平成24年6月定例会一般質問(平成24年6月25日)No.2
<鳥取県米について> |
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●知事答弁 |
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<鳥取県米について>bQ |
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●知事答弁 |
大分生産現場に近いJAさんのやり方もここに来て変わってきたと思いますし、鳥取県として「食のみやこ」をアピールして一緒にやってきたことが動き始めているかなと思います。 例えば最近の動きでも、JAの特に西部のほうはほとんど直販的になってきて、全農を通してというよりも売り先を考えていくと。その中の一つの柱に先ほどのような奥日野米がありますし、今、米生郷ですか、そういうことで南部町とか米子市だとか、そうしたところの米の売り込みも画策をしていると。関西のほうに売りに出るということも始められました。そのようないろいろな努力もあり、最近も関西系のスーパーで鳥取県の通常のお米を取引をするという動きが始まってきましたし、先ほどの奥日野の皆さんの氷温熟成米についてはヒット商品になり、大丸ピーコックで関西で売られるだけでなくて、今月からだと思いますが、東京の銀座三越とか多摩三越とか、それから二子玉川の東急さんとか、そうした東京でも名立たるブランドショップで取引されるということが決まりました。こうやって着々と今販路をふやしつつあると思います。 今まではブレンド米で、単にほかの米のまぜ合わせで使われていた、ほかの引き立て役でしかなかった鳥取県米が、むしろ輝きを増しているのだと思います。これは今、西日本のお米に対する需要見直しが全国的に起こっているような動きもありますが、あわせて販売戦略がようやく当たり始めたということではないかと思います。いいところはぜひ生かして、今後も展開をしていければと思います。 |
<鳥取県米について>bR |
三朝町さんのきぬむすめが、先ほど申し上げたように食味ランキングで特Aにランクづけられたわけですが、作付面積が530haと非常に少ない。要するに、コシヒカリやひとめぼれと比較すれば10分の1以下ということです。これから販売戦略を構築する面からもやっぱりロットが不足しているという状況であると私は思っています。県として、今後の栽培品種構成について見直しをされていくのか、きぬむすめの栽培面積をどう拡大されていくのか、知事にお伺いしたいと思います。 |
●知事答弁 |
きぬむすめの栽培面積の拡大についてですが、ぜひ農業関係者とよく話をしていきたいと思います。現状を申し上げると、どうしても和製のコシヒカリとかひとめぼれが多くて、コシヒカリが大体5割見当ぐらい、また3割見当ぐらいがひとめぼれというのが県内の状況です。やはり値段のことが若干あり、今実際に市場で引き取る値段が、コシヒカリときぬむすめで800円ほど違います。ただ、これは物は考えようで、きぬむすめは高温適性品種で、今の地球温暖化に伴って全国的に作付が変わってきています。そういう意味で、高温でも作付でいいお米がとれると。特に1等米の比率は、きぬむすめは高いわけです。コシヒカリは、それに比べると1等米の比率が低いです。ひとめぼれもそうです。ですから、一番1等米の比率が高くなるのはきぬ娘なのですが、そう考えていただくと、1等米とコシヒカリの2等米であれば、きぬむすめの1等米のほうが高く引き取ってもらえるわけです。ですから、そこはどういうような一つのポートフォリオというか、作付けを全体として考えるかです。わせ品種のコシヒカリだけだと、いっときに農作業は集中します。それにきぬむすめを組み合わせることで全体として労力をばらすことができる。それだけ負担が減ると。逆に言えば、作付面積を拡張し得るということにもなってきます。ですから、そうやって考えると、いろいろな戦略が本来あるのだろうと思います。現状を申し上げると、JA鳥取中央さんの管内がきぬむすめに比較的熱心で、530haのほとんどは、多くは中部のほうの米です。よく現場とも話をさせていただいてやっていきたいと思います。 特に値段の問題があると思うのですが、ここに来て、大阪の中堅スーパーのイズミヤさんがきぬむすめの取引を始めるということになりました。実は非常に評判がいいです。23年産米からやっているのですが、24年産ができる前に全部売り切れてしまうかもしれません。それぐらい取引もしっかりとあるわけで、鳥取県に向いていて特Aがとれるお米であるということになれば、一つの推奨品種としても考えてもらってもいいのではないかと思います。その辺はJAさんだとか関係者ともよく協力しながら面積拡大1,500haを目指して、この際本物の特Aをとっていくという体制を整えていきたいと思います。 |