観光ツアーでは行かないと思えるロンドンの魅力などをご紹介します。順不同

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ロンドン点描 5 ケンジントン公園
 ParkとGardensの区別は・・・?実は、未だに混乱した感覚を抱いている小生です。その代表的な場所が、Kensington Gardens(ケンジントン・ガーデンズ)です。北東側から歩くと、Hyde Park(ハイド・パーク HP)に連なり、うっそうとした豊かな木々に囲まれ、花の植込みが無い環境は、garden 庭・庭園というより、park(自然)公園がふさわしいので、個人的にはKensington Park(KP)の呼称です。

 パディントン駅に近いホテルから南に7-8分歩くと、HPとKPの北側合流部、伸びやかな噴水広場があるItalian Gardens(イタリア式庭園 IG)に着く。

 2011年5月12日の朝食後、ここからKPを西に歩き、Round Pond(ほぼ円形の人工の丸池)周囲から、ダイアナ妃が暮らしたケンジントン宮殿の庭園を見て、南へと巡ることにした。
 朝日を浴びた快晴の空という恵まれた天候であり、IGの噴水には虹が見えた。ここから東側がHP、西側がKPとなるが、どちらも森の形容が似つかわしいほどに木立が連なっている。

森の形容が似合うケンジントン公園(上)。じゃれている小型の犬たち(中)や、大型犬を引き連れた人(右下)、ジョギングする女性など、公園に親しんでいる。静かで、ゆっくりと時間が動く・・・
 散策路をジョギングする人が行き交い、緑のゾーンを犬連れの人や散策する人たちが環境になじんでいる。
 歩を止め、辺りを見回し、写真も撮りつつ、その環境に居る現実に感謝した。こうした環境は妻も好むが、初孫の世話や実母の介護で同行出来なかった。

 森林地帯を抜けると広い空間となり、中心部に人工池であるRound Pond(名の通り円形の池)がある。周りにベンチがあり、休憩がてらメモをした。

Round Pondは名のごとくほぼ円形で、西側にはケンジントン宮殿(上)がある。騎馬警官が通った(右下)
 今回、妻が付き合えない別の理由もあった。日程のメインを、自身の関心の高いクラシック演奏会(何れもロイヤル・フェスティバルホールで、マーラー作曲交響曲第3番、レクイエムを主とするモーツアルト・プログラム、そして、バイオリン協奏曲と交響曲5番を核としたベートーベン・プログラムと、自身にとって、願ってもない恵まれた3夜)やミュージカル(定番的な【オペラ座の怪人】・【レ・ミゼラブル】・【マンマ・ミーア】と初研修の【ビリー・エリオット】がロンドン・オリジナル、そして、米ブロードウェイ発の【WICKED】の5公演)としていた。さらに、Royal Albert HallでのRoyal Philharmonic Orchestraによる【ABBA-phonic】なる一夜限りの演奏会、幸い、帰国前夜であり、体験し得た。自身、予想外の9公演(7夜連続、昼公演のミュージカルが2つ)で、妻同行なら多くて3公演か・・・。
 ベンチで行き交う人、水鳥などのウォッチングをしつつ、見えているケンジントン宮殿へと歩を進めた。

 今回は、宮殿内には入らず、“無料ゾーン”である庭園を訪れた。10時前だったが庭園には入れた。女性ガーデナーが整備をしておられた。朝日を浴びた庭園は、色彩豊かな花々が生き生きとし、まるで天国?!と思えるほどに美しかった。ここでも、故人の名と生存期間、経歴等が彫られたメモリアル・ベンチがあり、しばし座して、上質の環境に浸った。

丸池周囲に憩う人たち(上)、宮殿を南に歩くと東側は森の環境(中)、ここでゆっくりしている母子がうらやましい。さらに南にはFlower Walkがあり(下)、界隈には家族連れの子、珍しく制服の子どもたちも

ダイアナ妃が暮らしたケンジントン宮殿の庭(上)は、手入れの最中。角度を変えて見た同庭園(下)
 宮殿エリア内を少し散策した後、丸池界隈に戻り、南へ歩いた。11時近くになり、散策する人、憩う人たちが増えていた。
 宮殿の正面を迂回し、南方に歩むと、東側に再び森林地帯が広がり、さらに、花々の多い庭園が続くゾーンとなった。後日調べたら、Flower Walk の名称があった。ゆっくりしたい気持ちを抱く一方、14:30開演のミュージカル〔ビリー・エリオット〕観劇の計画があり、バスで移動した。

 行先はトラファルガー広場で、隣接しているナショナル・ギャラリーに、トイレ休憩を兼ねて入り、しばし名画のある環境に身を置いた。時間を見て、出発し、劇場のあるVictoria駅までバスで移動した。
 トラファルガー広場が路線バス発着の要所にあり、ナショナル・ギャラリーは、休息がてら、名画を鑑賞しつつ、時間調整の場所と化していたのです。日によって、展示室を変えながらで、絵画ファンには贅沢の極み!

 懐が深いロンドン。 I love London!
(2011/08/02up)
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上記は、鳥取県東部医師会報の[随筆]欄用に準備中の内容です。