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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2006年8月号

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ふりふりテ〜ル2006年8月号
早いもので、マーフィーファミリーの番頭犬であったベンケが旅立って一ヶ月余りが経ち、もう初盆を迎えようとしています。あの子のことですから、おそらく三途の川を、渡し舟には乗らず、水しぶきひとつ立てることなく,これ見よがしに喜び勇んで泳いでいったことでしょう。
あれほど愛しくて、あれほど長い年月を共に暮らした相棒であるにもかかわらず、予想していたペットロスなるものにも陥ることなく、薄情なほど平然と毎日を送っている私は一体なんなんだ、と思うことがあります。以前から、愛犬との別れに臨んで、自分を襲うであろうペットロスに対応できるよう、それに関する本も何冊か買ってあったのですが、ベンケの死後に凄まじい落胆や悲嘆は起きませんでした。彼が亡くなる一週間ほど前に写した写真が死後にできあがってきたのを見ても,号泣どころか微笑が浮かぶばかりです。お店に来られたお客様にベンケのことを尋ねられても,冷静に逝去の報告ができるのです。自分でも本当に不思議なくらいです。
ある人が教えてくれました。アメリカのペットロスに関する団体が出している報告によると、愛犬の死後しばらくして、愛犬が現れる夢を見る場合、それは「I’m OK」というサインなのだと。つまり、愛犬は無事に行くべきところに到着でき、それを受け入れる安らかな状況にあることを飼い主に告げているというのです。実は、ベンケの死後、1週間経つか経たないかに、生々しい彼が夢に現れたのです。いつものように穏やかな目で,落ち着いた動作で私のそばを歩いている夢で、私が首に手を回して彼を愛おしく抱きしめる感触も夢かうつつか区別がつかないほどでした。「母ちゃん、ちゃんと向こうに着いたよ。安心してね。」と言いたかったのでしょうか。火葬場で送る瞬間までずっと一緒だったのですが、もう、今度ばかりは母ちゃんも一緒に行ってやれないからね。ここからは独りで行くんだよ。行ってらっしゃい、と見送ったものです。せめてもと選んだ香りの良い高級線香を焚く以外、私が毎朝彼のために取っておくパンの耳と水を供えるのは、生きていたときと同じ感覚です。こんなに可愛いベンケに死なれたら、悲しみのあまり、気が狂ってしまうかのではないかと心配していたのですが、ふてぶてしいほど穏やかに過ごせるのは、決して私自身がしっかりしているからではなく、元々が狂っているからなのか、ベンケの霊が満ち足りているからなのだろうと思います。たくさんの愛情に恵まれ、この行き届かない飼い主なりに最善を尽くしたという自己満足ゆえなのでしょうか。
「I’m OK」「僕は大丈夫」という夢のメッセージを、今、私はしっかりと受け止め、心から安心することができました。「そう。無事 向こうに着いたの。よかったね、ベンケ。」
もうすぐ迎える四十九日と初盆には、気合を入れて供養するつもりです。元気で笑う私を見慣れているベンケを悲しませないためにも、いつものような私であり続けるつもりです。

ドッグ(キャット)フードの保存についてお願い

夏季は、特にフード類の保存にご留意下さい。いつもお願いしていますが、当店で扱っているフードには保存料が入っていないため、一旦、開封してから約1ヶ月以内に使い切っていただきたいのです。
一ヶ月以内にほぼ使い切る容量の袋をお選び下さい。また、未開封でも、穴が開いたり、小さな傷がついて、そこから空気が侵入しますと、酸化の原因になりますので、くれぐれもお取り扱いにお気をつけ下さい。
なお、肉や魚を使用したおやつ類に関しても、開封してから常温で保存すると酸化の心配があります。必要量以外は冷蔵か冷凍される方が懸命かと思います。酸化したのを知らずに食べると、解毒臓器の肝臓に負担がかかり 病気の原因になることもありますので、どうぞご注意下さい。

夏の食事

ふりふりテ〜ル2006年8月号 夏は暑さのために食欲が低下する子もいます。
いつも食べているフードを食べなくなる場合もありますが、そんな時は強引に食べさせなくとも、おすすめの方法があります。いつものフードに豆腐やところてんを混ぜてはいかがでしょう。豆腐は消化にもよく、植物たんぱくが豊富です。また、ところてんは海草ですから、不要なナトリウムなどを体外に排出する役目を果たしますし、血液浄化作用もあります。水気のある食材がお勧めです。これには 水分補給という意味もあります。夏場には特に水分不足から脱水傾向になる子が多く、血液もどろどろになりがちです。季節を問わず、水分の多い食餌を食べている子は皮膚疾患などが出にくいようです。これは、おしっこの量が増え、体外排出の機会が増えるので、老廃物が体内に留まる暇がないからです。つまり、体外に出切らなかった毒素が皮膚炎となって現れるという説は今や常識となっています。ホリスティックな考えからいくと、からからのドライフードだけを与えられている子には当然 皮膚にトラブルが出やすいということになります。
因みに、私は前述の食材の他に豆乳をよく使います。地元の豆腐屋さんのペットボトル入り豆乳を全部使っても、さらに、その容器をゆすいだ水も入れています。そんなわけで、我が家の愛犬は いつも「じゃぶじゃぶ定食」を与えられて、そのおかげか、どの子も皮膚疾患で獣医さんにかかったことは一度もありません。
食欲のない子には、かつおのだし汁もよし、鶏がらや野菜でとったスープだけを与えるのもいいですよ。おいしそうな匂いにつられて、どんどん飲んで(本犬は食べてるつもり)くれます。ドッグフードに湯で溶いた山羊ミルクもおすすめです。山羊は牧草だけでなく樹皮なども食べるため、銅、亜鉛などの微量栄養素が含まれているうえに、牛乳より脂肪分が少なく栄養たっぷりです。身体の弱った子、体力を消耗した子にご利用をお勧めしています。ドッグフードだけでなく 消化が良く栄養価の高いオートミールも上記の「添加物」を入れて食欲をそそってあげてはいかがでしょう。

夏のお散歩

毎年 夏に多くのワンちゃんたちが あっけなく命を落としているのをご存知ですか?
そうです。熱中症です。特に、屋外で生活している子は、いつも涼しい風が確保できるとは限りません。時間帯によって、あるいは、その日の気温によって、過酷な高温にさらされます。日差しが当たらなくても、その点が心配です。夏に屋外でつないで飼われている犬を見たら、先月号でご紹介したオーストリアの人たちはさぞや驚くことでしょう。と同時に、即刻訴えて飼い主に処罰をと言うでしょう。日本には動物愛護とうたっていても、明確な動物虐待法などはないのです。一般人が飼っている犬猫に関しては、虐待の定義がはっきりしないとか、一応、散歩も食餌も与えられているようだから問題ないようだなどということで、それ以上踏み込もうものなら「人権」の問題だと飼い主に咬みつかれかねません。
ふりふりテ〜ル2006年8月号 話がそれてしまいました。要は、状況によっては留守中の冷房も必要であり、散歩する前には地面の温度を手や素足で確認することが大切です。ワンちゃんは地面から近いところで呼吸していることをお忘れなく。また、肉球からの熱が心臓にも負担をかけるということですので、時間帯を限定してお出かけ下さい。ドラキュラのように、必ず日中を避け、早朝 または、夕闇が降りてからの方がおすすめです。
今年も、飼い主の無知と怠慢から命を落とす子が出ませんように。

「犬免許証」について

先月号(6.7月合併号)でご紹介した、オーストリア ウイーン市が導入した「犬免許証制度」に ついて、今月号で詳細をお伝えする予定でしたが、ドイツ語を翻訳して下さるMさんの海外出張により、今しばらくお待ちいただくことになりそうです。Mさん自身も、遺棄動物や動物愛護について大きな関心をお持ちですので、こうした問題には同志として協力したいと言って下さっています。
ふりふりテ〜ル2006年8月号 余談ですが、Mさんは、ベンケ亡きあと、ベンケより4ヶ月前に亡くした愛猫のタマオと同時に追善を兼ねて朝顔と夕顔を求めたそうです。ベンケに見立てた朝顔とタマオに見立てた夕顔が 小さな苗から成長するさまを楽しみながら、天国での彼らの幸福な生活を想像するそうです。偶然ですが、ベンケ朝顔には斑が入っていて、まさしく黒字に白い斑点が入った晩年のベンケそのものの化身のようです。タマオ夕顔が控えめに咲くのに対し、ベンケ朝顔は 元気一杯につるをタマオの方にからませて、まるで、ちょっかいを出しているように見えるそうです。そのさまを毎日楽しみながら、日々を前向きに生きているMさんは、私も見習いたい人の一人です。因みに、Mさんは不定期ですが、ブログを更新しています。「タマオ猫生活〜猫白血病と共に」で検索なさると、ベンケとのからみも出てきます。Mさんは、ベンケの最晩年に、私と悲しみや別れの辛さを共に受けてくれて、毎日メールで支えてくれた大切な友人です。伴侶動物を亡くした「遺族同士」、慰め合ううち、動物愛護という共通点の下に交流を続けています。
彼女が忙しい合間をぬって翻訳してくれていますので、いま少し時間がかかりそうですが、どうか、悪しからずご了解下さい。

夏はこれからが本番です。事故のないよう、体調管理にも留意し、どうかご無事でお過ごし下さい。 日中だけでなく、ワンちゃんの車でのお伴は控えるほうが無難でしょう。 海水浴への同行は もってのほかですね。
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