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愛犬の食事を手作りする

ワンちゃんのオシッコ、臭くない?

犬のオシッコが臭いのは当たり前、な〜んて思ってませんか?
でもそれ、身体にとって余分なものが溜まってますよ、ていうサインです。
オシッコが臭い子は、大抵オシッコの色もかなり黄色くて量が少ないはず。普段、外で用を足す子の場合、分かりにくいかもしれませんが、ペットシーツの上にさせてみると分かりやすいと思います。
朝一番の尿は黄色くても大丈夫ですが、一日中、特に食後でも黄色くて量が少ない場合は、食事を改善することをおすすめします。
何故なら、身体に余分なものが溜まったまま排泄されないでいると、皮膚症状や泌尿器系などの不快な症状が現れる可能性があるからです。

水分足りてる?

では、身体に溜まった余分な物を排出するためにはどうしたらよいか、と言いますと、それは「水分を十分にとる」ということです。水分をたっぷり入れて、たっぷり尿を出す。身体に溜まった余分な物を尿と一緒に排出してしまうのです。
しかし、水分摂取が少ないと尿の量が少なくなります。そうすると、少ない尿でできるだけ老廃物をだそうと、尿が濃くなります。これが「臭くて黄色いオシッコ」の正体です。
尿として老廃物を排出する機会が少ないわけですから、排出しきれない分は、身体に残ることになります。身体にとって余分で不必要なものは、尿以外の別の場所から排出しなければなりません。すると今度は、皮膚などから排出することになります。
これが皮膚の痒み、股や指の間や耳の痒み、きつい体臭というような不快症状です。
お水はいつも用意しているから、好きなだけ飲んでいるはず・・・。
いえいえ、それでは十分ではありません。
犬は、身体のためだから水をたくさん飲みなさい、と言っても理解できません。ですから、「飲む水分」ではなく「食べる水分」を増やしましょう。
どういうこと?と思うかもしれませんね。
皆さんは、フードをそのまま食べさせていませんか?フードって、乾燥していますよね、あれを毎日毎日食べるわけです。普通は食材そのものが水分を含んでいますが、ドッグフードは、その水分をわざわざ無くし、乾燥させた食べ物です。フードでは、本来食材から摂取できるはずの水分が摂れないのです。
ですから、原点に戻り、食材をそのまま使って食事を作れば水分がたっぷり摂れる、というわけです。
「手作り食が良い」のは、水分を十分に取ることができるからです。逆に言えば、フードは、普通に食材を食べていれば足りるばずの水分が摂れない、不足するということです。

栄養バランスが心配?

栄養バランスが崩れそうで、手作り食を始められない。そう思う方もたくさんおられると思います。
しかし、栄養バランスって、そんなに重要なのでしょうか?
我々人間の場合、毎日カロリー計算、栄養の計算をして食事を作っているわけではありません。それでも健康でいらます。昨日は肉が多かったから今日は野菜中心にしよう、という風に、何となく調整しつつバランスをとっています。穀物、野菜、肉・魚、豆類、海藻、果物。まんべんに食べていれば、そんなに心配することはありませんね。犬もそれと同じです。
犬だけが、何か特別なものを食べているわけではありません。フードの原材料ラベルをみてみれば、穀物、肉・魚、野菜、海藻、果物などから作られていることが分かります。それらを自分の手で調理すれば「手作り食」です。いたってシンプルなことです。
難しく考える必要はありません。
犬は「味噌汁かけご飯」を食べていた頃の方が健康だった、と言われることがありますが、なるほどその通りかもしれない、と思うことがあります。ご飯、野菜、豆腐やにぼし、わかめなどの海藻、きのこなどが入っていて、しかも水分たっぷりなのです。「味噌汁かけご飯」を復活させたものが「手作り食」なのかもしれませんね。
どうです?自分でもやれそうな気がしてきませんか。

手作り食の基本

手作り食の基本は、 「穀物、野菜、たんぱく質=1:1:1」の配分の「おじや」です。
■穀物
穀物は、人間が食べるごはん(白米)を使うのが簡単で続けやすいです。その他、麺類、パンなども使えます。
玄米は栄養面では優れているとは思いますが、消化しにくいので、調理に気を付けなければいけません。やわらかく炊くようにし、それでもウンチに未消化で出てくる場合はミキサーでドロドロにして使うと良いと思います。
■野菜
野菜は、ねぎ類や消化しづらいもの等を除き、色んなものを使えます。
人間の食事で使うものを分けてあげればそれでOKです。手作りに慣れていない子の場合は、みじん切り、すりおろし、など、できるだけ細かくし、消化しやすいようにしてあげてください。
■たんぱく質
たんぱく質は、肉・魚・卵・豆(納豆・豆腐・豆乳)・小麦グルテン(お麩)などから好きなものを選びます。
我が家の経験上、アトピーなど皮膚症状のある子は、動物性のたんぱく質を連続して与えると症状が悪化するような気がしますが、個体差もあるかと思いますので、使った材料をメモに付けるなどして、実践しながら調節していくといいですね。
■その他
あとは、海藻(わかめ、こんぶ、ひじきなど)、果物、ごま、こんにゃく、きのこ類、味噌などもおすすめ。
ごま油、オリーブ油などを加えて油脂を補うこともあります。毛がパサパサしてきたら油が足りないかもしれません。
難しいことは考えずに、穀物、野菜、たんぱく質を1:1:1で、あとは少しの油脂というバランスさえ覚えておいたら十分です。もちろん、1:1:1の配分が少々崩れたとしても、その後に調節したりすれば良いので気にすることはありません。1週間とか1ヶ月単位でバランスがとれていれば良いのです。
夕飯の仕度の時に、手作り用の鍋を用意し、人間の食材を少し分けて、どんどん鍋に加えるだけ。あとはお水を加えてぐつぐつ煮るだけ。なぜ夕飯の時かというと、我々人間の夕飯って、大抵、毎日違う食材を使いますよね。ですから、その時に犬の食事を一緒に調理すれば、犬も毎日違う食材を食べられるわけです。犬も人間も同じ食材を使った食事を食べるわけですから、それで人間が健康なら、犬も健康でいられるはず。
また、フードは、どんな程度の食材を使ったか消費者には分からないですが、手作りなら自分で食材を選び調理するわけですから、こんなに安心なことはありません。
与える量ですが、例えば、ワンちゃんの体重が5kgの場合、大体300〜400キロカロリー程必要だそうで、白米1膳(150g)250キロカロリーぐらいなので、お茶碗1杯半ぐらいのご飯でおじやをつくれば、たんぱく質のカロリーと合わせて大体OKかな〜、という具合です。しばらくの間、同じ量のご飯で続けてみて、体重が減ればご飯を増やす、というように調節していきます。
食いつきが悪い場合は、香りが魅力的でないのかもしれません。味付けをしない分、かつお節を混ぜ込むなどして、美味しそうな匂いをさせる工夫をしてみて下さい。
※我が家の手作り食で使っている食材は『簡単・健康 愛犬のごはん作り』で紹介していますので、参考にしていただければと思います。

手作り食に替えてからの変化について

手作り食に替えると、オシッコの量、回数が増えます。入る水分量が増えるわけですから、その分出るということです。散歩の時しかオシッコをしないような子だと、散歩の時間以外に粗相をしてしまうこともあるかもしれません。その時は、怒らないでやって下さいね。いつもより多くこまめに外に連れ出してやるなど配慮をして下さい。
また、尿のにおいも減少し、色も薄くなります。我が家では、人間と同じ内容のものを食べているからか、人間の尿と同じにおいになったような気がします。「臭い」という感じではなく、ほわ〜んとした柔らかいニオイですね。
水分量が増えて溜まっていた老廃物がどんどん排出されるようになると、一時的に皮膚症状などが悪化したり、体臭がきつくなったりすることがあります。これは身体が良い方向に変化しようとしているサインですから、あまり驚く必要はありません。手作り食をしばらく続けていけばおさまります。このことを知らないと、ビックリして手作り食をやめてしまうこともあります。あらかじめ心にとめておいて下さいね。
また、思うような結果が出るには、早い子は2週間ぐらいで、遅いと半年くらいかかるような場合もあります。手作り食は気長に続けましょう。慣れてくれば、夕飯の人数が一人増えた、ぐらいのことですから、そんなに大変ではなく、むしろ結果が見え始めると楽しくてやめられません!
出かけるときや体調がすぐれない時など、手作り食が作れないときは、無理せずフードを使いましょう。ドライフードなら、水などを加えてふやかしてから与えます。おじやがレトルトパックになったウェットフードを買い置きしておくと便利です。また、思い切って「絶食」してみるのもいいですよ。食べない時は消化にエネルギーを使う必要がないので、身体のメンテナンスにエネルギーをまわすことができます。お水をいつでも飲めるようにさえしてあげれば、1日や2日食べなくても平気ですから、ご心配なく。
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