医院紹介コンセプト歯科医院の概要歯科健康ドック定期健診歯科矯正インプラントPRポイント保証・お支払い院長紹介院長室由梨先生スタッフ紹介歯っぴー通信ビーバークラブトピックスお問い合わせリンクトップ
ユングフラウ山頂より
ユングフラウ山頂より

◆◆メンヒ・ユングフラウ山行日誌◆◆

(2002年8月12日〜8月21日)

1998の秋、モンブラン会の山行が木曽御嶽山で行われた際、当時の会長の鳥飼和清さんが、今度はスイスのメンヒとユングフラウに行こうと提案され、山の資料や行程表などを持参され熱心に勧められた。

 しかし、その年の夏に福嶋がマッターホルンに登り、その時の感激を話したものだから、他のメンバーがマッターホルンに心を引かれてしまい、鳥飼会長の提案は流れてしまった。
 メンバーは、マッターホルン目指して岩登りのトレーニングを積んで、翌年の1999年鳥飼会長たちはマッターホルンに望んだが、冬並の悪天候でヘルンリ小屋に行くだけで退却を余儀なくされた。

 2000年の夏、さらに厳しい訓練を積んで、メンバーは再挑戦した。しかし、この時鳥飼会長は身体の調子をこわされて、登山には参加されず名古屋空港にご夫妻で見送りにこられた。幸いにも、この年は天候に恵まれてメンバーはマッターホルンの頂に立つことができた。

 福嶋は、この年はヴァイスホルンという別の山に登ったが、道中はメンバーと行動を共にし、帰途、名古屋市郊外の春日井市に鳥飼さんを見舞った。玄関先で、電気髭剃りでヒゲをそっておられたが、相変わらずのダンディな鳥飼さんであった。しばらくして鳥飼さんは亡くなられた。
 メンバーは、鳥飼さんの死を悼んで、追悼の登山などをされた。



 このような経過があり、この夏は、ゆかりのメンヒ、ユングフラウとその隣にあるアイガーに行くことを計画した。メンヒとユングフラウは、雪と岩のミックスで比較的難易度の高くない山だが、アイガーは北壁の厳しさが有名な岩山で難しい山だ。
 一度に三つの山を登るという欲張りな計画である。   
 

 冬から余り調子が良くなく、春の台湾の玉山と雪山では、トレーニングをかねて出かけたものの、重い靴での疲労と靴擦れがひどくとても苦労をした。ストレッチとリハビリでようやく回復して、7月ころより1時間くらい走れるようになって、ぎりぎり間に合った。
 スイスの天候が気になる。予報を見ていると、連日、雨または曇りで気温が低く、夏らしい天気とはいえず、積雪が心配される。



 8月12日(月)
 10:00 名古屋空港に、末原義人、みとせ夫妻、前田辰弘さん、福嶋の4人が集合して、ルフトハンザ機でフランクフルト経由でチューリッヒに到着。17:00
時差7時間。チューリッヒのホテルでチェコのオストラバに出張中の水谷進さんと合流する。



 8月13日(火)
 7:30 チューリッヒ発。ルッチェルン、インターラーケン経由でグリンデルワルド着。11:10 
ルッチェルン経由は、ベルン経由に比べて、電車のスピードはゆっくりで、自然が豊かで牧歌的な雰囲気だ。
 グリンデルワルドに着いて、ガイド組合に行って翌日の打ち合わせをする。
 相手をしてくれたのは、デボラ(デビー)さんという若い女性で、日本語を流暢に話すのでびっくりしてしまう。
3年前に日本に留学し、毎年日本を訪問しているという。名古屋にいたということで、いっぺんに親しくなってしまう。
 明日は、ガイドと駅で会う約束をする。天気は、2日前までは山では雪が降ったが、これから1週間は好天が続くということで、とりあえず一安心する。
 夜は、デビー推薦のピザハウス、アンクルトムで夕食。ワインの品揃えもよく、おいしかった。
 ホテルは、アイガーブリックといい、グリンデルワルド駅の下手にある。以前、ツェルマットでマッターホルンブリックというホテルに泊まったので、タクシーの女性ドライバーに「ブリックってどういう意味?」と聞くと「ルック」という。
アイガーがよく見えるホテルという意味なのだ。



 
8月14日(水)快晴
7:15 グリンデルワルド駅発。満席の列車は、のどかな牧草地帯を通り抜けてクライネシャイデック(2061m)着。
ここで乗り換えて、アイガー北壁直下のアイガーグレッシャー、北壁に開いた窓のアイガーバンド、南壁側のアイスメアーを経てユングフラウヨッホ駅に到着。ここは3454mで、鉄道の駅としてはヨーロッパで一番高所にあるという。
このアイガーの岩盤をくりぬいた鉄道が100年前に建設されたというから驚く。
途中のアイスメアー駅の窓からはアイガー東山稜のミッテルレギ小屋が切り立った稜線のうえにポツンと見える。
 ユングフラウヨッホ駅で、登山ガイドと落ち合う。

 9:25 メンヒに向かって出発。オーバーメンヒヨッホ小屋までは、ほとんど平らな道が雪原上につけられており、小屋の手前からメンヒの南東稜を登る。
登山ガイドブックによると、登頂時間は2時間半から3時間で容易なピークと記してある。ガイドとザイルを結び、アイゼンをつけて登り始める。雪のスロープを登っていくと岩稜となる。ここに鉄柱があり、ストックをデポする。岩稜を過ぎると狭い雪の稜線となる。この時間になると雪が解けてヒザくらいまで沈み込み、身体が左に右に前にと揺れてバランスがとりにくい。背の筋肉が疲れて痛んでくる。登山の初日ではいつものことだが、時差の影響と高度に慣れていないので、立ち止まったりするとフラーとバランスを崩しそうになる。細い雪稜を登ると、ようやく頂上に達した。12:00 4099m
メンヒ山頂より、モンテローザとリスカム
メンヒ山頂より、モンテローザとリスカム
メンヒ山頂より、マッターホルンとヴァイスホルン
メンヒ山頂より、マッターホルンとヴァイスホルン
今日の天気は、ドンピカの快晴。頂上からのパノラマが素晴らしい。        
すぐ近く、南西はユングフラウ、南には白銀のアレッチホルン、その間に遠くに三角錐のヴァイスホルンとわずかにマッターホルンが頂をのぞかせている。
ヴァイスホルンは白く堂々と輝き、その姿は群を抜いている。
一昨年に登った山だけに、懐かしく、またうれしい。
 西には、小さく小さくモンブランも望まれる。
南の長大なアレッチ氷河を隔てて、フィンスターアールホルンが堂々と聳えている。
北東には、アイガーの頂が丸くなっており、意外にも平凡な姿をしている。
 頂上では、パノラマ写真を撮り、水を飲んで下山する。
昼を過ぎて、雪がかなり腐ってきており、ヒザ以上にもぐり苦労する。
また、岩稜をアイゼンをつけて下るので、足首が痛く、バランスが難しく、脚の筋肉が痛い。
今日はやさしい登山のつもりでいたので、思わぬ苦労をしてしまった。
 下の道に出て、オーバーメンヒヨッホ小屋に2:50到着。

 小屋は、2階たてで立派だ。ここからは、南にあるアレッチホルンが白い優美な姿を呈して美しい。
 夕食は、スープとスパゲッティ、デザートのフルーツが出るが、いつものとおりで、においを嗅いだだけでスープを受け付けずもどしてしまう。
日本から持参したインスタントのお汁粉2食分とデザートを食べて夕食とする。



 8月15日(木)快晴
 3:30起床。4:15出発。
 小屋を出て、道まで下るが、坂がツルツルに凍っている。
満天の星空の下、ガイドのバウムガードナー氏と共にもくもくと歩く。ユングフラウヨッホの駅に不要の荷物をデポし、大雪原を南にトラバースし、ロートタールホルン東北東稜の岩稜を登り雪田に出る。ここでようやく一休み。ここからロートタールザッテル(3886m)に達して、ユングフラウの南東稜を登る。
 頂上への斜面は40度で、氷雪の面をジグザグに登って頂上に到達。8:45
4158m。
ユングフラウ山頂にて
ユングフラウ山頂にて

メンヒ・ユングフラウ山行日誌 続き



台湾、玉山と雪山山行日誌へ  ホームへ戻ります  メンヒ・ユングフラウ山行日誌2へ

医院紹介||コンセプト||歯科医院の概要||歯科健康ドック||定期健診||歯科矯正
インプラント||PRポイント||保証・お支払い||院長紹介||院長室||由梨先生
スタッフ紹介||歯っぴー通信||ビーバークラブ||トピックス||お問い合わせ||リンク
トップ

Copyright(C). 2003 福嶋歯科医院 All Rights Reserved .