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『愛犬家通信ふりふりテ〜ル』2009年12月号

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ふりふりテ〜ル2009年12月号 いよいよ今年も終わろうとしています。
2009年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。愛犬を見送られた人、新たに愛犬を迎えた人、悲喜こもごもの思い出を胸にこの1年が暮れていきます。
私は2月に愛犬の長老格カバ(ウエスティー メス 15才)を見送りました。そして、昨年末に保護した小型の柴系雑種タブちゃんを10月に新しい里親家庭に送り出しました。また、昨年7月に保護したチワワもどきのココチーを、これまた優しい里親家庭に迎えていただくことができました。いずれも、心から望まれての門出となり、嬉しい限りです。時々遊びに来てくれるのが「実家の母」としては まことに願ってもないありがたさと喜んでいます。この子らの、元気で穏やかで、落ち着いた目が 大きな愛情に包まれ、安心して暮らしているという何よりの証です。言うまでもなく、マーフィーファミリーの「店員見習い」や岡家の「その他大勢」の一匹でいるよりは充実した生活を手にしたことは間違いありません。ポスター貼り、ネット掲載、そして口コミなどでお世話になった方々にも心より感謝致します。
やっとみんなが巣立った一方で、看板犬のチーバも気のせいか淋しそうです。なにせ、さんざん広いドッグランを追いかけごっこで遊んだ相手が居なくなったのですから無理もありません。退屈しているようです。時折、飼い主さんのお伴でご来店のワンちゃんを、待ってましたとばかりに歓迎しています。
そうこうするうちに、また、予定外の子犬が産まれ、貰い手をさがす人の相談を受け、不妊手術の徹底を呼びかける必要性を痛感したりしています。生まれた子に罪はありませんが、貰い手がなく処分するという循環を断つためには、不妊手術以外ないのです。
今年もいろいろありましたが、不景気の影響で路頭に迷う犬や猫が出ないことを祈らずにいられない年の瀬は、クリスマスを背景に繰り広げられる、あの「マッチ売りの少女」の設定のように、浮かれる音色や色彩の影で、憂鬱な光景と出くわす季節でもあるのです。

ドギとれんこん

冬になるとレンコンが美味しくなりますね。また、山陰地方では「ドギ」(学名ノロゲンゲ)という深海魚の一種が出回ります。鍋に入れたり、煮たりして食べますが、表面をゼラチン状で半透明のドロドロしたものに覆われているため、その食感によって好き嫌いが分かれます。味は美味しいのですが・・・。私はドギの干ものが好きです。このドギとレンコンはコラーゲン豊富で、皮膚や関節にもおすすめの食材なのです。ワンちゃんの食餌づくりにも是非活用してみて下さい。ドギは、洗ってそのままぶつ切りにし、おじやとして炊いて下さい。レンコンは下処理にはこだわらず薄く切るか、すりおろすかして、これも加熱時に混ぜて下さい。熱で壊れるとされるビタミンCも効率よく摂れるそうです。手に入りやすい食材、季節の旬の食財を上手に使って健康ご飯を作ってみましょう。「ドギ」は安価な割に美味しくておすすめです。

食べ物アレルギーについて

先般テレビで アレルギーの新しい治療法として「減感作療法」が紹介されていました。脱感作ともいうあれに似たものでしょうか。牛乳アレルギーの児童が登場し、一滴が皮膚に着いただけでも激しい痒みや発赤という症状に悩んでいる彼に、ある先進的な小児科医が挑むという設定でした。アレルギー反応の怖さは気管に腫れが及ぶと、呼吸困難になることです。その医師は、患者にあえて牛乳を微量づつ与え続け、アレルギー反応が出たら間髪を入れずに対応するという作業を繰り返します。そういう経過をたどった結果、患者はついに一日1リットル以上もの牛乳を摂れるようになったという話です。この勇気ある治療法を選んだ親にも、患者自身にも、勿論、医師にも拍手を贈りたい気分でした。牛乳がダメだと、チーズ、アイスクリーム、グラタンなど、子供の好きな食べ物の多くを断念しなくてはなりません。しかし、この患者はアレルギーを克服したことによって、気の毒な我慢から解放され、たくさんの食べる楽しみが広がったという、まことにめでたい話です。
愛犬のアレルギーにも悩む飼い主さんがたくさんおられますが、アレルゲンを全て排除することで生涯を通じて愛犬の食生活を制限し続けることは、どれほど精神的負担を伴うことでしょう。愛犬だけでなく、食べさせてやれないという飼い主の禁欲状態も、かなりつらいものです。ステロイドなどの薬物で症状を抑制する治療法を続けても、体質自体が改善されないと、愛犬との生活も許容の枠内だけに限定され、本当に哀しいものでしょう。かといって、減感作療法は素人が危険を覚悟でやることは肯定されるものではなく、なかなかに難しいところですね。しかし、過去に、遇然ながら私も、酷いアレルギー症状の犬を、この減感作療法に似た方法で克服した経験があります。アレルギー反応を起こした食べ物を避けて、気長に体質の改善を試みた成果か、症状が完全に消失後、当初アレルギー反応を起こしていた食べ物を与えても再びアレルギー反応が出ることはありませんでした。その後、何を与えても全く反応することなく今日に至っています。思うに、その犬の場合は、どんな食べ物も受け入れられる本来の健康体を取り戻したという単純な例だと思います。激しい痒みに一日中悩まされる様子に、当初は薬物投与での治療というコースをスタートさせるか否かを迷ったのですが、ダメモトで取り組んだ食餌療法が成功したというわけです。完治までに要した期間は8ヶ月ぐらいだったと思いますが、なにしろ始めたのが1才になる前でしたから、効果が出るまでが早かったのでしょう。ただし、ステロイドなどの薬物治療歴が長ければ長いほど、年単位で気長に取り組む必要があります。身体が自然なものに戻るまで、根気と熱意で見守ることが肝要です。この犬に関しては、申し訳なくも被験者にさせていましたが、何を食べようと、すこぶる健康体で暮らす現在の姿を見ると、やはり、素人ながら、食餌療法という方法を選択したことが誤まりではなかったと自信が持てるのです。
アレルギーの全てがそう簡単に解決するとは限りませんが、ハードルを越えるために飼い主さんの決断と勇気も必要なこともあるとお伝えしたいのです。
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