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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2006年9月号

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ふりふりテ〜ル2006年9月号
暑かった夏もようやく過ぎようとしています。お疲れは出ていませんか?
私は この6月に見送った愛犬ベンケの四十九日も初盆も済ませ、涙することもなくなっているというのに、いまだに床の間に安置した遺骨や遺影を撤去せずに居ます。これまで見送った子は四十九日で一区切りをつけ、朝の読経もやめていましたが、ベンケに関しては、どういうわけか「今日でおしまい」という区切りがつけられません。それほど密着感が強かったということでしょうか。朝は、「今日も行ってくるよ。」と挨拶し、帰宅すると「ベンケ、娑婆は今日もクソ暑かったでえ。そっちは涼しくていいねえ。」といった具合です。夫も、ドリンク剤やアミノ酸入りゼリーなどを供えて、「ベンケ、これ飲めよ。」ときたもんです。涙のペットロスがない代わりに、こうしたベンケとの交流を、あるいは楽しんでいるのかも知れません。
先月号でお伝えした「タマオ」の飼い主である東京のMさんが、亡き愛猫タマオが守護神化していると言っておられますが、まさに、私の場合も、そう感じることがあります。危うい場面や困った時に助けてくれる不思議な力を感じるのです。先般も、こんなことがありました。事情あって預かった里親募集中の子犬を、自宅からうっかり逃がしてしまい、大騒ぎとなりました。自宅の周囲は交通量の多い国道や県道もあり、まず生きては帰れまいと思えました。しかも、預かった直後で環境に馴染む間もない時の脱走です。絶望と後悔が私に襲いかかろうとしていました。我々は必死の思いで周辺の地域を探し回りました。炎天下を回るうち三時間が経過し、携帯電話の電池も切れ、トイレにも行きたくなったので、疲れ果てた私は一旦帰宅しました。よもやありえまいと思いつつも、取り急ぎ、自宅から保健所に問い合わせかたがた連絡を入れてみました。すると、なんと、あろうことか、30分前に該当犬が捕獲されていたのです。しかも全くの偶然が重なっての結果でした。私の頭には一番にベンケの顔が浮かびました。「ベンケ、おまえだよね。おまえが守ってくれたのね。ありがとう。」
実は、形相変えて走りながらも、ベンケ、あの子を守って!と心から叫んでいたのですが、やはり、ベンケは、死んでまでも 飼い主の指示に従ってくれるような気がしてなりません。どこまでも愛しい子です。ええい、この際百ヶ日まで延長だ。そういうことで、ベンケの遺骨に線香を手向け、今日も彼の守護を感じて生かされている今日この頃です。

カイカイ(痒痒)シスターズ奮闘記

冒頭にお話した「事情あって預かった子犬」についてお話ししましょう。
実は 2月にIさんが雪の中をさまよっている母犬と2頭の子犬を保護されました。母犬は引き取り手もなかろうと、自分の愛犬にされたのですが、2頭の子犬はまだ里親が見つかる可能性があるとのことで、保護から5ヶ月経た時点で、私も引き取り手を見つける手伝いを始めました。そうこうするうち、2頭の子犬がそろってアレルギーと診断されたので、改善がみられるまで、いったん里親募集を中断することになりました。どちらも素朴な柴系の雑種で、まだ幼い風貌で愛らしいだけに、受け入れ家庭を見つけやすく思っていたので残念でした。
カイカイシスターズ 症状は、ハナちゃんと呼ばれている立ち耳でキツネ風の子が著しく、腰の部分が直径10cmほど掻きむしった挙句、完全なるハゲ状態となり、もはや毛根すらないように見えました。胸にも肘にも痛々しく潰瘍のような傷があり、一朝一夕に治りそうなシロモノではありませんでした。せっかく可愛いうちに良縁を見つけようと張り切っていた私も、出鼻をくじかれる思いでしたが、やむを得ません。
しかし、ほどなく、ある思いつきがひらめいたのです。亡き愛犬ベンケが私にささやいたのです。「母ちゃん、なんとかしてやんなよ。母ちゃんならできるよ。僕も力になるから頑張ってみたら?」というわけで、子犬(といっても生後7ヶ月ほど)を預かって、これまで得た知識を実践するための希望ある「動物実験」をすることになったというわけです。
せっかくですから、2頭の犬に異なるコースを実験することにしました。ハナちゃんは、ご飯、玄米、ハトムギ、野菜など精進料理的な「伝統おじやコース」、そして、ゴンちゃんと呼ばれるたれ耳の子には、平素、私が推奨している生肉を主体とした「ワイルドコース」を試すことになりました。
2頭はいずれも4日間の絶食を経てからスタートです。さて、伝統おじやコースのハナちゃんに変化が現れたのは開始から一週間後です。素肌むき出しの円形脱毛部分に、うっすらとうぶ毛が生え始めました。同時に、胸のまんなかにあった赤い潰瘍も薄くなっていきました。そして、日々うぶ毛は伸び続け、1ヶ月経って、ほぼびっしりと生えそろってきたのです。一方、2週間遅れで開始した「ワイルドコース」のゴンちゃんは、以前に比べるとましになっているものの、大きな変化は見られません。ハナちゃんに比べると改善のスピードが遅いので、2週間でワイルドコースから伝統おじやコースに変更。すると一週間経った頃から体臭が激減してきました。毛にツヤが出てくるも、腰の左右対称のハゲは改善されていません。しかし、まだまだ始めたばかりなので、これからが楽しみです。
結論を出すには まだまだ時間が必要ですが、どうやら、現時点で言えることは、皮膚炎へのホリスティックな対処は解毒から始めることと、低蛋白食が向いているということです。痒みは一時ほどではないものの、まだ症状として残っています。しかし、薬物は一切使用していません。これからの経過を乞うご期待!
ハナちゃん、ゴンちゃんの毎日の食事の記録はブログにて公開していますよ。

犬の事故もいろいろです

某動物病院へ行くと、愛犬用品の通信販売雑誌に「ジャーキー類は愛犬に与えないで下さい。」と印刷されたメモがはさんであります。確かに、最近ジャーキー類や骨類、また、グリニーズなどを喉に詰めたりする例を聞きます。グリニーズは当店でも人気商品の一つですが、こうした食品による事故が紹介されているサイトもあります。現に私自身、愛犬カバ(ウェスティー)に7cm四方のキューブ状の牛ハツを食餌に与えたところ、他の犬が覗き込んだ瞬間、盗られると思ってか、あわてて呑み込んだようで、急に失神してしまったのです。小型犬にしては一片が大き過ぎたのも問題ですが、落ち着いて安心して食べられるよう、きちんと隔離するという配慮も欠けていました。笑い話で済んだからよかったものの、あれは完全に事故でした。
ふりふりテ〜ル2006年8月号 以前も、生の鶏手羽元を与えたところ、あまりの嬉しさに興奮したまではいいが、やはり、他の犬に盗られまいと、慌てて無理して呑み込んで、ひっくり返ったことがあります。そういえば、ベンケも中年の頃から 牛のひづめや豚耳などを、食べてから数時間後に戻したことが何度かありました。豚耳などはふやけており、十分に噛み砕いた状態ではありませんでしたし、老犬になると、咀嚼力だけでなく消化力も衰えるので、なるほどこうしたおやつ類は、ひとつ間違えると危険な凶器となるわけです。成分的に問題はなくとも、いくら無添加であろうとも、犬の食べっぷり次第では思わぬ事故につながってしまうので注意が必要です。噛まずに呑み込もうとする犬には 手で持ったまましゃぶらせるなどの配慮をしましょう。
もう一つは、メスの子宮蓄膿症の話です。これは病気ですが、飼い主による人災ともいえるので、あえて「事故」としてお伝えします。ふりふりテ〜ルでも、これまで何度かお伝えしてますが、メスは中年以降にこの病の発症率がぐんと上がります。子宮に膿がたまり、末期になると腹部が腫れてきて内部で大出血が起きます。手遅れになって亡くなる例もあります。危機一発で助かった例も身近にあります。うちのタム(バセットハウンド)は4歳という若年で発症しました。症状は、いつもより水を大量に飲むこと、お尻付近を気にしてなめる、匂いが強いなどですが、進行すると、食欲が落ちる、元気消失などもみられます。いつもと違う様子であったり、発情がおかしかったりしたら要注意。この病気を予防するためにも、若いうちの不妊手術をおすすめします。サインを見逃して「今度、一度病院に連れて行こう。」などとのんきに構えていると、取り返しのつかない結果を招きますから、どうかくれぐれもご注意を。メスはこの病気になるものと思っていた方が、早期発見しやすいでしょう。
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