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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2006年5月号

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愛犬家通信ふりふりテ〜ル2006年5月号
なんだか、寒暖の差が激しくて 安心して春を楽しめない気候が気になりますねえ。
愛犬家の皆さん、お元気ですか? 狂犬病の注射だ、フィラリアの血液検査だという季節になりましたね。ワンちゃんの中には 医療現場にあっては、この世の終わりとばかりに狂い回って拒絶反応を示す子もいるでしょう。喜んで動物病院に行き、身体のどこをさわられても全く嫌がらないどころか、それを楽しんでいるワンちゃんもいるかと思えば、複数の家族を警備員のように従えて 決死の覚悟で病院のドアを開けるケースもあるでしょう。
過去の私にもお恥すかしい経験があります。ヤタローという雑種の愛犬がおり、容易に他人を寄せ付けず、とても動物病院に連れて行けるシロモノではありませんでした。それでも、1歳半の時に去勢手術を受けるという「快挙」を奇跡的に成し遂げましたが、以来、一切、動物病院に受診したことはありませんでした。子犬の時のワクチンを受けたきりです。どうか、病気をしないでおくれ、どうか病院に行く恐怖だけは味わいませんように、と必死で祈り続けてきたおかけか、18歳間近で亡くなるまで、深刻な病気をすることなく無事に犬生を全うすることができました。しかも、せめてもと、心から切望していた安らかな「老衰死」でした。この子が静かに息を引き取った時には変な話ですが、思わず「ありがとう!」と叫びたい心境でした。私は、恐れていた動物病院での「修羅場」を体験することなく ヤタローの飼い主としての責務を負えることができたのです。彼が死んで初めて耳を掃除し、爪を切り、存分に身体を清めることができました。遺体となった彼は 当然のことながら 何一つ抵抗することなく身を任せてくれました。
ヤタローは、おかげさまで、獣医さんを攻撃したり、押さえつけられたり、嫌な薬を強いられたり、という格闘場面を経験することなく一生を終えることができましたが、これは、彼が幸いにも病気をしなかったからに他なりません。我々の場合、単に運がよかったのでしょう。しかし、治療の必要な状態になった時、もし、愛犬が凶暴なまでの抵抗をしたとしたら、これは大変な不幸です。麻酔銃でも撃ちますか?気絶させない限り、そういう子は獣医さんの診察を受けることなどできませんね。それとも、もはやこれまでとあきらめて 回復の可能性があるにもかかわらず治療を断念しますか?
全部が全部 うまくいくとは限りませんが、こうした不幸を予防するためにも、子犬の頃から 身体のあちこちに触れられることを「よいこと」とインプットしておく必要があります。ゆっくりとマッサージしながら 優しく話しかけ、身を任せたら さりげなく褒美を与えて褒めてやるという手順ですが、これは生涯を快適に安楽に過ごせるかどうかがかかった大切なしつけ(トレーニング)です。
私のヤタローのように終生無病息災であればいいのですが、いつなんどき どんなことで動物病院にお世話になるか分かりませんからね。
ちなみに、愛犬の顔色は 歯茎の色で診るそうです。元気な時は活き活きしたピンク色をしています。不調の時、貧血の時には それより簿い色ですから、飼い主の務めとして、毎日、顔色を診てあげて下さいね。
あ、そうそう、ついでながら、貧血の子には ニンニクを与えないように。 

犬連れのマナー

近頃では、都会を中心に愛犬と一緒に入れるドッグカフェなる喫茶店も増えでいるそうですが、私はまだ入店経験がありません。実は、鳥取にも愛犬と一緒に入れるお店があるのですよ。勿論、マーフィーファミリーもその一つですが、おしゃれな喫茶店にも愛犬同伴可という所があります。ただし、お行儀の良いこと(犬も飼い主も)が条件なんだそうです。
高原や海岸沿いのおしゃれなペンションで愛犬連れOKの所のいくつかは、利用者側に問題があって、当初の寛容な姿勢を改め、犬連れ禁止にしたり、厳しい制限を設けるに至ったという話を聞き、残念に思っています。予約の電話のやりとりの中で、ペンション側からの「お行儀のよい子、しつけのできた子」という条件に軽々とうなずさながら、「あ、うちの子大丈夫です。言うことちゃんと聞きます。」などと言うお客の大半は、利用条件とはほと遠い犬であったり 飼い主であったりするのです。人間と同じテーブルに並んで、同じお皿で食事をさせたり、他の犬や人に吠えついても全く平気であったり、周囲への配慮を欠いた飼い主の無神経さに閉□したオーナーがこれでは、まともに営業できない、これでは他のお客や犬の苦手なお客に迷惑がかかる、と判断して、営業方針を変更せざるをえなかったということです。
鳥取の多くの公園も然りです。そのほとんとが犬の立ち入りを禁止しています。それというのも、フンの放置が目立つからです。こうして、犬の受容範囲をどんどこん狭くしているのが、なんと愛犬家自身であるというのは皮肉な話です。私に言わせれば、そういうのは愛犬家の仮面をつけた「エセ愛犬家」や、犬との健全な共生には無間心な非社会的飼い主、そして、犬の名誉を守ろうとしない冷淡な飼い主なのだと思います。
みんなで楽しく歓談しながら、愛犬をテーブルの下に休ませたまま お茶や料理を囲むことも、広い運動場で思いっきり愛犬を放して遊ばせることも、憧れてはいても、現実には実現することは難しいのです。欧米のレストランやホテル、あるいは公共の乗り物にも犬連れOKというのは、犬がそこに存在しても不快感や緊張で周囲を困惑させることがないからです。愛犬と共に外出を楽しみたい人は、社会の一員としてのマナーを愛犬共々身につける義務があります。欧米の同伴犬が飼い主の食事中にテーブルの下に伏せで待っている風景は、冷酷でも哀れでもなく、それが自然のマナーであり、ルールを守れてこその自由を物語っているのです。
愛犬家通信ふりふりテ〜ル2006年5月号 愛犬を受け入れてくれない社会を非難する前に、どこででも受け入れてもらえる市民権を得るために、必要な教育をしっかりと施すべきではないでしょうか。所かまわずリードを放したり、マーキングを許しているようでは、愛犬との同伴を認めてもらうことは難しいでしょう。愛犬がコントロール不能の状態で、トッグカフェや犬OKの場所を望むこと自体問題があるように思います。
私達の町、鳥取にも、正しいマナーを身につけた飼い主が増え、それに比例して、愛犬と気兼ねなく入れるお店も増えることを期待しています。
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