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第32回 講演会 (平成22年5月22日) |
「平常心是道」
前田 昌道 先生 (大本山大徳寺塔頭 瑞峯院住職)
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幼少期から妙心寺古川大航老子の元での修行時代、大徳寺瑞峯院の住職になられ今に至るまでの歴史を通し、そこで出会った人々との関わりや思いをお話されました。
「平常心是道」とは、1日の生活を素直に過ごしていくことであり、本来、自分の肉体自身が自分のものではない、その何ももっていない自分に気がつき、唯一ある心を活かしていくことが、その人の人生の豊かさにつながっていきます。
美味しいものを美味しいと感じる心、美しい花や風景を見て美しいと感じる心。
知らず知らずに吸っている空気も自然の恵みのおかげであり、自分一人ではできることは何もないということを教えられました。禅の教えである「姿勢が整えば丹田で深い呼吸ができ、呼吸が整えば心も顔も整う」、これこそが大切なことだと。
せわしない世の中、忙しく生活する毎日だからこそ、1日の中でただの空気を精一杯吸える時間をつくり、自分というものに気づき、見直す時間を持ってみてはいかがでしょうか?
福嶋由梨 記
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