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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2006年12月号

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ふりふりテ〜ル2006年12月号
今年もとうとう最後の月に入りましたね。そういえば、今年は成年でした。この一年、かけがえのない愛犬を見送ったお客様も何人かおられました。そして、私もまたその中の一人となりました。6月にずっと一緒だった愛しい伴侶犬ベンケを見送りました。思えば、中国地方が梅雨入りした6月8日が、ベンケの「床入り」の日となりました。それから2週間後、彼は、静かに、まるで最後まで点っていたろうそくの灯が燃え尽きて消えていくようにその生涯を終えました。本当に静かで穏やかな最期でありました。オー=ヘンリーの「最後の一葉」という話と重なります。床に伏してからお迎えが来るまでの日々を静かに持つベンケと、音もなく枝から離れてゆく枯葉の舞う光景が、叙情的な画像として胸に刻まれたまま、終生私の魂を癒すオアシスとなっています。淋しさは あるものの、別れを受け入れて、共に過ごした歳月を素直に思い出に変えることに何の抵抗もありませんでした。やんちゃぶりに手を焼いた子犬時代や、躍動感とスタミナにあふれた青年期、落ち着いて愛想のよい番頭を務めた老年期、それぞれにこみあげる万感の思いが胸に満ちてきます。
私は老犬時代のベンケが一番好きでした。優しい目でいつも私を見守ってくれている姿を、今も折に触れて思い出すだけで、元気づけられます。そして、姿がなくとも支えてくれているベンケに、いつも「ありがとう」と笑顔で伝えることが私の日課にもなりました。こんなに心地よくて優しい感情をもたらしてくれるベンケとこの世で出会え、共に過ごせたことは幸福でした。皮肉にも、成の年が別れになりましたが、平成十八年という年を、いとおしい気持ちで送ることになります。まさしく、私にとって今年を表す漢字は「惜」でしょうか。

犬の寿命と悪食の関係

これは あくまでも 医療従事者でもなんでもない素人の考えに過ぎません。茶のみ話のたわごとと思って お読みくださいね。
当店のお客様のワンちゃんで、天寿を全うすることなく、予想外に早く他界する子達の共通点に気づきました。だからと言って、すべての死因に共通しているものではありません。その共通点とは、いわゆる「悪食(あくじき)」と言われる性癖のことです。悪食というのは、本来食べ物ではないものを口にすることで、ただかじってもてあそぶだけでなく、食べる、あるいは飲み込むところまで「完了」させることです。お客様のワンちゃんでは、軍手、靴下、プラスティック、木製品、竹製品、ストッキング、タオル、野球ボール、それから、「上級者」になると携帯電話、印鑑ケースなどという例もありました。たいていは、笑い話で終わるのですが、中には、不幸にして開腹手術や内視鏡による除去処置を受けた子もあります。何頭かの子は、開腹の折、胃の中から 過去に呑み込んだプラスティック片や牛のひづめ、溶けきらなかったタオルなどが見つかったそうです。噛み砕かずに呑み込んだとしても、健康な胃腸は強い胃酸でたいていのものを溶かしてしまうものですが、老いたり、体力が衰えたりすると、消化能力が十分に機能せず、内容物がいつまでも停滞することがあります。安全でない樹脂などは 消化管に在留中、有害な成分が溶け出してしまうかも知れません。そういう場合、消化を助けようと出される消化酵素の出番があまりに多く、それを生産するすい臓が弱ってしまうのが、短命の隠れた原因ではないかというのが 私の推理です。寿命を左右するのは酵素の量だと力説する著名な医師の言葉がヒントです。悪食を繰り返す子のすい臓は、過酷な労働を強いられる余り、ついには疲れ果ててしまうのではないでしょうか。また、有害物質を解毒しようと過剰に働く肝臓や腎臓も力尽きてしまうに違いありません。
ふりふりテ〜ル2006年12月号 前述のように、こうした癖のある子は 天寿というには早すぎる終焉を迎えることが多いようです。直接の死因ではなくても、実はそうした習慣が隠れ死因になってはいないかと警告せざるをえません。いわゆる、そういう意味の「生活習慣病」ということができるとは思いませんか? 私の愛犬だったベンケは子犬時代(1歳ぐらいまで)には、ゴミ箱の中に顔を突っ込んだり、怪しげなものを口に入れたこともありましたが、幸いにして、成犬になってからはそうした行動をしなくなりました。そのおかげで、彼は天寿を全うできたのでしょうか。そう考えると、悪食癖はやはり笑い話で片付けず、矯正するべきかとも思うのですが・・・・。
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