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第19回ビーバークラブ講演会(2003年5月24日)
講師として平井伸治(鳥取県副知事)を迎え、
「協働(パートナーシップ)の時代」という演題で講演していただきました。
内容は、以下のとおりです。
現在の閉塞感はどこから生まれてくるのか。
その根本は、これまでの成功体験に縛られていることではないか。
確かにわが国は高度成長を誇り、世界の工場としてその地位を高めてきた。
企業にはそれぞれの神話があり、地域開発は地域に恩恵をもたらし、
こうした中でもたらされた負債は経済成長とともに自然に解消されてきた。
しかしながら、もうその力は翳り始めている。
そして行政にも企業にも官僚的な前例踏襲主義だけが残ってしまった。
時代は転換点に来た。我々の価値観・世界観を改めなければいけない。
また、地方分権の進展が必要であり、好むと好まざるとにかかわらず
国の改革の動きが時流となっている以上、地域間競争を乗り切っていかなければならない。
そのためのキーワードとなってくるのが「協働」(パートナーシップ)ではなかろうか。
行政への依存、親への依存、大都市への依存・・・こうした甘えは通用しなくなる。
自立した主体がそれぞれに自分の役割を果たし、
その働きがシンフォニーとなって地域の音楽を高らかに奏でる。
そんな協働の時代へ踏み出せる地域が強みを発揮できるのではないであろうか。
これは決して絵空事ではない。海外にそうした事例はあるし、滋賀の「黒壁」のような成功例もある。
また、鳥取のようにコミュニティーの機能が働く素地がある地域でこそ、根付くポテンシャルがある。
地域のリーダーであるビーバークラブの皆様に、ひとつの提言としてお話し申し上げ、
今後の活動のご参考になれば幸いです。
(詳細は、ビーバークラブ会報第10号に全文を載せておりますのでご覧下さい。)
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