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 今日も雲ひとつない天気で、展望を楽しむ。
北東に、昨日登ったメンヒ、その横にアイガー。
そのほかの展望はメンヒからとそれほど変わらないが、マッターホルンはヴァイスホルンの大三角形の姿にほとんど隠れてしまう。モンテローザやリスカムなどのヴァリスアルプスがすこし近くに見える。また、アレッチホルンの端正な姿、長大なアレッチ氷河が印象的。

 10分ほど頂上で休み、下山。
ロートタールザッテルまで下り、下の雪田から登りのルートとは異なり、まっすぐに氷河帯を下ることにする。所々にクレバスが開いており、それを避けながら進み雪田に到着。ずいぶんと近道だ。気象観測所を通ってユングフラウヨッホ駅に到着。
11:00
アレッチホルン
アレッチホルン

駅の食堂で、ガイドのバウムガードナー氏にミルクをご馳走してもらう。
明日行く予定のアイガー東山稜の状況を聞くと、今年は雪が多くて難しいだろうという。
氏は、明日はフィッシャーホルンに行くという。小屋へ戻るバウムガードナー氏とここで別れることにする。

 クライネシャイデックに戻ると、車両故障で長時間待たされてようやくグリンデルワルドのホテルに帰る。
今日の午後は、早朝からの行動でとても眠かった。
 
 ガイド協会に明日の打ち合わせに行くと、デビーさんが「アイガーは、雪が多くて難しい。
ガイド登山は、今シーズンはまだ行っていない」という。末原夫妻と水谷さんは、かわりにヴェッターホルンに行くことにするが、私と前田さんは山に行かないで、休養することにする。



ミューレンにて
ミューレンにて
 8月16日(金) 晴れのち曇り
 前田氏と二人でシルトホルンに出かける。
グリンデルワルド駅から電車でミューレンへ。ミューレンはリゾート地で、町並みが花で飾られてとても美しい。ここからロープウェイでシルトホルンへ向かう。
頂上には、回転展望台があり、スイスの白ワインとクリームパフェで乾杯する。
 ロープウェイの途中駅には、アイガー北壁を登ったJECCの今井道子氏らの写真と登山装備が展示してあった。



 
8月17日(土)快晴
 登山予定であったアイガー東山稜のミッテルレギ小屋までのコースを下見しようということで、前田氏と二人でアイスメアー駅に行くことにする。
 グリンデルワルド駅を7時15分に出発し,アイスメアー駅に8時40分到着。
ここでは、登山に向かう二人組と私たちだけが下車する。
 駅員に外への出口を聞くと、4番出口まで案内してくれる。
ここからは、トンネルで中は真っ暗でヘッドランプをつけて進む。
下がツルツルに凍っており、手すりを持って用心して下る。アイゼンが必要だ。狭い木の扉を開いて外に出る。
アイガーの南側にポッカリと開かれた小さな窓を出ると、外は氷と雪と岩の世界だ。

目の前の雪面は、ストンと切れ落ちており、右手はクレバス帯となっている。
前方にシュレックホルン(4078m)、ローターアールホルン(4042m)、左にヴェッターホルン(3701m)が聳えている。
 左手には、アイガー東山稜の岩壁が垂直に連なり、その尖った稜線上にミッテルレギの小屋が小さく見える。
上は、アイガーの岩盤が覆いかぶさっており、とても無機質的だ。
上方には、アイスメアー駅の窓があり、観光客がのぞいている。しかし、物音ひとつしない静寂の世界だ。
われわれ二人だけでたたずむ。


 二人組の登山者が、ザイルをつけてミッテルレギ小屋へ向かう。雪田をトラバースし、岩の斜面を登っていく。
別の男女の二人組みが、トンネルの出口からザイルで垂直の氷壁を下降して、小屋に向かっていく。
 ミッテルレギ小屋から岩稜をくだり、雪田をおりてこちらに近づいてくる二人がいる。
この人たちは、下から登ってきて昨晩は小屋に泊り、頂上に行く予定だったが、雪と疲れで下山するという。
「また、今度だ。」といっていた。
 別の二人が小屋から降りてきた。ドイツ人で、昨日はアイガーに5時間で登り、小屋まで7時間かけて降りてきた。
ほかにも3人が登ったが、西側に下ったという。



 静かに山を眺めてすごし、とても至福な貴重なひと刻となった。自分を取り戻した半日だ。
 12:30 下山。クライネシャイデックでマウンテンバイクのレースを見る。
担当者に聞くと、トライアスロンといい、新聞をくれる。トゥーン湖で3.1km泳ぎ、グリンデルワルドまでロードレーサーの自転車で86km、そこからマウンテンバイクに乗り換えて標高2060mのクライネシャイデックに登りステッヘルバーグまで31km、そして走ってシルトホルン頂上(2970m)まで25km、というレースだ。  
 シドニーオリンピックでスイスの女性が優勝したが、その力強さのベースを見た思いだ。
 2:30 グリンデルワルドに帰り、日本食レストラン歌舞伎で弁当を買う。
幕の内と助六寿司、アサヒスーパードライでおいしくいただく。

 夕食は、ヴェッターホルンから帰った3人と一緒に同じレストランで食べる。



 
8月18日(日) 晴れ
メンリッへンにハイキング。
 山々の展望のポイントとしてメンリッヘンを訪れる。夏の山草や小さな花がかわいらしい。
多くのハイカーがウォーキングを楽しんでいる。ユングフラウ、メンヒ、アイガーがすぐ目の前に展開している。

 4:00 フィルストに行き、タンデムのパラグライダーに乗る。
 2168mから飛び立ち、上昇気流に乗って旋回しながら昇っていく。
パイロットのトーマス君に、アイガーに登る予定だったと告げると、どんどん近づいてくれる。
アイガー東山稜の近くまで行き、写真に収める。最後には、スパイラル(急速に回転)してくれて、スリルを楽しむ。


 夕食は、ホテルでパーティ。
あいにくスーパーが休日で買い物ができないが、パブでワインとビールを購入して、日本から持参したカップヌードル、そば、うどん、ラーメン、お茶漬けなどを食べて盛り上がる。
 深夜、ベランダより明かりが点々と見える。何かな、と思ってよく見ると、上方の明かりは星ではなく、ミッテルレギ小屋の電燈なのだ。ほかにもヴェッターホルンのグレッグスタイン小屋、右にはクライネシャイデック、アイガーグレッシャー、アイガーバンドへと連なる電燈が明るく輝いている。
 アイガー東山稜のイメージは、最初はよく分からなかったが、だんだんと身近に感じられるようになってきた。
次の機会に、トライしたいものだ。



 8月19日(月) 快晴
 朝、グリンデルワルドを出発し、チューリッヒに泊まり、9月20日フランクフルト経由で帰国の途に着く。



今回は、メンヒ、ユングフラウ、アイガーを目指した。
この夏は、雨が降ったり雪が降ったりで、夏らしい天気とならず、山には雪が多く残っていた。
ドイツやチェコでは水害がひどく、テレビで放映していた。ツェルマットでは夏に雪が降ったと聞く。
 メンヒとユングフラウでは、幸い好天に恵まれて登山できてよかった。頂上からの展望も素晴らしかった。
これは、鳥飼さんのご加護によるものと感謝したい。ご冥福を祈るしだいである。


メンヒとユングフラウはトレーニングのつもりでいたので、気分的にも体力的にも抑えて行動したので、登頂したときの感激や喜びがあまりなかったのは、残念な思いをした。山に対しても失礼かなと思う。
 気分的には、不完全燃焼だが、これもいいかな、あまり無理をせずに楽しみたいものだ。
 食事は相変わらずの問題だが、お汁粉が食べられたのだから、もっと工夫したらレパートリーが拡がるかもしれない。


 グリンデルワルドは、谷が開けており明るく開放的な雰囲気で、人も少なくのんびりとしている。
このたびパラグライダーに乗って、上空からの景色とスリルを味わったこともいい思い出となった。
 モンブラン会は5年目となり、気心の知れた仲間と楽しく旅行できた。ガイド協会のデビーさん、登山ガイドとも気持ちよく接することができ、安心して行動できたことを感謝している。

ユングフラウ山頂より
ユングフラウ山頂より

−END−



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