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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2009年11月号

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ふりふりテ〜ル2009年11月号 マーフィーファミリー駐車場のナナカマドの実が、この一週間で真っ赤に色づいてきました。既に紅葉が見ごろを迎えた地域もあり、いよいよ秋本番です。朝晩の冷え込みは老犬、療養犬などに堪えますので、早目の保温対策をしてあげましょう。我が家では、犬猫ともに湯たんぽを使用しています。我々飼い主も湯たんぽ愛好家なのです。あのほっこりとした湿り具合がなんともたまりません。朝までしっかりと布団の中を温めてくれて、真冬まで電気のお世話になることなく、これで安眠を確保しています。エコ暖房というやつです。
さて、マーフィーファミリーの「店員」としてお客様に可愛がっていただいてきたあの「タブちゃん」が、10月11日に里親候補の方に引き取られ、一週間のお試し期間を経て、めでたく正式に愛犬として家族の一員に加えていただくことができました。昨年9月の野良時代に餌付けを開始し、12月に行政の手で捕獲されたタブちゃんを引き取りに行った時のことが嘘のようです。人を信じられず、頑固なまでの警戒心でバリアを張っていた哀れな野犬は、一年後には初めてのお客様にも甘えて愛想をふりまくマスコット犬へと変身を遂げました。その経緯を想い出すと、よくぞここまで慣れてくれたものよと、感慨と感動が胸にこみあげてきます。当店に定期的に買い物に来られるお客様も、その変わりように驚いたり喜んで下さったり、本当に嬉しい限りです。とはいえ、フィラリア持ちであることも影響してか、なかなか里親希望者に恵まれませんでしたが、愛犬を7月に看取られたというGさんと出会い、介護の床にある母上様の「癒し犬第二号」として、また、Gさんの新たな伴侶としてのスタートを切ることになったのです。警戒心が負の方向に出ないことを祈りつつお試し期間を見守った結果、タブちゃんは三日目ですっかり慣れ、今では前からG家の住人であったようなふるまいだとGさんからの報告を聞いて、Gさんは勿論、タブちゃんにも、そしてタブちゃんを共に見守り幸福を願って下さったマーフィーファミリーのお客様にも感謝せずにはいられません。皆様、本当にありがとうございました。タブちゃんが末永くG家の癒し犬としての使命を果たしながら、幸せになってくれますように。

手作り食のすすめ

マーフィーファミリーでは、愛犬の健康づくりを前向きに考えて取り組みたいという飼い主さんに、迷うことなく手作り食をお勧めしていることを既にご存知の方もたくさんおられます。しかし、やはり、計算されたドッグフードから離れることに不安を感じ、どうしても踏み出せないという飼い主さんもあります。昔、まだ ドッグフードが世に出る前には、どの犬も飼い主の作った食事を与えられていました。その多くは余りご飯に味噌汁がかけられた「汁かけ飯」で、豆腐や海藻に混じり、ネギなども入った無頓着なものだったことでしょう。しかし、当時の犬は病気には強かったように思いますし、アレルギーなどというものも聞いたことがありませんでした。
近年、飼い主さんの間では「栄養のバランス信仰」が定着し、ちゃんと計算されたドッグフードでないときちんと身体を作れないとか健康体が保てないと思い込んでいる、ドッグフード=完全食の呪縛がしみこんでいるようです。確かに栄養のバランスは大切ですが、それ以上に大切なものはないのでしょうか。
愛犬の健康の悩みを訴えて来られる飼い主さんに、手作り食のお話をすると、困り顔になり「とってもできない」とおっしゃる方が多く、早速始めようという段になりません。それが私には不思議でしようがなかったのですが、最近ようやく原因が判ってきました。それは、書店で手にした「手作りガイドブック」に載っている写真です。
花形に切った人参、こし器で丁寧に裏ごしされた茹で卵、縁取りにかわいく絞り出したマッシュポテト・・・・どれもビジュアル系の手作り食ばかりです。「うわ〜、こんなこと毎日できっこない。こんな手間もかけられないし、こんなセンスもない。できっこないよ、こんなわんこご飯。や〜めた。やっぱり、うちはドッグフードで行こう。獣医さんもドッグフードが安心だって言ってたし。」と、まあ、こんな具合でしょうね。
犬には視覚から食事を楽しむということはないので、トッピングなんて意味ないどころか、ちゃっかりそれだけ食べられて、あとは知〜らない、なんてことにもなりかねません。ですから見た目の可愛さなんて考える必要はないのです。
そして、もう一つ。愛犬が家族の一員と言う割には、作るという手間を拒否する飼い主さんが居るのには驚きというか、意外にも冷たい、いや、やる気がないんだなあと思ってしまいます。だって、人間の子供に毎日カロリーメイトで済ますお母さんは居ませんもの。愛犬の前日、当日の体調、様子から食材を考えることが既製品と決定的に違うメリットです。消化具合、ストレス、活動、状況などを考慮して、今日はこれでいこうと食事ケアをするのが飼い主さんの、いや、親としての務めとは思われませんか?既製品は毎日同じ内容であり微調整はできません。それに残念ながら酸化もします。刻む、おろす、煮る、混ぜる。それだけの手間をかけた食事には、ほとんどの愛犬が「かあちゃん、もう待てないよ〜。」と台所で足踏みです。これぞ 免疫力の強化というものです。
フードが全てとは思わないで、ちゃんと食育を実践する飼い主さんが増えますように。

譲渡会に行ってきました

境港在住で「YONAGO犬猫救護ネットワーク」という保護活動をしている島田さんのお誘いを受けて、初めて「犬猫譲渡会」に参加してきました。里親募集開始から3年経って、いまだご縁のない我が家のベテラン保護犬のゴンコ(この子は百谷という地区で吹雪の中を母犬とさまよっているところを慈悲深いIさんに助けられて生後6ヶ月ぐらいから私が預かっているメスの雑種です。)と、昨年7月に保健所から救出したチワワ(?)のココチー(9才 オス)を連れて 良き出会いを求めるためです。
会場には 既に十数匹の子猫、きれいな毛色をしたミニチュアダックス三頭、生後二ヶ月ばかりの雑種の子犬、それにトライカラーの元気な中年キャバリアがケージやサークルに入れられて、新しい飼い主との出会いの時を待っていました。晴天とはいえ風の強い日で、会場のホームセンター駐車場での三時間は、ゴンコはともかくココチーには苦痛だったかも知れません。訪れる人の多くは子犬に興味を示します。そして、きれいなダックス組は、繁殖場からの「不要犬」たちで、4才だというのに どの子も歯が茶色くぼろぼろです。おそらく栄養状態の悪い中、発情の度に交配させられ子犬を産まされていたものと思われます。以前、報動番組で見た、あの、無茶な繁殖によって利益をむさぼるブリーダーの「使い捨て犬」なのでしょう。その中で動きのほとんどない、というか元気がなさそうなチョコレート色の子が気になりました。寒い風が堪えているようでもあります。トレイナーの谷畑さんが、その子を温かい場所に隔離するように提案した頃、会場に来ていたご夫婦連れが、我々が心配そうに取り囲んでいる犬に目を止められました。しばらく我々のやりとりの様子を見たあとに、奥さんが、その子に関心があると言われるので、谷畑さんも他のスタッフも、この子は病気かも知れないからと他の元気な犬を勧めました。しかし、その子のぼろぼろの歯や、とろんと力のない目を示されようとも、そのご夫婦は、むしろ、引き取り手のない子を迎えたいなどと奇特な発言をされたのです。病気の場合、医療費もかかるし、神経も遣うこともお伝えしましたが、どうやらご夫婦のお気持ちは固まったようでした。少しでも条件の良い犬を選ぶ人が多い中、こういう人もあるのだと感心するやら感謝するやら、これこそが良き出会いというものです。
ところで、ゴンコは一言もワンと発することなく、立ち止まる人に腹を見せておりましたが、残念ながらこの会場でのご縁はありませんでした。終了後、ココチーとゴンコは暖かい車に入るやいなや、ゴロンと寝転んでリラックス態勢になりました。よく頑張ってくれたねと二頭を労いながら会場をあとにしました。
できたら、是非、マーフィーファミリーをこれからも良き出会いの場として譲渡会の会場に使いたいとの思いが芽生えた一日でした。
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