04'北海道編1234567891011121314

7月20日※編集中※

RH白樺 チャンチャン焼きを食い損ねる
3時半の目覚ましに身を起こす。 昨日のごとく、セセキ温泉まで朝日を見に行こうとたくらんでいたんだけど、窓の外は曇天。 再びシュラフにもぐりこむ。

5時過ぎ、荷のない身軽な単車で熊の湯へ。 地元の人が特にうるさいらしいけど、ここの湯をほめてる人も多いので話のネタにゃなるだろう。

簡素な脱衣所越しには6人ほど先客がいたが地元のとっつぁんはいなかった。 安心して湯船へ。 ちょいと熱めのいい湯だ。 緑に囲まれ、傍らを流れる羅臼川の涼しげな水音が気持ちいい。
5分後・・・とっつぁんがデッキブラシを持って現れた。 ココは毎朝6時に清掃することになっているらしく、その時間にいた人は一緒に掃除することになる。が、設置してある時計はまだ5時半。 とっつぁんはおもむろに「コイツ遅れるんだよ」と言って針を6時に回して湯を抜き始めた。 腕時計も5時半を指していたけどが異を唱えていい事はないだろう。 掃除をしながらとっつぁんに聞くと、湯を張り終わるのは9時頃だと・・・間が悪かったなぁ。

白樺に戻って荷を積む。 起きてる人もいたけど静かなもんだ。 こっそりと宿を出発し、モヤのかかる知床峠へと上り始める。

熊の湯 浸かってすぐ掃除が始まった

岩尾別温泉 ココも掃除中・・・
早朝だけあって交通量は少ない。 MotionPIXをONにして自分もスイッチを入れてペースを上げていく。 樹海の中を進むハイスピードワインディングだ。 コレで晴れてりゃ言うことはないんだけどね。 高度を上げるごとに霧が増し、峠手前で道すら見えなくなった。

駐車場で一休み。 コレだけ深い霧だと水滴ですぐに体が冷える。 まぁ、羅臼側がこんだけ霧が出てるってコトはウトロ側は抜けてるんだろうな・・・岩尾別、行っとこか。

知床峠をウトロ側に下り、道道93号線へ。 白樺の森を抜け、オホーツクを望む断崖を下る快走路だ。 いたるところに蝦夷鹿が顔を出す。 それなりの距離はあるが楽しさがそれを忘れさせる。

岩尾別温泉。 さっそく露天に向ってみると「湯がない!」ココも掃除のあとで湯を張りはじめたばかりだった。 こうなりゃ意地だ。 ホテルから様子を見に来る人をよそに入れるようになるのを待つ。 前回を思い出しながら待つのもまたいいもんだ・・・と思おう。
湯船のひとつが8分目になった頃、知床峠でパスしてきたロードスターのドライバーがやってきた。 「いつまで待てばいいんですかねぇ」と聞くので「管理してるのはホテルだから聞いてみたらどうです?」と返したらさっそくフロントまで行って了解を取ってきた。 こういうことができる人っていいなぁ。

その人は北海道に来るのは久々で行ったとこのないトコを転々としてるそうだ。 手段は違えど思想は同じ旅人。 妙な連帯意識が生まれる。 多くを言い交わす訳でもないけど、こういうのがまた楽しいんだ。

温泉を後にし、道道93号線をさらに東へと走る。 途中からは森の中と海を臨む断崖の続く砂利道だ。 期間によって通行制限のかかる道のワリに轍が大きい。 ここも観光地化してるってコトか。 知床連山を臨み、清流を渡り、緑のトンネルを抜けるとオホーツクの水平線が現れる。 蛇行する砂利道以外に人造物のないいい道なんだけどなぁ。

知床大橋 奥に残雪が残る

カムイワッカの滝 遠い・・・
カムイワッカの滝の前には結構な数の単車と車が停まっていた。 ここからもう少し奥へ進むと知床大橋が現れる。 昔懐かしのアーチ橋だ。 数人の先客は思い思いのアングルで写真を撮っていた。 橋の袂から立ち入り禁止の柵の向こうに続くダートを見てると先へ進みたくなってくる。

引き返してカムイワッカの滝へ。 上り口にはわらじ売りがいたし、駐車スペースへの誘導係もいた。 結構人が多いなと思ったけどコレでも少ない方らしい。 わらじは借りずに持参の¥100スリッパで登り始める。 ゴム底じゃやっぱり滑る。 はだしで水の中を進むとあまり滑らないみたいだ。

デジカメ片手に慎重に30分ほど進むと雑誌などでよく見る湯溜まりに着いた。 イモ洗いとまでは言わないけど結構人が多い。 入ってる人は水着ばっかりだし・・・湯船ってより流れるプールって感じかな? これに入る気にゃならない。 さらに上にもいけそうだけど引き返して次に行こう。 滑りやすい下りを慎重に降りていく。
砂利道を慎重に戻り知床五胡へ。 今回はそれなりに晴れていて人が多い。 売店でこけももはまなすソフトを買って湖へ行こうとすると止められた。 最近熊が出ていて立ち入り制限があるんだと。 通路は電線の通った柵で仕切られていて生々しい。 今回は一湖と展望台のみ。 次は全部見れるといいな。

道道93号線をかっ飛んでウトロへ出る。 セイコマでポテトとカツゲンをかっ込む。 ここの店員さん、某癒し系女優に似てたなぁ。

なんら絡むことなくR334を東へ走り始める。 港を過ぎれば海沿いをひたすら行く道だ。

知床一湖 熊出没中!

斜里町 とある農道にて
半島の付け根まで来るとまっすぐな防風林がたくさん並んだ独特の景色に変わる。 こんだけ畑が広くて風が防げるんだろうか?

混んできたのでR224に向う農道に入る。 ココからは半島を横切るように根北峠を超えて標津方面へ向う。 行き交う車はほとんどない。 たまに交差する防風林を見ながら峠へと進む。

峠が近付くと視界がだんだん悪くなってきた。 この辺の気象だと峠を境に天気が変わる。 念のためにカッパを着込む。 峠を越え淡々と下っていくと徐々に霧が深くなってきた。
時折霧の向こうからトラックが現れ、飛沫を上げてすれ違っていく。 近くまで来ないと標識も見えないので曲がりどころに迷った。 昨日閉まってた標津のホクレンで旗をGETする。 3年前に襟裳で聞いたあの旗だ。 毎年色が変わるらしい。 このご時世、コレだけでも大変なんだろうな。

以前から気になっていたすしロードって回転寿司に寄ってみる。 蒸れたカッパを脱いで店に入ると「ライダーの方ですか?」とまず聞かれる。 ココはライダーには一品付けてくれる。 味噌ベースの温かいスープだった。 寿司は体が冷えるんでありがたい心配りだ。

中標津 すしロードにて

道道123号線 こんな景色が続く
店を出て今日泊まる予定のHistoryに電話を入れる。 釧路までだとR272で1時間半ってトコらしい。 日没前をメドに道道8→道道123と進むルートにする。 なんとなく霧多布岬に寄ってみたかったのだ。 進路を決めて走り始めた途端、大粒の雨が降り始めた。

雨の中、牧草地帯のアップダウンをひたすら進む。 景色は良いはずなんだけど雨で近くしか見えない。 路線バスも通ってるらしくペースも遅め。 モヤモヤが気分までモヤモヤさせてしまう。

R44を超えても天候は酷いまま。 到着した霧多布岬は雨はやんでたけどすごい濃霧だ。 露店も閉まっていて訪れたのは自分だけ。 狭い視界と鳴り続ける霧笛が時間と場所の感覚を狂わせる。

道道142→R44と雨の中を淡々と走り釧路に入る。 ホクレンで給油がてらに近場の電気屋を聞いてメモリを買いに行く。 撮るペースが早くてカムイワッカであと1枚になったからだ。
店を覗くとオーナーが待っててくれた。 2年ぶりの2回目。 なんとなくは覚えてたみたいで喜んでくれてた。 先客に鳥取から来てる女の子もいるらしい。ちょっと嬉しい。 少し離れた借家で荷を降ろしてとりあえず風呂に向う。 ゴアのおかげで濡れはしないけどやっぱ冷えたから。

風呂から戻ると他の人たちが菓子を持ち寄って談話してた。 手ぶらで混ざるのに気が引けたんで脇で日記を書く。 先客の面々は様々。 年配が3人、若い男性と女性が3人づつ。 ほとんどがピンらしい。 年配の人の食い付きのイイのが妙におかしかった。

霧多布岬 霧笛が鳴りっ放しだった

走行距離 362.7km(2654.5km)
使用金額 駐車料金 \100
こけもも&はまなすソフト \300
コンビニ \210
すしロード \1600
History \800
福寿湯 \300
コンビニ \450
(^_-)v ライダー 32(143)人
チャリダー 2(15)人
蝦夷鹿 8(11)頭
キタキツネ 1(2)匹

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