平成13年12月定例会一般質問(平成13年12月10日)No.4
保育士の配置基準について |
保育所における児童対保育士の配置基準ですが、昭和40年度以降若干の見直しがされましたが、現在ではゼロ歳児が乳児3人に対し保育士1名、1〜2歳児が6人に対し保育士が1名、3歳児が20人に対し保育士が1名、4歳児以上が30人に対し保育士が1名となっております。この配置基準は、児童福祉法が施行された昭和22年当時とほとんど変わっておりません。急激な社会の変化にもかかわらず、基本的にはそのままであります。 |
●知事答弁 |
保育士の配置基準の問題ですが、国の基準がありまして、その基準が絶対正しいとは思わないという伊藤議員のお考えですが、私もそう思います。国がいろんな分野で基準をつくっています。例えば教員の場合も標準法定数というもので基準をつくっておりますけれども、それはしかし、学校の現場に行ってみると不登校とか学級崩壊とか心の病とか、いろんな今日的な問題を考えた場合には、どうも定数を満たしているだけでは足らないのではないかという認識から、鳥取県では2年間にわたって170数人の単独の教員を配置してきているわけです。
保育士についても同じような問題があるのだろうと思います。県内の市町村でも河原町、三朝町、大栄町、東伯町については、国の基準を上回る配置基準でもって職員を配置しておられます。私はこれは非常にいいことだと思います。それぞれの地域が実情に応じて、必ずしも基準にとらわれない適切な配置をするということはいいことだろうと思います。他の市町村でも、それぞれの実情に応じてこういう先進的な取り組みをぜひ見習っていただきたいと思います。そういうことが、今の国の基準が必ずしも実態に合っていませんよということを証明することにもなるわけです。それぞれの地域で適切に処理をしていただきたい。 県も、今は国基準を上回って職員を配置しているところに対して何ら財政支援をしていないのですけれども、場合によっては実情に応じて先進的な取り組みをしているところに県がもうちょっとてこ入れをしてもいいのではないかという意見もあると思いますので、それについてはよく実態を把握した上で、どうするかは検討してみたいと思います。 |
●有田教育長答弁 |
幼稚園教諭の配置基準についてです。現在の配置基準によると、幼児35人に教諭1人が最低の基準ということ、これはお話しのとおりであります。しかし、それぞれの幼稚園の実態を見てみますと、今年度の場合、1つの公立幼稚園が30人でありますけれども、他はほとんどが現在のところ25人以下のように見受けています。 |