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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2008年10月号

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ふりふりテ〜ル2008年10月号 彼岸が過ぎて、田んぼの畦を飾っていた彼岸花も色あせてきました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。夏のお疲れはとれましたか? 
タムを見送って淋しくはなったものの、先月号でご紹介した「ハマちゃん」も里親さんが決まり、めでたく送り出すことができました。気がかりの車酔いのことはご承知で、里親さんは何度も通われ、少しでもハマちゃんを慣らそうと、散歩やドライブの練習をなさいました。怖がりのハマちゃんを いきなり未知の環境に連れて帰るのは可愛そうという配慮から、そうして下さったのです。我が家では、散歩をせずに、番頭見習いのチーバとドッグランに放して運動させていたので、一般の家庭犬としての生活訓練が不十分だったのです。リードを怖がり、車も怖がるハマちゃんを気長に導いて下さるお気持ちがありがたく、頭の下がる思いでした。私が居ると私にしか甘えないハマちゃんでしたが、今では、すっかり里親のKさんに甘えっ放しだそうで、先住犬の純ちゃんの方が、新しい状況に慣れる必要がありそうです。
ようやく無事に里親さんに引き渡したと思ったのも束の間、今度は、久しくご無沙汰のSさんから連絡があり、勤務先で犬を保護しているとのこと。通行人が保護したのですが、一旦、勤務先の方で預かったそうです。ダックスフントと柴をブレンドしたような風情で、獣医師の診たてによるとまだ2〜3才というオスです。赤い毛色で口吻が長く、体形はダックスですが、顔の大きさや眼元が柴を感じさせます。経緯はともかく、ひとまず、性格が穏やかそうですので、またしても当方で里親募集の協力をすることになりました。
マーフィーファミリーは「犬の収容所」ではありませんが、他人様の相談を受けた挙句に、成り行きで渋々ながら保護した犬でも良いご縁に恵まれ、送り出すことができると、心からの喜びに満たされます。保護してよかった、と満足を覚えるのです。かといって、保護となると責任が生じます。言うまでもなく、飼養に費やす経費もかかってきます。食餌代、医療費、そして、何よりも手間が増えることになります。今回の保護依頼の方は、自らフィラリア予防薬のことを持ち出し、代金を払いたいと申し出て下さいました。これは大変助かります。しかし、今回は幸運なことに、それを飲ませる前に良き里親さんが見つかりました。ハマちゃんに続き二件目。嬉しい限りです。お引渡しの時に元 保護者のSさんも立ち会われ、良い感じで笑顔のお別れをすることができました。
希望ある別れは 自分たちのお節介が報われた幸福感をもたらします。
赤い彼岸花の揺れる道を 新しい家族と共にダックスもどき君が遠ざかって行きました。

ホスト犬チーバ

7月に沖縄からやってきた我がマーフィーファミリーの番頭見習い犬のチーバは、つい先日めでたく「玉抜きの儀(去勢)」を終えて、元気一杯やんちゃぶりを発揮する毎日です。手術当日の夜には我が家に帰ったのですが、迎えに行った時から、これまでにない上機嫌ぶりで、青菜に塩よろしくパワーダウンしている姿を予想していた私を驚かせました。苦手な車にも自ら飛び乗り、いつもなら酔ってしまうのに、終始車内では落ち着き、帰宅後は狭い私の部屋をはしゃぎ回り、どうなってるのか、頭でもおかしくなったのかと首をかしげてしまうほどでした。ようやくハウスに入り、痛々しい下半身の傷を気にして舐めようとはしたものの、私がコングを与えると、そちらに気がいき、機嫌よく遊んだあと、疲れたとみえて、すぐさま爆睡に入りました。エリザベスカラーのお世話になることもなく、手術の痛手も微塵もみせぬまま超元気に暮らしています。翌日から、ドッグランでボールを追いかけ、全速力で縦横無尽に駆け回り、終始、尾を振って上機嫌です。本当に犬って、こんなに強いものなのかと改めて感心しています。
さて、そのチーバ少年ですが、初代番頭犬のベンケと酷似しているのは風貌だけではなく、仕草、表情、匂いなど、この三ヶ月近くで驚くことがたくさんありました。毎日が発見の連続で、勝手に興奮したり感激したりという具合です。特に、私が大好きだったベンケ特有の甘い体臭には、なつかしくて思わず鼻をすりつけてしまいます。「おまえ、ベンケじゃないんか?そうだよね。ベンケ。」などと何度問いかけることか。ベンケの再来と思い込んでいる先入観がそう思わせるのでしょう。
でも、最近、やっぱりこの子はベンケじゃないかも知れない。いや、ベンケが私の為に送りこんでくれた子なんだと冷静に受け止めるようになりました。チーバだって、一生ベンケの替わりとして生きるのも気の毒というもの。例えば、ベンケは車が好きで、ドアを開けた途端に飛び乗りましたが、チーバは「乗車拒否」の挙句、よだれ流して拷問の如く耐えています。また、若い頃のベンケはオス犬を見ると喧嘩を売るところがあって苦笑したものですが、チーバは全方位平和外交です。その社交性に優れた性格を活かすべく、ドッグランに来てくれたワンちゃんがどうやら退屈してるようなときには、ホスト犬ということで、飼い主さんのご希望があればお貸ししています。何をしていいのか解らないワンちゃんに、チーバが「遊ぼうよ」と誘いますので、興が乗ると間もなく追いかけごっこに発展します。それは見てるこちらの方が夢中になるほど楽しいものです。チーバがお相手したワンちゃんは、その夜疲れてぐっすりだそうで、これを「爆睡コース」と呼んでいます。エネルギー発散を狙っている方は「爆睡コース」とご指定下さい。まだまだ未熟な子犬ですが、ホスト犬チーバが いつでも「ご注文」に応じますよ。

秋の警告

山へ愛犬と遊びに行かれる方、愛犬を決して山に放してはなりません。
11月10日頃〜2月末までは猟が解禁となり、ハンターたちがイノシシなどを狙って発砲します。犬と知ったら銃口を向けることは、まずありませんが、わずかに動く影でも銃で狙う可能性は十分あります。愛犬が誤って撃たれては大変です。または、流れ弾に当たるかもしれません。どうか、人間も含め、山の中では これまで以上に警戒をされますように。まちがっても、愛犬をリードから放されませんよう、くれぐれもご注意下さい。

老犬の健康管理

我が家も近年、老犬を二頭見送り、少しは 犬の飼い主先輩として、これから老境に入るワンちゃんをお持ちの飼い主さんにアドバイスらしきことができると思います。
若いときから医者知らずで元気なワンちゃんにも、老いは必ず訪れます。老化は中年あたりから徐々に始まっており、人間同様、寿命もそれぞれ個体差がありますから、長生きの定義も明確ではありません。10才を過ぎても、まだまだ衰えを見せない子でも、あるときからガタっと老化現象を示すようになります。
さて、老いてくるとさまざまな症状が現れますが、大半の飼い主さんは、それを自然の老化と決めつけようとする傾向があります。老化と共に、抵抗力・免疫力が低下し、いろいろな病が表に出てくるものですが、若いときになかった症状を発見した時には、まずは獣医師に受診してみましょう。
代表的なものが咳です。犬の咳は、喉の奥にあるものを押し出そうとするような感じです。多くは心臓疾患からくるので、軽く考えず、早期の受診と対策をおすすめします。
7月に亡くなった我が家の愛犬タムも、心臓で受診したことがなく、咳はかなり前、思えば、中年頃から時々していたのを、単なる癖、体質ぐらいに考えていました。たまに咳が出ても、当時は食べ物が喉につっかえたのだと思い込んでましたし、食欲や排泄も問題なく体調も悪くなかったのです。今、思うと、あの頃から循環器が赤信号を出していたのでしょうか。黄色信号の頃に対策を打つべきだったのかと今さらながら思います。あれ?変だ、と思ってから4日後に息を引き取るとは、びっくりです。14才という年齢まで持ちこたえてくれたことが、せめてもの幸いと自分に言い聞かせています。
腎機能・肝機能なども当然低下してくるので、早目の対策をとりましょう。8才を過ぎたら半年か年に一度の血液検査などの定期健診を。そして、何より、平素の食事管理に気を配ることが肝要ですね。あなたの愛犬の症状は 単なる終末期老化現象でなく、治療可能なレベルのものかも知れません。早目の対応で、しっかりと守ってあげて下さい。
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