平成13年12月定例会一般質問(平成13年12月10日)No.5
保育所の入所基準について |
年度中途に保育所に入所する児童の処遇について質問をします。 現行の保育所の入所基準は、同じ学年の子ども達が一緒に保育所生活をする学年制でなく、実際には2歳児の同級生であっても、3歳の誕生日以降に入所する場合は学年が一つ上のクラスに属することとなっています。このメリットは、はっきり言って保育料にあります。3歳未満児と3歳以上児では保育料の基準が大幅に違いますので、保護者としては経済的には随分助かるわけです。本当は未満児と一緒の発達レベルにあるにもかかわらず、保育料のために発達段階に大きな差がある3歳以上児と生活をするという現実です。 このような現行の取り扱いでは、発達段階に大きな差がありますので、どうしても保育所の生活の中で子どもに無理が生じたり、つらい思いをするのは結局は子どもであると思います。もし子どもの目線を考えるとするならば、この制度は廃止し、学年制の入所基準に改めた方がいいと私は思いますが、知事の御所見をお伺いしたいと思います。 |
●知事答弁 |
保育所の中途入所児童の取り扱いの問題ですが、私も今回この問題を知りまして、やはり制度に何がしかの欠陥があるのではないかという印象を持っております。もちろん表面的には先ほど伊藤議員もおっしゃったように、保護者ができる限りコストを安くということで、そのために、どちらかというと子どもにしわ寄せが生じることだろうと思いますが、しかし、親がそういう行動をとるについては、やはりそれなりの理由があって、制度が親にそういう行動をとらせることになっている。制度が何か硬直的な感じがいたします。これは国が一律に決めていることですから、県だけでというわけにはいかないと思いますけれども、何かよい解決方法がないか検討してみたいと思います。その上で、必要があれば国に対して制度の改正についてお願いをしたいと思います。 |