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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2008年1・2月号

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ふりふりテ〜ル2008年1・2月号 新しい年が始まりました。マーフィーファミリーにとって、新店舗での営業元年でもあります。
当店は、昨年末、クリスマスも正月もあったもんじゃありませんでした。なにしろ、世間がただですら気ぜわしい時期に引越しが重なったもので、それはそれは多忙を極めました。そんなわけで、お年賀もせず不義理をしてしまった方々も多く、この紙面を借りてお詫びと、今さらながら新年のご挨拶をさせていただきます。
引越しというのは、ご存知のように、体力だけでなく神経も酷使します。終了後もしばらくは 昨日まで使っていたパンツや、なじんだ食器のしまい場所が分からず、確かあったはずなのにという台詞を繰り返してはいらいらする毎日です。せめて正月は飽きるほど寝てやろうと思ったのですが、これまた、そうもいかず、いまだに疎開者、被災者、難民のような感覚で暮らしているお恥ずかしい状況です。
環境になじみきれないのは我々人間だけではありません。我が家の犬共も、予想以上のストレスを感じているとみえて、不安や攻撃性露呈などの症状が出て驚かされました。新しい環境に連れてこられただけでなく、飼い主の手が行き届かない状況に置かれ、日常の平静を失ったようです。
パグ爺はじめ、タム、カバなどの老犬組が欲求不満のはけ口となり、軽症とはいえ、血を見る始末です。特にふてぶてしいシロベエには、この引越しがマイナスに働いたのか、悪役を演じる毎日で、イジメの頻度が増しています。つい昨日など、予想外の出来事がおこりました。我が家で銃後の守りを任されている重鎮のテコ(10才、雑種、メス)の絶叫に驚いてドアを開けたところ、なんと、彼女が斜めに傾きながら部屋から転がり出てきたではありませんか。見ると、口からも目からも血が出ています。動揺と狼狽で怯えた表情に、さすがの私もビックリしました。ちょっとやそっとのいさかいや喧嘩には動じない私ですが、どうやらただならぬ様子。震えるテコを保護するようにのぞきこむと、なんと右の犬歯が口の外にはみ出さんばかりに傾いてしまっています。おまけに、左目は ほぼ塞がった状態です。まるで、パンチでノックアウトを食らわされ、見事に負けた直後のボクサー状態。うわ!こりゃいかん。我が家では落ち着いたボス格のテコが不覚にもこのありさま。なんということか。引越しにほとんどの神経を使った代償がこれでしょうか。全く情けない限りです。そんなこんなで迎えた新年ですが、どうか、皆様、マーフィーファミリーを今年もよろしくお願いします。

営業開始!ドッグランの光景

日頃、リードを付けた状態でしか外で運動できない愛犬を思いっきり走らせてみたい、遊ばせてみたい、ここぞとばかり本懐を堪能する水を得た魚のように嬉々としたその姿を楽しみたい、そういう飼い主さんの要望を叶えるための運動場、それがドッグランです。
我がマーフィーファミリーにも、念願のドッグランができました。しかも、貸切専用です。未知の飼い主や不慣れな犬に気を遣うことなく、安心して遊べる広場としてご利用いただいています。規約さえ守っていただければ、どなたでもご使用いただけます。不特定多数の犬、飼い主さんとの間に起きがちなトラブルの心配もなく、勝手知ったるお仲間や家族で、しっかりと遊んでいただきたいと願っています。
残念にも、このところの悪天候で地面は泥だらけです。しかし、それをモノともせずに野生児の如く走り回ってエネルギーを発散させる人もおられます。2頭の愛犬を連れたHさんもその一人。仕事帰りの暗いドッグランで、勤務先での「静の時間」を頑張った愛犬たちを放し、ボールを何度も投げてやり しぶきをあげて、ぬかるみを疾走する姿を満喫して帰られます。ゴールデンのゴマちゃんなんぞ、日頃は大人しく三つ指ついて事務所のマスコットを務めてますが、ドッグランでは すっかり茶色く濡れた野良犬状態になりながら、活き活きと発散して、水たまりの泥水を平気で飲んでいます。それを満足げに見下ろすHさんも、仕事の疲れを癒しているかのようです。用意したバスタオルで全身を拭くと、さっさと車に放り込んで、あぁ〜これで今夜も爆睡してくれるわなどと言って帰路に着きます。それで、こういう利用法を「爆睡コース」などと言っています。
開業したてのドッグランに、これまた2頭の愛犬を放したYさんも、次の日メールをくれ、「昨夜はなんぼ声をかけても死んだように爆睡しとりました。」と報告してこられました。どちらもリードを解放されたのは初めてということもあり、いつもは置き物のように動かないK君なんぞ、投げた玩具を追い、とりあげようとする飼い主にとびついて自己主張する姿を初めて見ました。
今のところ、悪天候と地面の不完全さから、ぬかるみ状態が改善される間もなく、通称「長靴ドッグラン」「ワイルドドッグラン」などと呼んで、それでもかまわないという飼い主さんにご利用いただいています。いずれは、地面の状態を改善し、誰でも安心して気持ち良く使えるよう、あれこれ検討中です。5月ごろには何とか体裁を整えたいと計画していますので、今しばらくは、ワイルド志向の方のみご利用下さい。
長靴キープOKです。

りんごの悲劇

先日、フードを買いに来られたお客様のOさんに、愛犬のメイちゃん(コーギー、メス、10才)は元気かと尋ねると、意外な応答が返り、絶句してしまいました。なんと、メイちゃんが死んでしまったというのです。年末の27日に亡くなったのですが、死因を聞いてまたビックリ。一切れのリンゴのかけらを気管に詰めてしまったのです。日頃から勤務中のOさんに代わってお姉さまが面倒をみてくれているのですが、一時の空腹をおさえるためのおやつのつもりで親切に一口サイズに切って与えたりんごが命取りになるとは、なんというお気の毒なことでしょう。呼吸できなくなって苦しむメイちゃんを前にどれほど動揺されたかと想像するだけで、それこそ胸の詰まる思いです。一かけらの愛情のつもりで与えたりんごが愛犬の命を奪うことを予想して、与える事をためらう飼い主がどれほど居るでしょうか。子犬や老犬に骨とかジャーキーを与えるのを躊躇しても、優しい食感のりんごをためらう人は、まず居ないでしょう。同居犬が近づいた時、盗られてはならじとりんごを死守したつもりが、本当に文字通り「死守」したという皮肉な結果をもたらしました。元気だっただけに惜しまれてならないそうですが、善意でしたことの、とんでもない結末に嘆き悲しむお姉さまを責める筋合いもなく、ただ優しくいたわりや励ましの言葉をかけるしかないOさんでしたが、職場にかかってきた訃報を伝える電話に、周囲への配慮も忘れて号泣してしまったそうです。
たかがリンゴ、されどリンゴなのでしょうか。どんな食べ物であっても、気管や消化管に詰める可能性はあるということをあらためて思い知らされた悲しい事故の教訓です。特に一口大のものや、競合相手のある状況、慌てて食べざるをえない環境などには要注意です。
リンゴと言えば、一昨年に亡くなった私の愛犬ベンケも大好物でした。晩年、車で往復する時も、必ず一口大に切ったリンゴを密閉容器に携帯し、発進前に「よし、行くか」と言って与えたものです。リンゴを口にするとき、私を迎える彼の穏やかな顔が喜ぶ表情や、噛み砕く小気味良い音が思い出されます。美味しいリンゴを見ると、Oさんも、メイちゃんの予期せぬ最期を思い出すことになるのでしょうか。この教訓を皆さんも是非参考になさって、食品そのものが安全であっても、食べっぷりによって事故が起こりうるということを忘れないようになさって下さいね。
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