然選挙の際には多くの方の支持を得なければいけないわけでありますから、そういう政党の支持を得るというのは極めて真っ当なことだと思うのであります。これは一般論として申し上げました。 伊藤議員の御質問にお答えをいたします。 |